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第一章 4月
お姉さまは有名人? ★1★
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常葉学園の寮、清葉寮は、高等部から徒歩10分程の山手にある。
理事が変わり、学校の体制が変わった時に、遠方からでも生徒の受け入れが出来るようにと建てられたそうだ。
まるで邸宅のように作られたマンションタイプの寮は、手すりや階段などには木材を使用しており、居心地が良さそう雰囲気を漂わせている。
共有スペースに大浴場と食堂、ランドリー談話室が並ぶ。
寮の食堂では、朝食と夕食も出る。味は志奈のお墨付きだったので期待してる。
それ以外は自炊も出来るように、調理室もある。
ここで生活をして、不足するものは、ほとんどなさそうだった。
玄関は新緑の門の先にある。
到着すると、玄関横にある事務室で手続きをして、部屋の鍵を渡される。
一階の部屋。
家から送った荷物は既に運んでくれているので、大きな荷物は段ボールの状態で部屋で積まれていた。
全室一人部屋で、ベットと勉強机のせいで広いとは感じないが、小鳥遊家に引っ越すまで、自分の部屋すらなかった柚鈴には十分。
小鳥遊家での部屋が広すぎて、居心地が悪かったくらいだったので、却ってほっとした。
収納のために壁と一体型のクローゼットまである。
私は深く深呼吸した。
ここでこれから、お世話になるんだ。少しドキドキする。
部屋に向かって頭を下げて
「これからよろしくお願いします」
心から挨拶をした。
まずは制服を荷物から出す。そしてシワにならないようにハンガーに掛けた。
新しく一着だけ作ってもらっていて、出来上がったものは寮に直接届いていた。
志奈からのお下がりの分と、新しく仕立てた制服。
前でボタンで留めるタイプの紺色のセーラー服。襟に薄桃色のラインが入っている。
綺麗に着られていたお下がりの制服は、クリーニングに出したものが帰って来てすぐ着てみたが、そんなに違和感はなかった。
少しサイズは大きかったけど、高校生とは言え、多少身長も伸びるだろうし、問題はないだろう。
そもそも制服一着の金額を考えるとお下がりが着れるだけでも本当にありがたい。
母親の仕事で不在の時は、柚鈴がお財布を握ってお買い物することもあったので、無駄遣いは厳禁というのがモットー。
一円でも節約出来ると嬉しいとさえ感じる性質が身についてる、貧乏性だ。
理事が変わり、学校の体制が変わった時に、遠方からでも生徒の受け入れが出来るようにと建てられたそうだ。
まるで邸宅のように作られたマンションタイプの寮は、手すりや階段などには木材を使用しており、居心地が良さそう雰囲気を漂わせている。
共有スペースに大浴場と食堂、ランドリー談話室が並ぶ。
寮の食堂では、朝食と夕食も出る。味は志奈のお墨付きだったので期待してる。
それ以外は自炊も出来るように、調理室もある。
ここで生活をして、不足するものは、ほとんどなさそうだった。
玄関は新緑の門の先にある。
到着すると、玄関横にある事務室で手続きをして、部屋の鍵を渡される。
一階の部屋。
家から送った荷物は既に運んでくれているので、大きな荷物は段ボールの状態で部屋で積まれていた。
全室一人部屋で、ベットと勉強机のせいで広いとは感じないが、小鳥遊家に引っ越すまで、自分の部屋すらなかった柚鈴には十分。
小鳥遊家での部屋が広すぎて、居心地が悪かったくらいだったので、却ってほっとした。
収納のために壁と一体型のクローゼットまである。
私は深く深呼吸した。
ここでこれから、お世話になるんだ。少しドキドキする。
部屋に向かって頭を下げて
「これからよろしくお願いします」
心から挨拶をした。
まずは制服を荷物から出す。そしてシワにならないようにハンガーに掛けた。
新しく一着だけ作ってもらっていて、出来上がったものは寮に直接届いていた。
志奈からのお下がりの分と、新しく仕立てた制服。
前でボタンで留めるタイプの紺色のセーラー服。襟に薄桃色のラインが入っている。
綺麗に着られていたお下がりの制服は、クリーニングに出したものが帰って来てすぐ着てみたが、そんなに違和感はなかった。
少しサイズは大きかったけど、高校生とは言え、多少身長も伸びるだろうし、問題はないだろう。
そもそも制服一着の金額を考えるとお下がりが着れるだけでも本当にありがたい。
母親の仕事で不在の時は、柚鈴がお財布を握ってお買い物することもあったので、無駄遣いは厳禁というのがモットー。
一円でも節約出来ると嬉しいとさえ感じる性質が身についてる、貧乏性だ。
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