俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

文字の大きさ
185 / 657
第3章 身近すぎる異性との関係

第185話 夜更け前の来訪者 その2

しおりを挟む
「……虹心は俺が小鞠ちゃんに振られたことを、小馬鹿にしに来たのか…?」

 その言葉を言う虹心の表情を見て、俺は少し『ムスッ』とした表情で言う。
 だが虹心は、真面目な表情に変わって話し始める。

「馬鹿に何かしていないよ!」
「兄ちゃんらしいねって、だけ!!」

「私が兄ちゃんの部屋に来た理由は、小鞠ちゃんの気持ちを伝える目的も有るけど、兄ちゃんの今後の対応相談も兼ねて、来て上げたのよ!!」

(来て上げたか……虹心らしいな!)
(兄には下目線で有るが、俺には常に上目線だ!!)

「今、俺にとって、心の内を話せる異性は虹心だけだからな…」
「気持ちは嬉しいが……その辺りも、小鞠ちゃんから聞いているだろ?」

 俺は悩んだ表情で言う。
 虹心は今後の対応相談と言ったが、俺は小鞠ちゃんに『冷却期間』を置くと言ってしまっている。

 二村さんを完全に敵に回した現在、二村さんは松田達の力を使って、俺の悪口を言い触らすだろう。俺の彼女作りを妨害する為に……
 それをしなくても、俺は学年女子から良い好意は貰えていない。

 天然気質の二村さんが、何故か俺に好意を持ってくれたが、俺は二村さんの親友で有った伊藤さんに目を奪われ、二村さんを失った挙げ句、伊藤さんも者にする事は出来なかった。

「うん!」
「小鞠ちゃんから聞いたけど……兄ちゃんは、それで我慢出来るの?」

「我慢…?」
「何を言っているのだ。虹心!?」

 虹心が真面目な表情で言う中、俺は顔を引きつらせながら言う。
 虹心はその表情で言葉を続ける。

「だってこんな短い時間の間に、私を含めて四人の女の子に好かれて、一気に私以外に去られて、兄ちゃんはそれで我慢出来るの??」

「……何が言いたいのだ。虹心…!」
「俺は小鞠ちゃんを傷付けてしまったし、二村や松田達にも宣戦布告をしたような者だ!」
「こんな状況下で、新たな新天地を求めての行動は出来ないよ(汗)」

 俺は困った表情で虹心に言うが、力説をするように言葉を続ける。

「これを太平洋戦争で例えると、連合国の手に依って沖縄本島が陥落したのに、日本軍はハワイに再奇襲を掛けるような、作戦を立てるのと変わらないよ!!」
「あの時でも僅かな空母は有るが、それを運用出来る絶対数の航空機が無い!!」

「だけど、最大の問題で有る燃料は疎か、真面まとなな人員が居ない!!」
「俺の状況は、今まさにそんな状況なんだよ!!///」
「俺の場合は無条件降伏する必要は無いが、体勢を立て直すには時間が必要だ」

「……兄ちゃん。いきなり戦争ネタを出されても、私が困るのですけど…(汗)」
「要するに兄ちゃんにはもう、彼女を作る体力や気力が無いで良いんだね……」

 虹心はジト目表情で言った後、呆れた表情に変わって言う。
 こんなネタを出されても、真面に相づちを打ってくれるのは岡谷君ぐらいだろう!?
 俺は落ち込んだ表情で言う。

「うん……。しばらくは気持ちが起きない…」
「伊藤さんのような美少女と関係を持ててしまうと、新たな人でも、どうしても比べてしまうし、伊藤さんももしかしたら、何処かで気が変わるかも知れない…」

「!」
「まだ……伊藤さんに、未練を持っているんだ…!」

「あぁ……小鞠ちゃん…。意外に見る目有るな!!」
「あそこで兄ちゃんを本当に許していたら、小鞠ちゃんは当て馬にされているよ!///」

 俺の言葉で虹心はびっくりして、何かを悟った表情で言う!
 俺、何か不味いことを言ったか?

「なら、しばらくはそうするんだ」
「相談には何時でも乗るから、気軽に言ってね…」
「お休み……兄ちゃん…」

 虹心は少し寂しい表情で言い終えると、就寝の挨拶をして、俺の言葉を待たずに部屋から出て行く。

『パタン!』

(虹心には悪いが、今の状況で新たな行動を起こす気には成れないよ…)
(彼女は欲しいが、一度冷静に成る時間が必要だ!)
(俺は誰を一番求めて、何がしたいかを……)

 虹心に今後の相談をしていれば、どんなアイディアを出したかは分からないけど、今度は虹心単独に成るだろう。

「……今日はとにかく、寝よう」
「良いことも有ったけど、悪いことの方が多かった…」

 俺は独り言を呟いて、今度こそベッドに潜り込む。
 夢の世界だけでは、良い夢を見たい物だ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

陰キャの俺が学園のアイドルがびしょびしょに濡れているのを見てしまった件

暁ノ鳥
キャラ文芸
陰キャの俺は見てしまった。雨の日、校舎裏で制服を濡らし恍惚とする学園アイドルの姿を。「見ちゃったのね」――その日から俺は彼女の“秘密の共犯者”に!? 特殊な性癖を持つ彼女の無茶な「実験」に振り回され、身も心も支配される日々の始まり。二人の禁断の関係の行方は?。二人の禁断の関係が今、始まる!

