【番外編】乙女ゲームの余り物たちと結婚させられるために異世界から召喚されました【番外編】

そいみるくてぃー

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ハニートラップ騒動

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時系列→ミズキ第3子妊娠中

子作り予定は
ノア→ミシェル→ジョエル→ロラン→リュカ
の順番です。

名前の出てくるミリアムは次女。





*****







つわりが少しだけ落ち着いている天気のいい午後。応接間のソファでだらけながら、横にはお腹の中の子、隣にはその子の父親ジョエルがぴったりくっつきながらまだ胎動も感じられないお腹を撫でている。ジョエルとは反対側にまだ幼い次女がいる。

「ママ、おなかあかちゃん?」
「うんそうだよ」
「あたしのパパ、ミシェルパパ?」
「そう。ミシェルそっくりの国一番の美人だよ」
「ほんと!?」
「そうですよ。ママは今は体調がいいけどまた気持ち悪くなるかもしれないからちょっと離れてましょうね」
「えー、やーだー」
「お姫様には騎士達と魔法使いが付き人を務めてくれるようですよ、パパと一緒にいきましょう」
「いくー!」

次女はミシェルと一緒に外へ行ってくれた。長女はリュカと一緒に城に行った。リュカはこどもを見せびらかしたいのか連れ回している。ミシェルが次女に言った騎士は我が家の騎士。夫の1人、ロランはリュカと長女と一緒に城だ。
今日は気分を変えたくて久々に市中にある公爵邸にいる。いつもの離宮のほうが安らげるがなんとなく気分をかえたくてこっちの邸にした。

「今日は座っていて大丈夫?」
「うん。今日はなんとなく平気」
「なにか食べる?」
「ううん」
「食べないと…大丈夫だったか。あの二人の時も大丈夫だったし」

つわりは正直かなりしんどい方。ある日いきなり食べられなくなり胃液からなにから吐き続けて医師に診てもらったら妊娠発覚っていうのが3回続いている。15週くらいまではほぼ食べられず吐き続けるのが前回まで、今は4ヶ月に入ったところ、まだまだ吐き気はあるがアイスとフルーツなら少量食べられるようになってきた。12週前後でつらいつわりからも解放されるでしょうとか個人差があるから絶対。

「点滴と繋がれているミズキを見るのはツラい」

ジョエルは前回までの二人のときに影で泣いていたらしい。あのジョエルが!あたしが脱水と栄養失調で点滴してたのをみて無力さで泣いたらしい。これはミシェルに聞いた。

「でもこども二人とも元気だから次も絶対大丈夫だよ」

キスは唇がふれあうだけならいいけど舌をいれるのはつわりが残ってる今はしんどい。だからみんなフレンチキスだ。

「ジョエル様、お話が」

騎士が来て扉越しにジョエルを呼ぶ。私のつわりがひどいのは公爵家に勤めてから長い人はみんな知ってる。誰かが側にいなくても平気だから行ってもらった。
少しして戻ってきたジョエルに場所を変えるように言われる。今なら自分で歩けそう。

「ちょっとおもしろいことが起きそうなのでミズキは寝室で待機していてください」
「うらやましい…」
「だから見れるようにしておきましたよ」

テレビがみたいと言ったあたしにノアとミシェルがタブレットもどきを作ってくれた。映像飛ばしたりビデオ通話できたり意外と重宝している。

「なにが起きるの?」
「なんでもロランの子ができたと言い張る娼婦がやってきたらしく」

なんだそれめちゃくちゃ面白そう。

「行く、あたしも行く」
「絶対に駄目だ。向こうもわざわざ公爵邸にまで来て何をしでかすかわからないのだからミズキは絶対安静。子どもはミシェルが見ているし、今すぐ団長夫妻をこちらに寄越すから大丈夫」

ロランのパパ達を呼ぶってことは多分ノアも参戦か、楽しそう。尚更行きたくなったけど吐き気が襲ってきたので部屋のトイレに駆け込んで吐く。

「誰かつけておく?」
「ううん、平気。横になってれば楽だし」
「なにか食べられそうになったり飲めそうならミシェルに念話して、すぐ用意してもらえるから」
「わかった。なるべく面白くなるようにして」
「わかりましたよ」

額にキスをしてくれたジョエルは楽しそうに歩きながら下の階に行った。そっか、めっちゃ楽しそうだな。ロランパパとロランママ呼ぶとか恐ろしい。でも面白そうだからリュカにも言おう。

