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プロローグ:1 転生。人の温もりを求めて
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「ここの魔術の術式の工夫、個人的に~…」
「大賢者様!私と一緒に今日は魔術の~…」
「大賢者様、好きな魔術って~…」
「すみません、魔術の基礎が若干~…」
「大賢者様!今日良かったら~…」
「「大賢者様!大賢者様!!」」
うるさい、うるさい!!
「もぉぉぉぉぉぉぉぉお!!なんなんだよ!!どいつもこいつも!!やれ魔術だ、やれ大賢者様だ!!私にはな!オリス=ファームド=アラウスネスっていう名前があるのに、どいつもこいつも大賢者様って!!話しかけてくる内容は大抵魔術の事!!もしくは私の財産を狙っているいやらしい女どもだ!!こんなん、誰でも嫌になるわ!!」
そう、私の名前はオリス=ファームド=アラウスネス。世界最強の魔術使い『大賢者』という称号を持った、世界…いや歴史上初の人間だ。
今は自分の無駄に広い部屋で今まで積もりに積もったの文句を叫んでいる。
「くそが!!そんなに魔術を学びたいんだったら、私が書いた本があるだろうが!!なにが「いや~、実際に聞くと説得力が違いますなぁ~」だボケナス!!あれも私が書いたわ!!しばくぞ!!」
あ~、もうコイツらうんざり。どうしたろかなぁ。
気まぐれでふとベランダに出る。
「今日の月は綺麗だな。下弦の三日月か」
月の明かりは薄く、無駄な灯火の一切ないベランダから眺める美しい星々が、私を癒してくれる。
月…。3日後は新月…。あ、そうだ。
◇◇◇
3日後の朝
「今夜は、月が新月になる」
「それがどうかしたんですか?」
私は今、大勢の民衆の前の台上に立っている。私は、この前決めたある事を皆に伝えようと思う。
「転生するわ」
「「!?!?」」
「何言ってるんですか大賢者様!?」
「貴方がいなくなったら誰が魔術の真相まで近づけると…!?」
「一体どんなご乱心で…!?」
「「大賢者様!?大賢者様!?」」
「…」
「…」
「…転生しよ」
「ちょっとぉ!?」
コイツらはやっぱり気が付かないよな。私が求めているものが、人の温もりで、私自身を見てくれる存在であるということを。
「今宵、私は術を行う。その為に私は部屋に籠る。誰もだ、絶対に入ってくるんじゃないぞ?」
「なっ、そんなぁ!!」
「わかったかぁ!!」
「「…はい」」
「…チッ」
そして私は部屋に入る。誰にも入って来れないように、厳重な封印魔術も施した。あとは魔法陣を組み、新月の元で術を完成させれば、私はざっと数千年後に転生する。
「さて、精々するな」
「待てよ」
ふと、背後の地面には紫色の魔法陣が現れていた。
「…この魔術、魔質、ラグナか」
「ああ、そうだよ」
魔法陣から出てきたこの男はラグナロク=ヴァーヴァリアン。空間魔法を得意とし、空間のラグナロク・時間のアラウスネスとかつては2人組として崇められていたものだ。
「てめぇ、本当に…」
「ああ。転生させてもらうよ」
「…チッ。俺との決着が着いてねえってのに、行っちまうのか?」
「実力の差はもう歴然だ。私の方が、500倍強い」
「クソが、言ってくれるねぇ…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…そうか」
「…それじゃ」
キュポッ
「「酒だ酒ぇ~!!」」
私たちは酒を手に持ち、ひと瓶丸々ググッと一気飲みする。
「ゴッゴッゴッ、…!!ぷはぁ~!!」
「カハッ、うめぇ!そうだよなぁ、酒がないと喋れねぇ事だってあるよなぁ?良いぜ!適当に酒持ってきたんだ!お前の愚痴に付き合ってやんよ!!」
「ちぇっ、簡単に言うんじゃねえよ!疲れたんだよ!この世界の人間共によぉ!」
私は酒の勢いに任せ、かつての戦友に愚痴を思いっきりぶつける。
「なんだそりゃ。酒と魔術しか興味を惹かれなかったお前が今になって人間関係を気にすんのか?」
「何年前の話だそりゃ!おれはもう50年以上積極的に人間と話そうとしてる…なのにな?誰も私の名前を呼んでくれないんだ!あーもうやだやだ!」
