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第三魔法;科学の料理は魔法のレシピで
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入学式の次の日、私はいつもより三〇分も早く起きてしまい、とても眠たい。初めての授業はオリエンテーションから始まるため、ゆったりとした雰囲気だ。だから、睡魔との闘いに負けそうになってしまう。
「最後に少しだけ面白いことをしよう。」
先生が何か言ったが、睡魔が私の耳をふさぐ。脳内の君、先生の話を私の代わりに聞いといて…ムニャムニャ…。
「ハッッッ!」
勢いよく顔を上げる。数名の生徒が驚いてこちらに振り向く…が、すぐに前を向いた。それより、どこまで先生は説明したんだ!?
「では、さっそくやってみましょう。」
し、しまっった~~!!説明一切、寝てて聞いてませんデシタ!ドーシヨ!ドーシヨ!と、頭の中でクラリネットを壊しながら焦っているイミフな自分が思い浮かぶ。
頭から速やかにクラリネットを退出させて、代わりに解決策を思いつけそうなリズミールを入場させる。
「リズミール、あなたはどうしますか?」
(私に似てる)記者が質問する。
「他の人の行動を観察して、状況を把握しますね。」
おぉ!記者の帽子が外れるくらいの感動の風が脳裏に焼き付く。
「ホンットにありがとうございました!!」
リズミールが美しく微笑む。女神に見守られた気分だ。
さっそく、他の人の行動を観察する。右隣りに座っている子は、魔法陣を描いている。この魔法陣は、火起こしの時に使うものではないか!つまり、火を使う実験ってことか?。左隣の子は、呪文を詠唱している。この呪文は…雷を出現させる魔法じゃないか!いったい、火と雷で何をするんだ!ふと、顔を前に向ける。先生が平面物出現魔法で出した文字が浮かんでいる。えぇ~っと、各自でまずは、自分が考える人間界の発電装置を魔法でつくりましょう、か。……急に恥ずかしくなる。なんで最初に、私をあざ笑いながら浮かんでいる前の文字を見なかったんだろう。
「はぁ…。」
とにかく、人間界の発電装置を魔法で作ればいいんでしょう?楽勝!さて、何の発電にしようかな?両隣の子は火とか雷の発電だから、私は水にしよう。水を出現させるには…あぁ、魔法陣が必要だ…。魔法陣は描くのがめんどくさいだけでなく、綺麗な曲線や直線をかく能力も問われる。予想はついたと思うが、私は曲線や直線を描くのは苦手なんだよ。あぁ…。私の頭上に雨雲が広がる中、特殊な紙と、(マジックペーパーと私は読んでいる)すごい魔力を秘めてるインクを用意する。このマジックペーパーとインクは高校入学祝いで貰った新品だ。少し紫がかったマジックペーパーに、紺色のインクは清純派を装う類のものだ。そして、お気に入りのガラスペンを筆箱から取り出す。小学校のころから大切な品で、傷ひとつついていない。光で透かすと、ガラスペンは薄く黄色がかる。
「よし、始めるか。」
新品のマジックペーパーに大きな円を真ん中に描く。インクが滲まないように、素早く、かつ、丁寧に描く。第一困難、突破!油断してないで、次の工程へ進もう。次は、さっき描いた円の中に、さらに少し小さい円を描く。…ふぅ、第二困難突破!よし、次ィ!今さっき描いた二つの円で囲んだドーナツ型のところに四角、三角、砂時計マークの順で模様を描いていく。第三困難…突破ぁ?アッ!インクが滲んだ!まぁ、インクが少々滲んでも、魔力の消費量が増えるだけで済むけどね。さて、最後の工程に入る!最後は、円の真ん中に古代文字で、水と描けばいい。ん?”かく”の漢字が違うだって?現代の文字に書きなれてる私にすれば、古代文字なんか複雑な図形に見えるよ!だから、”描く”という漢字に脳が変換してしまうんだ…。とにかく、古代文字を円の真ん中に”描く”。・・・・・・・・・・・・・・・・・。「集中」の一文字が頭の中を駆け巡る。…よし、何とか描けた。…てことは、全困難突破!後は、呪文を唱えるだけだ。
「タピーア・ウォーラー!」
魔法陣が光を放つ。インクが紺色なせいか、青白い光だった。光は綺麗だった。水も出現させれた。しかし、今いるところが大講義室だと忘れていた。分かったかい?つまり、大講義室内で水を発生させてしまったんだよ。容器も用意せずにね。皮肉なことに、魔法陣をいつもより上手く描けたせいで、水が通常よりも多めに発生した。
「キャッ!み、、水?!」
火や雷を発生させていた子たちが驚いて、調整をミスる。雷雲が教室に広がる。火がマジックペーパーに燃え移る。私の頭に「地獄絵図」という言葉が浮かぶ。
