【BL】転生したら獣人の世界で何故か肉食獣に愛されています。

梅花

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本編

655話

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「戻りました」
馬車が止まると、俺たちは馬車から降りた。
リルとレヴィが先、それに双子が続き先に降りたレヴィにリエラを頼み俺が降りる時にはリルが手を貸してくれた。
そんな、転ばないとは思っているのに昔の事を思い出して伴侶は心配になるらしい。
降りる時にちょっとつまづいただけじゃんか。
そんな事を思いながら降りるとリルがソッと俺の腰に手を回した。
「ありがとう大丈夫だよ?」
「おぅ」
そう言ってもリルは離れない。
「行こうか。ネイさん申し訳ありませんが荷物をお願いします。後で片付けますからバスケットとかそのままで」
「かしこまりました」
頭を下げるネイさんに、そんな事をしなくてもいいのにと思いながら任せた。
「ラディットさん、ルイくんたちは?」
「すぐに参りますので、よろしければ応接室でお茶はいかがでしょうか。ルスさまとライさま、リエラさまはお部屋に参りましょうか。それともお風呂にしますか?」
「お風呂に行って温まってくる?」
『いく!』
ルスはお風呂に行きたいようで、ライも静かに頷いている。
リエラも、レヴィの腕の中でジタバタしているのは一緒に行きたいのだろう。
「リエラ、にぃにたちとお風呂入ろう」
『やぁ、まぁまー』
ジタバタしているのは俺に抱っこして欲しいのだろうか。
「レヴィ、リエラ貰うよ」
手を差し出すと、レヴィがリエラを差し出した。
「リエラ、おいでっと爪は駄目だよ……痛い」
しがみつきたいのだろう、リエラが出した爪の先が刺さるのが少し痛い。
リエラははっとしたのか爪を引っ込めると、ごめんと言うように俺の顔をぺろりと舐めた。
が、その舌もざらりとしていて痛い。
「リエラ、擽ったいよ?」
擽ったいを通り越して痛いのだが、顔を背ける訳にもいかず俺はリエラをギュッと抱き締めた。
柔らかなミルクの匂いがして、そろそろミルクの時間かなと思ったが、獣化した獣人はミルクでなくてもいいと聞いていた。
「じぃじとばぁばのところに行こっか」
獣化できたよとお祝いをしたい。
そう思っていると、階段からルーファスさんとミトさんが顔を覗かせた。
「あらぁ、リエラおめでとう。可愛いわねぇ!」
ミトさんが両手を上げた。 
「リエラ、ばぁばに抱っこして貰おうか」
ミトさんに抱っこされるのは好きなようでゴロゴロと喉を鳴らし始めたリエラをルーファスさんも撫でている。
一瞬本当にリエラが二人の子のように見えてしまって俺はそっと目を伏せた
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