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86話
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じゃらりと集められた原石その中から、付与に耐えられそうなものを選別していく。
騎士が使うのは、軽い付与では意味がないのだ。
「っと、これはダメ」
石の大きさや色、堅さ。
それらを総合的に見て決める。
「サハル、これは大きくて綺麗だと思うが?」
「此処に線が入っていて、付与をすると此処から割れる可能性があるので……」
そんな会話をしながら、半分ほどにより分けた。
この店の店員は1度にこんなに品物が売れたことは無いのだろう、そわそわとしながらこちらを窺っている。
「此処にあるものをいただくと、いくらくらいになりますか?」
右手側に山になった石を見せる。店員が言ったのはかなり安い金額だった。
「なら、購入……」
「わしが買うぞ?サハルのおねだりじゃからな?」
「おじいさま!」
このくらいならなんとか買える。
そのくらいの値段だし、駄目なら分割で何とかしてもらおうと思っていたのだが、何故こんなにも伯爵の爵位を持つお祖父様は他人の俺にこんなに良くしてくれるのだろうか。
「気になるならミゲルに請求書を送っておくからの?気にせんで良い良い。
どうせサハルの事じゃ、付与をしたら配ってしまうつもりなんじゃろ。まだ聖女の頃の施しの癖が抜けないのだなぁ……」
聖女の……より後ろは俺にしか聞こえない声の大きさで呟いた。
「孫は可愛くありがとうおじいちゃま。と、言えばいいのだよ…ほれ」
「う、ありがとうございますお祖父様……」
「おじいちゃま。と呼ぶ年齢ではないか…仕方ない。マーサもパパとは呼んでくれなくなったしなぁ…」
流石にパパと呼ぶには憚られる年齢だよ……マーサも。
「俺も、両親の顔ははっきりしないし…お祖父様と呼べる人ができて嬉しいです…ありがとうございます」
掴んだ手に軽く力を込めると、伯爵はいつも以上に嬉しそうな笑みを浮かべた。
サハルに戻ってからたくさんの家族がてきた。
幸せと呼べるその事に胸が温かくなる。
「さて、これが終わったらメインの買い物をしようかの?」
伯爵の笑みに表情を引き締める。
サシャの最後を看取る為の準備なのだから。
騎士が使うのは、軽い付与では意味がないのだ。
「っと、これはダメ」
石の大きさや色、堅さ。
それらを総合的に見て決める。
「サハル、これは大きくて綺麗だと思うが?」
「此処に線が入っていて、付与をすると此処から割れる可能性があるので……」
そんな会話をしながら、半分ほどにより分けた。
この店の店員は1度にこんなに品物が売れたことは無いのだろう、そわそわとしながらこちらを窺っている。
「此処にあるものをいただくと、いくらくらいになりますか?」
右手側に山になった石を見せる。店員が言ったのはかなり安い金額だった。
「なら、購入……」
「わしが買うぞ?サハルのおねだりじゃからな?」
「おじいさま!」
このくらいならなんとか買える。
そのくらいの値段だし、駄目なら分割で何とかしてもらおうと思っていたのだが、何故こんなにも伯爵の爵位を持つお祖父様は他人の俺にこんなに良くしてくれるのだろうか。
「気になるならミゲルに請求書を送っておくからの?気にせんで良い良い。
どうせサハルの事じゃ、付与をしたら配ってしまうつもりなんじゃろ。まだ聖女の頃の施しの癖が抜けないのだなぁ……」
聖女の……より後ろは俺にしか聞こえない声の大きさで呟いた。
「孫は可愛くありがとうおじいちゃま。と、言えばいいのだよ…ほれ」
「う、ありがとうございますお祖父様……」
「おじいちゃま。と呼ぶ年齢ではないか…仕方ない。マーサもパパとは呼んでくれなくなったしなぁ…」
流石にパパと呼ぶには憚られる年齢だよ……マーサも。
「俺も、両親の顔ははっきりしないし…お祖父様と呼べる人ができて嬉しいです…ありがとうございます」
掴んだ手に軽く力を込めると、伯爵はいつも以上に嬉しそうな笑みを浮かべた。
サハルに戻ってからたくさんの家族がてきた。
幸せと呼べるその事に胸が温かくなる。
「さて、これが終わったらメインの買い物をしようかの?」
伯爵の笑みに表情を引き締める。
サシャの最後を看取る為の準備なのだから。
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