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プロローグ:3 泡沫。師匠との別れ
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10年後、俺は今日15歳となり、酒が飲める年齢になった。
「じゃあ今日のメインは、今日から酒が飲めるようになったオリスに頼んじゃおうかな!」
「おう、いいアイデアだな!俺もそれだ」
「ガゼンさん、ありがとうございます!」
まだ毎日のように来ているガゼンさんの注文は至ってシンプルだが、意外と料理人としての腕が試されるため、案外難しい。だが俺は何にするか、おおよその目星をつけている。
そうして俺は料理に取り掛かる。
酒の魅力はなんといっても、味の濃い食べ物を無理やり流し込む事だ。思いっきり食べ応えのあるものにしよう。
「よし、在庫もまだあるし肉類でいいですね?」
「ああ。ガツンとした1品にしろよ」
「もちろんです!」
師匠は最近なかなか接客をやらなくなった。座って出来る料理などを中心に、ビールを着いだり、芋の皮を剥いたりと、俺のサポートをしてくれている。
「よし、とりかかるか!」
そして俺はコンロに魔術で火をつける。
フライパンを乗せ、その上にボアの肉、葉物野菜、俺の特性濃縮ダレをかける。タレを全体に馴染ませ、
「あとはタレに軽く焦げがつくまで炒める!」
焦げは言わば最高の調味料だ。香ばしさの6割は焦げと言っても過言じゃない。…個人的には。
そしてこのタレはコゲが上手く肉に張り付いてくれる!つまり…
「はい、お待ちどぉ、ボア肉の特製ダレ焼きだぁ!」
「うほっ、美味そぉ~!!それじゃあ、いただきます!」
パクッ
「!!」
肉の風味を最大限に引き出すんだ!
「こいつはうめぇぜ!!ボア肉特有の独特な臭みをタレの香りで打ち消し、しつこい様に思えるタレと脂のコンビネーションを野菜達がいい感じに崩してくれて…あぁ、最高だ!!オリス、お前料理の腕また上がったんじゃないか!?」
「ええ、毎日特訓してますからね」
「はは、言うねぇ。これを生で流し込む…!ゴクゴクゴク…!ぷぁ~!!美味い!!」
「結局酒に負けてる気がするんだけど…」
「酒よりうめえもんは存在しないからな!それこそ大将の料理くらいだ!だからお前も頑張れよ、オリス?ガハハ!!」
「好き勝手言ってー…」
「でも期待してるぜ?」
「うぐっ…」
そう言われると何も言い返せない。この人はほぼ毎日この居酒屋に来ており、ほぼ毎日顔を合わせているので、完全に俺の性格を読まれてしまっている。
「はいはい。わかりましたよ。でもそんな都合いいこと行ってもマケませんからね?」
「ちぇっ、相変わらず硬いなー、オリスは」
「まったく、飲み過ぎですよ」
「何言ってんだ!今日かこれからだぜぇ!!」
「まだ飲むんですか!!」
そうして俺は真夜中の閉店時間まで、みっちりと働くのであった。
「…よし、皿洗い終わり。キムチの下ごしらえは師匠がしてくれるらしいから、今日はもう寝ようかな」
そうして寝室に向かう。
「おっ、もう終わったのか」
「はい。今から寝るところです。師匠はキムチの下ごしらえももう終わったみたいですね。これから何を?」
「…久方ぶりに酒を飲もうかと思ってな。どうだ?ちょっくら晩酌しようや」
「良いですね!ちょっと待ってください、何かつまみになるものを厨房から…」
「じゃあお前の大好きなチーズでも持ってきな」
「チーズ?…確かに、酒でググッと流したら美味そうだな…。わかりました!最近給料で買ったやつが部屋にあるんで取ってきます!」
そして俺は部屋に走ってチーズを取りに行く。
「あいつの酒への理解、知識、何より好奇心…。本当に今まで酒を飲んだことが無いのかわかんねえな。…オリス、か」
◇◇◇
「それじゃ、かんぱーい!」
「ああ、乾杯」
そして俺は酒をググッと飲む。
「ぷはぁ~!!10年振りの酒は格別だぜぇ~!!」
「…10年振りか」
「ええ!もう飲みたくて飲みたくてずっとウズウズしてましたよ!さっ、師匠もいきましょ!」