『どうした?ミズキ』
『ママー!具合わるいのいいの?』

念話でもいいけどリュカとロラン、娘の顔が見たくなって下が始まるまで城とビデオ通話にした。リュカの執務室、テーブルの上には娘の好きなお菓子が並んでいる。

「具合わるいのはよくはなってないけど、ねぇリュカ、うちの応接間おもしろいことはじまるって」
『はぁ?応接間で?なんだ?しかも今市中の邸にいるんだろ?』
「ロランの子妊娠したって言い張る娼婦が殴り込みにきたんだって」

お茶飲みながら通話してたせいでリュカは王子様なのに吹き出した。公爵家の当主なのにお茶吹き出した。

『ロランパパのあかちゃんできたの?ママのおなかのあかちゃんジョエルパパのあかちゃんっていってたけどちがうの?』
『違う!絶対ちがう!いや、まず聞いて、ママのお腹の赤ちゃんはジョエルパパの赤ちゃんだよ、なにも間違ってないよ。いや、ミズキ待て、なにが起きている!?』

ロランが画面越しでも大変なことになってるのがわかる。ミシェルがいないからリュカにタオルがくるのが遅い。ハンカチ内ポケットに入ってるよって教えてあげてようやくリュカも落ち着いた。

『ジョエルが相手にするのか?』
「そうみたい。すっごい楽しそうだった。あとロランのパパママ召喚だって」
『両親を呼ぶのか…ジョエルも本当に人が悪いな』
『ロランのパパ今忙しくないの?』
『さぁな?俺も最近顔を出してないから喜んで行くんじゃないか?孫に会いたいだろ』

義両親達はみんな孫を溺愛している。第一子のときはノアのパパは喜びのあまり国中に花を撒き散らしたのにロランのパパ達も一緒になって喜んだから市中騎士に引くほど怒られたし、リュカのパパママは誕生日を祝日にすると盛り上がり、ジョエルのパパの宰相も止めなかったから大変なことになった。ミシェルのママは乳母をやるからまた子どもを作ると言い出して大変だったけどミルクがあるから思い止まってもらった。とにかく5人の親達はそれはもう引くほど孫を溺愛している。ちなみに祝日案は他の人たちが止めてくれて制定されずにすんだ。

「そっちでは会わなかったの?」
『あぁ。意外と予定が合わなくて。宰相には会えたが』

ジョエルのパパか。

『この子を自分の跡継ぎにするからとうるさかったから撒いてきた』

執務室の場所はわかっているし、撒いてきたということはリュカはまた嫌がらせで仕事を増やされるのが確定したようなものだ。

『ママまだ具合わるい?』
「うーん、ちょっとね。でもパパ達いるから大丈夫だよ」
『ミリアムは?』
「ミリアムはミシェルと遊んでる。ジョエルもノアもおうちにいるからリュカとロランと用事終わったら帰っておいで」
『うんっ!じーじがおみやげくれたからママにも持って帰るね!またねっ!バイバイ!』
『まて、ミズキ、いくら楽しそうだからと顔を出すなよ、妊娠中のお前になにかあれば…』
「わかってる、心配してくれてありがとうリュカ」
『…愛してるよミズキ』

リュカは甘い。子どもとロランが目の前にいても愛してると絶対に言ってくれる。

『ママー、あいしてるー!』
「ありがと。ロランも詳しい話は家に帰ってから聞くから」
『わかってる…でも無実だ。』
「わかってるから。愛してるよロラン」
『あぁ』

切った。切りやがった。絶対ロラン。まぁハニートラップだろうな。正直婚約発表した数年前からもう何度目だって感じなので我が家の恒例行事みたいなものだ。離宮は城の敷地内なので花街の人間は簡単には出入りできない。この邸は市中にあるからかよく来る。よくもまぁ行く日がわかるなというか毎日来ているのか、詐欺る側もよくやるなって思う。
ベッドな気分じゃないからソファに横になって応接間の様子をみることにする。

「で?門の警備の人間からは聞きましたがなにかの間違いではありませんか?」

キョロキョロしている相手側を気にする様子もなくジョエルはいきなり本題に入る。

大きなソファにジョエルとロランのパパママ。その後ろには我が家の騎士。向かい合ってロランの子を妊娠したと言い張る娼婦と自称店の責任者。

『今調べさせたら花街の新参者だそうだ。他国から来たばかりだとリリウムの当主が言っている』

念話がきたのはリュカ。万が一にもロランの子なわけはないが相手方を特定するためリュカはすぐリリウムの館に連絡をとったようだ。もしかしたら娘の魔力を使って呼びつけたのではないか?…たぶんそうだ。ノアの子なだけあって魔力量は他4人のパパより多いらしい、神童だとこの子の祖父母達が大騒ぎしたのもつい数年前の出来事だ。

