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第2部 人類の反撃
第14話(7)お前がリーダーだ-日菜子と菜々子-
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「消えた、か…」
幸紀はひとり静かにポラリスのことを考える。その間に、菜々子は拘束されている日菜子に近寄り、日菜子を拘束している鎖に霊力を流して鎖を破壊した。
「お姉ちゃん、お姉ちゃん…!」
傷つき、体力を消耗した日菜子は、菜々子の腕の中に倒れ込む。日菜子は菜々子の顔を見ると、小さく微笑んだ。
「…助けに来てくれてありがとうね、菜々子…幸紀さんも…ありがとうございました…」
「生きててよかった…!お姉ちゃん…!!」
菜々子は日菜子を抱き寄せる。しかし、日菜子は涙ぐみながら話を続けた。
「ごめんなさい…悪魔に…星霊隊のこと、少し喋っちゃいました…」
「仕方ないよ、ひどいことされたんでしょ!?だったら…」
「何を喋った、日菜子」
日菜子を慰める菜々子に対し、幸紀は冷静に尋ねる。日菜子はその質問に答え始めた。
「星霊隊のこと…メンバーの数に、どんな人たちがいるのかも…」
「次の目的地については?」
「聞かれました…でも、答えそうになる前に、ふたりが来てくれたから…来てくれなかったら、これのせいで…話してたかも…」
日菜子はそう言って服をめくり、腹部に取り付けられた赤い宝石を見せる。すぐに気がついた幸紀は、その宝石を切断し、黒い煙に変えた。
(悪魔軍の拷問器具か…にしても…やっていることが妙だな…)
菜々子が日菜子の肩を担ぐのをよそに、幸紀はポラリスの行動の意図を考える。そうしていると、3人の通信機に連絡が入った。
「東雲さん、聞こえますか!千条です!敵拠点を取りました!我々は次の目的地に向かいますね!」
通信機から聞こえてきたのは、四葉の声だった。彼女の報告を聞いた幸紀は、小さく微笑んでから答えた。
「了解した。こちらも日菜子を回収した。次の目的地で合流するぞ」
「!わかりました!!」
四葉の明るい声を聞き、幸紀たちは通信を終える。3人は建物を出るため歩き始めるのだった。
3時間後 心泉府 愛賀(あいが)区 11:00 悪魔軍拠点
日菜子への拷問を終え、必要な情報を得たポラリスは、フェルカドを連れ、星霊隊の次の攻撃目標になるであろう拠点にやってきた。
「指揮官殿、今後、指揮を私に委ねていただきたい。テルギア様からの許可は得ています」
「しかし…」
「先ほど、私の言うことを聞かなかった拠点は壊滅しましたよ。それに、あなた方は何が攻めてくるかもわかっていない。違いますか?」
ポラリスは指揮官に対して冷静に問い詰める。言葉に詰まる指揮官に対して、ポラリスはにこやかな表情で語りかけた。
「敵はコーキ。悪魔軍最強の剣士。そしてそれを支えるのは、『星霊隊』、コーキが選んだ人間の精鋭たち。単なる力押しでは勝てない強敵です。ですが、私なら勝てます。あなたはどうです?」
ポラリスの問いかけに、指揮官はやはり答えられない。そんな指揮官の姿を見て、ポラリスは笑顔で言った。
「ならば、任せてください。この私に」
同じ頃 心泉府 御道区
車に乗った幸紀、日菜子、菜々子の3人は、戦闘を終えバスで待機している星霊隊のメンバーたちと合流した。
「東雲さん!日菜子さんに、菜々子さんも、お疲れ様です!」
「四葉…!それにみんなも、心配させてごめんなさい!」
幸紀たち3人は四葉からねぎらいの言葉をかけられつつバスに乗り込む。幸紀が江美と運転席を交代し、日菜子は幸紀の隣に座った。
「いくぞ」
幸紀は短く言うと、バスのエンジンを始動させ、バスを走らせる。そうして星霊隊は、壊されたビルの間を走り抜けていくのだった。
バスが静かに振動するなか、日菜子は隣に座る幸紀に、静かに尋ね始めた。
「幸紀さん…私…リーダーに向いているんでしょうか…」
「どうした」
「さっき敵に攫われたとき、菜々子に止められてたんです…なのに、無視して助けに行って…騙されて…敵に情報まで渡してしまって…こんな私が、リーダーなんてやってていいのでしょうか…」
日菜子は弱気になって幸紀に尋ねる。幸紀はバスを運転しながら、雛子に答えた。
「俺は日菜子がリーダーとして最適だと思うからリーダーにした。実際、お前は任務を全うしている。それだけで十分だ」
「…」
