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第十魔法;黒髪の武者と赤髪の奏者 下
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呪文を詠唱すると、いきなり何もなかった壁に、幅が広い扉が現れた。どうやら、壁の中に、人間界への入り口が隠してあったらしい。
「フフフ…見つけた…。やっと!」
アン先輩はもう興奮状態に入っている。無駄かもしれないが、気になっていたことを質問する。
「どうして、”私が”詠唱しなくちゃいけなかったんですか?」
期待が胸を押し寄せる。調子乗り度が、Maxに到達した。
「誤解するな。私の後輩として、雑務を押し付けただけだ。」
調子乗り度メーターが、音速で下がる。期待した私がバカだった。私のテンションが下がったせいか、アン先輩は笑っている。
「フッ。冗談だよ。黒髪の魔界人が詠唱しないと、この扉は現れない。」
光速の速さでテンションが上がった。私しか~開けられないの~♪
「さぁ、早く人間界を見ましょうよ!」
声が、意識していても高くなってしまう。
「いや、見ることはできない。」
アン先輩が期待外れなことを言う。またまた御冗談を~。
「冗談ではない。もし、この扉を開けたらどうなると思う?」
人間界に通じてるんじゃないの?
「この扉を開けると、魔力消去装置が発動して魔力が消える。」
恐ろしい一言をサラッと言ってしまうアン先輩。脳内の君は、魔力が消える恐ろしさを知っているかい?…知らないか。あの冷静なリズミールが、一瞬で顔を青ざめる程、恐ろしいことだよ。(私たちにとってはね)
「とにかく、開けるのはやめておいた方がいい。」
そうですね。……?なんで、開けないの?別に、人間界へ行きたい訳ではない。なのに、どうしてこんなこと考えるの?……あぁ、そうか。私は、嘘で出来ていた世界の、ルールに従いたくないのか。ただでさえ、反抗期のこの時期に、こんな事実を知ってしまったんだ。嘘の世界のルールに、誰が従うもんか。「後先考えずに行動するな」なんて、先生たちは言うが、反抗期の私にそんなこと出来ないよ!
「オプード・アザン!」
気が付くと、扉の前で詠唱していた。
「ちょ、待て!」
誰かが言った。しかし、待つつもりはみじんもない。
「チャミス!」
その声が聞こえたと同時に、扉が開く。物凄い光が体を照らしてくる。その光が、体の何かの細胞を止めているような感じがした。数秒かかって、この光が魔力消去装置だと理解した。創造と違うなぁ。大きいメカをイメージしてたのに。
「なにっ!」
誰かのつぶやきがまたもや聞こえた。それも放っておいて、記念すべき一歩を踏み出す。道の先が、光に満ち溢れていた。
「待って!」
「オイ!」
空耳かな?何かが聞こえたような気もしたが、私は今、気分がいい。例えるなら、学校で先生に、怒られない程度のイタズラをした気分かな?とにかく、私は光に向かって全力疾走していた。疲れなど感じもせずに。
「フフフ…見つけた…。やっと!」
アン先輩はもう興奮状態に入っている。無駄かもしれないが、気になっていたことを質問する。
「どうして、”私が”詠唱しなくちゃいけなかったんですか?」
期待が胸を押し寄せる。調子乗り度が、Maxに到達した。
「誤解するな。私の後輩として、雑務を押し付けただけだ。」
調子乗り度メーターが、音速で下がる。期待した私がバカだった。私のテンションが下がったせいか、アン先輩は笑っている。
「フッ。冗談だよ。黒髪の魔界人が詠唱しないと、この扉は現れない。」
光速の速さでテンションが上がった。私しか~開けられないの~♪
「さぁ、早く人間界を見ましょうよ!」
声が、意識していても高くなってしまう。
「いや、見ることはできない。」
アン先輩が期待外れなことを言う。またまた御冗談を~。
「冗談ではない。もし、この扉を開けたらどうなると思う?」
人間界に通じてるんじゃないの?
「この扉を開けると、魔力消去装置が発動して魔力が消える。」
恐ろしい一言をサラッと言ってしまうアン先輩。脳内の君は、魔力が消える恐ろしさを知っているかい?…知らないか。あの冷静なリズミールが、一瞬で顔を青ざめる程、恐ろしいことだよ。(私たちにとってはね)
「とにかく、開けるのはやめておいた方がいい。」
そうですね。……?なんで、開けないの?別に、人間界へ行きたい訳ではない。なのに、どうしてこんなこと考えるの?……あぁ、そうか。私は、嘘で出来ていた世界の、ルールに従いたくないのか。ただでさえ、反抗期のこの時期に、こんな事実を知ってしまったんだ。嘘の世界のルールに、誰が従うもんか。「後先考えずに行動するな」なんて、先生たちは言うが、反抗期の私にそんなこと出来ないよ!
「オプード・アザン!」
気が付くと、扉の前で詠唱していた。
「ちょ、待て!」
誰かが言った。しかし、待つつもりはみじんもない。
「チャミス!」
その声が聞こえたと同時に、扉が開く。物凄い光が体を照らしてくる。その光が、体の何かの細胞を止めているような感じがした。数秒かかって、この光が魔力消去装置だと理解した。創造と違うなぁ。大きいメカをイメージしてたのに。
「なにっ!」
誰かのつぶやきがまたもや聞こえた。それも放っておいて、記念すべき一歩を踏み出す。道の先が、光に満ち溢れていた。
「待って!」
「オイ!」
空耳かな?何かが聞こえたような気もしたが、私は今、気分がいい。例えるなら、学校で先生に、怒られない程度のイタズラをした気分かな?とにかく、私は光に向かって全力疾走していた。疲れなど感じもせずに。
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