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悪役令息のサラブレッド編
悪役令息のサラブレッドですが、アホの子ですみません!【14】
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「うわぁ…!ぷにりゅ、見て見て!」
「ミシェル…、お前って奴は…」
ミシェルは皇宮の庭園の茂みの前で目を輝かせていた。
その視線の先にはカブトムシ。
ミシェルはパーティーのことなどすっかりと忘れて、小柄な体躯を屈めて、虫に夢中である。
そのピンク色の髪の先はふわりと揺れながら、月光を反射していた。
舞踏会から抜け出してから――気付けば、数十分経っている。
「いい加減舞踏会に戻ろうぜ。流石に長居し過ぎてる」
「…そうだね。結構時間、経っちゃったかも」
「『かも』じゃなくて、実際にそうなんだってば」
ミシェルが地面から顔を上げた瞬間だった。
微かに遠くから話し声が聞こえた。
「おい、誰かいるぞ!」
「うわぁ、どうしよう!」
舞踏会を抜け出して遊んでいた罪悪感がミシェルにも多少はあったのだろう。
俺とミシェルは茂みの中へと反射的に隠れた。
声が遠ざかるまでのはずだったが、目論見は外れてしまう。
声の主はだんだんとこちらに近づいてくる。
そして月明かりの下に現れたのは、見間違えるはずもない2人。
柔和な微笑みを浮かべるセドリックと聖女だった。
「あ、セドリック殿下だ」
「あー」
聖女はセドリックに身を寄せ、甘い声で語りかけていた。
「殿下は本当にお優しい方…」
「聖女の力と献身には心から感謝しているよ」
奴らの仲睦まじげな様子に俺は心底イラつく。
すると、聖女が一歩踏み込み、アルベルトに抱きついた。
「ミシェル…、お前って奴は…」
ミシェルは皇宮の庭園の茂みの前で目を輝かせていた。
その視線の先にはカブトムシ。
ミシェルはパーティーのことなどすっかりと忘れて、小柄な体躯を屈めて、虫に夢中である。
そのピンク色の髪の先はふわりと揺れながら、月光を反射していた。
舞踏会から抜け出してから――気付けば、数十分経っている。
「いい加減舞踏会に戻ろうぜ。流石に長居し過ぎてる」
「…そうだね。結構時間、経っちゃったかも」
「『かも』じゃなくて、実際にそうなんだってば」
ミシェルが地面から顔を上げた瞬間だった。
微かに遠くから話し声が聞こえた。
「おい、誰かいるぞ!」
「うわぁ、どうしよう!」
舞踏会を抜け出して遊んでいた罪悪感がミシェルにも多少はあったのだろう。
俺とミシェルは茂みの中へと反射的に隠れた。
声が遠ざかるまでのはずだったが、目論見は外れてしまう。
声の主はだんだんとこちらに近づいてくる。
そして月明かりの下に現れたのは、見間違えるはずもない2人。
柔和な微笑みを浮かべるセドリックと聖女だった。
「あ、セドリック殿下だ」
「あー」
聖女はセドリックに身を寄せ、甘い声で語りかけていた。
「殿下は本当にお優しい方…」
「聖女の力と献身には心から感謝しているよ」
奴らの仲睦まじげな様子に俺は心底イラつく。
すると、聖女が一歩踏み込み、アルベルトに抱きついた。
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