「騙されるくらいのお人よしだから、みんながついていく。菜々子がそう言っていたぞ」
「え…」
日菜子は驚いて後部座席を見る。菜々子は、他のメンバーたちと仲良く談笑していた。
「わかったなら前を向け。奴らがどんな情報を持っていようと構わん。叩き伏せればいいだけのことだ。そのためには…お前たちにも役に立ってもらわんとな」
「…はい」
幸紀に励まされると、日菜子は小さく笑みを見せて頷く。
温和な空気が流れるバスの中だったが、幸紀はひとり、全く別のことを考えていた。
(あのポラリスという悪魔…厄介だな。側近のフェルカドも、腕力だけなら俺と互角…なにより、普通の悪魔にはないあの冷静さ...今後も奴らが戦場に立つならば…油断はできないな)
幸紀は今後も繰り広げられるであろう激闘を思うと、ハンドルを握る手を強める。
バスは、次の悪魔軍の拠点を目指して進んでいくのだった。
隊員紹介コーナー
隊員No.1
名前:桜井(さくらい)日菜子(ひなこ)
年齢:21
身長:166cm
体重:58kg
スリーサイズ:B88(E)/W59/H86
武器:籠手とスネ当て
外見:明るい金髪にピンクメッシュ、ポニーテール
家族構成:妹(菜々子)
所属班:指揮班
過去
両親は日菜子が小学生の頃に事故で亡くなり、祖母の家で育てられた。しかし、その祖母も日菜子が高校生のころに亡くなってしまい、祖母の遺産と日菜子のアルバイト代で生活するようになっていた。
現在は菜々子と一緒に祖母の家で2人暮らしをしており、日菜子はアルバイトを転々として菜々子の学費を稼いでいる。
自分にとって唯一の家族である菜々子は、大切な宝物。
隊員No.19
名前:桜井(さくらい)菜々子(ななこ)
年齢:19
身長:165cm
体重:51kg
スリーサイズ:B87(D)/W58/H84
武器:チェーン
外見:銀髪にピンクメッシュのショートヘア。ヘソ出しの服
家族構成:姉(日菜子)
所属班:作戦班
過去
両親は幼い頃に亡くなっており、自分を養ってくれていた祖母も亡くなり、今は日菜子に養われている。
自分の娯楽よりも、菜々子の学費やオシャレを優先して働いてくれる日菜子のことを心から尊敬しており、いつかしっかりと恩を返したいと思っている。
姉妹でお揃いのピンクのメッシュは、菜々子が日菜子の誕生日に「オシャレしよう」という理由で無理強いして入れさせたもの。
幸紀はひとり静かにポラリスのことを考える。その間に、菜々子は拘束されている日菜子に近寄り、日菜子を拘束している鎖に霊力を流して鎖を破壊した。
「お姉ちゃん、お姉ちゃん…!」
傷つき、体力を消耗した日菜子は、菜々子の腕の中に倒れ込む。日菜子は菜々子の顔を見ると、小さく微笑んだ。
「…助けに来てくれてありがとうね、菜々子…幸紀さんも…ありがとうございました…」
「生きててよかった…!お姉ちゃん…!!」
菜々子は日菜子を抱き寄せる。しかし、日菜子は涙ぐみながら話を続けた。
「ごめんなさい…悪魔に…星霊隊のこと、少し喋っちゃいました…」
「仕方ないよ、ひどいことされたんでしょ!?だったら…」
「何を喋った、日菜子」
日菜子を慰める菜々子に対し、幸紀は冷静に尋ねる。日菜子はその質問に答え始めた。
「星霊隊のこと…メンバーの数に、どんな人たちがいるのかも…」
「次の目的地については?」
「聞かれました…でも、答えそうになる前に、ふたりが来てくれたから…来てくれなかったら、これのせいで…話してたかも…」
日菜子はそう言って服をめくり、腹部に取り付けられた赤い宝石を見せる。すぐに気がついた幸紀は、その宝石を切断し、黒い煙に変えた。
(悪魔軍の拷問器具か…にしても…やっていることが妙だな…)
菜々子が日菜子の肩を担ぐのをよそに、幸紀はポラリスの行動の意図を考える。そうしていると、3人の通信機に連絡が入った。
「東雲さん、聞こえますか!千条です!敵拠点を取りました!我々は次の目的地に向かいますね!」
通信機から聞こえてきたのは、四葉の声だった。彼女の報告を聞いた幸紀は、小さく微笑んでから答えた。
「了解した。こちらも日菜子を回収した。次の目的地で合流するぞ」
「!わかりました!!」
四葉の明るい声を聞き、幸紀たちは通信を終える。3人は建物を出るため歩き始めるのだった。
3時間後 心泉府 愛賀(あいが)区 11:00 悪魔軍拠点
日菜子への拷問を終え、必要な情報を得たポラリスは、フェルカドを連れ、星霊隊の次の攻撃目標になるであろう拠点にやってきた。
