76 / 98
第1部 星霊隊結成
第13話(6)傍若無人
しおりを挟む
その頃 清峰屋敷内部
カザンの指示に従い、悪魔たちが屋敷の中を破壊しながら歩き回る。1階にカザンと共に待機させられていた焔たちは、じっとその様子を見守り続けることしかできなかった。
カザンが焔たちに背を向けている隙を見計らい、真理子が焔に耳打ちし始めた。
「焔、このままじゃ、もうすぐあの部屋に気づかれるよ...!早く結界を張らないと…!」
「ダメよ…まだ救出チームからの連絡がきていない。ここでやってしまったら、侯爵の命が…」
焔が小声で答えていたその瞬間、メイドたちの耳に、小さく爆発音のようなものが聞こえてくる。焔が窓から山の方をみると、赤い炎と黒い煙が立ち上っていた。
「…!?カザン、あの炎は…!」
焔が思わず敬語を使うのも忘れて尋ねる。カザンはゆっくり振り向くと、他人事のように答えた。
「あぁ、時限爆弾だなぁ」
「どういうこと!?話が違う!!」
「なんの話だ?」
「要求に従えば侯爵は無事に返還されるはず!」
「誰がそんなこと言った?えぇ?『要求に従わなきゃ殺す』って言っただけだぜ?『要求に従ったら生かして返す』とはひとことも言ってねぇよ俺は?ふはははは!!!」
「くっ…!!」
カザンの高笑いに対し、焔は奥歯を噛み締め、拳を握りしめる。そんな焔の横に、同じく拳を握ったキララが立ち、耳打ちした。
「焔さま、やっちまいましょう!」
「…ええ、そうしましょう」
焔はキララの言葉にそう答えると、耳につけている通信機を押さえて話し始めた。
「灯野です…各位、作戦開始!!」
焔の声が1階に響く。瞬間、窓の外に青い半透明のバリアーが展開されと同時に、屋敷の各所から星霊隊のメンバーたちが飛び出し、悪魔たちに襲いかかる。屋敷の内部では、悪魔たちの悲鳴が聞こえ始めた。
そして、真理子、キララ、珠緒も、それぞれの武器を発現させると、油断していたカザンの背後から襲いかかった。
「くたばれ卑怯者ォ!!」
「!!」
キララがカザンの脳天を目掛け、自分の武器である三節棍を振り下ろす。カザンはすぐさま振り向き、魔力で発現させた自分の刀でそれを受け止めた。
「おぉっとぉ!ふん、やっぱり来やがったな!」
カザンはニヤリとしながらキララの腹を蹴り飛ばす。キララが吹き飛ばされたその先にいた珠緒も、まとめて壁に叩きつけられた。
すぐに真理子が自分の武器である霊力の2丁サブマシンガンをカザンに対して連射するが、カザンは刀を回転させて飛んできた銃弾を弾き返した。
「ははは!無駄だ無駄!!お前たちの行動はわかってんだよ!窓の外を見てみろよ!!」
カザンは銃弾を周囲に弾きながら言う。真理子が銃撃をしている間に、焔が一瞬だけ窓に目をやると、無数の悪魔たちが屋敷に迫っていた。
「なんて数…!」
「そうだ!たとえ屋敷の中の俺たちを倒せたところで、屋敷の外のこの大軍勢は倒せねぇ!清峰も爆死した!お前たちの負けだ!!」
カザンはそう言って勝ち誇ると、銃弾を弾き返しながら真理子に接近する。
距離が縮まってきた真理子は、銃撃をやめて蹴りをカザンに浴びせようとするが、カザンは頭を振ってそれを回避しつつ、額に生えた角で真理子の足を払う。
「っ!」
足を払われ、その場に倒れた真理子の腹に、カザンは刀を突き立てた。
「ぐあぁあああ!!!」
「真理子っ!!」
脇腹を貫かれた真理子は、その痛みで絶叫する。様子を見ていた焔はすぐさまカザンに背後から殴りかかるものの、カザンは振り向きざまに焔の腹に拳を叩き込んだ。
「ぅっぐ…!」
