乙女ゲームの余り物たちと結婚させられるために異世界から召喚されました

そいみるくてぃー

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目が覚めたらスッキリしてた。全裸だけど。昨日ノアとしたあとそのまま寝たっぽい。お酒も残ってないし清々しい。
隣で寝てるのは睫毛びっしりのかわいい系イケメン。あー幸せ。毛穴とかほんとどこ?髭もないとか本当に最高

「ねぇ穴あいちゃう」
「見つめられすぎて穴空いた人知らないから大丈夫」

おはようのちゅーをしてノアに時間をきく。ちょうどお昼前くらいみたい。

「ジョエル様を誘って庭でたべましょうか?」
「いいね!」
「お披露目も終わったし歩いていこう?」

庭というかガーデンというかもはや広場というか公園というかみたいな広さのところでランチらしい。ガゼボ?言うらしいところで食べるみたい。
二人でシャワーあびて楽しくメイクして服選んで部屋を出ようと扉を開けようとしたらすごい勢いで反対側から閉められた。近衛の人がいると言われていたけどなにこれ嫌がらせ?

「扉の前に人が殺到してるって」

いつもの念話か。扉のところの近衛の人と話したんだと思う。なんでも求婚してくる人や記者が殺到しているらしい。なんでバレたかって言えば近衛騎士が立っている部屋だからすぐわかったみたい。え?近衛の人のせいじゃん。
とにかく扉からでたら厄介なので結局転移してジョエルの執務室に行って3人で行くことにした

「やばくない?自分のところの部屋の玄関から出られないとか」
「雪崩れ込んできますよ」
「ノアとジョエルしか旦那さんいらないって言ってもダメ?」
「新聞に大々的に特集でも組ませましょうか?大衆紙は盗撮紛いのものが好きなので撮らせましょう」

パパラッチにわざと狙われろ的なかんじらしい。どこの宣伝したいセレブだよって思うけど、この国であたしセレブだったわ。忘れてた。

天気もいいからジョエルがフリフリの日傘さしてくれて相合傘。腰もがっつり抱かれてるしいちゃいちゃすればいいだけなら普通にしてればいいや。ノアは先に行って危害加えようとするやつ避け?をしてくれるらしい。

「首は執着の痕だらけですね。隠しきれていませんよ」

黒いレースのタートルネックのノースリーブドレスを選んだけどやっぱり少しは見えるらしい。ノアにもついていたことを指摘された。つけてほしいのかと意地悪で言ってみたけど、即肯定されたからつけてあげた。

「はい、おんなじ位置」
「ふふっ、ありがとうございます。私もつけたいですけど…腕の内側にでもしましょうか?」

いきなり腕持ち上げられてキスマークをつけられたのは初めての経験だったからちょっとドキドキした。びっくり。めっちゃ雄。ジョエルの雄みがやばい。あー顔あつい!はずかしー!

「撮られてるといいですね」
「やだーさすがに恥ずかしいから」

翌日の大衆紙の一面を飾ったのはジョエルに傘を差されながら腰を抱かれて見つめあって微笑んでいる様子だった。普通でよかった。しかも結構いい。でも宰相の息子で補佐のジョエルが今までみたことのない穏やかな顔で妻といい仲だとわかるこの一面は厄介な事件を起こしたが、それはまた別の話だ。

「ノアっ!」

先に来ていたノアと準備万端のテーブルをみて嬉しくなる。

「ミズキっ!変な人に会ったりしなかった?」
「してない。ノアは?大丈夫?」
「誰にも邪魔されないで準備もできたから。」

よくみればシャンパンクーラーにシャンパンも刺さってるし、ラッキー。今日も昼酒。用意された食事も軽めだしおつまみもあるし本当いい環境。両隣にイケメンの旦那さん達もいるしあたし幸せ。

「ビアガーデンやりたいよね。めっちゃ天気いい真っ昼間にキンッキンに冷えたビールとお肉焼いて。いや、バーベキューじゃなくていいから、用意してもらったの食べるでもいいかもしれないけど」

あたしのどうでもいい唐突な提案も2人が考えてくれるみたい。でも3人じゃ寂しいから、ルネ様やお世話になったマナーの先生とミシェルとロランも呼んでと頼んでおいた。先生は奥さんとかも呼ばなきゃだよね、もはやビアガーデンというかガーデンパーティーになるんじゃなかろうか。ピアノの人も呼びたいけど萎縮されそうだと言えば、演奏を頼めばいいと。あーもう完全にビアガーデンからは離れた。おっさん達と枝豆とか食べながらビールのみたいだけなのに。