春から一緒に暮らすことになったいとこたちは露出癖があるせいで僕に色々と見せてくる

釧路太郎
キャラ文芸
僕には露出狂のいとこが三人いる。 他の人にはわからないように僕だけに下着をチラ見せしてくるのだが、他の人はその秘密を誰も知らない。 そんな三人のいとこたちとの共同生活が始まるのだが、僕は何事もなく生活していくことが出来るのか。 三姉妹の長女前田沙緒莉は大学一年生。次女の前田陽香は高校一年生。三女の前田真弓は中学一年生。 新生活に向けたスタートは始まったばかりなのだ。   この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」にも投稿しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

サンスクミ〜学園のアイドルと偶然同じバイト先になったら俺を3度も振った美少女までついてきた〜

野谷 海
恋愛
「俺、やっぱり君が好きだ! 付き合って欲しい!」   「ごめんね青嶋くん……やっぱり青嶋くんとは付き合えない……」 この3度目の告白にも敗れ、青嶋将は大好きな小浦舞への想いを胸の内へとしまい込んで前に進む。 半年ほど経ち、彼らは何の因果か同じクラスになっていた。 別のクラスでも仲の良かった去年とは違い、距離が近くなったにも関わらず2人が会話をする事はない。 そんな折、将がアルバイトする焼鳥屋に入ってきた新人が同じ学校の同級生で、さらには舞の親友だった。 学校とアルバイト先を巻き込んでもつれる彼らの奇妙な三角関係ははたしてーー ⭐︎第3部より毎週月・木・土曜日の朝7時に最新話を投稿します。 ⭐︎もしも気に入って頂けたら、ぜひブックマークやいいね、コメントなど頂けるととても励みになります。 ※表紙絵、挿絵はAI作成です。 ※この作品はフィクションであり、作中に登場する人物、団体等は全て架空です。

バイト先の先輩ギャルが実はクラスメイトで、しかも推しが一緒だった件

沢田美
恋愛
「きょ、今日からお世話になります。有馬蓮です……!」 高校二年の有馬蓮は、人生初のアルバイトで緊張しっぱなし。 そんな彼の前に現れたのは、銀髪ピアスのギャル系先輩――白瀬紗良だった。 見た目は派手だけど、話してみるとアニメもゲームも好きな“同類”。 意外な共通点から意気投合する二人。 だけどその日の帰り際、店長から知らされたのは―― > 「白瀬さん、今日で最後のシフトなんだよね」 一期一会の出会い。もう会えないと思っていた。 ……翌日、学校で再会するまでは。 実は同じクラスの“白瀬さん”だった――!? オタクな少年とギャルな少女の、距離ゼロから始まる青春ラブコメ。

彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。

遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。 彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。 ……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。 でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!? もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー! ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。) 略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)

この男子校の生徒が自分以外全員男装女子だということを俺だけが知っている

夏見ナイ
恋愛
平凡な俺、相葉祐樹が手にしたのは、ありえないはずの超名門男子校『獅子王院学園』からの合格通知。期待を胸に入学した先は、王子様みたいなイケメンだらけの夢の空間だった! ……はずが、ある夜、同室のクールな完璧王子・橘玲が女の子であるという、学園最大の秘密を知ってしまう。 なんとこの学園、俺以外、全員が“訳アリ”の男装女子だったのだ! 秘密の「共犯者」となった俺は、慣れない男装に悩む彼女たちの唯一の相談相手に。 「祐樹の前でだけは、女の子でいられる……」 クールなイケメンたちの、俺だけに見せる甘々な素顔と猛アプローチにドキドキが止まらない! 秘密だらけで糖度120%の学園ラブコメ、開幕!

クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。

桜庭かなめ
恋愛
 高校2年生の白石洋平のクラスには、藤原千弦という女子生徒がいる。千弦は美人でスタイルが良く、凛々しく落ち着いた雰囲気もあるため「王子様」と言われて人気が高い。千弦とは教室で挨拶したり、バイト先で接客したりする程度の関わりだった。  とある日の放課後。バイトから帰る洋平は、駅前で男2人にナンパされている千弦を見つける。普段は落ち着いている千弦が脚を震わせていることに気付き、洋平は千弦をナンパから助けた。そのときに洋平に見せた笑顔は普段みんなに見せる美しいものではなく、とても可愛らしいものだった。  ナンパから助けたことをきっかけに、洋平は千弦との関わりが増えていく。  お礼にと放課後にアイスを食べたり、昼休みに一緒にお昼ご飯を食べたり、お互いの家に遊びに行ったり。クラスメイトの王子様系女子との温かくて甘い青春ラブコメディ!  ※特別編4が完結しました!(2026.2.22)  ※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。  ※お気に入り登録、いいね、感想などお待ちしております。

処理中です...