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Subとしての生活
12 Holic【1】
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レビューの日からいままで以上に働いた。
あらゆる雑音を仕事の忙しさと実績でねじ伏せる。
いつ寝て、いつ食事を摂ったのかもあまり覚えていない。
杜上のもとへ行くのも忘れていた。
ある夕方、プライベートのスマホが着信を告げる。
ディスプレイには『杜上』と表示されていた。
数秒ほど画面を眺めていたが、しぶとくコールが続くため諦めて応答する。
『予約をすっぽかして連絡がないまま、四週間ですよ』
「行きたくない」
子供のような返事に対し、杜上はフラットな声色のまま話を続ける。
『何かあったんですか?』
「おまえに会うと調子が狂う。俺はDomだ。Subであることに慣れたくなんかない」
最近わかってきたが、小紅はSubの立ち回りの見本になろうと──彼なりに俺を助けようとしてくれている。
有用な学びもある。真似をするのは難しくない。しかし、小紅のように生きる自分は想像できない。
俺はDomの自分が好きなのだ。
『あなたはSwitchですよ』
「だったら制御の仕方を教えてくれよ!」
頭がカッとなる。
いまさら、DomでもなければSubでもないと言われても何の救いにもならない。
Switchは脳の発達途中である思春期にしか転換のセルフコントロールを獲得できない。
そう説明したのは他でもない杜上だ。
どう生きていけばいい。
最も好きなこと──仕事は、打ち込めば打ち込むほど成果が出るフェアなもののはずだった。
俺には仕事しかない。仕事だけで良かったのに。
なのに、たったひとつ歯車が狂っただけで。
小紅も杜上も間違ったことを言っていないのはわかる。
いまの俺に合った生き方を学ぶべきだと、俺の迷いにヒントを与えてくれている。
けれどそれを受け入れるほど、俺は俺でなくなる。
「こんなことなら……」
こんなことなら、俺の人生にこれ以上の続きは必要か?
『──大慈さん、バインミーって食べたことありますか?』
「は?」
なんだいきなり。何語だ?
『美味しいところ、知ってるんです。明日のお昼に行きましょう。それからいろいろ、一緒に考えましょうか』
「いや、明日も仕事だが……」
『土曜日ですよ? せめて午前中で退社してください。いいですね、十二時に迎えに行きます』
■ ■ ■
翌朝、杜上にむりやり約束をとりつけられた話をしたら、小紅にも絶対行くようにと叱られてしまった。
午前のうちにオフィスから追い出される。
セキュリティゲートを通ってロビーに出ると、ちょうど電話がかかってきた。
応答してスマホを耳に当てるが、前方から杜上がこちらに向かって歩いてくるので無駄な動作に思えた。
ばっちり目が合っているくせに、通話は切れない。
『逃しませんよ』
「ここまで来て逃げるほうが面倒だろ」
「賢明です」
杜上は目の前に立ち止まった。
「では、行きましょうか」
連れて行かれた店はカジュアルながら品のあるカフェ&レストランだった。
ゆったりとしたテーブル席に案内される。
メニューを見るとヘルシー系からがっつりとしたものまで幅広く、男性客も多い理由がすぐにわかった。
それにしても、馴染みのない料理名ばかりだ。
「ここ、バインミーが美味しいんですよ」
杜上がメニューの写真を指差す。どうやらサンドイッチのことらしい。
「じゃあそれで」
ちょうど店員がテーブルに来た。バインミーが付く日替わりランチとドリンクを注文する。
料理を待つ間、向かいに座る杜上がじっと俺を見ていた。
「痩せましたね」
「そうか?」
「そうですよ。ご飯食べてますか?」
「まあ……、ゼリー飲料とか……」
杜上はニコニコしたまま、手元のコップをつかんで口に運んだ。
喉まで上がってきた小言を水で押し込んでいる。
店員が料理を運んでくると、テーブルの上が途端に華やかになった。
別のテーブルの客は皿の写真を一生懸命に撮っているが、俺たちは特になんの感慨もなく手をつける。
言葉少ない大人二人。静かな食事の時間になりそうだと思っていたが、料理を口に入れてからの杜上は饒舌だった。
「ん~~! これですこれ! ふわふわのパンに数種類のハムや野菜が挟んである贅沢な食感……」
このもにゅもにゅしたの、ハムか? ああ、鶏ハムなのか。
「ハーブや甘酸っぱいソースの病みつきになる味!」
デカいサンドイッチを頬張ってリスみたいになりながらも、ちゃんと噛んで飲み込んでから喋っている。育ちの良さが垣間見えるが、忙しい男だな。
苦手な味なら上に乗っているパクチーを退けろと言われたが、これの変な味に独特なソースが絡んでこれは……うま……美味いのか? 美味いのかもしらん。自然と二口目にいってしまうな。
「パンの底に塗られたバターとパテの風味が味の奥行きを作っていて、美味しさの秘密なんですよ」
「この……ほんのり味がするヘドロみたいなやつ、パテか」
「食レポ下手すぎませんか?」
「仕方ないだろ。料理の味なんて注目したことない」
美食家の接待に合わせて料理の知識をつけたことはあるが、暗記しただけで理解してはいない。
だから、杜上の言葉を聞きながら咀嚼してはじめて自分が口で感じていることがどういうことなのかわかった。
食感、味わい、なるほど。人はこれを楽しんでいたのか。
「それに、このボリュームが嬉しいんですよね。サッと食べられてお腹もいっぱいになるなんて、すばらしい料理です」
「ふむ。わかってきた。美味いし、コスパがいい」
「わかってもらえて嬉しいです。誘った甲斐がありました」
プレートの他の料理もつついた。それらも杜上があれこれ解説してくれる。
なんだか気持ちの良い腹の満たされ方だった。
食後のコーヒーも八分目の胃に心地よく沁みた。
いつも眠気覚ましのためだけに口へ流し込んでいた馴染み深い汁なのに、香ばしくてまったく違うもののように感じられる。この香りがいいのだと言われると、そうかもしれないと思えた。
「処方した抑制剤もとうに切れているでしょう? 気合いだけで乗り切ってたんですか?」
コーヒーカップの中身をゆっくり減らしながら会話する中で、そうたずねられる。
Subの本能を抑える薬は処方箋がなければ買えない。
通院をサボっているということは、飲んでいないか、違法な手段で手に入れているかのどちらかだ。
治安の良い日本では抑制剤を飲まなくても案外生きていけるが、プロヴィデーレ社に限ってはDom/Sub界のヨハネスブルク。無防備なSubが廊下を歩けば野望あるDomの食い物にされてしまう。杜上はその心配をしていたのだろう。
「なんとかなった」
左手を見せると、杜上は悲鳴を上げた。大袈裟だな。
Commandに流されそうになったとき、ボールペンを手のひらに刺したら意識がはっきりした。
以降はその傷に爪を立てるクセがついた。
かさぶたができる前に傷が上書きされるため、ずっと治らない。
それどころか広がって肉がえぐれてきた。滲出液や血がにじんだとき物を汚さないよう粘着包帯を一巻きしているし、ちゃんと雑菌が入らないように気を付けてはいる。
「包帯を巻いているから怪我かなとは思ってましたが、あなた馬鹿なんですか!」
「俺が馬鹿なら人口の95パーセントほどは大馬鹿だが?」
どうということはないと思うのだが、杜上としては乱暴な言葉を使ったことを後悔したらしく、気まずそうに咳払いした。
「手、もう一度見せてください」
包帯を取り、テーブルの上に左手を置く。
杜上の顔色は呆れやら怒りやらころころと変わっていた。
それでも何も言わないところに思慮深さを感じる。その通り、俺みたいな男は叱られても改めない。
「……あまり触らないように」
ひねり出した一言に、俺は思わず小さく笑ってしまう。心配性の優しい男だなと思った。
替えの包帯は鞄の中にある。
巻き直していると、杜上が腕時計を見て「そろそろ行きましょうか」と言った。
てっきり俺は解散の合図かと思ったが、どうやらそうではないらしい。
「まだ少し時間に余裕があります。お手洗いは良かったですか?」
「時間に余裕がある? この後なにかあるのか?」
おもむろにスマホの画面を見せられた。
最近公開されたばかりの映画のタイトルと、前売り券の発券用QRコードが表示されている。
支払済みであり、二枚分のチケットが発券されるという文言が添えられていた。
そういえば、映画館はこの店の近くにあったな。
画面の案内にある上映時間まではもう少しだ。
「……観るのか? 映画」
「面白いらしいですよ」
流れのまま映画館に来てしまった。
杜上が発券している間、ロビーの大型スクリーンに流れる予告編を眺める。《宿題》として何本か観てきたが、どんなジャンルだろうと映画というものは退屈に思う。自分の人生とまったく関係がない、しかも作り話を観て何が楽しいのやら。
とはいえ、杜上があまりにウキウキした顔をしているので水をさしても仕方がない。
黙ってフードカウンターへ向かった。
会計をしていると、発券を済ませた杜上が隣へやってくる。
「何か買ったんですか?」
「知らないのか。映画館を観るときはポップコーンとドリンクのLセットとチュロスを買わないと軟弱者だと思われるんだ」
「知りませんでした。大慈さん、食べられるんですか?」
ハッとする。そういえば、昼食を摂ったばかりだ。
