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新しい生活
21 Parade【2】
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「ごめんお待たせ」
小紅がトイレから戻り、少しして千裕も電話を終えて帰ってくる。
全員のコーヒカップが空になり、ぼちぼち店を出るかという話になった。
ホテルを出ると、陽射しがまぶしく眼を刺す。
レストランは時間制だがチケットは一日有効なため、ランドで遊びたい人間は遊べば良い。
ゆえに現地解散だと呼びかければ、鷹政はさっさと帰って行った。
小紅も帰ると言う。鷹政と会わないように時間を潰してから。
「いつものおーじサマなら帰社するのに」
俺が真っ先に帰ろうとしないのを──千裕の判断を待っているのを見て、なぜか小紅は面白くなさそうだった。
頬を膨らませて歩いていく小紅を見送り、それから千裕を見る。
彼は園内マップを開いた。
「みなさん大人ですねぇ。せっかくですから、楽しんでいきましょうよ」
すぐに帰ろうとはしないだろうなと予想はしていたが、思っているよりも満喫する気まんまんかもしれない。
俺は周囲を見まわし、子供や若者がはしゃぐ様子に顔をしかめる。あそこに混ざりたくない。
「アトラクションには近寄らないぞ」
「見るだけ見るだけ。職場にお土産も買いたいんです」
土産屋の位置に目星をつけたのか、歩き出した千裕についていく。
■
人混みを縫うように歩き、土産のお菓子を買い込む。
ぶらぶらと歩くうちに見つけたカフェテリアで休憩することにした。
テイクアウトのカップを受け取り、空いている席に座る。
冷たいドリンクは歩き回って体温が上がった身体に染み渡っていく。
「餃子クレープ、良かったんですか?」
「俺はいい」
千裕はトンチキな見た目のクレープを食べながら、どれが求肥だのどれが生クリームだのと料理のクオリティに感心していた。
むしろ俺は、料理をいちいち大事そうに食べる彼の姿に感心する。
「そんなに美味いのか?」
「一口食べます?」
「いらない。俺が食ってもどうせ甘いだけだ」
口の中にあるものを飲み込んでから、千裕はなにやら不思議そうにしていた。
「その《甘い》が《おいしい》なんじゃないですか? 大慈さんって《味がする》の先に行こうとしないですよね」
「そこにリソースを割く理由がないからな」
そもそも本当に味へのアンテナがないから、感想を正直に共有しても盛り上がらない。だから食事のコミュニケーションはパターンで対応する。女のさしすせそみたいなものだ。
──という話をしたら、ずいと食べかけのクレープを差し出された。
「ちょっとパターンで対応してもらっていいですか?」
仕方なく一口かじり、噛んで飲み込む。
「本当だ。おいしいな」
ニコ。仕事でする作り笑いをして見せた。
対照的に、千裕は不可解なものを見るようなきびしい顔をする。
「絵に描いたような愛想笑いでびっくりしました。そんな顔できるんだ。──本音は?」
「味がしたなぁ」
「おいしいかおいしくないで言ったら?」
「おまえがおいしいと言うなら、おいしいんじゃないか?」
愛想笑いを止め、手元のジュースで口の中をリセットする。
「好きな味かどうかで言ったら」
「舌がずっと甘ったるくて不愉快だ」
「甘いもの……苦手なんじゃないですか! なんでいつも映画見るときポップコーンとチュロス買って食べるんです!? 好きなんだと思ってデザート系のお店にいつも連れてっちゃってたじゃないですか! そのドリンクだって甘いソーダだし、無頓着すぎる!」
ころころと表情の変わる男だ。相手の忙しいリアクションを他人事のように眺めた。
「毒ではないから問題ない」
「怖くなってきた」