「私、どうしたらいいかわからなくて…でも相手は絶対にロラン様なんです!」
「何を根拠に?」
「お相手をさせて頂いてから徐々に体調不良で…お医者様に診ていただいたら妊娠していると」
「それで?」
「記憶を遡るとロラン様しかありえないんです!なので!」
「なので?」
「出産費用と成人までの養育費を一括でいただきたいと」

お金の話になったらいきなり娼婦の横にいる男が喋りだした。

『自称じゃなくその店の代表らしいぞ』

間髪いれずに相手の身元をリュカが解説してくるので多分リリウムの館の主人は横にいるのだろう。そしてこの映像を一緒にみている。花街のたかが1店舗の出店までリリウムの館が管理してるの?って思ったけど、伯爵だからそれくらいの権利はあるか。侯爵家は政治と軍と魔術ばっかりだし伯爵のほうが楽しそうだなーって思っちゃう。でも花街取り仕切るのとか楽しくなさそう、男でも女でもメンヘラめっちゃいそうだし

「鑑定はしましたか?まぁ必要ないとおもいますが」

ジョエルのそれの意味をわからず向こうは張り切ってそうだそうだと乗ってきた。あーあ残念、もうおわりじゃん。

「ではうちの人間を一人同席させていただきますね、ノア」
「お話は伺いました。絶対に不正はしないと王家に誓います」

王家とか言ってるけど我が家は公爵家だし王子様が公爵なんだから家に誓ってどうすんだよ笑える。不正なんてしなくても違うってすぐわかっちゃうのに、
相手方はそれを知らない。いや知ってる?知らないだろうなー。ノアのことだってもしかしたらお抱えの魔術師かなんかだと思ってる?態度的にそうだろうな。あたしの夫ですー。

『この始末は誰がするんだ…』

リュカの呆れた声が頭に響く。

『旦那様…は、ちがいますね』

珍しくミシェルも庇っている。旦那様とか呼んじゃってるよリュカのこと。ウケる。しかも遊びながら念話に入ってくるとかさすがミシェル。

「あー、ごめん気持ち悪い。しばらく離脱するから何があったか教えて」

見たいけどだめ、気持ち悪くてトイレに駆け込んだ。今回の子もつわりやっぱ重い。お腹をさすって話しかける。

「ママしんどーい、二人でがんばろー、じゃないね、みんなでがんばろ」

この数年間であたしの友達はトイレだ。神様いるらしいから出産して産褥期終わったらちゃんと毎日掃除する。本当にありがとうトイレ。






『ミズキ、大丈夫か?』

口をゆすいでソファに戻ったら下の階の中継は終わっていた。一番いいとこ見逃したのか…画面はリュカと娘、リリウムの館の主人が写っていた。やっぱり連れてこられてたんだ。

「あんま。あれ?ロランは?」
『ディヴリー夫妻に呼ばれ ていない。ノアに秒で連れ去られたぞ』

ということは始末は恐らくディヴリー家。

「結局妊娠は嘘だったの?」
『いいや、妊娠は事実だが父親はロランではない』
『おじーさまおこってた!』

まぁ怒るだろう。既成事実はなかったが娼館に行っていたことは事実なので。あと王様のことがじーじなのにロランのパパがおじーさまなのいつ聞いてもじわる

「そういえばこれ何回目?」
『さぁな、近衛のときから羽目をはずした時は大体いつもだから』
「ロランに赤ちゃんしばらくお休みねって言っておいてね」
『なっ!ミズキっ!待てっ!ロランが期間が空くってことは』
「リュカはそのあと。みんなで話し合ったんでしょ?」
『待て!いや、待てっ!』
「つわりほんとしばらく勘弁。じゃあパパの言うこと聞いていい子にしててね。バイバーイ」
『またあとでねー、ママばいばーい』
『まっ』

胃液吐いたら少し楽になったけどやっぱりしんどい。

「あと数年はもうイヤ」

この数年、年子で2人と今はもう1人、しんどいものはしんどい。






*****




ロ「しばらくお休みとは…?何を言っているんだ?」
リ「ミズキが決めたんだ。ただでなくてもつわりで苦しんでいるときにお前がやらかすからこっちまでとばっちりだ」
ジ「思ったよりミズキは怒っていましたよ。まぁロランの浮気未遂は何度目かわかりませんから」
ミ「大体安定期にも入っていない妻に心労を与えるなんて最低ですよ」
ロ「いや、そもそもヤっていないし」
リ「順番がかわらないだけいいじゃないか」
ジ「リュカはいいんですよ、継承順位も関わってきますし遅いにこしたことはないので」
リ「ひどすぎるだろ!全部ロランのせいだからなっ!」
ロ「今回は俺は被害者だ!!!!」









ロ→ロラン
リ→リュカ
ジ→ジョエル
ミ→ミシェル






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