「持ち帰り用にしましょう」
俺が己の凡ミスにびっくりしていると、杜上はすかさず店員を呼び止めてくれた。
あらゆる雑音を仕事の忙しさと実績でねじ伏せる。
いつ寝て、いつ食事を摂ったのかもあまり覚えていない。
杜上のもとへ行くのも忘れていた。
ある夕方、プライベートのスマホが着信を告げる。
ディスプレイには『杜上』と表示されていた。
数秒ほど画面を眺めていたが、しぶとくコールが続くため諦めて応答する。
『予約をすっぽかして連絡がないまま、四週間ですよ』
「行きたくない」
子供のような返事に対し、杜上はフラットな声色のまま話を続ける。
『何かあったんですか?』
「おまえに会うと調子が狂う。俺はDomだ。Subであることに慣れたくなんかない」
最近わかってきたが、小紅はSubの立ち回りの見本になろうと──彼なりに俺を助けようとしてくれている。
有用な学びもある。真似をするのは難しくない。しかし、小紅のように生きる自分は想像できない。
俺はDomの自分が好きなのだ。
『あなたはSwitchですよ』
「だったら制御の仕方を教えてくれよ!」
頭がカッとなる。
いまさら、DomでもなければSubでもないと言われても何の救いにもならない。
Switchは脳の発達途中である思春期にしか転換のセルフコントロールを獲得できない。
そう説明したのは他でもない杜上だ。
どう生きていけばいい。
最も好きなこと──仕事は、打ち込めば打ち込むほど成果が出るフェアなもののはずだった。
俺には仕事しかない。仕事だけで良かったのに。
なのに、たったひとつ歯車が狂っただけで。
小紅も杜上も間違ったことを言っていないのはわかる。
いまの俺に合った生き方を学ぶべきだと、俺の迷いにヒントを与えてくれている。
けれどそれを受け入れるほど、俺は俺でなくなる。
「こんなことなら……」
こんなことなら、俺の人生にこれ以上の続きは必要か?
『──大慈さん、バインミーって食べたことありますか?』
「は?」
なんだいきなり。何語だ?
『美味しいところ、知ってるんです。明日のお昼に行きましょう。それからいろいろ、一緒に考えましょうか』
「いや、明日も仕事だが……」
『土曜日ですよ? せめて午前中で退社してください。いいですね、十二時に迎えに行きます』
■ ■ ■
翌朝、杜上にむりやり約束をとりつけられた話をしたら、小紅にも絶対行くようにと叱られてしまった。
午前のうちにオフィスから追い出される。
セキュリティゲートを通ってロビーに出ると、ちょうど電話がかかってきた。
応答してスマホを耳に当てるが、前方から杜上がこちらに向かって歩いてくるので無駄な動作に思えた。
ばっちり目が合っているくせに、通話は切れない。
『逃しませんよ』
「ここまで来て逃げるほうが面倒だろ」
「賢明です」
杜上は目の前に立ち止まった。
「では、行きましょうか」
連れて行かれた店はカジュアルながら品のあるカフェ&レストランだった。
ゆったりとしたテーブル席に案内される。
メニューを見るとヘルシー系からがっつりとしたものまで幅広く、男性客も多い理由がすぐにわかった。
それにしても、馴染みのない料理名ばかりだ。
「ここ、バインミーが美味しいんですよ」
杜上がメニューの写真を指差す。どうやらサンドイッチのことらしい。
「じゃあそれで」
ちょうど店員がテーブルに来た。バインミーが付く日替わりランチとドリンクを注文する。
料理を待つ間、向かいに座る杜上がじっと俺を見ていた。
「痩せましたね」
「そうか?」
「そうですよ。ご飯食べてますか?」
「まあ……、ゼリー飲料とか……」
杜上はニコニコしたまま、手元のコップをつかんで口に運んだ。
喉まで上がってきた小言を水で押し込んでいる。
店員が料理を運んでくると、テーブルの上が途端に華やかになった。
別のテーブルの客は皿の写真を一生懸命に撮っているが、俺たちは特になんの感慨もなく手をつける。
言葉少ない大人二人。静かな食事の時間になりそうだと思っていたが、料理を口に入れてからの杜上は饒舌だった。
「ん~~! これですこれ! ふわふわのパンに数種類のハムや野菜が挟んである贅沢な食感……」
このもにゅもにゅしたの、ハムか? ああ、鶏ハムなのか。
「ハーブや甘酸っぱいソースの病みつきになる味!」
デカいサンドイッチを頬張ってリスみたいになりながらも、ちゃんと噛んで飲み込んでから喋っている。育ちの良さが垣間見えるが、忙しい男だな。
苦手な味なら上に乗っているパクチーを退けろと言われたが、これの変な味に独特なソースが絡んでこれは……うま……美味いのか? 美味いのかもしらん。自然と二口目にいってしまうな。
「パンの底に塗られたバターとパテの風味が味の奥行きを作っていて、美味しさの秘密なんですよ」
「この……ほんのり味がするヘドロみたいなやつ、パテか」
「食レポ下手すぎませんか?」
「仕方ないだろ。料理の味なんて注目したことない」
美食家の接待に合わせて料理の知識をつけたことはあるが、暗記しただけで理解してはいない。
だから、杜上の言葉を聞きながら咀嚼してはじめて自分が口で感じていることがどういうことなのかわかった。
食感、味わい、なるほど。人はこれを楽しんでいたのか。
「それに、このボリュームが嬉しいんですよね。サッと食べられてお腹もいっぱいになるなんて、すばらしい料理です」
「ふむ。わかってきた。美味いし、コスパがいい」
「わかってもらえて嬉しいです。誘った甲斐がありました」
プレートの他の料理もつついた。それらも杜上があれこれ解説してくれる。
なんだか気持ちの良い腹の満たされ方だった。
食後のコーヒーも八分目の胃に心地よく沁みた。
いつも眠気覚ましのためだけに口へ流し込んでいた馴染み深い汁なのに、香ばしくてまったく違うもののように感じられる。この香りがいいのだと言われると、そうかもしれないと思えた。
「処方した抑制剤もとうに切れているでしょう? 気合いだけで乗り切ってたんですか?」
コーヒーカップの中身をゆっくり減らしながら会話する中で、そうたずねられる。
Subの本能を抑える薬は処方箋がなければ買えない。
通院をサボっているということは、飲んでいないか、違法な手段で手に入れているかのどちらかだ。
治安の良い日本では抑制剤を飲まなくても案外生きていけるが、プロヴィデーレ社に限ってはDom/Sub界のヨハネスブルク。無防備なSubが廊下を歩けば野望あるDomの食い物にされてしまう。杜上はその心配をしていたのだろう。
「なんとかなった」
左手を見せると、杜上は悲鳴を上げた。大袈裟だな。
Commandに流されそうになったとき、ボールペンを手のひらに刺したら意識がはっきりした。
以降はその傷に爪を立てるクセがついた。
かさぶたができる前に傷が上書きされるため、ずっと治らない。
それどころか広がって肉がえぐれてきた。滲出液や血がにじんだとき物を汚さないよう粘着包帯を一巻きしているし、ちゃんと雑菌が入らないように気を付けてはいる。
「包帯を巻いているから怪我かなとは思ってましたが、あなた馬鹿なんですか!」
「俺が馬鹿なら人口の95パーセントほどは大馬鹿だが?」
どうということはないと思うのだが、杜上としては乱暴な言葉を使ったことを後悔したらしく、気まずそうに咳払いした。
「手、もう一度見せてください」
包帯を取り、テーブルの上に左手を置く。
杜上の顔色は呆れやら怒りやらころころと変わっていた。
それでも何も言わないところに思慮深さを感じる。その通り、俺みたいな男は叱られても改めない。
「……あまり触らないように」
ひねり出した一言に、俺は思わず小さく笑ってしまう。心配性の優しい男だなと思った。
替えの包帯は鞄の中にある。
巻き直していると、杜上が腕時計を見て「そろそろ行きましょうか」と言った。
てっきり俺は解散の合図かと思ったが、どうやらそうではないらしい。
「まだ少し時間に余裕があります。お手洗いは良かったですか?」
「時間に余裕がある? この後なにかあるのか?」
おもむろにスマホの画面を見せられた。
最近公開されたばかりの映画のタイトルと、前売り券の発券用QRコードが表示されている。
支払済みであり、二枚分のチケットが発券されるという文言が添えられていた。
そういえば、映画館はこの店の近くにあったな。
画面の案内にある上映時間まではもう少しだ。
「……観るのか? 映画」
「面白いらしいですよ」
流れのまま映画館に来てしまった。
杜上が発券している間、ロビーの大型スクリーンに流れる予告編を眺める。《宿題》として何本か観てきたが、どんなジャンルだろうと映画というものは退屈に思う。自分の人生とまったく関係がない、しかも作り話を観て何が楽しいのやら。
とはいえ、杜上があまりにウキウキした顔をしているので水をさしても仕方がない。
黙ってフードカウンターへ向かった。
会計をしていると、発券を済ませた杜上が隣へやってくる。
「何か買ったんですか?」
「知らないのか。映画館を観るときはポップコーンとドリンクのLセットとチュロスを買わないと軟弱者だと思われるんだ」
「知りませんでした。大慈さん、食べられるんですか?」
ハッとする。そういえば、昼食を摂ったばかりだ。
「持ち帰り用にしましょう」
俺が己の凡ミスにびっくりしていると、杜上はすかさず店員を呼び止めてくれた。
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