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汚い、さすが忍者汚い
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「ちっ」
舌打ちをし、お頭と呼ばれる男はすぐさま体制を立て直すように飛び跳ね、距離を取る。
「貴様がソニックムーブだな? 自己紹介は必要か?」
ナイトさんは挑発をするように、お頭……ソニックムーブに問いかけると。
ソニックムーブは不機嫌そうに表情を歪める。
「ソニックにしてくれないか? 長すぎて嫌いなんだその名前。僕の名前を知ってるってことはさっきの会話を盗
み聞きしてたんだろ? だったら自己紹介は必要ないよナイト=サン。教えてほしいのは僕のアジトを破壊した理由くらいさ」
短刀を構えなおし、唾を吐き捨てるソニック。
それに対しナイト=サンは警戒をする様子もなく盾の構えを解き不敵に笑う。
「決まっている、ナイトとしての責務を果たしただけだ。俺は至高にして最強の理想の騎士だからな。エルフの村を襲撃し石化監禁し、見ての通り女性を奴隷として扱う。アジトを破壊する理由にしたら十分すぎるだろう?」
ナイト=サンの発言に、ソニックは「はぁ?」と首を傾げる。
まるで意味が分からないというその表情は、この世界を【現実】ととらえられていない転生者の瞳そのものであり、ナイト=サンは眉を潜める。
「ナイトとしての責務って、もしかしてお前バカなの? 君もプレイヤーだろ? この世界はさ、僕たちに与えられた新しいゲームなんだぜ? エルフがどうしたっていうんだよ。
この世界にはいくらだってエルフはいるじゃないか。それにこの奴隷だって僕の力で従えてるんだ。神っていうやつが僕にくれたんだよ。何か僕が君にしたか? はっきり言って、人がどうゲームをプレイしようと僕の勝手だろ? それを横から口出して、拠点破壊して何がしたいんだよマジで。荒らしキッズは底辺どうしでやっててくれないかな?」
「この世界はゲームではない。人が生き、それぞれの物語をつづっている」
「あぁ、そこのでかぶつと同じでお前もこの世界のNPCに情が映っちゃったタイプか。気色悪いんだよねそういうの。現実とゲームの区別もつかなくなっちゃったわけ?」
「だから」
「ああああもううるさいよお前、頼むからほっといてくれないかな? お前だってさ、その力ぶんぶん振るって好き勝手やってんじゃないの?」
「ナイトはそんなことしな……」
「それにさうざいんだよその喋り方! なに? かっこいいつもりなわけ? ナイトさんだなんてばかばかしい名前堂々となのっちゃってさ、掲示板の書き込みをそんなに君神聖視してんの? それとも本当にナイトさんがいるとか思ってる人間? チラシの裏以下の書き込みに夢見ちゃってる間抜けとしか言いようがないよね! 騎士なんて職業使ってる底辺プレイヤーが、僕に楯突くこと自体間違ってるって気づかないの? 僕は最新の第四期プレイヤーランキング五十三位の男だ……ランカーなんだぜ?」
「なに言ってやがんだ? あいつ」
意味の分からない言葉の羅列を続けるソニック。
その言葉にアッガスは首を傾げる。
異世界の人間にしか伝わらない言葉なのか……。
難しい話をしているのか? はたまた情報戦を仕掛けているのか……。
この世界の人間であるアッガスには想像すら及ばないことである。
ゆえに、ただアッガスがソニックという転生者に抱いたものは【幼稚な奴】という感想のみであった。
「……埒が明かないな」
ナイト=サンはそう嘆息し、盾を構える。
もはや言葉での説得は通じないと考えてのことであり、同時に剣を抜くそぶりは見せずに拳を握りしめる。
「おいおい、論破されて顔真っ赤になって戦闘ってわけ? キッズはこれだから困るよな? でもいいのかよ、そ
の御自慢の剣を抜かなくてさ」
「必要ない……この冠位剣グランドはしかるべき相手にのみ使う」
「はっ! 今から負けた言い訳してんじゃねえよ!」
走り迫るソニック。
その速力は神速であり、アッガスの懐に飛び込んだ時よりもさらに早い。
「僕のゴッズスキルは【神風】、速度と回避率を二倍にする常在型特殊技能さ!」
ナイトの回りを翻弄するように駆け回るその姿はまさに旋風。
姿すらとらえきれぬほどの超高速の失踪に、声すらもどこから聞こえるかもわからない。
いや、恐らく音よりも早く彼は動いているのだろう……その声すらも中にいる人間を翻弄している。
「そうか、ちなみに俺にはゴッズスキルというものはない」
しかし、そんな状況の中でも、ナイト=サンは臆すことなくソニックに言葉を返す。
「ははっ……弱すぎて神様にも見放されたんだ! まあそうだよな、騎士なんて職業使ってる時点で、お前はキッズなんだよ!」