先生を呼びに行く勇気がある者はあいにくいなかった。みんな、学校生活が初日だから、問題をクラス内で起こしたくないんだろう。あぁ…終わった。
その後のことはあまり覚えていない。でも、脳内にいる君のためにがんばって封印していた記憶を呼び起こそう。はぁ…。(今日はため息ばっかしてるなぁ…)
「どうしてくれるのよ!」
雷の子に責められる。
「まだ初日なのに…どうしよう。」
不安を重ねてくる火の子。
「…。」
どうしよう。火は何とか私が発生させた水で消火できたけど、雷はさすがに水では消せないでしょ…。だからといって、雷を消す魔法も知らないし…。諦め半分、やけくそ半分で廊下に面する窓をみる。外でオリエンテーションを受けていた、魔生物学部が帰ってきている。つまり、もうすぐ授業が終わるのだろう。急がないとッ!雷を消すにはどうしたらいいんだろう。頭の中で特別出演していたリズミールはもう帰っている。ん?リズミール?リズミールって確か、魔生物学部だったよね?私に微笑んでいた悪魔が、大天使に変化した。リズミール様ァ!我に力を与えたりィ!
「リズミール…。」
そう呟いてから教室の外へ出る。魔生物学部の一部の生徒が、突然道を塞いだ私に少し驚く。教室内も、突然の私の行動に驚く人が多数。そんなことは気にせず、リズミールを探す。探す!探しまくる‼
「あれ?チャミ…ス?」
私の期待通り、リズミールを発見。さぁ、お主の力を貸しておくれ!
「今、教室がヤバいことになってるの。…手伝ってくれない?」
少し上目づかいになって言う。私の期待通りの答えを言ってくれ!。お願いよ、リズミール!今、あなたしか打つ手がないのよ!
「何をすればいいの?」
流石リズミール!話が早い!
「雷を消すの!」
これで事態は収拾できたと安心していた。なのに、リズミールの顔色はどんどん悪くなっている。どうしたんだろう?
「私、”あの”魔法を使えるほど、魔力残ってない…。」
もしも~あの~魔法を~使ってなかったら~♪そんな歌が空耳のように聞こえてくる。もう、潔くあきらめ…。
「ッあ!思いついた!」
リズミールがいつもより大きな、頼りがいのある声で言った。
「どうしたの?!」
「あなたから魔力をもらいながら、”あの”魔法を使うわ」
えぇーっと、それってちょっと危険なんじゃ…ないんですかねぇ?魔力を他の人からもらうのは、人間界で言う…ショート回路を作る感じかな?短時間だけならそこまで危険じゃないけど、長時間となると、危険すぎる感じだよ。でも、こんなことになったのは私があの魔法を使ってしまったからだ。文句は言えない!
「よし、さっそくやろう!」
決意を固めて、もしくは責任感に負けて、リズミールのいう、”あの”魔法の準備を始める。燃えていないマジックペーパーと、私のインク、リズミールの綺麗なインクを使って魔法陣を描いていく。予想通り、リズミールは魔法陣を描くのも上手い。そして、第三困難である、古代文字を描くところでは、リズミールが代わりに”書いて”くれた。スラスラと古代文字を書いていくリズミールは、美しかった。ジーっと観察していたら、肩が震えていることに気が付いた。カルトみたいに笑っているのか?
「どうしたの?」
笑っている理由はなんなんだい?
「少し…怖くて。いくら私でも、他の人から魔力を吸い取りながら”あの”魔法を詠唱するのは難しいの…。失敗したら、どうしよう。」
予想とは反する答えだった。肩が震えるのは、悲しみと笑い以外に、恐怖もあるのだと今知った。てか、リズミールに負担をかけてしまったことも今知った。
「ごめんね、リズミール。でも、失敗したら死ぬ魔法はそもそも、私たちには使えないじゃない。」
無責任な言葉だが、そういうと、少しリズミールの肩の震えが和らいだ。
「ありがとう。」
天使なような笑顔に、心を奪われそうになる。私は、必死で心をリズミールから取り返した。
「さ、始めましょう。」
いつもの冷静かつ、優しいリズミールに戻っていた。ところで、”あの”魔法ってなんなんだろう?脳内の君には分かる?…君も分かんないか。まぁ、いいか。さて、ここからは記憶がもっと曖昧になるけど、頑張って思い出すよ。それまで、君は少し休んでおいてくれ。
「最後に少しだけ面白いことをしよう。」
先生が何か言ったが、睡魔が私の耳をふさぐ。脳内の君、先生の話を私の代わりに聞いといて…ムニャムニャ…。
「ハッッッ!」
勢いよく顔を上げる。数名の生徒が驚いてこちらに振り向く…が、すぐに前を向いた。それより、どこまで先生は説明したんだ!?