「…ああ、そうだな!飲まなきゃやってらんねえもんな!!」
「はい!」
ゴクゴクゴク…
「「ぷはぁ~!!」」
「そしてここでチーズをひとつまみ。師匠もどうぞ!」
「あぁ」
「うん、いつものあの店のチーズはやっぱり美味い!からの…」
酒でチーズを押し流す。
「!!!」
「へっ、うめぇだろ?」
…あ、このチーズ。…そうだ、そうだ…
「…美味い」
「思い出したか?俺が初めてお前にあげたあのチーズの味を」
「…はい。懐かしいです…。この味、こんなに酒が合うんですね…」
「そうだぜ。この初めての一杯の為に、俺が1番好きな酒のつまみを紹介してやったんだからな?」
「ううっ…、とても、とても…美味しいです…!」
「なんだお前?そんなに泣くほど美味かったのか?」
「はい…!なんだか心が温かくて、なんか、なんだか…」
「へっ、しゃーねー奴だな。じゃあこれだけは言っとくぞ。オリス、お前の笑顔は皆を幸せにできる力を持ってるんだ。自分に自信を持て。そして笑え。お前は様々で特別な才に恵まれているようだが、この才能においてお前より強い奴は見た事がねえ。最後にもう一度言うぞ。笑って暮らせ」
「…はい」
「じゃあ続き、飲むか」
「…はい!」
そして俺たちは、ギリギリ朝が来る前まで飲みまくるのだった。
「…飲みすぎだな」
「もうかんぜんによいでろれつがまわらんなっとーです…」
「流石に酔いすぎだな。ほれ、粥でも適当に作るから、それ食って寝ろ。明日も早いんだろ」
「あかりやした…」
あぁ。懐かしいなぁ、この香り。初めて師匠と会った時、くれたのがこの粥だったんだよな。美味しい、美味しいなぁ…。
「へっ、馬鹿野郎。一生そうやって笑ってろや」
「師匠!…あれ師匠?なんでそっちに行って?…駄目ですって!そっちは、そっちは…!待ってください!!」
「師匠!!」
気がつけば俺は自室の布団で眠っていた。真上に伸ばされた右手の先には天井しかなかった。
「…夢かな」
ピーチクパーチク、ピーチクパーチク
「今日はよく晴れてるなぁ。ヒヨバードも鳴いてて、いい朝だ」
…ん?ヒヨバード?ヒヨバードって確か、昼頃に鳴き始める鳥だったはずじゃ…
「あぁっ!!」
急いで時計に目をやると、それは丁度11時を表していた。
「…まずいまずいまずいまずい!!」
完っ全に寝坊した!!早く厨房に向かって、店の準備だったり買い出しに行かなければ!!
「師匠!!師匠、どこですか!!すみません、今起きました!!」
俺はまず厨房に向かった。この時間なら買い出しに行っているだろうが、厨房にいる可能性も捨てきれなかった。
だがしかし、
「うーん、いないなぁ。やっぱり俺を置いて買い出しに行っちゃったのかな」
俺はそう考えたが、なぜかそうではないと直感的に思っていた。今朝は、何か違う。何かがおかしい。
「…そもそも師匠は俺が寝坊したら烈火のごとく怒って叩き起すはずだ。なぜ今日は起こさなかったんだ?」
…考えられる理由の中で、最も有力で、最も最悪の展開が頭の中で結びついた。結びついてしまった。
師匠が、もう亡くー
そう頭が直感した今、俺は無心で師匠の部屋まで走っていった。
「師匠!!」
部屋を見た。その瞬間、身体の臓物が隅々まで凍りついた。
「 」
言葉すら出なかった。
傍により、手を握る。
「…!!」
冷たい。脈もない。生気を微塵も感じない。
嘘だろ、嘘だろ?
なぁ、
「嘘だと言ってくれよ…師匠!」
俺が、いちばん大切にしていた人を。俺の、命の恩人である彼を無くしてしまった。
巨大な喪失感に襲われた。心臓にポッカリと穴が空いてしまったかのようだ。
「…はは、あれは、夢じゃなかったんだね…。あの時、師匠は、言ってしまったんだ。どこか遠くへ」
俺は、もう全てがどうでもよく思えた。
「ああ。なんかもう、全部どうでもよくなってきた…」
もう、涙すら出す余裕もない。ただ、呆然とすることしか、俺にはできなかった。
「師匠がいないなら俺、もういっそ…
刹那、俺に見えたのは、僅かに強ばった、師匠の口角だった。
「!!」
師匠が、笑った?
