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転生者とは? ナイトさんとは?
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その後、エルフ族の皆は無事に救出をされた。
ドワーフの水晶鉱脈を占拠していた盗賊は、数人の捕虜を除いてアッガスさんとイワンコフさんにより皆殺し。残った捕虜も、ギルドに引き渡され魔術と洗脳魔法を用いた尋問を受けることになるが、首謀者である転生者は、ミアちゃんが放ったライトニングボルトの魔法により、消滅をしたかの如く痕跡一つなく消え失せてしまった。
下っ端の盗賊たちも国崩しの内容は聞いていなかったらしく。生き残った数人の中にはそのことを聞いた瞬間に震えあがるものもいる始末であり、結局この国が国崩しの標的となっているという絶望的な事実が分かっただけで、何の進展もないままこの事件は幕を下ろしてしまった。
「なんだいなんだい……勲章物の働きをした後だってのに、これから戦場にでも行くみたいな面構えじゃないか」
「まぁな。エルフ族は無傷、こちらの被害はゼロと、いつもだったらお前の家に上がり込んで朝まで飲み明かすん
だがな……国崩しなんてどでかい山が出てきちまったんだ。のんびり酔いつぶれる時間もねえよ」
「律儀だねぇ。エルフ族の救出は、少なからず国崩しの計画に影響を与えられるんだろう?一日ぐらい勝利の余韻に浸っても罰は当たらないと思うけどねえ」
「それがそうもいってられねえのさ」
「どういうことだい?」
アッガスさんの言葉に、ルインさんは首をかしげて私たちの方を見る。
どう説明した物かと私がまごついていると、モニター越しに局長の声が響いた。
「確かに国崩し……ゼラスティリア王国への進軍は少しばかり遅れるかもしれない。だけどこのアルムハーンはい
まだに危険区域だというのは変わらない」
「危険区域って……またこの辺りに転生者がくるって言うのかい?」
「いいや、正確にはこのアルムハーンに転生者が潜んでいると僕はふんでいるよ」
確信を持つような発言に、私は首をかしげる。
「随分な自信ですけど、どういうことですか局長?」
「単純な話さ。まずはエルフ族の誘拐だけど、どうして転生者はエルフ族が満月草の栽培をしていると知っていたんだろうね?」
「……あっ」
その言葉に私は声を漏らす。
ここのエルフ族による満月草栽培はギルドの中でも極秘事項になっていたはず。
それに、誘拐をしてもすぐに悟られてしまっては意味がない。
最近エルフとの交流が希薄になっているという内情を知っていなければ、村人全員誘拐などという行為には踏み切れないはずだ。
「つまり、このギルド内に転生者と通じている奴がいると?」
「うん、もしくは……ギルド内に転生者が潜伏しているか……だね」
空気が凍る。
誰も想像をしていなかった最悪の事態。
だが、それはまさしくナイトさんが警告をしていたことでもあった。
「確かにそれならば合点がいくな。ここならば軍事拠点としては最適だ。騎士団へ情報は伝わりにくく、この防壁も少し手を加えれば鉄壁の要塞になる。この至高の騎士である俺でさえも攻めにくいほどのな」
「あぁ……だがそうすると疑問がもう一つ生まれるよ。このアルムハーンを国崩しの拠点にすると転生者が考えているのなら、どうして君たちがここに呼ばれたのかだ」
「……何が言いたいんだ? アーリーよ」
その言葉にアッガスさんの手が剣に伸び、ナイトさんも眉をひそめて局長を見つめる。
「君、本当にサクヤ君に召喚されたのかい?」
それは当たり前の疑問……助けてもらった恩から、忠誠を誓うという言葉から、彼を問い詰めることはしなかっ
たが、そもそもが不可思議なのだ。
それは何か。
答えは単純。
ナイトさんが強すぎることだ。
「通常召喚術は術者の魔力量と力に比例する。呼び出す術者が強大ならば強大なほど、呼び出されるものはより強力になる。だけど君はサクヤ君なんかよりもはるかに強い存在だ」
