39 / 64
犬も食わない両思い
しおりを挟む
「全員体に異常はない。体の一部に石化が残っているということもなさそうだ。ただ、長いこと固まっていた影響だろう。筋肉が完全に固まっているよ。声がうまく出せないのもそのせいだろう。ゆっくりなら歩くことぐらいは
可能だろうけど……戦闘をさせることは考えないでくれ」
「ふむ。ならばミア。体が動くようになってすぐで申し訳ないが、ここから脱出をしてもらうことを伝えてくれ。
俺から言うよりも、お前から言ったほうが納得するだろう」
「わかりましたナイト叔父様……みんな聞いて!」
ミアちゃんはナイトさんの言葉にこくりと頷くと、さっそく声をあげてエルフ族のみんなに脱出する旨を伝えだす。
エルフ族たちの動揺はまだ隠しきれていないようだったが、まだ幼いミアちゃんの必死の訴えに、反対をできるものはいないだろう。
「さてと……あとはどう逃がすかだが」
牢屋から出てきたナイトさんは私たちにそう相談を持ち掛ける。
「歩けるといっても、彼らはそこまで回復をしているわけじゃない。おそらく脱出には時間がかかるだろう。そこ
に伸びている見張り番の交代がくるのがどれぐらいかはわからないが、恐らくは脱出がばれるまでに安全なところ
までは逃げられないと思う」
局長の言葉に、私はふむと頷く。
「となると、何か盗賊たちの気を引くものが必要になるということですね?」
「なに、もともとこの盗賊のアジトをせん滅するつもりで来たんだ。同時並行で進めるのが吉だ。人を石化して拘
束する輩など、ナイトとして見逃すわけにはいかない」
「ギルドの協力も得ないでこのアジトを制圧するつもりかい?」
「局長さんよ、ギルドの協力は絶望的だったんだろ? だったら俺たちでやるしかねえよ。
どのみちこの場でここをつぶさなきゃ、どこかで同じことが起こる……なら、冒険者としてここでこいつらをつぶ
すのは俺たちの義務だ」
「だが、相手の戦力も把握しきれてない状況だ……敵の転生者の力だって未知数」
「いいえ、局長……それしかありません」
なにやら納得がいかなそうに言葉を濁す局長に対し、私はぴしゃりと言い放つ。
「サクヤ君」
「彼らの気を引くということは、私たちの侵入をばらすということ、ここのお頭と呼ばれる人間の性格を鑑みるに
報復は免れません。恐らく即座にアルムハーンに攻め込むでしょう。仮にアルムハーンが戦場となった場合、町の
人たちを守るのはさらに難しくなります余計な犠牲者を出さないためにも、今ここでこのアジトを制圧しないと」
そう、敵はすくなくとも町の人間全員を石化させることができるほどの力を持つ人間なのだ。いくら冒険者の町と
言えど、恐らく戦力となるのはここにいる人間以外はいないだろう。であるならば、守るよりも攻めるが安し……
ここで致命的な痛打を与えるしかない。
「ひゅぅ……わかってるじゃねえか嬢ちゃん。てっきり魔法使い様は軍略には疎いかと思ってたが見直したぜ」
「これでも一応騎士なので」
「まってまって! それだとしてもサクヤ君、君を危険にさらすのは認められないよ!」
「……その反面お前さんの上司はダメダメだなぁ」
「彼も一応騎士のはずなんですけどね……」
呆れたように漏らすアッガスさんに、私も同じような感想を抱く。
「なんだって言うがいいさ! 相手の出方だってわからないし、そもそも片側からの攻撃じゃあ裏口から逃げられ
るのがおちだぞぅ! 地形的には、君たちが入ってきたところを除けば出入口は一つしかないけれども……洞窟の中に逃げ込まれちゃったら、エルフ族の人たちと鉢合わせになっちゃうじゃないか!」
「ほう、苦し紛れにしては意外な正論が飛んだな、アーリー」
ナイトさんは会話を聞きながら、少し感心したように「ほう」と声を漏らし、こちらを見る。
まるで私の答えを期待するかのように。
「考えはあります。ナイトさん」
「なんだマスター」