ソニックの言葉に、ナイト=サンは眉を潜め。
「ナイトこそ至高にして最強の職業だ」
そう反論をする。
「ははっ! 無知もそこまで行くと清々しいねナイトさん! 分からないみたいだから教えてやるよ……僕の職業忍は、tiar0の最強職で、君の騎士は攻略WEKIでも【最弱】の名前を総なめにしてる! 掲示板とワールドチャンピオンに感化されたような情弱しか使わない低級職業なんだよ!」
怒号と共に、ソニックはナイトの体に一撃を叩きこみ。
「むっ!」
ナイト=サンはすかさずに拳を振るうが、むなしく空を切る。
「当たるわけないだろバーカ! 騎士が優れてるのは防御力と体力ばかりで、命中率も回避率も最低値! そのくせバカバカターゲッティングを引き受けるからレイド戦でも真っ先に落ちるし、火力も低い大荷物……要はいいサンドバックってわけ!」
二度、三度……ナイト=サンの体にソニックは攻撃を叩き込み、やがて無数の乱舞がナイト=サンを蹂躙する。
「な、ナイト!!」
それはまさに一方的な蹂躙であり、見えない刃にひたすら切り裂かれるかのようにナイト=サンはなすすべもなく立ち尽くしている。
「それに加え、忍は攻撃を受けるのではなく【回避】する……ダメージはないし、攻撃を当てれば当てるほど相手の命中率と回避率を下げさせる【盲目化】のスキルを保有しているから、仲間への被弾も減らすことができ、クリティカル発生率も高くなる! 加えて僕のパッシブスキルが合わされば!!」
「!?」
背後から響く声に、ナイト=サンは後ろを振り返ると、嘲笑の笑みを浮かべた男が映り。
「十回ほど切り付ければ、回避率……そしてクリティカル確率はほぼ百パーセントにまで跳ね上がるのさ」
するりと、ナイト=サンの左の瞳に短刀がゼリーに刃を通すかのように突き刺さる。
「っ……」
幻でもまやかしでもない、完全に頭蓋を貫かれたナイト=サン……。
「そうさ、誰もが強くなりたいに決まってる。だけど弱いキャラを使って、言い訳をするのさ、僕はこれが好きだからって。僕はそんな言い訳認めない。弱い奴は死ぬのさ、そして勝つための努力をしないやつは、強い奴を批判する権利すらないんだ」
「ナイトオオオオオォ!!」
その光景に、その圧倒的な力量差にアッガスは驚愕と絶望の入り混じった絶叫を上げる。
が。
「どうした? 傷が痛むか?」
「うおおおぉ?」
ナイト=サンはくるりと短刀が目に刺さった状態のままアッガスの方に振り返り、アッガスは自分でも異様だと思うほどの変な絶叫を上げる。
舌打ちをし、お頭と呼ばれる男はすぐさま体制を立て直すように飛び跳ね、距離を取る。
「貴様がソニックムーブだな? 自己紹介は必要か?」
ナイトさんは挑発をするように、お頭……ソニックムーブに問いかけると。
ソニックムーブは不機嫌そうに表情を歪める。
「ソニックにしてくれないか? 長すぎて嫌いなんだその名前。僕の名前を知ってるってことはさっきの会話を盗
み聞きしてたんだろ? だったら自己紹介は必要ないよナイト=サン。教えてほしいのは僕のアジトを破壊した理由くらいさ」
短刀を構えなおし、唾を吐き捨てるソニック。
それに対しナイト=サンは警戒をする様子もなく盾の構えを解き不敵に笑う。
「決まっている、ナイトとしての責務を果たしただけだ。俺は至高にして最強の理想の騎士だからな。エルフの村を襲撃し石化監禁し、見ての通り女性を奴隷として扱う。アジトを破壊する理由にしたら十分すぎるだろう?」
ナイト=サンの発言に、ソニックは「はぁ?」と首を傾げる。
まるで意味が分からないというその表情は、この世界を【現実】ととらえられていない転生者の瞳そのものであり、ナイト=サンは眉を潜める。
「ナイトとしての責務って、もしかしてお前バカなの? 君もプレイヤーだろ? この世界はさ、僕たちに与えられた新しいゲームなんだぜ? エルフがどうしたっていうんだよ。
この世界にはいくらだってエルフはいるじゃないか。それにこの奴隷だって僕の力で従えてるんだ。神っていうやつが僕にくれたんだよ。何か僕が君にしたか? はっきり言って、人がどうゲームをプレイしようと僕の勝手だろ? それを横から口出して、拠点破壊して何がしたいんだよマジで。荒らしキッズは底辺どうしでやっててくれないかな?」
「この世界はゲームではない。人が生き、それぞれの物語をつづっている」
「あぁ、そこのでかぶつと同じでお前もこの世界のNPCに情が映っちゃったタイプか。気色悪いんだよねそういうの。現実とゲームの区別もつかなくなっちゃったわけ?」
「だから」
「ああああもううるさいよお前、頼むからほっといてくれないかな? お前だってさ、その力ぶんぶん振るって好き勝手やってんじゃないの?」
「ナイトはそんなことしな……」
「それにさうざいんだよその喋り方! なに? かっこいいつもりなわけ? ナイトさんだなんてばかばかしい名前堂々となのっちゃってさ、掲示板の書き込みをそんなに君神聖視してんの? それとも本当にナイトさんがいるとか思ってる人間? チラシの裏以下の書き込みに夢見ちゃってる間抜けとしか言いようがないよね! 騎士なんて職業使ってる底辺プレイヤーが、僕に楯突くこと自体間違ってるって気づかないの? 僕は最新の第四期プレイヤーランキング五十三位の男だ……ランカーなんだぜ?」
「なに言ってやがんだ? あいつ」
意味の分からない言葉の羅列を続けるソニック。
その言葉にアッガスは首を傾げる。
異世界の人間にしか伝わらない言葉なのか……。
難しい話をしているのか? はたまた情報戦を仕掛けているのか……。
この世界の人間であるアッガスには想像すら及ばないことである。
ゆえに、ただアッガスがソニックという転生者に抱いたものは【幼稚な奴】という感想のみであった。
「……埒が明かないな」
ナイト=サンはそう嘆息し、盾を構える。
もはや言葉での説得は通じないと考えてのことであり、同時に剣を抜くそぶりは見せずに拳を握りしめる。
「おいおい、論破されて顔真っ赤になって戦闘ってわけ? キッズはこれだから困るよな? でもいいのかよ、そ
の御自慢の剣を抜かなくてさ」
「必要ない……この冠位剣グランドはしかるべき相手にのみ使う」
「はっ! 今から負けた言い訳してんじゃねえよ!」
走り迫るソニック。
その速力は神速であり、アッガスの懐に飛び込んだ時よりもさらに早い。
「僕のゴッズスキルは【神風】、速度と回避率を二倍にする常在型特殊技能さ!」
ナイトの回りを翻弄するように駆け回るその姿はまさに旋風。
姿すらとらえきれぬほどの超高速の失踪に、声すらもどこから聞こえるかもわからない。
いや、恐らく音よりも早く彼は動いているのだろう……その声すらも中にいる人間を翻弄している。
「そうか、ちなみに俺にはゴッズスキルというものはない」
しかし、そんな状況の中でも、ナイト=サンは臆すことなくソニックに言葉を返す。
「ははっ……弱すぎて神様にも見放されたんだ! まあそうだよな、騎士なんて職業使ってる時点で、お前はキッズなんだよ!」
ソニックの言葉に、ナイト=サンは眉を潜め。
「ナイトこそ至高にして最強の職業だ」
そう反論をする。
「ははっ! 無知もそこまで行くと清々しいねナイトさん! 分からないみたいだから教えてやるよ……僕の職業忍は、tiar0の最強職で、君の騎士は攻略WEKIでも【最弱】の名前を総なめにしてる! 掲示板とワールドチャンピオンに感化されたような情弱しか使わない低級職業なんだよ!」
怒号と共に、ソニックはナイトの体に一撃を叩きこみ。
「むっ!」
ナイト=サンはすかさずに拳を振るうが、むなしく空を切る。
「当たるわけないだろバーカ! 騎士が優れてるのは防御力と体力ばかりで、命中率も回避率も最低値! そのくせバカバカターゲッティングを引き受けるからレイド戦でも真っ先に落ちるし、火力も低い大荷物……要はいいサンドバックってわけ!」
二度、三度……ナイト=サンの体にソニックは攻撃を叩き込み、やがて無数の乱舞がナイト=サンを蹂躙する。
「な、ナイト!!」
それはまさに一方的な蹂躙であり、見えない刃にひたすら切り裂かれるかのようにナイト=サンはなすすべもなく立ち尽くしている。
「それに加え、忍は攻撃を受けるのではなく【回避】する……ダメージはないし、攻撃を当てれば当てるほど相手の命中率と回避率を下げさせる【盲目化】のスキルを保有しているから、仲間への被弾も減らすことができ、クリティカル発生率も高くなる! 加えて僕のパッシブスキルが合わされば!!」
「!?」
背後から響く声に、ナイト=サンは後ろを振り返ると、嘲笑の笑みを浮かべた男が映り。
「十回ほど切り付ければ、回避率……そしてクリティカル確率はほぼ百パーセントにまで跳ね上がるのさ」
するりと、ナイト=サンの左の瞳に短刀がゼリーに刃を通すかのように突き刺さる。
「っ……」
幻でもまやかしでもない、完全に頭蓋を貫かれたナイト=サン……。
「そうさ、誰もが強くなりたいに決まってる。だけど弱いキャラを使って、言い訳をするのさ、僕はこれが好きだからって。僕はそんな言い訳認めない。弱い奴は死ぬのさ、そして勝つための努力をしないやつは、強い奴を批判する権利すらないんだ」
「ナイトオオオオオォ!!」
その光景に、その圧倒的な力量差にアッガスは驚愕と絶望の入り混じった絶叫を上げる。
が。
「どうした? 傷が痛むか?」
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