いや、わかってる。これはただの死後硬直だ。何の変哲もない現象であるのだ。
でも俺には、最後の師匠のいたずらであり、いつもの説教のように思えた。
「そうですよね、俺、笑って生きます…。頑張ります…!でも、今だけは、ちょっと…無理そうです…」
師匠の手を強く握り、俺はうずくまった。
涙が止まらない。俺は叫ぶように、泣きじゃくることしかできなかった。師匠の最期に、打ちひしがれるしかなかった。
「じゃあ今日のメインは、今日から酒が飲めるようになったオリスに頼んじゃおうかな!」
「おう、いいアイデアだな!俺もそれだ」
「ガゼンさん、ありがとうございます!」
まだ毎日のように来ているガゼンさんの注文は至ってシンプルだが、意外と料理人としての腕が試されるため、案外難しい。だが俺は何にするか、おおよその目星をつけている。
そうして俺は料理に取り掛かる。
酒の魅力はなんといっても、味の濃い食べ物を無理やり流し込む事だ。思いっきり食べ応えのあるものにしよう。
「よし、在庫もまだあるし肉類でいいですね?」
「ああ。ガツンとした1品にしろよ」
「もちろんです!」
師匠は最近なかなか接客をやらなくなった。座って出来る料理などを中心に、ビールを着いだり、芋の皮を剥いたりと、俺のサポートをしてくれている。
「よし、とりかかるか!」
そして俺はコンロに魔術で火をつける。
フライパンを乗せ、その上にボアの肉、葉物野菜、俺の特性濃縮ダレをかける。タレを全体に馴染ませ、
「あとはタレに軽く焦げがつくまで炒める!」
焦げは言わば最高の調味料だ。香ばしさの6割は焦げと言っても過言じゃない。…個人的には。
そしてこのタレはコゲが上手く肉に張り付いてくれる!つまり…
「はい、お待ちどぉ、ボア肉の特製ダレ焼きだぁ!」
「うほっ、美味そぉ~!!それじゃあ、いただきます!」
パクッ
「!!」
肉の風味を最大限に引き出すんだ!
「こいつはうめぇぜ!!ボア肉特有の独特な臭みをタレの香りで打ち消し、しつこい様に思えるタレと脂のコンビネーションを野菜達がいい感じに崩してくれて…あぁ、最高だ!!オリス、お前料理の腕また上がったんじゃないか!?」
「ええ、毎日特訓してますからね」
「はは、言うねぇ。これを生で流し込む…!ゴクゴクゴク…!ぷぁ~!!美味い!!」
「結局酒に負けてる気がするんだけど…」
「酒よりうめえもんは存在しないからな!それこそ大将の料理くらいだ!だからお前も頑張れよ、オリス?ガハハ!!」
「好き勝手言ってー…」
「でも期待してるぜ?」
「うぐっ…」
そう言われると何も言い返せない。この人はほぼ毎日この居酒屋に来ており、ほぼ毎日顔を合わせているので、完全に俺の性格を読まれてしまっている。
「はいはい。わかりましたよ。でもそんな都合いいこと行ってもマケませんからね?」
「ちぇっ、相変わらず硬いなー、オリスは」
「まったく、飲み過ぎですよ」
「何言ってんだ!今日かこれからだぜぇ!!」
「まだ飲むんですか!!」
そうして俺は真夜中の閉店時間まで、みっちりと働くのであった。
「…よし、皿洗い終わり。キムチの下ごしらえは師匠がしてくれるらしいから、今日はもう寝ようかな」
そうして寝室に向かう。
「おっ、もう終わったのか」
「はい。今から寝るところです。師匠はキムチの下ごしらえももう終わったみたいですね。これから何を?」
「…久方ぶりに酒を飲もうかと思ってな。どうだ?ちょっくら晩酌しようや」
「良いですね!ちょっと待ってください、何かつまみになるものを厨房から…」
「じゃあお前の大好きなチーズでも持ってきな」
「チーズ?…確かに、酒でググッと流したら美味そうだな…。わかりました!最近給料で買ったやつが部屋にあるんで取ってきます!」
そして俺は部屋に走ってチーズを取りに行く。
「あいつの酒への理解、知識、何より好奇心…。本当に今まで酒を飲んだことが無いのかわかんねえな。…オリス、か」
◇◇◇
「それじゃ、かんぱーい!」
「ああ、乾杯」
そして俺は酒をググッと飲む。
「ぷはぁ~!!10年振りの酒は格別だぜぇ~!!」
「…10年振りか」
「ええ!もう飲みたくて飲みたくてずっとウズウズしてましたよ!さっ、師匠もいきましょ!」
「…ああ、そうだな!飲まなきゃやってらんねえもんな!!」
「はい!」
ゴクゴクゴク…
「「ぷはぁ~!!」」
「そしてここでチーズをひとつまみ。師匠もどうぞ!」
「あぁ」
「うん、いつものあの店のチーズはやっぱり美味い!からの…」
酒でチーズを押し流す。
「!!!」
「へっ、うめぇだろ?」
…あ、このチーズ。…そうだ、そうだ…
「…美味い」
「思い出したか?俺が初めてお前にあげたあのチーズの味を」
「…はい。懐かしいです…。この味、こんなに酒が合うんですね…」
「そうだぜ。この初めての一杯の為に、俺が1番好きな酒のつまみを紹介してやったんだからな?」
「ううっ…、とても、とても…美味しいです…!」
「なんだお前?そんなに泣くほど美味かったのか?」
「はい…!なんだか心が温かくて、なんか、なんだか…」
「へっ、しゃーねー奴だな。じゃあこれだけは言っとくぞ。オリス、お前の笑顔は皆を幸せにできる力を持ってるんだ。自分に自信を持て。そして笑え。お前は様々で特別な才に恵まれているようだが、この才能においてお前より強い奴は見た事がねえ。最後にもう一度言うぞ。笑って暮らせ」
「…はい」
「じゃあ続き、飲むか」
「…はい!」
そして俺たちは、ギリギリ朝が来る前まで飲みまくるのだった。
「…飲みすぎだな」
「もうかんぜんによいでろれつがまわらんなっとーです…」
「流石に酔いすぎだな。ほれ、粥でも適当に作るから、それ食って寝ろ。明日も早いんだろ」
「あかりやした…」
あぁ。懐かしいなぁ、この香り。初めて師匠と会った時、くれたのがこの粥だったんだよな。美味しい、美味しいなぁ…。
「へっ、馬鹿野郎。一生そうやって笑ってろや」
「師匠!…あれ師匠?なんでそっちに行って?…駄目ですって!そっちは、そっちは…!待ってください!!」
「師匠!!」
気がつけば俺は自室の布団で眠っていた。真上に伸ばされた右手の先には天井しかなかった。
「…夢かな」
ピーチクパーチク、ピーチクパーチク
「今日はよく晴れてるなぁ。ヒヨバードも鳴いてて、いい朝だ」
…ん?ヒヨバード?ヒヨバードって確か、昼頃に鳴き始める鳥だったはずじゃ…
「あぁっ!!」
急いで時計に目をやると、それは丁度11時を表していた。
「…まずいまずいまずいまずい!!」
完っ全に寝坊した!!早く厨房に向かって、店の準備だったり買い出しに行かなければ!!
「師匠!!師匠、どこですか!!すみません、今起きました!!」
俺はまず厨房に向かった。この時間なら買い出しに行っているだろうが、厨房にいる可能性も捨てきれなかった。
だがしかし、
「うーん、いないなぁ。やっぱり俺を置いて買い出しに行っちゃったのかな」
俺はそう考えたが、なぜかそうではないと直感的に思っていた。今朝は、何か違う。何かがおかしい。
「…そもそも師匠は俺が寝坊したら烈火のごとく怒って叩き起すはずだ。なぜ今日は起こさなかったんだ?」
…考えられる理由の中で、最も有力で、最も最悪の展開が頭の中で結びついた。結びついてしまった。
師匠が、もう亡くー
そう頭が直感した今、俺は無心で師匠の部屋まで走っていった。
「師匠!!」
部屋を見た。その瞬間、身体の臓物が隅々まで凍りついた。
「 」
言葉すら出なかった。
傍により、手を握る。
「…!!」
冷たい。脈もない。生気を微塵も感じない。
嘘だろ、嘘だろ?
なぁ、
「嘘だと言ってくれよ…師匠!」
俺が、いちばん大切にしていた人を。俺の、命の恩人である彼を無くしてしまった。
巨大な喪失感に襲われた。心臓にポッカリと穴が空いてしまったかのようだ。
「…はは、あれは、夢じゃなかったんだね…。あの時、師匠は、言ってしまったんだ。どこか遠くへ」
俺は、もう全てがどうでもよく思えた。
「ああ。なんかもう、全部どうでもよくなってきた…」
もう、涙すら出す余裕もない。ただ、呆然とすることしか、俺にはできなかった。
「師匠がいないなら俺、もういっそ…
刹那、俺に見えたのは、僅かに強ばった、師匠の口角だった。
「!!」
師匠が、笑った?
いや、わかってる。これはただの死後硬直だ。何の変哲もない現象であるのだ。
でも俺には、最後の師匠のいたずらであり、いつもの説教のように思えた。
「そうですよね、俺、笑って生きます…。頑張ります…!でも、今だけは、ちょっと…無理そうです…」
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