【BL】転生したら獣人の世界で何故か肉食獣に愛されています。

梅花

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本編

13・14話

リルが、残念そうに俺の背中から離れると、レヴィがひょっこりとキッチンに顔を出した。
「いい匂い……だな」
フンフンと鼻を動かす姿は蜂蜜を探す熊を想像して、ちょっと笑える。
大きい男の人なのに可愛いのは、ピクビクッと動く耳があるからかな。
「明日の朝のスープだよ。ふたりとも味見してみる?口に合えばいいんだけど」
「おう」
「あぁ」
返事をしたふたりに小さな皿を用意して、芋の欠片とソーセージをのせてから渡してやる。
熱いの大丈夫かなと心配になったが、その辺りは大丈夫なようだ。
何だか今まで扱ってきた動物とは全く違うものと考えなければいけないかなぁ何て思っていると、ソーセージを飲み込んだレヴィがおかわりをしたそうに皿を持っている。
うわぁ……ごはん頂戴!って、フード入れを咥えてねだるショップのわんこみたい!いや、熊だけど。
リルもお皿を手に待っていてなんだこの可愛いのは。
自分より大きな獣人がとても可愛くて、俺はクスクス笑いながら代替案を提示した。
「明日の朝ごはん、スープが無くていいならおかわりどうぞ?それか、コンソメや野菜が今から買えるなら追加するけど?」
「なら、買いに行ってくる」
リルが手を上げると、これから野菜などを買いに行ってくると言う。
何を買えばいいんだ?と、聞かれても、こちらの野菜はよくわからないし、スープに入れると言えば、店員が選んでくれるだろうとおつかいをお願いした。
「レヴィは、リルが戻ってくる前までに髪を乾かそうか。ちょっと座って」
風呂上がりで少し濡れたレヴィの髪が気になった俺はレヴィをダイニングチェアに座らせると、レヴィの髪をタオルで拭いていく。
敏感な部分だろう丸い耳はそっと優しく拭いてから少し硬めの茶髪を丁寧に拭き上げると満足した。
それから暫くして玄関の扉が開いた音がしてリルが帰ってきた。
「リクト、これでいいか?」
帰ってきたリルの腕の中にあったのは、大量の野菜。
箱に詰められたそれは、びっくりするくらいの量があった。
「うん、ありがとう……こんなに沢山重かったよね?」
リルを労うと、大丈夫とにこりと笑ってくれて、これでスープおかわりできるか?と、聞いてくる。
ちゃんとコンソメっぽいものの在庫があるから大丈夫と伝えると、ふたりが深めのお皿を持ってくる。
温めるから待ってと鍋に火を入れる。
「どうぞ?」
ふたりの皿にたっぷりとスープをよそってから、俺は新しい鍋を出して野菜たっぷりのスープを作る。
こちらはベーコンも刻んで入れて、コンソメを少なくしてみる。
コトコトと弱火で煮込むととろとろになった玉葱とか美味しいよね。
ふんふんと鍋の中を掻き混ぜていると
「おかわり!」
と、リルが皿を出してくる。
んんっ!?いや、さっきよそったばっかりだろ?
と言うか、夕飯食べてからそんなに経ってないのにまだ食えるの?
リルさん食欲凄いな。
「俺も欲しい……」
レヴィさんもですか!?
いいよいいよ、新しく作ったし、明日の朝のスープはあるから。
ふふ、これも一緒に食うがいい!
買ってきてそのままになっていたバゲットを切ってチーズを乗せて焼いたやつ。
カリカリに焼いたから、スープに浸けて食べたら美味いと思う。
くらえカロリー爆弾!
このくらいならふたりならカロリー消費するのはすぐだろうと思い皿に乗せて差し出した。
「うまっ!!」
「うむっ」
ザクザクとバゲットを食べていくふたり。
ちょっと待って、何で大きめのバゲット半分近く焼いたのがもう無いの。
残ったバゲットに黒胡椒を振って味を変えると、ふたりにもっと食べたい表情で見詰められる。
残りのバゲット焼きますか。
ついでだから厚切りベーコンとピーマンもどきも乗せて焼こう。
と言うか、この食べたカロリーはどこに消えるのか。
ふたりともがっちりマッチョだからかなぁ……羨ましいと思いながら俺は残っているバゲットを焼いていくのだった。
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