「そいつは酒飲むだけじゃ忘れられんのか?」
「…ああ」
私は大の酒好きだ。酒と魔術にこの1500年を捧げたと言っても過言ではないほどに、その2つにのめり込んだのだ。
だが、どんなに嫌なことでも忘れられたあの酒を飲んでいるうちに、ふと、忘れられない何かがあったんだ。
「人の温もりがどうしてもほしいってな」
「へぇ…。お前、20歳になる前に人間をやめて、魔族になる道を選んだんだときは、人間に興味無かったってのにか」
「ま、魔術を使うのがちょっと楽になるから魔族の道を選んだってだけだ。でも魔族になるには致命的な欠点があったな」
「…俺もその気持ちは分かるぜ。長すぎるんだろ?寿命が」
「…ああ。人間に戻って、100年もしない内に死んで、みたいな方が幸せなんだなって、1500年生きて、やっと気づけた。誰かを愛し、一緒に死ぬことの美しさが、俺は欲しくなっちまったんだ。それが出来ないという事実が痛くて辛くて、たまらなかった」
「だから次は人間として生きるために転生するってか」
「ああ。しかも魔族と言えば人間に差別されるが、コミュニケーションを取るには魔法の強さが関わってきたりする。そうなった時に己が強すぎると崇められてしまう。そこから仲良くなんて、なれるはずがないね」
「…へっ、そうかよ。ま、俺もこの世に飽きて、転生してみよっかなーなんて思ってたんだ。丁度いい」
「ま、飛ばされる時代はランダムだからな?転生したら一緒の時代だといいな?」
「けっ、へいへい、同じ時代で生きたいですよーっと」
「はっ、まっ、愚痴は今度また聞いてもらうよ」
「今度があるといいな?」
「…ああ。いつかまた2人で酒を飲もうぜ?」
「しゃーねーなぁ。俺もちょっくら、転生の準備でもするか?」
「…ふっ、ありがとよ」
空を見上げる。新月だ。美しい星々を眺めるのに、月は意外と邪魔だったりする。だからこそ私は新月の夜が好きなんだ。
「さぁ、術式展開だ」
転生魔法:リーンカーナション
「へっ、じゃあまたな」
「ああ。わざわざ美味い酒持ってきてくれてありがとな」
そして、大賢者アラウスネスは消えていったのだった。
「チッ…アイツ酒の種類とか分かったんかよ。わざわざボトルの中身入れ替えたってのに、全く調子狂うぜ…」
どうせいつか転生するだろうと考えて作っていた俺の酒。いっつも酒をがぶ飲みしてっから種類とか関係ないと思ってたのによ。…最後に飲んで、やっぱり転生しちまったな。
「へっ、美味かったろ?俺の特製、『ラグヴァ=オリス』」
「ん…ここは…」
気がつけば私は路地裏に倒れていた。
「とりあえず周りを…って、おや?」
身体が小さい?そうか、術式のあの部分はこういう事になる仕組みか。なるほどな。だからあそこがこうでこうの(中略)。だから5歳程度の子供になったのか。…あの部分を逆にしたら老人…いや、私の1500歳越えという年齢を考慮したら…。
「危ない危ない。白骨遺体にならなくて本当によかった。いやなんなら無に帰していたかもしれないな。危ないあぶな…」
フラッ
!?
何だこの空腹…!?この私が目眩を起こしただと!?
「うぅっ、自覚するとなんだか、どんどん辛くなって来た…。誰か、誰か食べ物を…」
私はそのまま倒れ込んでしまった。魔術は自身の体力も僅かに消費する。大人ならともかく、発達段階のこの身体のこの状態で魔術を使おうものなら、一瞬でミイラと化してしまうだろう。
「だれ…だれか…」
「おーう坊主。これ食えや。死ぬぞ」
…?
粥…?
「いいの…?」
「いいに決まってんだろ。坊主が気使ってんじゃねえ。ほら」
「あ、ありがと」
「お椀は持てるな?ゆっくり食えや」
ムシャ、ムシャ
「おう、良い食いっぷりだ」
美味しい…!美味しい!なぜだ!今まで食ったどんな高級食材よりも美味い!なんだ?ぬるい粥のはずなのに、熱々のご飯を頬張っているかのようだ…!
「う…うぅぅっ…」
「どうした坊主。お前、帰る場所あんのか?」
「…」
無言で首を横に振る。
「よっしゃ、それじゃうちに来い。うちは居酒屋やってんだ。ちょっとは手伝えや」
…!!
「なんだ?こんな老いぼれた爺について行くのは嫌か?」
「そんな事ない!!ついて行きます、師匠!!」
新たな転生先での生活。この人について行けば、何かが分かる。私は心のどこかで、そう確信していた。
「大賢者様!私と一緒に今日は魔術の~…」
「大賢者様、好きな魔術って~…」
「すみません、魔術の基礎が若干~…」
「大賢者様!今日良かったら~…」
「「大賢者様!大賢者様!!」」
うるさい、うるさい!!
「もぉぉぉぉぉぉぉぉお!!なんなんだよ!!どいつもこいつも!!やれ魔術だ、やれ大賢者様だ!!私にはな!オリス=ファームド=アラウスネスっていう名前があるのに、どいつもこいつも大賢者様って!!話しかけてくる内容は大抵魔術の事!!もしくは私の財産を狙っているいやらしい女どもだ!!こんなん、誰でも嫌になるわ!!」
そう、私の名前はオリス=ファームド=アラウスネス。世界最強の魔術使い『大賢者』という称号を持った、世界…いや歴史上初の人間だ。
今は自分の無駄に広い部屋で今まで積もりに積もったの文句を叫んでいる。
「くそが!!そんなに魔術を学びたいんだったら、私が書いた本があるだろうが!!なにが「いや~、実際に聞くと説得力が違いますなぁ~」だボケナス!!あれも私が書いたわ!!しばくぞ!!」
あ~、もうコイツらうんざり。どうしたろかなぁ。
気まぐれでふとベランダに出る。
「今日の月は綺麗だな。下弦の三日月か」
月の明かりは薄く、無駄な灯火の一切ないベランダから眺める美しい星々が、私を癒してくれる。
月…。3日後は新月…。あ、そうだ。
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「それがどうかしたんですか?」
私は今、大勢の民衆の前の台上に立っている。私は、この前決めたある事を皆に伝えようと思う。
「転生するわ」
「「!?!?」」
「何言ってるんですか大賢者様!?」
「貴方がいなくなったら誰が魔術の真相まで近づけると…!?」
「一体どんなご乱心で…!?」
「「大賢者様!?大賢者様!?」」
「…」
「…」
「…転生しよ」
「ちょっとぉ!?」
コイツらはやっぱり気が付かないよな。私が求めているものが、人の温もりで、私自身を見てくれる存在であるということを。
「今宵、私は術を行う。その為に私は部屋に籠る。誰もだ、絶対に入ってくるんじゃないぞ?」
「なっ、そんなぁ!!」
「わかったかぁ!!」
「「…はい」」
「…チッ」
そして私は部屋に入る。誰にも入って来れないように、厳重な封印魔術も施した。あとは魔法陣を組み、新月の元で術を完成させれば、私はざっと数千年後に転生する。
「さて、精々するな」
「待てよ」
ふと、背後の地面には紫色の魔法陣が現れていた。
「…この魔術、魔質、ラグナか」
「ああ、そうだよ」
魔法陣から出てきたこの男はラグナロク=ヴァーヴァリアン。空間魔法を得意とし、空間のラグナロク・時間のアラウスネスとかつては2人組として崇められていたものだ。
「てめぇ、本当に…」
「ああ。転生させてもらうよ」
「…チッ。俺との決着が着いてねえってのに、行っちまうのか?」
「実力の差はもう歴然だ。私の方が、500倍強い」
「クソが、言ってくれるねぇ…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…そうか」
「…それじゃ」
キュポッ
「「酒だ酒ぇ~!!」」
私たちは酒を手に持ち、ひと瓶丸々ググッと一気飲みする。
「ゴッゴッゴッ、…!!ぷはぁ~!!」
「カハッ、うめぇ!そうだよなぁ、酒がないと喋れねぇ事だってあるよなぁ?良いぜ!適当に酒持ってきたんだ!お前の愚痴に付き合ってやんよ!!」
「ちぇっ、簡単に言うんじゃねえよ!疲れたんだよ!この世界の人間共によぉ!」
私は酒の勢いに任せ、かつての戦友に愚痴を思いっきりぶつける。
「なんだそりゃ。酒と魔術しか興味を惹かれなかったお前が今になって人間関係を気にすんのか?」
「何年前の話だそりゃ!おれはもう50年以上積極的に人間と話そうとしてる…なのにな?誰も私の名前を呼んでくれないんだ!あーもうやだやだ!」
「そいつは酒飲むだけじゃ忘れられんのか?」
「…ああ」
私は大の酒好きだ。酒と魔術にこの1500年を捧げたと言っても過言ではないほどに、その2つにのめり込んだのだ。
だが、どんなに嫌なことでも忘れられたあの酒を飲んでいるうちに、ふと、忘れられない何かがあったんだ。
「人の温もりがどうしてもほしいってな」
「へぇ…。お前、20歳になる前に人間をやめて、魔族になる道を選んだんだときは、人間に興味無かったってのにか」
「ま、魔術を使うのがちょっと楽になるから魔族の道を選んだってだけだ。でも魔族になるには致命的な欠点があったな」
「…俺もその気持ちは分かるぜ。長すぎるんだろ?寿命が」
「…ああ。人間に戻って、100年もしない内に死んで、みたいな方が幸せなんだなって、1500年生きて、やっと気づけた。誰かを愛し、一緒に死ぬことの美しさが、俺は欲しくなっちまったんだ。それが出来ないという事実が痛くて辛くて、たまらなかった」
「だから次は人間として生きるために転生するってか」
「ああ。しかも魔族と言えば人間に差別されるが、コミュニケーションを取るには魔法の強さが関わってきたりする。そうなった時に己が強すぎると崇められてしまう。そこから仲良くなんて、なれるはずがないね」
「…へっ、そうかよ。ま、俺もこの世に飽きて、転生してみよっかなーなんて思ってたんだ。丁度いい」
「ま、飛ばされる時代はランダムだからな?転生したら一緒の時代だといいな?」
「けっ、へいへい、同じ時代で生きたいですよーっと」
「はっ、まっ、愚痴は今度また聞いてもらうよ」
「今度があるといいな?」
「…ああ。いつかまた2人で酒を飲もうぜ?」
「しゃーねーなぁ。俺もちょっくら、転生の準備でもするか?」
「…ふっ、ありがとよ」
空を見上げる。新月だ。美しい星々を眺めるのに、月は意外と邪魔だったりする。だからこそ私は新月の夜が好きなんだ。
「さぁ、術式展開だ」
転生魔法:リーンカーナション
「へっ、じゃあまたな」
「ああ。わざわざ美味い酒持ってきてくれてありがとな」
そして、大賢者アラウスネスは消えていったのだった。
「チッ…アイツ酒の種類とか分かったんかよ。わざわざボトルの中身入れ替えたってのに、全く調子狂うぜ…」
どうせいつか転生するだろうと考えて作っていた俺の酒。いっつも酒をがぶ飲みしてっから種類とか関係ないと思ってたのによ。…最後に飲んで、やっぱり転生しちまったな。
「へっ、美味かったろ?俺の特製、『ラグヴァ=オリス』」
「ん…ここは…」
気がつけば私は路地裏に倒れていた。
「とりあえず周りを…って、おや?」
身体が小さい?そうか、術式のあの部分はこういう事になる仕組みか。なるほどな。だからあそこがこうでこうの(中略)。だから5歳程度の子供になったのか。…あの部分を逆にしたら老人…いや、私の1500歳越えという年齢を考慮したら…。
「危ない危ない。白骨遺体にならなくて本当によかった。いやなんなら無に帰していたかもしれないな。危ないあぶな…」
フラッ
!?
何だこの空腹…!?この私が目眩を起こしただと!?
「うぅっ、自覚するとなんだか、どんどん辛くなって来た…。誰か、誰か食べ物を…」
私はそのまま倒れ込んでしまった。魔術は自身の体力も僅かに消費する。大人ならともかく、発達段階のこの身体のこの状態で魔術を使おうものなら、一瞬でミイラと化してしまうだろう。
「だれ…だれか…」
「おーう坊主。これ食えや。死ぬぞ」
…?
粥…?
「いいの…?」
「いいに決まってんだろ。坊主が気使ってんじゃねえ。ほら」
「あ、ありがと」
「お椀は持てるな?ゆっくり食えや」
ムシャ、ムシャ
「おう、良い食いっぷりだ」
美味しい…!美味しい!なぜだ!今まで食ったどんな高級食材よりも美味い!なんだ?ぬるい粥のはずなのに、熱々のご飯を頬張っているかのようだ…!
「う…うぅぅっ…」
「どうした坊主。お前、帰る場所あんのか?」
「…」
無言で首を横に振る。
「よっしゃ、それじゃうちに来い。うちは居酒屋やってんだ。ちょっとは手伝えや」
…!!
「なんだ?こんな老いぼれた爺について行くのは嫌か?」
「そんな事ない!!ついて行きます、師匠!!」
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