【BL】かつて大聖女様と呼ばれていた俺は現在男ですが何か。

梅花

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152話

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……結局、ミゲル様と一線を超えることはなく朝を迎えた。
「……おはようございますミゲル様、朝ですよ」
昨夜は申し訳ないことをしてしまったと反省をしながら、隣で眠っているミゲル様を揺り起こす。
「ん、あぁ……」
返事はあるがまだ起きる気配の無いミゲル様の太い腕が俺の腰をがっちりとホールドしているのだ。
困ったな。
これじゃ、動けない。
「ミゲル様、腕だけでも離してください?」
そっと囁くようにすると、少しだけ腕の力が抜けた。
ゆっくりとその腕の中から抜け出ると、サッと着替えをしてしまう。
今日からはやる事が沢山あるのだから。
「さて、ミゲル様の着替えと……食事、それから出立の準備かな」
優先順位を考えながら、俺はミゲル様の着替えを用意してから朝の紅茶を準備した。
「ミゲル様、紅茶を置いておきますから、そろそろ起きてくださいね?」
寝台に膝をついてから、ミゲル様に声を掛ける。
「もう、起きてるのはわかってます」
チュッと頬にキスをすると、悪戯がバレた子供のような顔でミゲル様は目を開く。
「おはようございます」
「おはよう」
ミゲル様に頭の後ろに手を置かれ、グイッと引き寄せられるとチュッと唇にキスをされた。
「紅茶がはいってますから、飲んだらお着替えを手伝います。食事も運ますからそれまではゆっくりしてください」
激務が待っているのを知っている俺は、少し身体を引いてからそう告げる。
ミゲル様の使う爽やかな石鹸の香りが鼻腔を擽った。
まだ香るものなのかなと考えながらも、自分の好きな香りのためつい離れがたくなってしまう。
「起きるか……まだ、早い時間じゃないか?」
「そんなことはありませんが……まだ眠たいですか?」
そこまでミゲル様は朝が弱い訳では無いと思いながら問い掛けると、ミゲル様がくすりと笑った。
「可愛い恋人ともう少しゆっくりしたいのはダメか?」
「……っ」
格好良いのに可愛いとか、反則すぎる。
心臓を鷲掴みされてしまう感覚に、俺は深呼吸してからチュッと頬にキスをする。
「ゆっくりしてしまったら、絶対にご飯を食べそびれますから……朝は駄目です」
俺だってミゲル様とゆっくりしたいけれど、それをしたら責められるのはミゲル様なのだから。
夜なら時間がとれますと暗に言いながらミゲル様を見下ろすと、仕方ないなとばかりにミゲル様は俺を離してくれた。
「着替えはしておくから、食事を頼む」
そう言われて俺はミゲル様から離れたのだった。
俺だって、人並みにイチャイチャはしたいんだよ?
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