焔の体が大きく丸まったその直後、カザンは焔の頭を腕で抱え、焔の肋骨を思い切り殴りつける。
「ぁ...っ…!」
焔の肋骨が折れ、息ができなくなる。そんな焔をその場に投げ捨てると、カザンは真理子の腹に刺していた刀を乱雑に抜き、倒れた焔を見下ろした。
「そこの骨が体に突き刺さりゃ、お前はゆっくり死んでいく。せいぜい走馬灯を楽しめや」
「き…さ…ま…!」
カザンは焔の声を背中で受け止めながら、カザンは屋敷の外につながるであろう扉に手を伸ばすが、青白い電流が彼の手に流れ、すぐにカザンは扉から手を離した。
「ああ、そういや、今、結界を張ってるんだったっけか。まぁ俺には効かねぇんだが」
カザンはそう呟くと、そこに倒れているメイドたちを眺めながら刀を地面に突き刺し、白と黒の円を地面に出現させた。
「あばよ、おめえら。あの世で楽しんでな」
カザンは焔たちに捨て台詞を吐くと、地面に吸い込まれるようにしてその場から消え去るのだった。
消えるカザンに対し、焔は手を伸ばす。しかし、その手は決して届かなかった。
数分後 悪魔回廊(あくまかいろう)
悪魔軍の一部が使用している、秘密の通路、悪魔回廊。
これは、この世界の各地へと繋がっており、これを使うことによって、通常は数時間かかる距離であっても、数分で移動できるようになる。
日菜子や清峰といった通常の人間たちには決して認識できない通路で、悪魔軍の神出鬼没の攻勢はこの悪魔回廊によって実現されていた。
カザンはそんな悪魔回廊のなかにやってくる。回廊の中は全て黒色の壁に包まれており、普通の人間にはただの暗闇にしか見えなかったが、悪魔にとっては問題なく歩き回れる空間だった。
「ふぅ。清峰は爆殺、救出に来た連中も道連れ、屋敷の連中も包囲した。こうなりゃ俺はサボるだけだ。数分後、また屋敷に行けば全ての手柄は俺のものになってる…いい気分だぜぇ!」
カザンは悠々と、背中を伸ばしながら回廊を歩いていく。彼が目指しているのは、清峰を拘束していた、山の山頂だった。
このまま彼が目的地に辿り着こうとしたその瞬間、突如、鋭い殺気がカザンの背中に突き刺さる。
(この殺気…まさか…!!)
カザンは嫌な予感がすると、振り向きざまに魔力で発現させた刀を振るう。そのカザンの刀に、凄まじい衝撃が走ると同時に、カザンの刀は真っ二つに折れた。
「…!貴様…!!」
カザンは目の前にいる、殺気の正体に気づいて言葉を失う。一方、殺気の正体は、黒いロングコートをたなびかせ、カザンににじり寄った。
「また会ったな、カザン」
カザンの指示に従い、悪魔たちが屋敷の中を破壊しながら歩き回る。1階にカザンと共に待機させられていた焔たちは、じっとその様子を見守り続けることしかできなかった。
カザンが焔たちに背を向けている隙を見計らい、真理子が焔に耳打ちし始めた。
「焔、このままじゃ、もうすぐあの部屋に気づかれるよ...!早く結界を張らないと…!」
「ダメよ…まだ救出チームからの連絡がきていない。ここでやってしまったら、侯爵の命が…」
焔が小声で答えていたその瞬間、メイドたちの耳に、小さく爆発音のようなものが聞こえてくる。焔が窓から山の方をみると、赤い炎と黒い煙が立ち上っていた。
「…!?カザン、あの炎は…!」
焔が思わず敬語を使うのも忘れて尋ねる。カザンはゆっくり振り向くと、他人事のように答えた。
「あぁ、時限爆弾だなぁ」
「どういうこと!?話が違う!!」
「なんの話だ?」
「要求に従えば侯爵は無事に返還されるはず!」
