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戦功
首級
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安治は、狼煙が上がるのを今か今かと待ち構えていた。じきに筑前守の本隊が神吉城に向かう。敵方に筑前守の動向を知られる前に、城兵を引き付けておかねばならぬ。筑前守の前で見栄を切った以上、しくじるわけにはいかない。
城下から一筋の白煙が見えた。覚兵衛が、見事城兵ども引きずり出したのだ。
「者ども続け!三木のものどもに、羽柴家の力思い知らせ!」
安治を先頭に、三百騎が三木城下に向けて突進した。三木城下に着くと、数十騎の敵影を認めた。覚兵衛たちを盗賊と決めつけ、小競り合いで片付くと踏んだに相違ない。ここで敵を蹴散らし、城方から増援をおびき寄せれば、大いに時間を稼ぐことができる。
「羽柴家家臣、脇坂甚内なり!命知らずは、我が前に出よ!」
小柄な体から発せられたとは思えない大音声が三木城下に響き渡った。敵方も、三百の騎馬武者が攻め込んでくるとは思っていなかったようだ。対して歯向かいもせず、城に逃げ込んでいった。
安治は敵兵を深追いせず、城下の外れの小高い丘に陣取った。程なくして覚兵衛たちが戻ってきた。
「覚兵衛、上手いことやリおったのう。流石じゃ。」
安治は、覚兵衛を労った。
「喜ぶのはまだ早いですぞ。直に五百ばかりの敵勢が踊りかかってくるでしょう。これをどう捌くかにかかっておりますぞ。」
「わかっておる。今度はわしが奴らをおびき寄せる。奴らが退路を断たれると思うところまでな。そこでひと暴れして、敵を蹴散らせ。敵が引き始めたら、深追いはするな。我らの目的は、殿が邪魔されずに神吉に着けるようにすることじゃ。敵が引いた後、我らも殿に合流する。神吉攻めまで命は惜しめよ。」
「承知仕った。ご武運を!」
その時、伝令が安治の元にやってきた。
「三木城より、敵兵襲来!」
ようやく、殿に槍働きを見せられるか…。安治は、かつて山岡暹慶と対峙したとき、手も足も出せなかった自分を思い出した。あの時の悔しさはここで晴らす。安治は声を張り上げた。
「者ども続け!毛利に寝返ったことを、後悔させてやるのじゃ!」
安治はそう叫んで、馬の腹を蹴った。輪違いの白い紋がきらめいた。敵方も安治の派手な衣装に気付いた。安治を名のある部将と思った敵兵が塊となって安治のもとに突っ込んでくる。安治は一旦進軍を止め、敵を迎え撃つ態勢を整えた。
雑兵と思しきものが、功名心に駆られたか安治目掛けて突進してきた。安治は、形見の槍で薙ぎ払った。雑兵たちは、叫び声とともにその場に倒れ込んだ。首を取るまでもない者どもだった。安治は、薙ぎ払った者どもを打ち捨て、押し寄せてくる敵兵たちに向かって槍を振るった。
兵数は、ほぼ互角。これなら、存分に時が稼げる。そう踏んだ安治は、すこしずつ後退し始めた。味方の軍勢もそれにならい後退を始めた。それを見た敵勢は、これを好機と捉え圧を加えた。
敵方の攻撃が熾烈を極めてきた。安治は、心得て上手く防いでいるが、他の者たちは浮足立ってきた。このままで、本当に潰走しかねない。安治にも焦りが生じてきた。じりじりと後退を続けていくと、気持ち敵方の攻勢が和らいだ。敵方も、深追いに気付き、退路を気にしだしたのかもしれない。
「ここは、堪えどころぞ!」
安治は声を張り上げ、槍を振るった。その時、敵後方の側面に覚兵衛率いる部隊が突っ込んだ。予想外の攻撃に、敵方は浮足立った。これを見た安治の配下も勢い立ち、敵方を押し返し始めた。ここで覚兵衛隊と合流して、もうひと暴れすれば十分だろう。安治はそう判断し、敵方に突っ込んだ。
覚兵衛が懸命に槍を振るっている姿が、安治の目に移った。
「覚兵衛、でかした!」
安治は覚兵衛の側に寄り、叫んだ。
「勝鬨には、まだ早うござる!今こそ、殿のお力、示す時ですぞ!」
覚兵衛に言われるまでもなかった。安治は、雑兵を薙ぎ払いながら、部隊の首領格を探した。
覚兵衛の側面攻撃に一旦浮足立った敵方も、部隊を整え、安治たちと一進一退を繰り返していた。味方の損耗を考えれば、このあたりが潮時かも知れない。安治は、そう感じ始めていた。ここまで時を稼げば、筑前守も恙なく神吉城に向かえるであろう。目的は果たせたといっていい。さりとて、折角母衣まで賜って、足止めだけというのも味気ない。安治の功名心に火が付いた。
「覚兵衛、後ろは任せたぞ。もうひと暴れしてくる。」
安治はそう言い残して、敵部隊の首領格を探した。雑兵を薙ぎ倒しながら駒を進めると、遠くに見事な甲冑に身を包んだ騎馬武者を見つけた。あれを手土産にせん。安治は騎馬武者目掛けて突進した。
安治の狙いを察した敵兵が壁を作る。安治が懸命に蹴散らすも、騎馬武者にまで近づけない。そうこうする内、安治自身が敵兵に囲まれてしまった。母衣を纏った安治を、名のある者と敵方も踏んだのだ。
こやつらに後れを取ることもないが、さすがに身を守るだけで手いっぱいか…。安治がやむなく撤退を考え始めたとき、背後から馬蹄の音が聞こえてきた。
「雑兵どもはお任せあれ!殿は彼奴の首を!」
覚兵衛が手勢を引き連れ、安治の援護に来たのだ。覚兵衛が敵兵を薙ぎ倒していく。覚兵衛の攻撃に敵方はたじろぎ、隊が乱れ始めた。安治は、その隙を逃さず、騎馬武者目掛けて突っ込んでいった。
騎馬武者は、覚兵衛の攻撃に怯んだ部隊を立て直すべく、周りを叱咤していた。安治にも全く気づいていなかった。安治は騎馬ごと体当たりを仕掛けた。騎馬武者は、もんどりうって馬から転げ落ちた。敵も武術の心得があるようで、咄嗟に受け身を取った。起き上がりざま、敵は抜刀し薙ぎ払いを仕掛けてきた。
安治は、一瞬早く騎馬武者の喉元に槍を突いた。騎馬武者は、再び倒れ込んだ。もはや、起き上がるそぶりは見せなかった。騎馬武者が討たれたと知れ渡るや、敵兵は蜘蛛の子を散らすように三木城目指して撤退を始めた。
「追うな!追うな!」
覚兵衛が、勢いにのる味方を押さえにかかる。敵将の首級を上げ、時も稼げた。これ以上の追撃は無意味であるばかりか、敵の死に物狂いの抵抗に遭う恐れもある。筑前守の期待には十分に応えたと言える。覚兵衛は、そう見越しているのだ。
「殿、お手柄でございました。」
味方の隊列を整え終えた覚兵衛が安治を労った。
「覚兵衛、お主に助けられたわ。この首は、お主の手柄よ。」
「随分と謙虚にございますな。そんな慎ましやかな態度では、羽柴家中で後れを取りますぞ。」
煮ても焼いても食えぬとは、覚兵衛のことを言うのであろう。安治は、そう思いながら口元を緩めた。覚兵衛に愛想をつかされてはなるまい。安治は胆に銘じた。
「覚兵衛。兵どもに暫し休息を与えた後、神吉城に向かうぞ。これは、“我らからの”手土産としようぞ。」
城下から一筋の白煙が見えた。覚兵衛が、見事城兵ども引きずり出したのだ。
「者ども続け!三木のものどもに、羽柴家の力思い知らせ!」
安治を先頭に、三百騎が三木城下に向けて突進した。三木城下に着くと、数十騎の敵影を認めた。覚兵衛たちを盗賊と決めつけ、小競り合いで片付くと踏んだに相違ない。ここで敵を蹴散らし、城方から増援をおびき寄せれば、大いに時間を稼ぐことができる。
「羽柴家家臣、脇坂甚内なり!命知らずは、我が前に出よ!」
小柄な体から発せられたとは思えない大音声が三木城下に響き渡った。敵方も、三百の騎馬武者が攻め込んでくるとは思っていなかったようだ。対して歯向かいもせず、城に逃げ込んでいった。
安治は敵兵を深追いせず、城下の外れの小高い丘に陣取った。程なくして覚兵衛たちが戻ってきた。
「覚兵衛、上手いことやリおったのう。流石じゃ。」
安治は、覚兵衛を労った。
「喜ぶのはまだ早いですぞ。直に五百ばかりの敵勢が踊りかかってくるでしょう。これをどう捌くかにかかっておりますぞ。」
「わかっておる。今度はわしが奴らをおびき寄せる。奴らが退路を断たれると思うところまでな。そこでひと暴れして、敵を蹴散らせ。敵が引き始めたら、深追いはするな。我らの目的は、殿が邪魔されずに神吉に着けるようにすることじゃ。敵が引いた後、我らも殿に合流する。神吉攻めまで命は惜しめよ。」
「承知仕った。ご武運を!」
その時、伝令が安治の元にやってきた。
「三木城より、敵兵襲来!」
ようやく、殿に槍働きを見せられるか…。安治は、かつて山岡暹慶と対峙したとき、手も足も出せなかった自分を思い出した。あの時の悔しさはここで晴らす。安治は声を張り上げた。
「者ども続け!毛利に寝返ったことを、後悔させてやるのじゃ!」
安治はそう叫んで、馬の腹を蹴った。輪違いの白い紋がきらめいた。敵方も安治の派手な衣装に気付いた。安治を名のある部将と思った敵兵が塊となって安治のもとに突っ込んでくる。安治は一旦進軍を止め、敵を迎え撃つ態勢を整えた。
雑兵と思しきものが、功名心に駆られたか安治目掛けて突進してきた。安治は、形見の槍で薙ぎ払った。雑兵たちは、叫び声とともにその場に倒れ込んだ。首を取るまでもない者どもだった。安治は、薙ぎ払った者どもを打ち捨て、押し寄せてくる敵兵たちに向かって槍を振るった。
兵数は、ほぼ互角。これなら、存分に時が稼げる。そう踏んだ安治は、すこしずつ後退し始めた。味方の軍勢もそれにならい後退を始めた。それを見た敵勢は、これを好機と捉え圧を加えた。
敵方の攻撃が熾烈を極めてきた。安治は、心得て上手く防いでいるが、他の者たちは浮足立ってきた。このままで、本当に潰走しかねない。安治にも焦りが生じてきた。じりじりと後退を続けていくと、気持ち敵方の攻勢が和らいだ。敵方も、深追いに気付き、退路を気にしだしたのかもしれない。
「ここは、堪えどころぞ!」
安治は声を張り上げ、槍を振るった。その時、敵後方の側面に覚兵衛率いる部隊が突っ込んだ。予想外の攻撃に、敵方は浮足立った。これを見た安治の配下も勢い立ち、敵方を押し返し始めた。ここで覚兵衛隊と合流して、もうひと暴れすれば十分だろう。安治はそう判断し、敵方に突っ込んだ。
覚兵衛が懸命に槍を振るっている姿が、安治の目に移った。
「覚兵衛、でかした!」
安治は覚兵衛の側に寄り、叫んだ。
「勝鬨には、まだ早うござる!今こそ、殿のお力、示す時ですぞ!」
覚兵衛に言われるまでもなかった。安治は、雑兵を薙ぎ払いながら、部隊の首領格を探した。
覚兵衛の側面攻撃に一旦浮足立った敵方も、部隊を整え、安治たちと一進一退を繰り返していた。味方の損耗を考えれば、このあたりが潮時かも知れない。安治は、そう感じ始めていた。ここまで時を稼げば、筑前守も恙なく神吉城に向かえるであろう。目的は果たせたといっていい。さりとて、折角母衣まで賜って、足止めだけというのも味気ない。安治の功名心に火が付いた。
「覚兵衛、後ろは任せたぞ。もうひと暴れしてくる。」
安治はそう言い残して、敵部隊の首領格を探した。雑兵を薙ぎ倒しながら駒を進めると、遠くに見事な甲冑に身を包んだ騎馬武者を見つけた。あれを手土産にせん。安治は騎馬武者目掛けて突進した。
安治の狙いを察した敵兵が壁を作る。安治が懸命に蹴散らすも、騎馬武者にまで近づけない。そうこうする内、安治自身が敵兵に囲まれてしまった。母衣を纏った安治を、名のある者と敵方も踏んだのだ。
こやつらに後れを取ることもないが、さすがに身を守るだけで手いっぱいか…。安治がやむなく撤退を考え始めたとき、背後から馬蹄の音が聞こえてきた。
「雑兵どもはお任せあれ!殿は彼奴の首を!」
覚兵衛が手勢を引き連れ、安治の援護に来たのだ。覚兵衛が敵兵を薙ぎ倒していく。覚兵衛の攻撃に敵方はたじろぎ、隊が乱れ始めた。安治は、その隙を逃さず、騎馬武者目掛けて突っ込んでいった。
騎馬武者は、覚兵衛の攻撃に怯んだ部隊を立て直すべく、周りを叱咤していた。安治にも全く気づいていなかった。安治は騎馬ごと体当たりを仕掛けた。騎馬武者は、もんどりうって馬から転げ落ちた。敵も武術の心得があるようで、咄嗟に受け身を取った。起き上がりざま、敵は抜刀し薙ぎ払いを仕掛けてきた。
安治は、一瞬早く騎馬武者の喉元に槍を突いた。騎馬武者は、再び倒れ込んだ。もはや、起き上がるそぶりは見せなかった。騎馬武者が討たれたと知れ渡るや、敵兵は蜘蛛の子を散らすように三木城目指して撤退を始めた。
「追うな!追うな!」
覚兵衛が、勢いにのる味方を押さえにかかる。敵将の首級を上げ、時も稼げた。これ以上の追撃は無意味であるばかりか、敵の死に物狂いの抵抗に遭う恐れもある。筑前守の期待には十分に応えたと言える。覚兵衛は、そう見越しているのだ。
「殿、お手柄でございました。」
味方の隊列を整え終えた覚兵衛が安治を労った。
「覚兵衛、お主に助けられたわ。この首は、お主の手柄よ。」
「随分と謙虚にございますな。そんな慎ましやかな態度では、羽柴家中で後れを取りますぞ。」
煮ても焼いても食えぬとは、覚兵衛のことを言うのであろう。安治は、そう思いながら口元を緩めた。覚兵衛に愛想をつかされてはなるまい。安治は胆に銘じた。
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