「俺が、転生者の仲間だと?」
「召喚術師とのパスはつながっていない。魔力量もサクヤ君よりはるかに多い……これでサクヤ君から召喚されたものだなんて言えるのかい? 魔力についてはやりようはいくらでもあるとはいえ、あまりにも君は強すぎる」
「でも、ナイトさんは私を助けくれて」
「このままずっと助けてくれるとは限らないだろう? それに記憶がないというのも胡散臭い。本当は、機を見て転生者のもとに戻るつもりなんじゃないかい?」
「…………!」
「ちょっと局長! 言いすぎですよ! ナイトさんが裏切るとでもいうんですか?」
「僕だってナイト君を信じたいさ。だが記憶が戻った後のことは知らないよ……転生者にとってはそれが国崩しを始めるトリガーなのかもしれない。そうでなくとも、召喚主は召喚獣に対して、絶対的な命令権が存在するからね」
沈黙がルインの酒場に流れる。
想像をしてしまった。
ナイトさんが、転生者のもとに戻り私たちゼラスティリア王国に牙をむく。
それこそまさに、絶望でしかない。
理想の騎士であり、邪龍を、転生者を拳一つで粉砕する。
先代勇者を超える存在、その力を間近で見てきたからこそ、その絶望は計り知れない。
だが。
「成程、確かにそれは脅威だし十分あり得ることだ。だが安心しろ、ナイトはそんなことしない」
ナイトさんはそう静かに返答をする。
怒っているわけでも、悲しんでいるわけでもない。
ただ記憶のないナイトさんには、ただ信じてくれということしかできないのだ。
「局長……少し言いすぎです」
局長のいいぶんは正しい。だが私はあえて局長にそういった。
局長も興奮が冷めたのか、少しだけうなった後。
「ごめん……言い過ぎた」
素直に謝罪の言葉を述べる。
「気にすることはない。だが、俺もそろそろ自分が何者なのかを、知っておきたいというのが本音だ」
初めて、ナイトさんは不安そうな表情を見せる。
不安じゃないわけがない。
記憶のない状態で呼び出されて、そんな状態で戦って、私たちを助けてくれて。
だというのに、私たちは彼を今裏切り者扱いしている。
なんて身勝手なのだろうと、少しでもナイトさんを疑った自分が憎い。
たとえ、彼が転生者の国崩しに重要な役割を果たすのだとしても、私たちのために剣を振るった彼の気高さや優しさは本物なのだ。
私はナイトさんの手を取る。
「大丈夫ですよナイトさん。何が起こったってナイトさんはナイトさんですよ」
「マスター」
「そうだね、たとえ何があったとしても、君ならきっと笑いながら解決をしてくれるよね」
「そうさ、何も問題はねえ……たとえお前が敵になっても……ぐぅ」
会話の最中、こてんとアッガスさんはそのままカウンターの上に突っ伏してしまう。
「何だってんだい……大事な話をしているときに寝ちまうとはね」
「疲れてるんですよ。アッガスさん、今日は無理してついてきてくれましたから」
聞くところによると、病み上がりだというのに転生者に真正面から挑んだらしい。
私を守るときもそうだが、アッガスさんには恐怖というものがないんじゃないだろうか。
「無茶するから何もかも中途半端になっちまうんだよこいつは。 ふあぁ……昔からの悪い癖さね」
ルインさんは倒れたアッガスさんの頭を一つなでてあくびを一つ漏らす。
その様子は何処か、弟の身を案じる姉の様で、私は少しだけほっこりとし、再度お酒を口に運ぶと。
くらりと眠気が急激に襲ってくる。
「あれ?」
疲れているからだろうか、体は嘘のように重くなっていき、目の前を見るとルインさんもカウンターに伏してう
とうととしている。
「マスター、今は眠ったほうがいい。そのほうが安全だ」
私の体を気遣うように、ナイトさんはコートを羽織らせて一つ背中をなでてくれる。
今日は一日大変だったため無理もない。私はそんなことを考えながら、ナイトさんに促されるままに静かに瞼を閉じる。
「ん? それって?」
眠りに落ちる前、私はそんなナイトさんの言葉に疑問を抱いたが。