「指揮官殿、今後、指揮を私に委ねていただきたい。テルギア様からの許可は得ています」
「しかし…」
「先ほど、私の言うことを聞かなかった拠点は壊滅しましたよ。それに、あなた方は何が攻めてくるかもわかっていない。違いますか?」
ポラリスは指揮官に対して冷静に問い詰める。言葉に詰まる指揮官に対して、ポラリスはにこやかな表情で語りかけた。
「敵はコーキ。悪魔軍最強の剣士。そしてそれを支えるのは、『星霊隊』、コーキが選んだ人間の精鋭たち。単なる力押しでは勝てない強敵です。ですが、私なら勝てます。あなたはどうです?」
ポラリスの問いかけに、指揮官はやはり答えられない。そんな指揮官の姿を見て、ポラリスは笑顔で言った。
「ならば、任せてください。この私に」
同じ頃 心泉府 御道区
車に乗った幸紀、日菜子、菜々子の3人は、戦闘を終えバスで待機している星霊隊のメンバーたちと合流した。
「東雲さん!日菜子さんに、菜々子さんも、お疲れ様です!」
「四葉…!それにみんなも、心配させてごめんなさい!」
幸紀たち3人は四葉からねぎらいの言葉をかけられつつバスに乗り込む。幸紀が江美と運転席を交代し、日菜子は幸紀の隣に座った。
「いくぞ」
幸紀は短く言うと、バスのエンジンを始動させ、バスを走らせる。そうして星霊隊は、壊されたビルの間を走り抜けていくのだった。
バスが静かに振動するなか、日菜子は隣に座る幸紀に、静かに尋ね始めた。
「幸紀さん…私…リーダーに向いているんでしょうか…」
「どうした」
「さっき敵に攫われたとき、菜々子に止められてたんです…なのに、無視して助けに行って…騙されて…敵に情報まで渡してしまって…こんな私が、リーダーなんてやってていいのでしょうか…」
日菜子は弱気になって幸紀に尋ねる。幸紀はバスを運転しながら、雛子に答えた。
「俺は日菜子がリーダーとして最適だと思うからリーダーにした。実際、お前は任務を全うしている。それだけで十分だ」
「…」
「騙されるくらいのお人よしだから、みんながついていく。菜々子がそう言っていたぞ」
「え…」
日菜子は驚いて後部座席を見る。菜々子は、他のメンバーたちと仲良く談笑していた。
「わかったなら前を向け。奴らがどんな情報を持っていようと構わん。叩き伏せればいいだけのことだ。そのためには…お前たちにも役に立ってもらわんとな」
「…はい」
幸紀に励まされると、日菜子は小さく笑みを見せて頷く。
温和な空気が流れるバスの中だったが、幸紀はひとり、全く別のことを考えていた。
(あのポラリスという悪魔…厄介だな。側近のフェルカドも、腕力だけなら俺と互角…なにより、普通の悪魔にはないあの冷静さ...今後も奴らが戦場に立つならば…油断はできないな)
幸紀は今後も繰り広げられるであろう激闘を思うと、ハンドルを握る手を強める。
バスは、次の悪魔軍の拠点を目指して進んでいくのだった。
隊員紹介コーナー
隊員No.1
名前:桜井(さくらい)日菜子(ひなこ)
年齢:21
身長:166cm
体重:58kg
スリーサイズ:B88(E)/W59/H86
武器:籠手とスネ当て
外見:明るい金髪にピンクメッシュ、ポニーテール
家族構成:妹(菜々子)
所属班:指揮班
過去
両親は日菜子が小学生の頃に事故で亡くなり、祖母の家で育てられた。しかし、その祖母も日菜子が高校生のころに亡くなってしまい、祖母の遺産と日菜子のアルバイト代で生活するようになっていた。
現在は菜々子と一緒に祖母の家で2人暮らしをしており、日菜子はアルバイトを転々として菜々子の学費を稼いでいる。
自分にとって唯一の家族である菜々子は、大切な宝物。
隊員No.19
名前:桜井(さくらい)菜々子(ななこ)
年齢:19
身長:165cm
体重:51kg
スリーサイズ:B87(D)/W58/H84
武器:チェーン
外見:銀髪にピンクメッシュのショートヘア。ヘソ出しの服
家族構成:姉(日菜子)
所属班:作戦班
過去
両親は幼い頃に亡くなっており、自分を養ってくれていた祖母も亡くなり、今は日菜子に養われている。
自分の娯楽よりも、菜々子の学費やオシャレを優先して働いてくれる日菜子のことを心から尊敬しており、いつかしっかりと恩を返したいと思っている。
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