「では、さっそくやってみましょう。」
し、しまっった~~!!説明一切、寝てて聞いてませんデシタ!ドーシヨ!ドーシヨ!と、頭の中でクラリネットを壊しながら焦っているイミフな自分が思い浮かぶ。
頭から速やかにクラリネットを退出させて、代わりに解決策を思いつけそうなリズミールを入場させる。
「リズミール、あなたはどうしますか?」
(私に似てる)記者が質問する。
「他の人の行動を観察して、状況を把握しますね。」
おぉ!記者の帽子が外れるくらいの感動の風が脳裏に焼き付く。
「ホンットにありがとうございました!!」
リズミールが美しく微笑む。女神に見守られた気分だ。
さっそく、他の人の行動を観察する。右隣りに座っている子は、魔法陣を描いている。この魔法陣は、火起こしの時に使うものではないか!つまり、火を使う実験ってことか?。左隣の子は、呪文を詠唱している。この呪文は…雷を出現させる魔法じゃないか!いったい、火と雷で何をするんだ!ふと、顔を前に向ける。先生が平面物出現魔法で出した文字が浮かんでいる。えぇ~っと、各自でまずは、自分が考える人間界の発電装置を魔法でつくりましょう、か。……急に恥ずかしくなる。なんで最初に、私をあざ笑いながら浮かんでいる前の文字を見なかったんだろう。
「はぁ…。」
とにかく、人間界の発電装置を魔法で作ればいいんでしょう?楽勝!さて、何の発電にしようかな?両隣の子は火とか雷の発電だから、私は水にしよう。水を出現させるには…あぁ、魔法陣が必要だ…。魔法陣は描くのがめんどくさいだけでなく、綺麗な曲線や直線をかく能力も問われる。予想はついたと思うが、私は曲線や直線を描くのは苦手なんだよ。あぁ…。私の頭上に雨雲が広がる中、特殊な紙と、(マジックペーパーと私は読んでいる)すごい魔力を秘めてるインクを用意する。このマジックペーパーとインクは高校入学祝いで貰った新品だ。少し紫がかったマジックペーパーに、紺色のインクは清純派を装う類のものだ。そして、お気に入りのガラスペンを筆箱から取り出す。小学校のころから大切な品で、傷ひとつついていない。光で透かすと、ガラスペンは薄く黄色がかる。
「よし、始めるか。」
新品のマジックペーパーに大きな円を真ん中に描く。インクが滲まないように、素早く、かつ、丁寧に描く。第一困難、突破!油断してないで、次の工程へ進もう。次は、さっき描いた円の中に、さらに少し小さい円を描く。…ふぅ、第二困難突破!よし、次ィ!今さっき描いた二つの円で囲んだドーナツ型のところに四角、三角、砂時計マークの順で模様を描いていく。第三困難…突破ぁ?アッ!インクが滲んだ!まぁ、インクが少々滲んでも、魔力の消費量が増えるだけで済むけどね。さて、最後の工程に入る!最後は、円の真ん中に古代文字で、水と描けばいい。ん?”かく”の漢字が違うだって?現代の文字に書きなれてる私にすれば、古代文字なんか複雑な図形に見えるよ!だから、”描く”という漢字に脳が変換してしまうんだ…。とにかく、古代文字を円の真ん中に”描く”。・・・・・・・・・・・・・・・・・。「集中」の一文字が頭の中を駆け巡る。…よし、何とか描けた。…てことは、全困難突破!後は、呪文を唱えるだけだ。
「タピーア・ウォーラー!」
魔法陣が光を放つ。インクが紺色なせいか、青白い光だった。光は綺麗だった。水も出現させれた。しかし、今いるところが大講義室だと忘れていた。分かったかい?つまり、大講義室内で水を発生させてしまったんだよ。容器も用意せずにね。皮肉なことに、魔法陣をいつもより上手く描けたせいで、水が通常よりも多めに発生した。
「キャッ!み、、水?!」
火や雷を発生させていた子たちが驚いて、調整をミスる。雷雲が教室に広がる。火がマジックペーパーに燃え移る。私の頭に「地獄絵図」という言葉が浮かぶ。
先生を呼びに行く勇気がある者はあいにくいなかった。みんな、学校生活が初日だから、問題をクラス内で起こしたくないんだろう。あぁ…終わった。
その後のことはあまり覚えていない。でも、脳内にいる君のためにがんばって封印していた記憶を呼び起こそう。はぁ…。(今日はため息ばっかしてるなぁ…)
「どうしてくれるのよ!」
雷の子に責められる。
「まだ初日なのに…どうしよう。」
不安を重ねてくる火の子。
「…。」
どうしよう。火は何とか私が発生させた水で消火できたけど、雷はさすがに水では消せないでしょ…。だからといって、雷を消す魔法も知らないし…。諦め半分、やけくそ半分で廊下に面する窓をみる。外でオリエンテーションを受けていた、魔生物学部が帰ってきている。つまり、もうすぐ授業が終わるのだろう。急がないとッ!雷を消すにはどうしたらいいんだろう。頭の中で特別出演していたリズミールはもう帰っている。ん?リズミール?リズミールって確か、魔生物学部だったよね?私に微笑んでいた悪魔が、大天使に変化した。リズミール様ァ!我に力を与えたりィ!
「リズミール…。」
そう呟いてから教室の外へ出る。魔生物学部の一部の生徒が、突然道を塞いだ私に少し驚く。教室内も、突然の私の行動に驚く人が多数。そんなことは気にせず、リズミールを探す。探す!探しまくる‼
「あれ?チャミ…ス?」
私の期待通り、リズミールを発見。さぁ、お主の力を貸しておくれ!
「今、教室がヤバいことになってるの。…手伝ってくれない?」
少し上目づかいになって言う。私の期待通りの答えを言ってくれ!。お願いよ、リズミール!今、あなたしか打つ手がないのよ!
「何をすればいいの?」
流石リズミール!話が早い!
「雷を消すの!」
これで事態は収拾できたと安心していた。なのに、リズミールの顔色はどんどん悪くなっている。どうしたんだろう?
「私、”あの”魔法を使えるほど、魔力残ってない…。」
もしも~あの~魔法を~使ってなかったら~♪そんな歌が空耳のように聞こえてくる。もう、潔くあきらめ…。
「ッあ!思いついた!」
リズミールがいつもより大きな、頼りがいのある声で言った。
「どうしたの?!」
「あなたから魔力をもらいながら、”あの”魔法を使うわ」
えぇーっと、それってちょっと危険なんじゃ…ないんですかねぇ?魔力を他の人からもらうのは、人間界で言う…ショート回路を作る感じかな?短時間だけならそこまで危険じゃないけど、長時間となると、危険すぎる感じだよ。でも、こんなことになったのは私があの魔法を使ってしまったからだ。文句は言えない!
「よし、さっそくやろう!」
決意を固めて、もしくは責任感に負けて、リズミールのいう、”あの”魔法の準備を始める。燃えていないマジックペーパーと、私のインク、リズミールの綺麗なインクを使って魔法陣を描いていく。予想通り、リズミールは魔法陣を描くのも上手い。そして、第三困難である、古代文字を描くところでは、リズミールが代わりに”書いて”くれた。スラスラと古代文字を書いていくリズミールは、美しかった。ジーっと観察していたら、肩が震えていることに気が付いた。カルトみたいに笑っているのか?
「どうしたの?」
笑っている理由はなんなんだい?
「少し…怖くて。いくら私でも、他の人から魔力を吸い取りながら”あの”魔法を詠唱するのは難しいの…。失敗したら、どうしよう。」
予想とは反する答えだった。肩が震えるのは、悲しみと笑い以外に、恐怖もあるのだと今知った。てか、リズミールに負担をかけてしまったことも今知った。
「ごめんね、リズミール。でも、失敗したら死ぬ魔法はそもそも、私たちには使えないじゃない。」
無責任な言葉だが、そういうと、少しリズミールの肩の震えが和らいだ。
「ありがとう。」
天使なような笑顔に、心を奪われそうになる。私は、必死で心をリズミールから取り返した。
「さ、始めましょう。」
いつもの冷静かつ、優しいリズミールに戻っていた。ところで、”あの”魔法ってなんなんだろう?脳内の君には分かる?…君も分かんないか。まぁ、いいか。さて、ここからは記憶がもっと曖昧になるけど、頑張って思い出すよ。それまで、君は少し休んでおいてくれ。
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