重い瞼が開くことはありえない。
ただ最後に。
「俺が何者なのか、それは呼び出した奴に直接聞くことにしよう」
そんな声だけが、ぼんやりとする意識の中に響いたのであった。
■
ドワーフの水晶鉱脈を占拠していた盗賊は、数人の捕虜を除いてアッガスさんとイワンコフさんにより皆殺し。残った捕虜も、ギルドに引き渡され魔術と洗脳魔法を用いた尋問を受けることになるが、首謀者である転生者は、ミアちゃんが放ったライトニングボルトの魔法により、消滅をしたかの如く痕跡一つなく消え失せてしまった。
下っ端の盗賊たちも国崩しの内容は聞いていなかったらしく。生き残った数人の中にはそのことを聞いた瞬間に震えあがるものもいる始末であり、結局この国が国崩しの標的となっているという絶望的な事実が分かっただけで、何の進展もないままこの事件は幕を下ろしてしまった。
「なんだいなんだい……勲章物の働きをした後だってのに、これから戦場にでも行くみたいな面構えじゃないか」
「まぁな。エルフ族は無傷、こちらの被害はゼロと、いつもだったらお前の家に上がり込んで朝まで飲み明かすん
だがな……国崩しなんてどでかい山が出てきちまったんだ。のんびり酔いつぶれる時間もねえよ」
「律儀だねぇ。エルフ族の救出は、少なからず国崩しの計画に影響を与えられるんだろう?一日ぐらい勝利の余韻に浸っても罰は当たらないと思うけどねえ」
「それがそうもいってられねえのさ」
「どういうことだい?」
アッガスさんの言葉に、ルインさんは首をかしげて私たちの方を見る。
どう説明した物かと私がまごついていると、モニター越しに局長の声が響いた。
「確かに国崩し……ゼラスティリア王国への進軍は少しばかり遅れるかもしれない。だけどこのアルムハーンはい
まだに危険区域だというのは変わらない」
「危険区域って……またこの辺りに転生者がくるって言うのかい?」
「いいや、正確にはこのアルムハーンに転生者が潜んでいると僕はふんでいるよ」
確信を持つような発言に、私は首をかしげる。
「随分な自信ですけど、どういうことですか局長?」
「単純な話さ。まずはエルフ族の誘拐だけど、どうして転生者はエルフ族が満月草の栽培をしていると知っていたんだろうね?」
「……あっ」
その言葉に私は声を漏らす。
ここのエルフ族による満月草栽培はギルドの中でも極秘事項になっていたはず。
それに、誘拐をしてもすぐに悟られてしまっては意味がない。
最近エルフとの交流が希薄になっているという内情を知っていなければ、村人全員誘拐などという行為には踏み切れないはずだ。
「つまり、このギルド内に転生者と通じている奴がいると?」
「うん、もしくは……ギルド内に転生者が潜伏しているか……だね」
空気が凍る。
誰も想像をしていなかった最悪の事態。
だが、それはまさしくナイトさんが警告をしていたことでもあった。
「確かにそれならば合点がいくな。ここならば軍事拠点としては最適だ。騎士団へ情報は伝わりにくく、この防壁も少し手を加えれば鉄壁の要塞になる。この至高の騎士である俺でさえも攻めにくいほどのな」
「あぁ……だがそうすると疑問がもう一つ生まれるよ。このアルムハーンを国崩しの拠点にすると転生者が考えているのなら、どうして君たちがここに呼ばれたのかだ」
「……何が言いたいんだ? アーリーよ」
その言葉にアッガスさんの手が剣に伸び、ナイトさんも眉をひそめて局長を見つめる。
「君、本当にサクヤ君に召喚されたのかい?」
それは当たり前の疑問……助けてもらった恩から、忠誠を誓うという言葉から、彼を問い詰めることはしなかっ
たが、そもそもが不可思議なのだ。
それは何か。
答えは単純。
ナイトさんが強すぎることだ。
「通常召喚術は術者の魔力量と力に比例する。呼び出す術者が強大ならば強大なほど、呼び出されるものはより強力になる。だけど君はサクヤ君なんかよりもはるかに強い存在だ」
「俺が、転生者の仲間だと?」