私の問いに、ナイトさんは命令を待つ子犬のように瞳を輝かせてこちらに向きなおる。
「一度表の広場に敵を出させますが、通路を一つに絞ることはできますか?」
「逃走経路の遮断か……ふむ、お頭と呼ばれる転生者がどれほどの力を有しているかはわからんが、普通の盗賊た
ちを閉じ込めることぐらいは容易だ。これほどの水晶があれば、道を塞ぐのに苦労はしないだろう」
「それぐらいなら俺でもできるぜ?」
アッガスさんの言葉に、私の頭の中で作戦は組みあがる。
「であれば、殲滅は可能です……あとは、ナイトさんがあのお頭という転生者に勝てるかという一点のみが不安要素ですが」
私はちらりとナイトさんを見ると。
「至高にして最強の理想の騎士である俺が、あのような輩に敗北するはずがないだろう!」
「でも、騎士には不利な相手だと、お頭という人は言っていましたが」
「マスターはあのような妄言を信じるのか! あれはただのプロパガンダだ! ナイトを貶めるための忍の汚い罠
だ! 汚い! さすが忍者汚い!」
ナイトさんはやや興奮気味に闘志を燃やし、同時に触れてはいけなかったのか、ナイトさんにしては珍しくぶつぶ
つと忍という職業に対しての不平不満を漏らしている。
「おっと、奴さんはどうやら忍って職業とは因縁があるみてえだな」
「のようですね」
突如としてシャドーボクシングを始めるナイトさんに、私はこれ以上は触れてはならないと判断し局長へと話を戻す。
「さて局長……勝利の布石は整いました。これでもまだ認められませんか?」
「ぐ……でもでも……その、あれだ、君たちにもメリットがないじゃないか」
苦し紛れの一言にはもはや説得力はなく、駄々をこねる子供を頭の中に思い浮かばせながら、ばっさりと両断してやることにする。
「現在お頭は蜻蛉切たち国崩しの計画からは一歩身を引いている立場です。ですが、エルフ族の奪還を知れば国崩しに本格参加をせざるを得なくなるでしょう。蜻蛉切は去りました。ならば、孤立している今を叩くこの機を逃す手はないかと」
「ぐぬぅ!」
喉から喀血でもしそうな勢いで局長はそう喉を鳴らすと、しばらくこちらに聞こえないぐらいに小さく声にならない声を漏らすが。
「わかった……わかったよ」
最後には折れたのか、観念するような声とともに許可が下りる。
「ありがとうございます局長」
「だけど、だけどねサクヤ君。絶対に怪我しちゃだめだからね! あと、おい、ナイト君!」
「なんだ、今俺は生半可な忍ではかわせないコークスクリューブローをみぞおちに叩きこんでいたところなのだが」
「うるさい! いいかよく聞けよ、僕のサクヤ君に、怪我一つでもさせるんじゃあないぞ! いいな! 怪我させたら針万本だぞ!」
「心得た。針万本はさすがの俺でも地味に致命傷だからな」
ナイトさんはそういうと、局長を安心させるためかそれとも本気で言っているのか誓いのポーズをとる。
「本当に、本当に気を付けるんだぞサクヤ君」
「はいはい……わかりましたよ局長。無事に帰るのでそんなに心配しないでください。あとはみんなに作戦を説明
するので、コーヒーのお代わりでも今のうちに行ってくるといいですよ」
「うううぅぅ……そうする!」
局長はそう言うと、バタバタと慌てるように通信席から席を外す。
「嬢ちゃんも大変だな。僕のサクヤ君って……相当依存されてるぞあれ」
「そうですね……ほんとうに困った人なんですから」
私はそう苦笑を漏らしながら、アッガスさんに向けてため息を漏らす。
と。
「なんだそういうことかよ。 ごちそうさん」
「?」
アッガスさんはほほをポリポリと掻きながら、よくわからないことを呟いた。
◇
可能だろうけど……戦闘をさせることは考えないでくれ」
「ふむ。ならばミア。体が動くようになってすぐで申し訳ないが、ここから脱出をしてもらうことを伝えてくれ。
俺から言うよりも、お前から言ったほうが納得するだろう」
「わかりましたナイト叔父様……みんな聞いて!」
ミアちゃんはナイトさんの言葉にこくりと頷くと、さっそく声をあげてエルフ族のみんなに脱出する旨を伝えだす。
エルフ族たちの動揺はまだ隠しきれていないようだったが、まだ幼いミアちゃんの必死の訴えに、反対をできるものはいないだろう。
「さてと……あとはどう逃がすかだが」
牢屋から出てきたナイトさんは私たちにそう相談を持ち掛ける。
「歩けるといっても、彼らはそこまで回復をしているわけじゃない。おそらく脱出には時間がかかるだろう。そこ
に伸びている見張り番の交代がくるのがどれぐらいかはわからないが、恐らくは脱出がばれるまでに安全なところ
までは逃げられないと思う」
局長の言葉に、私はふむと頷く。
「となると、何か盗賊たちの気を引くものが必要になるということですね?」
「なに、もともとこの盗賊のアジトをせん滅するつもりで来たんだ。同時並行で進めるのが吉だ。人を石化して拘
束する輩など、ナイトとして見逃すわけにはいかない」
「ギルドの協力も得ないでこのアジトを制圧するつもりかい?」
「局長さんよ、ギルドの協力は絶望的だったんだろ? だったら俺たちでやるしかねえよ。
どのみちこの場でここをつぶさなきゃ、どこかで同じことが起こる……なら、冒険者としてここでこいつらをつぶ
すのは俺たちの義務だ」
「だが、相手の戦力も把握しきれてない状況だ……敵の転生者の力だって未知数」
「いいえ、局長……それしかありません」
なにやら納得がいかなそうに言葉を濁す局長に対し、私はぴしゃりと言い放つ。
「サクヤ君」
「彼らの気を引くということは、私たちの侵入をばらすということ、ここのお頭と呼ばれる人間の性格を鑑みるに
報復は免れません。恐らく即座にアルムハーンに攻め込むでしょう。仮にアルムハーンが戦場となった場合、町の
人たちを守るのはさらに難しくなります余計な犠牲者を出さないためにも、今ここでこのアジトを制圧しないと」
そう、敵はすくなくとも町の人間全員を石化させることができるほどの力を持つ人間なのだ。いくら冒険者の町と
言えど、恐らく戦力となるのはここにいる人間以外はいないだろう。であるならば、守るよりも攻めるが安し……
ここで致命的な痛打を与えるしかない。
「ひゅぅ……わかってるじゃねえか嬢ちゃん。てっきり魔法使い様は軍略には疎いかと思ってたが見直したぜ」
「これでも一応騎士なので」
「まってまって! それだとしてもサクヤ君、君を危険にさらすのは認められないよ!」
「……その反面お前さんの上司はダメダメだなぁ」
「彼も一応騎士のはずなんですけどね……」
呆れたように漏らすアッガスさんに、私も同じような感想を抱く。
「なんだって言うがいいさ! 相手の出方だってわからないし、そもそも片側からの攻撃じゃあ裏口から逃げられ
るのがおちだぞぅ! 地形的には、君たちが入ってきたところを除けば出入口は一つしかないけれども……洞窟の中に逃げ込まれちゃったら、エルフ族の人たちと鉢合わせになっちゃうじゃないか!」
「ほう、苦し紛れにしては意外な正論が飛んだな、アーリー」
ナイトさんは会話を聞きながら、少し感心したように「ほう」と声を漏らし、こちらを見る。
まるで私の答えを期待するかのように。
「考えはあります。ナイトさん」
「なんだマスター」
私の問いに、ナイトさんは命令を待つ子犬のように瞳を輝かせてこちらに向きなおる。
「一度表の広場に敵を出させますが、通路を一つに絞ることはできますか?」
「逃走経路の遮断か……ふむ、お頭と呼ばれる転生者がどれほどの力を有しているかはわからんが、普通の盗賊た
ちを閉じ込めることぐらいは容易だ。これほどの水晶があれば、道を塞ぐのに苦労はしないだろう」
「それぐらいなら俺でもできるぜ?」
アッガスさんの言葉に、私の頭の中で作戦は組みあがる。
「であれば、殲滅は可能です……あとは、ナイトさんがあのお頭という転生者に勝てるかという一点のみが不安要素ですが」
私はちらりとナイトさんを見ると。
「至高にして最強の理想の騎士である俺が、あのような輩に敗北するはずがないだろう!」
「でも、騎士には不利な相手だと、お頭という人は言っていましたが」
「マスターはあのような妄言を信じるのか! あれはただのプロパガンダだ! ナイトを貶めるための忍の汚い罠
だ! 汚い! さすが忍者汚い!」
ナイトさんはやや興奮気味に闘志を燃やし、同時に触れてはいけなかったのか、ナイトさんにしては珍しくぶつぶ
つと忍という職業に対しての不平不満を漏らしている。
「おっと、奴さんはどうやら忍って職業とは因縁があるみてえだな」
「のようですね」
突如としてシャドーボクシングを始めるナイトさんに、私はこれ以上は触れてはならないと判断し局長へと話を戻す。
「さて局長……勝利の布石は整いました。これでもまだ認められませんか?」
「ぐ……でもでも……その、あれだ、君たちにもメリットがないじゃないか」
苦し紛れの一言にはもはや説得力はなく、駄々をこねる子供を頭の中に思い浮かばせながら、ばっさりと両断してやることにする。
「現在お頭は蜻蛉切たち国崩しの計画からは一歩身を引いている立場です。ですが、エルフ族の奪還を知れば国崩しに本格参加をせざるを得なくなるでしょう。蜻蛉切は去りました。ならば、孤立している今を叩くこの機を逃す手はないかと」
「ぐぬぅ!」
喉から喀血でもしそうな勢いで局長はそう喉を鳴らすと、しばらくこちらに聞こえないぐらいに小さく声にならない声を漏らすが。
「わかった……わかったよ」
最後には折れたのか、観念するような声とともに許可が下りる。
「ありがとうございます局長」
「だけど、だけどねサクヤ君。絶対に怪我しちゃだめだからね! あと、おい、ナイト君!」
「なんだ、今俺は生半可な忍ではかわせないコークスクリューブローをみぞおちに叩きこんでいたところなのだが」
「うるさい! いいかよく聞けよ、僕のサクヤ君に、怪我一つでもさせるんじゃあないぞ! いいな! 怪我させたら針万本だぞ!」
「心得た。針万本はさすがの俺でも地味に致命傷だからな」
ナイトさんはそういうと、局長を安心させるためかそれとも本気で言っているのか誓いのポーズをとる。
「本当に、本当に気を付けるんだぞサクヤ君」
「はいはい……わかりましたよ局長。無事に帰るのでそんなに心配しないでください。あとはみんなに作戦を説明
するので、コーヒーのお代わりでも今のうちに行ってくるといいですよ」
「うううぅぅ……そうする!」
局長はそう言うと、バタバタと慌てるように通信席から席を外す。
「嬢ちゃんも大変だな。僕のサクヤ君って……相当依存されてるぞあれ」
「そうですね……ほんとうに困った人なんですから」
私はそう苦笑を漏らしながら、アッガスさんに向けてため息を漏らす。
と。
「なんだそういうことかよ。 ごちそうさん」
「?」
アッガスさんはほほをポリポリと掻きながら、よくわからないことを呟いた。
◇
0
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
【完結】悪役に転生したのにメインヒロインにガチ恋されている件
エース皇命
ファンタジー
前世で大好きだったファンタジー大作『ロード・オブ・ザ・ヒーロー』の悪役、レッド・モルドロスに転生してしまった桐生英介。もっと努力して意義のある人生を送っておけばよかった、という後悔から、学院で他を圧倒する努力を積み重ねる。
しかし、その一生懸命な姿に、メインヒロインであるシャロットは惚れ、卒業式の日に告白してきて……。
悪役というより、むしろ真っ当に生きようと、ファンタジーの世界で生き抜いていく。
ヒロインとの恋、仲間との友情──あれ? 全然悪役じゃないんだけど! 気づけば主人公になっていた、悪役レッドの物語!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる