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第十二章
12-17.お願い
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「わかった。その役目、俺が引き受けるよ」
仁が答えると、アシュレイは表情を緩め、ホッと息を吐いた。
「ただ、アシュレイにも立場があるのはわかっているけど、アシュレイも俺の仲間だということを忘れないでほしい」
「ああ、わかっている。そのくらいの覚悟で臨むというだけで、私も易々とやられるつもりはないさ。それでも、もしものときは、というだけだ。残された者の辛さはよくわかっている。それをレナたちに味わわせるわけにはいかんさ」
「アシュレイ……」
アシュレイがフッと笑みを零す。仁は真の意味でアシュレイと同じ気持ちを共有できないことに申し訳なさと心苦しさを感じたが、アシュレイがただの自己犠牲の精神で言っているわけではないとわかって安堵する。
「あの、仁くん」
「うん?」
仁が呼ばれた方を向くと、玲奈が少し思いつめているような真剣な表情をしていた。
「あ。勝手に決めちゃってごめん。でも――」
仁の謝罪を、玲奈は首を左右に振って否定する。仁は僅かに首を捻った。
「そうじゃないの。アシュレイさんの話を聞いて、仁くんが竜の棲家に行くのが最善だということは納得してるよ。本音を言えば一緒に行きたいけどね。ただ……」
「ただ?」
「うん。私たちはミルちゃんとイムちゃん以外、恐るべき鉤爪の麻痺毒に苦労したんだけど、仁くんは大丈夫なのかなって。一人のときに麻痺しちゃったらって思うと……」
玲奈が心配そうに仁を見つめる。ミルとロゼッタも、麻痺して動けなくなった村人が何の抵抗もできないまま恐るべき鉤爪に体を齧(かじ)られていた光景を思い出したのか、青ざめた顔を仁に向けた。
「里の戦力は減っちゃうけど、ミルちゃんだけでも連れて行った方がいいんじゃないかなって」
「そ、そうですね。ミル様がご一緒するべきだと思います!」
「ジンお兄ちゃん。ミルがダメなら、この指輪をジンお兄ちゃんにお返しするの!」
仁は3人の反応から、玲奈たちが仁の戦いを最後まで見ていないため、恐るべき鉤爪が麻痺毒を使ったことを知らないことに思い至った。
あわあわした様子のロゼッタとミルに、仁は申し訳ないと思いつつも思わず笑みを浮かべながら、恐るべき鉤爪との戦いで一時的に麻痺の症状が現れたときのことを思い出す。
「みんな、心配してくれてありがとう。何にでも例外はあるから絶対大丈夫とは言えないけど、何とかなると思う」
仁は自信ありげに言うが、3人は尚も不安げな表情を崩さない。仁は玲奈たちの不安を解消すべく、自身と恐るべき鉤爪の戦いの様子について話し始めた。
仁は毒霧の直撃を魔剣で避け、全身を覆った黒炎の薄膜で体表からの毒の侵食を防いだが、呼吸した際に僅かながらに吸い込んでしまった。そのため、戦場が壁に囲まれた狭い場所だったことで散ることなく停滞していた毒の池の中で麻痺毒の影響を受けて動けなくなったのだが、仁はある方法を用いて危機を脱した。
あの時、仁は以前に解呪魔法の原理を利用して隷属魔法を解除したときの応用で、麻痺毒を受けたことで変化した体内の魔力の流れを元に戻すことで麻痺を治すことに成功した。
その後、恐るべき鉤爪の敏捷性を封じて油断を誘うために麻痺した体を装い、魔法名の発声すら必要のない黒炎を用いて一気に倒したのだが、後になってステータスを確認したところ、技能欄に麻痺耐性の技能が増えていたのだった。
おそらく、継続して麻痺を治し続けていたことで疑似的に麻痺にならない状態になり、それが結果として麻痺耐性を得ることに繋がったと仁は推測しているが、耐性まで得られるとは思っておらず、嬉しい誤算だった。
「何ていうか、魔力操作って便利だよね……」
仁の話を聞き終え、玲奈が感心したような、それでいてどこか呆れを感じさせるような声音でしみじみと言った。
自分のことながら、それに関しては仁も同感だった。高レベルの魔力操作の技能がなかったらと思うと、仁はゾッとする思いだった。今回の麻痺治療や、隷属魔法から自力で脱したこともそうだが、虎の子の遠隔魔法や黒炎、黒雷ですら、優れた魔力操作があってこそ得られたものだと思うと、仁の力の根源と言っても過言ではなかった。
「ま、まぁ、とりあえずそういうことだから、麻痺毒に関しては心配しなくても大丈夫だよ。だから、ミルは里に残って、もしものときに備えて欲しい」
「わかったの」
ミルが頷き、玲奈とロゼッタも安堵の息を吐いた。仁は皆が自分を心配してくれることを嬉しく思い、ミルの頭にそっと手を伸ばす。ミルは仁に撫でられるままに身を任せ、気持ちよさそうに目を細めた。
「あー、その、なんだ。話がまとまったところで言うことでもないが、実はミルも一緒に行ってもらうべきかどうか、悩んではいたんだ」
「え? ミルを?」
仁は首を傾げる。恐るべき鉤爪の再襲撃に備える意味では、ミルには里に残ってもらわなければならないはずだ。耐毒の指輪を持ち、回復魔法が使えるミルこそ、対恐るべき鉤爪において重要な存在のはずだった。
仁の疑問を察したのか、アシュレイが苦笑いを浮かべながら口を開く。
「本音ではミルは絶対に里にいてほしい人材だが、近くに来ているのにイムを里帰りさせないというのもどうかと思ってな」
「ああ、なるほど」
エルフィーナや里の住人達の多くはミルを様付で呼ぶ。それはミルが炎竜であるイムの盟約者だということが里のエルフ族にとって大きな意味を持つからであり、それだけドラゴンとの関係を重要視しているということだ。
仁がイムに目を向けると、イムは我関せずといった様子で、定位置となっているミルの膝の上で丸まっていた。
「イムはどうしたい?」
仁がミルを撫でる手を引っ込めて問うと、イムはチラリと仁を一瞥し、面倒くさそうに「グルゥ」と一鳴きした。そして、すぐにミルの柔らかそうな頬に頬ずりを始める。その様子から、仁はイムが里帰りする必要はないと言っているように感じた。
「まぁ、本人……本竜? がこんな調子だし、今回はいいんじゃないか?」
仁はアシュレイに肩を竦めて見せる。仁としてもイムを預かっている身として、里帰りできるときにさせておきたい気持ちもあったが、現実的な話として、ミルにはやはり里に残ってもらうべきだと思っていたし、今回に関しては仁ひとりの方が都合のいい事情がある。
先ほどはアシュレイの覚悟を問うようなことを言ってしまったが、仁ひとりであれば、里に何か起こった際に玲奈の特殊従者召喚で呼んでもらうことができるのだ。
それに、エルフの里にはある程度長期間滞在する予定だったため、またの機会もあるだろうと考える。恐るべき鉤爪や、それを派遣したと思われる魔王妃が今後どう動くか次第ではあるが、当面の間、この里を拠点にすることに変わりはない。
「ジンお兄ちゃん」
仁が今後の展望について思いを巡らせていると、自身を見上げる視線に気が付いた。
「ミルは行けないけど、イムちゃんを、イムちゃんのおとーさんと、おかーさんのところに連れて行ってあげてほしいの」
「グ、グルゥッ!?」
ミルの上目遣いのお願いに仁は目を丸くするが、ミルの膝の上で目を見開いているイムの方が余程驚いているのだろうなと思ったのだった。
仁が答えると、アシュレイは表情を緩め、ホッと息を吐いた。
「ただ、アシュレイにも立場があるのはわかっているけど、アシュレイも俺の仲間だということを忘れないでほしい」
「ああ、わかっている。そのくらいの覚悟で臨むというだけで、私も易々とやられるつもりはないさ。それでも、もしものときは、というだけだ。残された者の辛さはよくわかっている。それをレナたちに味わわせるわけにはいかんさ」
「アシュレイ……」
アシュレイがフッと笑みを零す。仁は真の意味でアシュレイと同じ気持ちを共有できないことに申し訳なさと心苦しさを感じたが、アシュレイがただの自己犠牲の精神で言っているわけではないとわかって安堵する。
「あの、仁くん」
「うん?」
仁が呼ばれた方を向くと、玲奈が少し思いつめているような真剣な表情をしていた。
「あ。勝手に決めちゃってごめん。でも――」
仁の謝罪を、玲奈は首を左右に振って否定する。仁は僅かに首を捻った。
「そうじゃないの。アシュレイさんの話を聞いて、仁くんが竜の棲家に行くのが最善だということは納得してるよ。本音を言えば一緒に行きたいけどね。ただ……」
「ただ?」
「うん。私たちはミルちゃんとイムちゃん以外、恐るべき鉤爪の麻痺毒に苦労したんだけど、仁くんは大丈夫なのかなって。一人のときに麻痺しちゃったらって思うと……」
玲奈が心配そうに仁を見つめる。ミルとロゼッタも、麻痺して動けなくなった村人が何の抵抗もできないまま恐るべき鉤爪に体を齧(かじ)られていた光景を思い出したのか、青ざめた顔を仁に向けた。
「里の戦力は減っちゃうけど、ミルちゃんだけでも連れて行った方がいいんじゃないかなって」
「そ、そうですね。ミル様がご一緒するべきだと思います!」
「ジンお兄ちゃん。ミルがダメなら、この指輪をジンお兄ちゃんにお返しするの!」
仁は3人の反応から、玲奈たちが仁の戦いを最後まで見ていないため、恐るべき鉤爪が麻痺毒を使ったことを知らないことに思い至った。
あわあわした様子のロゼッタとミルに、仁は申し訳ないと思いつつも思わず笑みを浮かべながら、恐るべき鉤爪との戦いで一時的に麻痺の症状が現れたときのことを思い出す。
「みんな、心配してくれてありがとう。何にでも例外はあるから絶対大丈夫とは言えないけど、何とかなると思う」
仁は自信ありげに言うが、3人は尚も不安げな表情を崩さない。仁は玲奈たちの不安を解消すべく、自身と恐るべき鉤爪の戦いの様子について話し始めた。
仁は毒霧の直撃を魔剣で避け、全身を覆った黒炎の薄膜で体表からの毒の侵食を防いだが、呼吸した際に僅かながらに吸い込んでしまった。そのため、戦場が壁に囲まれた狭い場所だったことで散ることなく停滞していた毒の池の中で麻痺毒の影響を受けて動けなくなったのだが、仁はある方法を用いて危機を脱した。
あの時、仁は以前に解呪魔法の原理を利用して隷属魔法を解除したときの応用で、麻痺毒を受けたことで変化した体内の魔力の流れを元に戻すことで麻痺を治すことに成功した。
その後、恐るべき鉤爪の敏捷性を封じて油断を誘うために麻痺した体を装い、魔法名の発声すら必要のない黒炎を用いて一気に倒したのだが、後になってステータスを確認したところ、技能欄に麻痺耐性の技能が増えていたのだった。
おそらく、継続して麻痺を治し続けていたことで疑似的に麻痺にならない状態になり、それが結果として麻痺耐性を得ることに繋がったと仁は推測しているが、耐性まで得られるとは思っておらず、嬉しい誤算だった。
「何ていうか、魔力操作って便利だよね……」
仁の話を聞き終え、玲奈が感心したような、それでいてどこか呆れを感じさせるような声音でしみじみと言った。
自分のことながら、それに関しては仁も同感だった。高レベルの魔力操作の技能がなかったらと思うと、仁はゾッとする思いだった。今回の麻痺治療や、隷属魔法から自力で脱したこともそうだが、虎の子の遠隔魔法や黒炎、黒雷ですら、優れた魔力操作があってこそ得られたものだと思うと、仁の力の根源と言っても過言ではなかった。
「ま、まぁ、とりあえずそういうことだから、麻痺毒に関しては心配しなくても大丈夫だよ。だから、ミルは里に残って、もしものときに備えて欲しい」
「わかったの」
ミルが頷き、玲奈とロゼッタも安堵の息を吐いた。仁は皆が自分を心配してくれることを嬉しく思い、ミルの頭にそっと手を伸ばす。ミルは仁に撫でられるままに身を任せ、気持ちよさそうに目を細めた。
「あー、その、なんだ。話がまとまったところで言うことでもないが、実はミルも一緒に行ってもらうべきかどうか、悩んではいたんだ」
「え? ミルを?」
仁は首を傾げる。恐るべき鉤爪の再襲撃に備える意味では、ミルには里に残ってもらわなければならないはずだ。耐毒の指輪を持ち、回復魔法が使えるミルこそ、対恐るべき鉤爪において重要な存在のはずだった。
仁の疑問を察したのか、アシュレイが苦笑いを浮かべながら口を開く。
「本音ではミルは絶対に里にいてほしい人材だが、近くに来ているのにイムを里帰りさせないというのもどうかと思ってな」
「ああ、なるほど」
エルフィーナや里の住人達の多くはミルを様付で呼ぶ。それはミルが炎竜であるイムの盟約者だということが里のエルフ族にとって大きな意味を持つからであり、それだけドラゴンとの関係を重要視しているということだ。
仁がイムに目を向けると、イムは我関せずといった様子で、定位置となっているミルの膝の上で丸まっていた。
「イムはどうしたい?」
仁がミルを撫でる手を引っ込めて問うと、イムはチラリと仁を一瞥し、面倒くさそうに「グルゥ」と一鳴きした。そして、すぐにミルの柔らかそうな頬に頬ずりを始める。その様子から、仁はイムが里帰りする必要はないと言っているように感じた。
「まぁ、本人……本竜? がこんな調子だし、今回はいいんじゃないか?」
仁はアシュレイに肩を竦めて見せる。仁としてもイムを預かっている身として、里帰りできるときにさせておきたい気持ちもあったが、現実的な話として、ミルにはやはり里に残ってもらうべきだと思っていたし、今回に関しては仁ひとりの方が都合のいい事情がある。
先ほどはアシュレイの覚悟を問うようなことを言ってしまったが、仁ひとりであれば、里に何か起こった際に玲奈の特殊従者召喚で呼んでもらうことができるのだ。
それに、エルフの里にはある程度長期間滞在する予定だったため、またの機会もあるだろうと考える。恐るべき鉤爪や、それを派遣したと思われる魔王妃が今後どう動くか次第ではあるが、当面の間、この里を拠点にすることに変わりはない。
「ジンお兄ちゃん」
仁が今後の展望について思いを巡らせていると、自身を見上げる視線に気が付いた。
「ミルは行けないけど、イムちゃんを、イムちゃんのおとーさんと、おかーさんのところに連れて行ってあげてほしいの」
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