「精神科医なら変な人間なんて掃いて捨てるほど見るだろ」
「変な人間の自覚はあるんですね」
だがまあ、千裕と食べるものはなんでも「アリ」に思えるのも事実なのだ。
理屈はわからないが、彼がおいしそうに食べているものは俺の舌も認めるし、彼と同じものを食べるのは新鮮で、退屈に感じない。
今のクレープも、甘みが濃くて唾液がべたべたするが、口に入れたこと自体は悪くない経験だったと思う。
クレープを食べきった千裕は、道ゆく家族を眺めながらふと思いついたように言った。
「──大慈さんって、子供のころからそうなんですか?」
「まぁな。昔から、するべきことにだけ打ち込んで、他のことには意識を割いてこなかったかもしれん。食事とか、娯楽とか、興味を持ったことがない」
「するべきこと?」
「勉強や部活。前にも言っただろ、俺の趣味は自分の優秀さを証明することだ」
「親御さんはさぞ鼻高々だったでしょう」
「もちろん俺を誇りに思っていたぞ。親は妹の世話で忙しかったから、理想の長男に感謝しきりだ」
「妹さんがいるんですね」
「ああ。何年か前に嫁入りして、子供を生んでる。親は孫ができてずっとメロメロだよ」
仕事が忙しくて長らく帰省していないが、定期的に連絡がくるため家族の動向は把握している。
父母どちらもDomで、働き盛りの年齢で結婚した。二人ははじめ、育児と仕事に関する不和で離婚寸前だったそうだが、俺の成長につれて妹を作るくらい関係が改善したらしい。
妹は妹でDomの家庭からNeutralで生まれて悩むこともあったようだが、蝶よ花よと親の愛を一身に受けて真っ当に育った。当時から大きなトラブルもなく親子関係も兄妹関係も良好だ。
自分で言うのもなんだが幸福な家庭だろう。
「おまえは? どんな子供だった?」
質問を返されると思っていなかったようで、千裕は「そうですねぇ」と腕を組んで思案する。
「問題児で、いつも両親を困らせてましたよ」
「想像つかないな」
「毎週のように親が学校に謝りに来てました」
「それ本当におまえの話か?」
「そうですよ。立派な大人に育ったでしょう」
ドヤ、と胸を張られた。その話が本当ならまさにその通りだ。
一体どんな不良だったのか、詳細を話さないあたり詮索しないほうがいいのかもしれない。
少なくとも、夢のテーマパークでする話ではない。
適当に話題を逸らした。
「きょうだいは?」
「いません。ひとりっ子でして」
「あー……、わがままそうな感じがわかる」
「こんなに謙虚なのに?」
「よく言うよ」
突然、賑やかな音楽が道の向こうから聞こえた。
見れば人だかりができていて、園内放送はパレードの始まり告げている。
「パレードですって。観に行きましょう!」
いそいそと立ち上がった彼を見て、仕方なく立ち上がった。
空になったドリンクカップは回収され、クレープの包み紙と一緒にゴミ箱へ放られる。
手を繋がれ、賑やかなほうへと導かれた。
「おい、わかったから引っ張るな」
「ここからでも結構見えますね。この身長に生まれて良かった~」
人の話を聞かないこの強引さは、まさに甘やかされたひとりっ子だろ。
夕暮れをバックに豪華なパレードが始まると、スピーカーからの音楽と観客の声とであまり声が聞こえない。
「わっ、これがファンサってやつですね!」
道ゆく演者がこちらに手を振ると、千裕も振り返す。俺は棒立ち。こんな子供騙しにはしゃげる感覚がいまいちわからない。が、まあ、千裕が楽しいなら楽しい気もしてくる。
時間が経つほど後ろにどんどん人がやってきて、押されてぎゅうと密集していく。
俺たちは横並びのまま肩と肩と触れ合わせていた。
「おまえといると飽きないな」
「え? なんですって?」
独り言のつもりだったが、わずかに聞こえていたらしい。
俺のほうへ耳を近づけた千裕へ、大きな声で言ってやった。
「こんなのではしゃぐなんて子供だな!」
腹から声を出すと、フッと唇が緩んだ。
すると、バカにされたのに千裕は嬉しそうに笑う。
パレードが終わるまで、手を繋いでいた。
小紅がトイレから戻り、少しして千裕も電話を終えて帰ってくる。
全員のコーヒカップが空になり、ぼちぼち店を出るかという話になった。
ホテルを出ると、陽射しがまぶしく眼を刺す。
レストランは時間制だがチケットは一日有効なため、ランドで遊びたい人間は遊べば良い。
ゆえに現地解散だと呼びかければ、鷹政はさっさと帰って行った。
小紅も帰ると言う。鷹政と会わないように時間を潰してから。
「いつものおーじサマなら帰社するのに」
俺が真っ先に帰ろうとしないのを──千裕の判断を待っているのを見て、なぜか小紅は面白くなさそうだった。
頬を膨らませて歩いていく小紅を見送り、それから千裕を見る。
彼は園内マップを開いた。
「みなさん大人ですねぇ。せっかくですから、楽しんでいきましょうよ」
すぐに帰ろうとはしないだろうなと予想はしていたが、思っているよりも満喫する気まんまんかもしれない。
俺は周囲を見まわし、子供や若者がはしゃぐ様子に顔をしかめる。あそこに混ざりたくない。
「アトラクションには近寄らないぞ」
「見るだけ見るだけ。職場にお土産も買いたいんです」
土産屋の位置に目星をつけたのか、歩き出した千裕についていく。
■
人混みを縫うように歩き、土産のお菓子を買い込む。
ぶらぶらと歩くうちに見つけたカフェテリアで休憩することにした。
テイクアウトのカップを受け取り、空いている席に座る。
冷たいドリンクは歩き回って体温が上がった身体に染み渡っていく。
「餃子クレープ、良かったんですか?」
「俺はいい」
千裕はトンチキな見た目のクレープを食べながら、どれが求肥だのどれが生クリームだのと料理のクオリティに感心していた。
むしろ俺は、料理をいちいち大事そうに食べる彼の姿に感心する。
「そんなに美味いのか?」
「一口食べます?」
「いらない。俺が食ってもどうせ甘いだけだ」
口の中にあるものを飲み込んでから、千裕はなにやら不思議そうにしていた。
「その《甘い》が《おいしい》なんじゃないですか? 大慈さんって《味がする》の先に行こうとしないですよね」
「そこにリソースを割く理由がないからな」
そもそも本当に味へのアンテナがないから、感想を正直に共有しても盛り上がらない。だから食事のコミュニケーションはパターンで対応する。女のさしすせそみたいなものだ。
──という話をしたら、ずいと食べかけのクレープを差し出された。
「ちょっとパターンで対応してもらっていいですか?」
仕方なく一口かじり、噛んで飲み込む。
「本当だ。おいしいな」
ニコ。仕事でする作り笑いをして見せた。
対照的に、千裕は不可解なものを見るようなきびしい顔をする。
「絵に描いたような愛想笑いでびっくりしました。そんな顔できるんだ。──本音は?」
「味がしたなぁ」
「おいしいかおいしくないで言ったら?」
「おまえがおいしいと言うなら、おいしいんじゃないか?」
愛想笑いを止め、手元のジュースで口の中をリセットする。
「好きな味かどうかで言ったら」
「舌がずっと甘ったるくて不愉快だ」
「甘いもの……苦手なんじゃないですか! なんでいつも映画見るときポップコーンとチュロス買って食べるんです!? 好きなんだと思ってデザート系のお店にいつも連れてっちゃってたじゃないですか! そのドリンクだって甘いソーダだし、無頓着すぎる!」
ころころと表情の変わる男だ。相手の忙しいリアクションを他人事のように眺めた。
「毒ではないから問題ない」
「怖くなってきた」
「精神科医なら変な人間なんて掃いて捨てるほど見るだろ」
「変な人間の自覚はあるんですね」
だがまあ、千裕と食べるものはなんでも「アリ」に思えるのも事実なのだ。