「明日あそこいくわ、古代文字のとこ。差し入れもっていこ」
「どうしたんですか?」
「いや、おっさんとお酒飲みたい症候群だから、就業時間の2時間前くらいに行ってそのままお酒のもうと思って」
「ミズキってほんと楽しくお酒飲むことしか考えてないよね」

ノアもジョエルも笑っているけど、仕方ない。趣味は買い物とお酒ってくらい好きだから。前にキャバのほういたとき、いれてもらったシャンパン一気しまくったり絶対お酒入れてくれなきゃ話さないって姿勢貫いてたらセクに飛ばされた人間だ。まぁセクはセクでたいして話とかしなくていいから楽だったんだけど。
でも明日?は百貨店に顔を出さなくちゃダメな日らしい。なんでもフェアが催されているらしい。なに?北海道フェア的な?





*****




「なんじゃこりゃ…」

普段言わないよくわかんない単語がでてきた。それも仕方ない、目の前にはテレビでしかみたことがない馬車があるんだから。なにこれ元はかぼちゃ?

「かぼちゃって…」

ノアが必死に笑いを堪えているようだが、堪えられてない。笑ってるから。馬車といえばかぼちゃなんだよ。でもこの馬車はかぼちゃではない。あと丸くない。白くもキラキラもしていない。引いているのは本当に馬なんだろうか?ネズミじゃなくて?操ってる人は本当に人?馬じゃなくて?あと従者は犬?人間?

「魔術で出来ていませんよ。安心してください。」

笑っているノアは説明には役に立たなかった。ジョエルがいてよかった。あと馬は馬だし御者(馬あつかう人だって)は犬じゃなくて人間だし、従者さんもちゃんと人間。百貨店からつかわされてやってきたちゃんとした人達だそうだ。
馬車に乗るなんて初体験なのでちょっとテンションは上がる。

「ミズキの世界のお姫様の話っておもしろいね。魔法使いって魔術師みたいな?」
「おばあさんだったり、悪い人だったり、妖精だったり色々。でも女の人の描写が多いかも。なんでだろうね?ノアみたいなイケメンは知らないかも」
「魔術はない世界なんですよね?お話のなかだけだと以前ヒナ様にお伺いしましたよ。」

ジョエルのおうちがヒナの後見人だったから話をする機会はあったらしい。猿が人語を話しましたとか失礼すぎることを言っている。

百貨店はあたしが思っているのと違うような同じようなだった。丸の中に漢字一文字のデカイマークはないし、ライオンもいない。1階が化粧品売り場でもない。あたしの知っている百貨店像が一瞬で意味のないものになった。
馬車からエスコートされて降りたらミシェルみたいな格好をした人達が何人かいた。あとルネさんとスタッフさんも。

「異世界の花嫁様、ようこそお越しくださいました」

おー。従業員の人達が並んで頭下げてくれるとか開店直後ってかんじ。お昼過ぎだけど。

「ミズキ様、以前殿下からドレスをもらわなかった?」

なぜかこの場にいるルネ様に言われて思い出す。あのベージュのスレンダーラインのドレスだ。かわいかったやつ。それがディスプレイされている。マネキンに着せ照るんじゃなくてあたしのマネキンに着せられてた。きもっ。マネキンがあたしなんだけど。

「かわいいでしょ?貴女をばっちり宣伝に使わせてもらうわ。昨日から展開してるんだけど客入りも売上も上々よ。あと結婚式は一ヶ月後ですって?ドレスはもううちが作り始めちゃっていいんでしょ?」

結婚式が1ヶ月後!?ノアがそれっぽいことは言っていたけど完全に忘れていた。引き出物とか招待客とか会場とかどうするんだ?

「えぇ。ニュイももう1つも間に合わないでしょうしルネに頼みますよ」
「わかったわ。ドレスの色から何からまた打ち合わせしましょうね」

ジョエルとルネ様の謎の話でもう終わったらしい。意気揚々と帰るルネ様と肩を落とすファヴォリとプレフェレのスタッフを見てしまった。

「異世界の花嫁様がご興味のあるものは…」

残ったのは恐らく百貨店の従業員さん達だろう。見たいものか、そうか…

「化粧品と紳士服!あと靴」
「ではご案内いたしますね」

化粧品は異世界だからかあたしが持ってるものより色味のバリエーションもすくなかったし困った。ミシェルにまだまだ頼らなくてはならない。
紳士服は楽しかった。自分の夫を着飾るのがこんなにも楽しいとは。
あと靴はハイヒール一足を購入。さすがに一足とお披露目のときに履いた15センチ越えヒールでは足りない。ノアとジョエルから一足ずつプレゼントしてもらった。ラッキー。

とりあえずビアガーデンごっこのこと考えよ



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