「誰がそんなこと言った?えぇ?『要求に従わなきゃ殺す』って言っただけだぜ?『要求に従ったら生かして返す』とはひとことも言ってねぇよ俺は?ふはははは!!!」
「くっ…!!」
カザンの高笑いに対し、焔は奥歯を噛み締め、拳を握りしめる。そんな焔の横に、同じく拳を握ったキララが立ち、耳打ちした。
「焔さま、やっちまいましょう!」
「…ええ、そうしましょう」
焔はキララの言葉にそう答えると、耳につけている通信機を押さえて話し始めた。
「灯野です…各位、作戦開始!!」
焔の声が1階に響く。瞬間、窓の外に青い半透明のバリアーが展開されと同時に、屋敷の各所から星霊隊のメンバーたちが飛び出し、悪魔たちに襲いかかる。屋敷の内部では、悪魔たちの悲鳴が聞こえ始めた。
そして、真理子、キララ、珠緒も、それぞれの武器を発現させると、油断していたカザンの背後から襲いかかった。
「くたばれ卑怯者ォ!!」
「!!」
キララがカザンの脳天を目掛け、自分の武器である三節棍を振り下ろす。カザンはすぐさま振り向き、魔力で発現させた自分の刀でそれを受け止めた。
「おぉっとぉ!ふん、やっぱり来やがったな!」
カザンはニヤリとしながらキララの腹を蹴り飛ばす。キララが吹き飛ばされたその先にいた珠緒も、まとめて壁に叩きつけられた。
すぐに真理子が自分の武器である霊力の2丁サブマシンガンをカザンに対して連射するが、カザンは刀を回転させて飛んできた銃弾を弾き返した。
「ははは!無駄だ無駄!!お前たちの行動はわかってんだよ!窓の外を見てみろよ!!」
カザンは銃弾を周囲に弾きながら言う。真理子が銃撃をしている間に、焔が一瞬だけ窓に目をやると、無数の悪魔たちが屋敷に迫っていた。
「なんて数…!」
「そうだ!たとえ屋敷の中の俺たちを倒せたところで、屋敷の外のこの大軍勢は倒せねぇ!清峰も爆死した!お前たちの負けだ!!」
カザンはそう言って勝ち誇ると、銃弾を弾き返しながら真理子に接近する。
距離が縮まってきた真理子は、銃撃をやめて蹴りをカザンに浴びせようとするが、カザンは頭を振ってそれを回避しつつ、額に生えた角で真理子の足を払う。
「っ!」
足を払われ、その場に倒れた真理子の腹に、カザンは刀を突き立てた。
「ぐあぁあああ!!!」
「真理子っ!!」
脇腹を貫かれた真理子は、その痛みで絶叫する。様子を見ていた焔はすぐさまカザンに背後から殴りかかるものの、カザンは振り向きざまに焔の腹に拳を叩き込んだ。
「ぅっぐ…!」
焔の体が大きく丸まったその直後、カザンは焔の頭を腕で抱え、焔の肋骨を思い切り殴りつける。
「ぁ...っ…!」
焔の肋骨が折れ、息ができなくなる。そんな焔をその場に投げ捨てると、カザンは真理子の腹に刺していた刀を乱雑に抜き、倒れた焔を見下ろした。
「そこの骨が体に突き刺さりゃ、お前はゆっくり死んでいく。せいぜい走馬灯を楽しめや」
「き…さ…ま…!」
カザンは焔の声を背中で受け止めながら、カザンは屋敷の外につながるであろう扉に手を伸ばすが、青白い電流が彼の手に流れ、すぐにカザンは扉から手を離した。
「ああ、そういや、今、結界を張ってるんだったっけか。まぁ俺には効かねぇんだが」
カザンはそう呟くと、そこに倒れているメイドたちを眺めながら刀を地面に突き刺し、白と黒の円を地面に出現させた。
「あばよ、おめえら。あの世で楽しんでな」
カザンは焔たちに捨て台詞を吐くと、地面に吸い込まれるようにしてその場から消え去るのだった。
消えるカザンに対し、焔は手を伸ばす。しかし、その手は決して届かなかった。
数分後 悪魔回廊(あくまかいろう)