理屈はわからないが、彼がおいしそうに食べているものは俺の舌も認めるし、彼と同じものを食べるのは新鮮で、退屈に感じない。
今のクレープも、甘みが濃くて唾液がべたべたするが、口に入れたこと自体は悪くない経験だったと思う。
クレープを食べきった千裕は、道ゆく家族を眺めながらふと思いついたように言った。
「──大慈さんって、子供のころからそうなんですか?」
「まぁな。昔から、するべきことにだけ打ち込んで、他のことには意識を割いてこなかったかもしれん。食事とか、娯楽とか、興味を持ったことがない」
「するべきこと?」
「勉強や部活。前にも言っただろ、俺の趣味は自分の優秀さを証明することだ」
「親御さんはさぞ鼻高々だったでしょう」
「もちろん俺を誇りに思っていたぞ。親は妹の世話で忙しかったから、理想の長男に感謝しきりだ」
「妹さんがいるんですね」
「ああ。何年か前に嫁入りして、子供を生んでる。親は孫ができてずっとメロメロだよ」
仕事が忙しくて長らく帰省していないが、定期的に連絡がくるため家族の動向は把握している。
父母どちらもDomで、働き盛りの年齢で結婚した。二人ははじめ、育児と仕事に関する不和で離婚寸前だったそうだが、俺の成長につれて妹を作るくらい関係が改善したらしい。
妹は妹でDomの家庭からNeutralで生まれて悩むこともあったようだが、蝶よ花よと親の愛を一身に受けて真っ当に育った。当時から大きなトラブルもなく親子関係も兄妹関係も良好だ。
自分で言うのもなんだが幸福な家庭だろう。
「おまえは? どんな子供だった?」
質問を返されると思っていなかったようで、千裕は「そうですねぇ」と腕を組んで思案する。
「問題児で、いつも両親を困らせてましたよ」
「想像つかないな」
「毎週のように親が学校に謝りに来てました」
「それ本当におまえの話か?」
「そうですよ。立派な大人に育ったでしょう」
ドヤ、と胸を張られた。その話が本当ならまさにその通りだ。
一体どんな不良だったのか、詳細を話さないあたり詮索しないほうがいいのかもしれない。
少なくとも、夢のテーマパークでする話ではない。
適当に話題を逸らした。
「きょうだいは?」
「いません。ひとりっ子でして」
「あー……、わがままそうな感じがわかる」
「こんなに謙虚なのに?」
「よく言うよ」
突然、賑やかな音楽が道の向こうから聞こえた。
見れば人だかりができていて、園内放送はパレードの始まり告げている。
「パレードですって。観に行きましょう!」
いそいそと立ち上がった彼を見て、仕方なく立ち上がった。
空になったドリンクカップは回収され、クレープの包み紙と一緒にゴミ箱へ放られる。
手を繋がれ、賑やかなほうへと導かれた。
「おい、わかったから引っ張るな」
「ここからでも結構見えますね。この身長に生まれて良かった~」
人の話を聞かないこの強引さは、まさに甘やかされたひとりっ子だろ。
夕暮れをバックに豪華なパレードが始まると、スピーカーからの音楽と観客の声とであまり声が聞こえない。
「わっ、これがファンサってやつですね!」
道ゆく演者がこちらに手を振ると、千裕も振り返す。俺は棒立ち。こんな子供騙しにはしゃげる感覚がいまいちわからない。が、まあ、千裕が楽しいなら楽しい気もしてくる。
時間が経つほど後ろにどんどん人がやってきて、押されてぎゅうと密集していく。
俺たちは横並びのまま肩と肩と触れ合わせていた。
「おまえといると飽きないな」
「え? なんですって?」
独り言のつもりだったが、わずかに聞こえていたらしい。
俺のほうへ耳を近づけた千裕へ、大きな声で言ってやった。
「こんなのではしゃぐなんて子供だな!」
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