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第1章 伝説の幕開け
俺、反撃開始
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暗い中では本領発揮できなかったが、相手が明確に見えるようになったらこっちのもんだ。
攻撃を受けてばかりでレイファには格好悪いところを見せてしまった。
「女の子の前では格好いいところを見せておけ。」
これは俺の父さんの教訓の1つだ。さて、反撃といこう。
こんな駄犬何匹集まろうと俺の敵ではないことを思い知らせてやろう。
そこからは作業だった。頭の悪い野獣共は連携というものを全く考えず、でたらめに飛びかかってくるだけだった。
そんな分かりやすい攻撃など当たるわけがないのだ。
タイミングを見極め最小限の動きで野獣の攻撃を避ける。
すれ違いざまに致命傷となる位置に手刀を突き刺すだけだ。
それを何度も繰り返す内に辺りは血の海となっていた。20匹は超えるであろう野獣共の死骸が転がっていた。
レイファは必死に吐き気を堪えているようだった。
それもそうだろう。いくら野獣とはいえ動物が惨殺されているのだから。
「無理しないで吐いていいよ。女の子にこれはキツイでしょ?」
俺は苦しそうな彼女に声をかけた。
「うん。ちょっとしんどいかも……こんなみっともない私、見ないで欲しいかも。」
やはり相当応えたらしい。彼女の嗚咽が聞こえてくる。
野獣の波を1つ越えたからといって次が来ないとは限らない。
彼女が休んでいる間も警戒を怠らないのが大切だ。
2分ほど経過した。彼女はようやく落ち着いたらしい。
「もう大丈夫よ。こんなところでゆっくりしていては危険よ、早く行きましょう。」
彼女はおそらく、自分が荷物になっていると思い焦っているのだろう。
正直それは事実なのでフォローしても嘘くさいと思われておしまいだ。
なので俺は彼女の意見に賛同し、移動を始めよう考えていた。
ふとその時、気が付いたのだ。野獣は本能的に火を消そうとする。暗闇は野獣共にとって有利な条件なので、それを覆すことのできる火を嫌うのだ。
俺は魚を捕らえにいくときに、火が消えていたら面倒だな~くらいに考えて薪のそばを離れたのだ。
俺たちが戻ってくるまでの時間は確かに短かった。
しかし、あれだけ野獣共がいる中で火が残っているなんてことはあり得ないはずだ。
見えない何者かの存在も頭の片隅に入れておかなければならないな。
俺は3歳になって言語を理解し始めた時から父さんにより戦闘の際の知識をつける勉強をさせられていた。
その際に野獣は火を消す習性があると教えてもらったのだ。
戦闘の際の俺の知識もそこからきている。勉強が大嫌いでやりたくないと駄々をこねていたが、今は心からやっていて良かったと思う。
姿の見えない何者かのことを考えていると、今まで聞いたことのない大きな足音が聞こえてきた。
「レイファ!この足音は!?」
「こんな足跡の持ち主、あいつしか知らない。」
どうやらやってきてしまったようだ。この山の主が……
一方その頃……
「流石は竜族の子、あの数の野獣くらいならどうとでもなりますか。
しかし、あのケガで次の戦いはできるのでしょうか?楽しみですねぇ。」
暗闇の中で何者かが楽しそうに嗤っていた。
攻撃を受けてばかりでレイファには格好悪いところを見せてしまった。
「女の子の前では格好いいところを見せておけ。」
これは俺の父さんの教訓の1つだ。さて、反撃といこう。
こんな駄犬何匹集まろうと俺の敵ではないことを思い知らせてやろう。
そこからは作業だった。頭の悪い野獣共は連携というものを全く考えず、でたらめに飛びかかってくるだけだった。
そんな分かりやすい攻撃など当たるわけがないのだ。
タイミングを見極め最小限の動きで野獣の攻撃を避ける。
すれ違いざまに致命傷となる位置に手刀を突き刺すだけだ。
それを何度も繰り返す内に辺りは血の海となっていた。20匹は超えるであろう野獣共の死骸が転がっていた。
レイファは必死に吐き気を堪えているようだった。
それもそうだろう。いくら野獣とはいえ動物が惨殺されているのだから。
「無理しないで吐いていいよ。女の子にこれはキツイでしょ?」
俺は苦しそうな彼女に声をかけた。
「うん。ちょっとしんどいかも……こんなみっともない私、見ないで欲しいかも。」
やはり相当応えたらしい。彼女の嗚咽が聞こえてくる。
野獣の波を1つ越えたからといって次が来ないとは限らない。
彼女が休んでいる間も警戒を怠らないのが大切だ。
2分ほど経過した。彼女はようやく落ち着いたらしい。
「もう大丈夫よ。こんなところでゆっくりしていては危険よ、早く行きましょう。」
彼女はおそらく、自分が荷物になっていると思い焦っているのだろう。
正直それは事実なのでフォローしても嘘くさいと思われておしまいだ。
なので俺は彼女の意見に賛同し、移動を始めよう考えていた。
ふとその時、気が付いたのだ。野獣は本能的に火を消そうとする。暗闇は野獣共にとって有利な条件なので、それを覆すことのできる火を嫌うのだ。
俺は魚を捕らえにいくときに、火が消えていたら面倒だな~くらいに考えて薪のそばを離れたのだ。
俺たちが戻ってくるまでの時間は確かに短かった。
しかし、あれだけ野獣共がいる中で火が残っているなんてことはあり得ないはずだ。
見えない何者かの存在も頭の片隅に入れておかなければならないな。
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その際に野獣は火を消す習性があると教えてもらったのだ。
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