悪魔軍の一部が使用している、秘密の通路、悪魔回廊。
これは、この世界の各地へと繋がっており、これを使うことによって、通常は数時間かかる距離であっても、数分で移動できるようになる。
日菜子や清峰といった通常の人間たちには決して認識できない通路で、悪魔軍の神出鬼没の攻勢はこの悪魔回廊によって実現されていた。
カザンはそんな悪魔回廊のなかにやってくる。回廊の中は全て黒色の壁に包まれており、普通の人間にはただの暗闇にしか見えなかったが、悪魔にとっては問題なく歩き回れる空間だった。
「ふぅ。清峰は爆殺、救出に来た連中も道連れ、屋敷の連中も包囲した。こうなりゃ俺はサボるだけだ。数分後、また屋敷に行けば全ての手柄は俺のものになってる…いい気分だぜぇ!」
カザンは悠々と、背中を伸ばしながら回廊を歩いていく。彼が目指しているのは、清峰を拘束していた、山の山頂だった。
このまま彼が目的地に辿り着こうとしたその瞬間、突如、鋭い殺気がカザンの背中に突き刺さる。
(この殺気…まさか…!!)
カザンは嫌な予感がすると、振り向きざまに魔力で発現させた刀を振るう。そのカザンの刀に、凄まじい衝撃が走ると同時に、カザンの刀は真っ二つに折れた。
「…!貴様…!!」
カザンは目の前にいる、殺気の正体に気づいて言葉を失う。一方、殺気の正体は、黒いロングコートをたなびかせ、カザンににじり寄った。
「また会ったな、カザン」
10
あなたにおすすめの小説
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
学年一可愛いS級の美少女の令嬢三姉妹が、何故かやたらと俺の部屋に入り浸ってくる件について
マカロニ
恋愛
名門・雄幸高校で目立たず生きる一年生、神谷悠真。
クラスでは影が薄く、青春とは無縁の平凡な日々を送っていた。だがある放課後、街で不良に絡まれていた女子生徒を助けたことで、その日常は一変する。救った相手は、学年一の美少女三姉妹として知られる西園寺家の次女・優里だった。さらに家に帰れば、三姉妹の長女・龍華がなぜか当然のように悠真の部屋に入り浸っている。名門令嬢三姉妹に振り回されながら、静かだったはずの悠真の青春は少しずつ騒がしく揺れ始める。
【完結】魔王を殺された黒竜は勇者を許さない
綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
ファンタジー
幼い竜は何もかも奪われた。勇者を名乗る人族に、ただ一人の肉親である父を殺される。慈しみ大切にしてくれた魔王も……すべてを奪われた黒竜は次の魔王となった。神の名づけにより力を得た彼は、魔族を従えて人間への復讐を始める。奪われた痛みを乗り越えるために。
だが、人族にも魔族を攻撃した理由があった。滅ぼされた村や町、殺された家族、奪われる数多の命。復讐は連鎖する。
互いの譲れない正義と復讐がぶつかり合う世界で、神は何を望み、幼竜に力と名を与えたのか。復讐を終えるとき、ガブリエルは何を思うだろうか。
ハッピーエンド
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/03/02……完結
2023/12/21……エブリスタ、トレンド#ファンタジー 1位
2023/12/20……アルファポリス、男性向けHOT 20位
2023/12/19……連載開始
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる