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新しい生活
27 Shift【2】 *R18 ※Dom×SwitchDom/受け優位
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「食べたいものはありますか?」
本当に迎えにきた千裕は、いつもと同じ質問をしてくるのだった。
「……ラーメン」
いつもの店のいつものドアをくぐれば馴染みの匂い。
カウンター席に座り、お決まりのメニューを選んだ。
目の前に丼が運ばれてくる。箸を取り、舌を火傷しそうな熱いラーメンを黙々と胃に収めていく。
店のテレビの音量は大きめで、バラエティ番組のゲストが最近の出来事をおもしろおかしく語っていた。
店を出ても彼は何も言わない。俺も黙っているから、自然と千裕のマンションに向かってしまう。
柔らかな夜風が頬を撫で、街路樹の葉がそよぐ音ばかりが聞こえる。人の喧騒は一本向こうの通りからで、ここは静かだった。
「なぁ」
「僕は構いませんよ」
言いかけた言葉が引っ込んだ。それがどっちの「構わない」なのかわからなかったから。
これからも居候して構いませんよ、あるいは、出ていっても構いませんよ。
どちらにしても俺の言葉は変わらない。答え合わせを飛ばして言った。
「……荷物、そう多くないから今夜で運び出す」
「わかりました」
にこ、と笑顔で返事をした千裕は言葉を続ける。
「Domに戻れて良かった。会社から歩いてくる姿を見て、やっぱりあなたはそっちのほうが合ってると思いました」
「SubでもDomでも歩く姿は同じだろ」
「そうかもしれません」
微妙に話が噛み合っていないような、心ここにあらずなような。
マンションに到着し、エレベーターを上がって玄関に入る。
「すぐに終わらせる」
荷物などほとんど服だ。日用品はゴミ袋に入れて敷地のゴミ捨て場に放っていけばいい。
靴を脱いで上がり、部屋に向かおうとしたとき呼び止められた。
「大慈さん」
「なんだ?」
「……あとで手伝いますから、僕の部屋に寄っていきませんか?」
意外だった。俺はもうSubじゃないのに。
話がしたければリビングがある。彼が俺を部屋に呼ぶのはセックスをするときだけだ。
■
彼の部屋に入るなりなしくずしにベッドへもつれこむ。性急に下だけを脱がせあい、互いの体温を確かめるように愛撫した。
潤滑剤で簡単に準備を済ませれば、俺の片脚を支えながら千裕が中に入ってくる。
「っあ、ぁ……!」
昔はあんなに苦労していた彼のサイズを根元まで受け入れきり、ふ、ふ、と呼吸を整える。
「大慈さ──」
千裕が何か言おうとするのを聞いて、その口を手で塞いだ。
もうセーフワードもCommandもいらない。
彼の肩をつかみ、ベッドへ押し倒し返した。騎乗位になって見下ろせば、いつもと違う景色がある。
「もうSubじゃない。《黙ってろ》」
ぴくっと千裕の片眉が動く。
Commandを食らったDomは多少なりとも反発心が生まれる。結局、主導権が自分に無いと気が済まない性なのだ。それは彼も例外ではないらしい。
「昨日の今日で、巣立ちとは早いものですね」
喜んでいるのかなんなのか、好戦的な笑みで俺を見上げている。
「世話になったな」
ゆっくりと腰をグラインドさせると、小さくベッドが軋んだ。
彼がいまの俺を誘うのも、俺が誘いに乗るのも、意味がわからなかったが、けれど彼が連絡をよこしたときから、俺はこうなることを予測していたように思う。
「それにしても、いきなり威圧的なCommandなんてひどいですね。あなたをどうこうしようとする気はないんですよ。《わかってくれないんですか?》」
わかりやすい意趣返しに彼の負けず嫌いを感じた。──俺は不快に思うことも、気圧されることもなく、彼のCommandに揺らがずにいられることを確認し、ニヤリとしてしまう。
Domの身で受ける千裕のそれは、ヒリつくほどの力強さを感じた。いまは受け流したが、気を抜けば従ってしまうだろう。やはり優秀なDomだ。どちらが上か、はっきりさせたくなるくらいには。
そんなことを考える一方で、肉体はただ快楽を求めて動いている。
腰を弾ませれば、千裕も呼吸を乱していた。
「っふ、ぅ、ぅ……、ぁ……っ」
初手で口を塞いだのは別に、千裕が俺を操ろうとしているとか疑ったからではない。単純に主導権が欲しかっただけだ。
この戯れの時間は、俺が自分の正体を思い出すための作業だ。俺の中にはまだSubだった感覚が──彼への錯覚がある。
終わるころには吹っ切ってやる。
おそらく彼も、気持ちの整理をするためにこんな誘いに至っているのだろう。
がし。肩をつかまれた。
「ん?」
中断か何かかと一旦動きを止めると、次の瞬間にはぐるんと視界が回り、背中がシーツに受け止められていた。
上下がまた入れ替わっている。
「最後くらい、《僕に任せてくれてもいいんじゃないですか》?」
Roll──おとなしく仰向けでいろというCommandが乗っているのがわかる。だが、いまの俺には効くわけがない。
「《おとなしく寝てろ》、今日は俺がおまえのイくとこ見守ってやる」
押し返そうとして力任せに無視された。こいつ、なかなか筋力がある。
問答無用で奥を突かれ、思わず声が出た。甘やかすようなピストンに悶えてしまう。
ペースをもっていかれている。どうも自覚が出てきたが、俺は快楽に弱い。両腕を彼の背中に回し、身体を差し出してしまう。
「は、ぁっ、あっ……!」
Sub spaceなどで変に力が抜けることもないせいか、初めて彼の背中へ爪を立てていた。このまま背中をずたずたにしてやれば勝てる気もしたが、そんな勝負中ではないと思い直す。
思い切って上体を起こした。
「わぁ」
気の抜けた声をあげ、千裕は後ろに倒れて肘をつく。
向き合い、同じ目線の高さになった。
「俺の好きにやらせろ」
「ふふ、やっぱりいつもと違いますね」
「いままでのは第二性のせいで、これが俺だ。こうなるとわかっていて誘っただろ」
「でも少し、気を張ってますよね。《伏せ》」
「うっ」
油断していた。身構えるより先に千裕に向かって伏せてしまう。抱きしめられ、頭を撫でられた。
「《いいこいいこ》」
「《嫌味だぞ》」
Commandに威嚇を含めると、さすがの千裕も息を呑んでいた。鳥肌立っているのがわかる。
「……ゾクゾクしました」
「やはり変態なのか?」
変わらずへらへら笑っているし、萎えてもいない。神経の図太い男だ。
またぐるんと視界が回り、押し倒され直す。
「大慈さん、あなたはやっぱりDomだ」
「はじめからそう言ってる」
「《僕を見て》」
ぴく、と身体が反応する。Playでいつも言われていたCommand。
「《おまえが俺を見ろ》」
ばちっと目が合い、視線が外れなくなる。千裕の瞳孔は少し広くなっていて、いつになく興奮しているのが見てとれた。
「すごい。こんなに連発されたこともしたこともないですよ」
「正直、俺もだ」
お互いRewardは必要ない。Commandそのものが興奮剤だった。
千裕のピストンが力強く再開され、俺たちはリードの奪い合いを続けながら肉欲を貪る。
きちんと張られていたベッドシーツが汗で湿り、どんどんしわくちゃになっていった。
「っは、ぁ、大慈さん、僕もう、イきそうっ……」
「言ってやろうか?」
「いい経験に、なります……っ」
耳元で囁いてやる。
「《イけ》」
「────~~~~~ッ!」
脳を揺さぶられながら、千裕は俺の中で果てた。
俺は自身を手で扱いて、彼の後を追う。ほとんど限界だったから、すぐにイってしまう。
肩で息をしたまま接合を解かずにいると、ナカで彼がまた硬くなっていくのがわかる。
俺は前髪をかき上げて、ねだるように腰を揺らした。
■
後に荷造りが待っているのに体力の限り致してしまった。
時計が深夜を示す中、俺たちはベッドに横たわって汗だくの身体を休めている。
出すものを出して、その後の会話はない。
千裕も言葉に迷っているように見えた。Playという建前もないのにただのセックスをしたわけだから、そうもなるだろう。
オスとしての性欲はともかく、Domとしての欲求は解消できなかったはずだ。これで彼も、俺が都合の良いSubではなくなったことを実感しただろう。新しいセックスフレンドを見つけるといい。
俺も、Careが必要ない身体を堪能した。
重い身体を引きずって、のそりとベッドから出る。
「シャワーを浴びてくる。上がったら荷物をまとめるぞ」
「……はい、使える箱とか探しておきます」
千裕も緩慢な動作で起き上がり、腰をさすりながら服を着た。
次に彼と会ったのは、その翌月だった。
本当に迎えにきた千裕は、いつもと同じ質問をしてくるのだった。
「……ラーメン」
いつもの店のいつものドアをくぐれば馴染みの匂い。
カウンター席に座り、お決まりのメニューを選んだ。
目の前に丼が運ばれてくる。箸を取り、舌を火傷しそうな熱いラーメンを黙々と胃に収めていく。
店のテレビの音量は大きめで、バラエティ番組のゲストが最近の出来事をおもしろおかしく語っていた。
店を出ても彼は何も言わない。俺も黙っているから、自然と千裕のマンションに向かってしまう。
柔らかな夜風が頬を撫で、街路樹の葉がそよぐ音ばかりが聞こえる。人の喧騒は一本向こうの通りからで、ここは静かだった。
「なぁ」
「僕は構いませんよ」
言いかけた言葉が引っ込んだ。それがどっちの「構わない」なのかわからなかったから。
これからも居候して構いませんよ、あるいは、出ていっても構いませんよ。
どちらにしても俺の言葉は変わらない。答え合わせを飛ばして言った。
「……荷物、そう多くないから今夜で運び出す」
「わかりました」
にこ、と笑顔で返事をした千裕は言葉を続ける。
「Domに戻れて良かった。会社から歩いてくる姿を見て、やっぱりあなたはそっちのほうが合ってると思いました」
「SubでもDomでも歩く姿は同じだろ」
「そうかもしれません」
微妙に話が噛み合っていないような、心ここにあらずなような。
マンションに到着し、エレベーターを上がって玄関に入る。
「すぐに終わらせる」
荷物などほとんど服だ。日用品はゴミ袋に入れて敷地のゴミ捨て場に放っていけばいい。
靴を脱いで上がり、部屋に向かおうとしたとき呼び止められた。
「大慈さん」
「なんだ?」
「……あとで手伝いますから、僕の部屋に寄っていきませんか?」
意外だった。俺はもうSubじゃないのに。
話がしたければリビングがある。彼が俺を部屋に呼ぶのはセックスをするときだけだ。
■
彼の部屋に入るなりなしくずしにベッドへもつれこむ。性急に下だけを脱がせあい、互いの体温を確かめるように愛撫した。
潤滑剤で簡単に準備を済ませれば、俺の片脚を支えながら千裕が中に入ってくる。
「っあ、ぁ……!」
昔はあんなに苦労していた彼のサイズを根元まで受け入れきり、ふ、ふ、と呼吸を整える。
「大慈さ──」
千裕が何か言おうとするのを聞いて、その口を手で塞いだ。
もうセーフワードもCommandもいらない。
彼の肩をつかみ、ベッドへ押し倒し返した。騎乗位になって見下ろせば、いつもと違う景色がある。
「もうSubじゃない。《黙ってろ》」
ぴくっと千裕の片眉が動く。
Commandを食らったDomは多少なりとも反発心が生まれる。結局、主導権が自分に無いと気が済まない性なのだ。それは彼も例外ではないらしい。
「昨日の今日で、巣立ちとは早いものですね」
喜んでいるのかなんなのか、好戦的な笑みで俺を見上げている。
「世話になったな」
ゆっくりと腰をグラインドさせると、小さくベッドが軋んだ。
彼がいまの俺を誘うのも、俺が誘いに乗るのも、意味がわからなかったが、けれど彼が連絡をよこしたときから、俺はこうなることを予測していたように思う。
「それにしても、いきなり威圧的なCommandなんてひどいですね。あなたをどうこうしようとする気はないんですよ。《わかってくれないんですか?》」
わかりやすい意趣返しに彼の負けず嫌いを感じた。──俺は不快に思うことも、気圧されることもなく、彼のCommandに揺らがずにいられることを確認し、ニヤリとしてしまう。
Domの身で受ける千裕のそれは、ヒリつくほどの力強さを感じた。いまは受け流したが、気を抜けば従ってしまうだろう。やはり優秀なDomだ。どちらが上か、はっきりさせたくなるくらいには。
そんなことを考える一方で、肉体はただ快楽を求めて動いている。
腰を弾ませれば、千裕も呼吸を乱していた。
「っふ、ぅ、ぅ……、ぁ……っ」
初手で口を塞いだのは別に、千裕が俺を操ろうとしているとか疑ったからではない。単純に主導権が欲しかっただけだ。
この戯れの時間は、俺が自分の正体を思い出すための作業だ。俺の中にはまだSubだった感覚が──彼への錯覚がある。
終わるころには吹っ切ってやる。
おそらく彼も、気持ちの整理をするためにこんな誘いに至っているのだろう。
がし。肩をつかまれた。
「ん?」
中断か何かかと一旦動きを止めると、次の瞬間にはぐるんと視界が回り、背中がシーツに受け止められていた。
上下がまた入れ替わっている。
「最後くらい、《僕に任せてくれてもいいんじゃないですか》?」
Roll──おとなしく仰向けでいろというCommandが乗っているのがわかる。だが、いまの俺には効くわけがない。
「《おとなしく寝てろ》、今日は俺がおまえのイくとこ見守ってやる」
押し返そうとして力任せに無視された。こいつ、なかなか筋力がある。
問答無用で奥を突かれ、思わず声が出た。甘やかすようなピストンに悶えてしまう。
ペースをもっていかれている。どうも自覚が出てきたが、俺は快楽に弱い。両腕を彼の背中に回し、身体を差し出してしまう。
「は、ぁっ、あっ……!」
Sub spaceなどで変に力が抜けることもないせいか、初めて彼の背中へ爪を立てていた。このまま背中をずたずたにしてやれば勝てる気もしたが、そんな勝負中ではないと思い直す。
思い切って上体を起こした。
「わぁ」
気の抜けた声をあげ、千裕は後ろに倒れて肘をつく。
向き合い、同じ目線の高さになった。
「俺の好きにやらせろ」
「ふふ、やっぱりいつもと違いますね」
「いままでのは第二性のせいで、これが俺だ。こうなるとわかっていて誘っただろ」
「でも少し、気を張ってますよね。《伏せ》」
「うっ」
油断していた。身構えるより先に千裕に向かって伏せてしまう。抱きしめられ、頭を撫でられた。
「《いいこいいこ》」
「《嫌味だぞ》」
Commandに威嚇を含めると、さすがの千裕も息を呑んでいた。鳥肌立っているのがわかる。
「……ゾクゾクしました」
「やはり変態なのか?」
変わらずへらへら笑っているし、萎えてもいない。神経の図太い男だ。
またぐるんと視界が回り、押し倒され直す。
「大慈さん、あなたはやっぱりDomだ」
「はじめからそう言ってる」
「《僕を見て》」
ぴく、と身体が反応する。Playでいつも言われていたCommand。
「《おまえが俺を見ろ》」
ばちっと目が合い、視線が外れなくなる。千裕の瞳孔は少し広くなっていて、いつになく興奮しているのが見てとれた。
「すごい。こんなに連発されたこともしたこともないですよ」
「正直、俺もだ」
お互いRewardは必要ない。Commandそのものが興奮剤だった。
千裕のピストンが力強く再開され、俺たちはリードの奪い合いを続けながら肉欲を貪る。
きちんと張られていたベッドシーツが汗で湿り、どんどんしわくちゃになっていった。
「っは、ぁ、大慈さん、僕もう、イきそうっ……」
「言ってやろうか?」
「いい経験に、なります……っ」
耳元で囁いてやる。
「《イけ》」
「────~~~~~ッ!」
脳を揺さぶられながら、千裕は俺の中で果てた。
俺は自身を手で扱いて、彼の後を追う。ほとんど限界だったから、すぐにイってしまう。
肩で息をしたまま接合を解かずにいると、ナカで彼がまた硬くなっていくのがわかる。
俺は前髪をかき上げて、ねだるように腰を揺らした。
■
後に荷造りが待っているのに体力の限り致してしまった。
時計が深夜を示す中、俺たちはベッドに横たわって汗だくの身体を休めている。
出すものを出して、その後の会話はない。
千裕も言葉に迷っているように見えた。Playという建前もないのにただのセックスをしたわけだから、そうもなるだろう。
オスとしての性欲はともかく、Domとしての欲求は解消できなかったはずだ。これで彼も、俺が都合の良いSubではなくなったことを実感しただろう。新しいセックスフレンドを見つけるといい。
俺も、Careが必要ない身体を堪能した。
重い身体を引きずって、のそりとベッドから出る。
「シャワーを浴びてくる。上がったら荷物をまとめるぞ」
「……はい、使える箱とか探しておきます」
千裕も緩慢な動作で起き上がり、腰をさすりながら服を着た。
次に彼と会ったのは、その翌月だった。
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