「召喚術師とのパスはつながっていない。魔力量もサクヤ君よりはるかに多い……これでサクヤ君から召喚されたものだなんて言えるのかい? 魔力についてはやりようはいくらでもあるとはいえ、あまりにも君は強すぎる」
「でも、ナイトさんは私を助けくれて」
「このままずっと助けてくれるとは限らないだろう? それに記憶がないというのも胡散臭い。本当は、機を見て転生者のもとに戻るつもりなんじゃないかい?」
「…………!」
「ちょっと局長! 言いすぎですよ! ナイトさんが裏切るとでもいうんですか?」
「僕だってナイト君を信じたいさ。だが記憶が戻った後のことは知らないよ……転生者にとってはそれが国崩しを始めるトリガーなのかもしれない。そうでなくとも、召喚主は召喚獣に対して、絶対的な命令権が存在するからね」
沈黙がルインの酒場に流れる。
想像をしてしまった。
ナイトさんが、転生者のもとに戻り私たちゼラスティリア王国に牙をむく。
それこそまさに、絶望でしかない。
理想の騎士であり、邪龍を、転生者を拳一つで粉砕する。
先代勇者を超える存在、その力を間近で見てきたからこそ、その絶望は計り知れない。
だが。
「成程、確かにそれは脅威だし十分あり得ることだ。だが安心しろ、ナイトはそんなことしない」
ナイトさんはそう静かに返答をする。
怒っているわけでも、悲しんでいるわけでもない。
ただ記憶のないナイトさんには、ただ信じてくれということしかできないのだ。
「局長……少し言いすぎです」
局長のいいぶんは正しい。だが私はあえて局長にそういった。
局長も興奮が冷めたのか、少しだけうなった後。
「ごめん……言い過ぎた」
素直に謝罪の言葉を述べる。
「気にすることはない。だが、俺もそろそろ自分が何者なのかを、知っておきたいというのが本音だ」
初めて、ナイトさんは不安そうな表情を見せる。
不安じゃないわけがない。
記憶のない状態で呼び出されて、そんな状態で戦って、私たちを助けてくれて。
だというのに、私たちは彼を今裏切り者扱いしている。
なんて身勝手なのだろうと、少しでもナイトさんを疑った自分が憎い。
たとえ、彼が転生者の国崩しに重要な役割を果たすのだとしても、私たちのために剣を振るった彼の気高さや優しさは本物なのだ。
私はナイトさんの手を取る。
「大丈夫ですよナイトさん。何が起こったってナイトさんはナイトさんですよ」
「マスター」
「そうだね、たとえ何があったとしても、君ならきっと笑いながら解決をしてくれるよね」
「そうさ、何も問題はねえ……たとえお前が敵になっても……ぐぅ」
会話の最中、こてんとアッガスさんはそのままカウンターの上に突っ伏してしまう。
「何だってんだい……大事な話をしているときに寝ちまうとはね」
「疲れてるんですよ。アッガスさん、今日は無理してついてきてくれましたから」
聞くところによると、病み上がりだというのに転生者に真正面から挑んだらしい。
私を守るときもそうだが、アッガスさんには恐怖というものがないんじゃないだろうか。
「無茶するから何もかも中途半端になっちまうんだよこいつは。 ふあぁ……昔からの悪い癖さね」
ルインさんは倒れたアッガスさんの頭を一つなでてあくびを一つ漏らす。
その様子は何処か、弟の身を案じる姉の様で、私は少しだけほっこりとし、再度お酒を口に運ぶと。
くらりと眠気が急激に襲ってくる。
「あれ?」
疲れているからだろうか、体は嘘のように重くなっていき、目の前を見るとルインさんもカウンターに伏してう
とうととしている。
「マスター、今は眠ったほうがいい。そのほうが安全だ」
私の体を気遣うように、ナイトさんはコートを羽織らせて一つ背中をなでてくれる。
今日は一日大変だったため無理もない。私はそんなことを考えながら、ナイトさんに促されるままに静かに瞼を閉じる。
「ん? それって?」
眠りに落ちる前、私はそんなナイトさんの言葉に疑問を抱いたが。
重い瞼が開くことはありえない。
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