俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第5章 個別ルート 伊藤亜紀編

第443話 演劇も終わる

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「今は幽霊部員の虹心ちゃんでも、来年からはどう成るんだろうね?」
「虹心ちゃんは可愛いから、本格的に活動したら良い役が貰えそうだね。武蔵君!」

「……かも知れないな。亜紀」
「俺もそろそろ……虹心の甘えから抜け出さないと行けないな…」

 亜紀が落ち着いた口調で俺に言った後。俺は亜紀に真面目な口調で言う。
 俺は来年。高等部三年生に成るし、虹心も進学して高等部一年生に成って来る。

 虹心は自分の意志で、三國家の家事を自発的におこなっているが、俺も何時までも虹心に甘えていては駄目で有る。

(と……心の中では何時も思うのだが、虹心から言わせれば、俺は家事が出来ない人間だからな!///)

 劇場面の切り替えは問題なく終わり、劇は再び進み始める。
 劇が進み始めたので、亜紀は俺の返事を返さず、真優美さんも昔を思い出す表情で劇を見ている。

(この演劇が終われば、昼食の時間だよな!)
(亜紀と何を食べよう…)

 俺にとっては演劇の公演よりも、これからの昼食の方へ意識が向き始めていた……

 ☆

『パチ、パチ、―――♪』

『パチ、パチ、―――♪』

 演劇部が公演する白雪姫は盛況で終わりを迎え、最後は演劇部全員がステージに出てきて、メインキャスト達が挨拶をする。

『―――♪』

『―――///』

「……///」

 白雪姫役で有る、高等部三年生の女子生徒が舞台挨拶をしているが、真優美さんはそれを羨ましそうな目線で見ている?
 その人の挨拶が終わった後。真優美さんは目を細めながら呟き始める。

「私の頃は……舞台挨拶が無かったからな!」
「今の子は良いな~~!」

 白雪姫役で有る、高等部三年生の女子生徒は白雪姫姿に成っているから、素の顔はうかがえない。

(主役を張れる人なんだから、きっと顔立ち良い人なのだろう!)
(……後で、虹心に聞いてみよう)

「真優美さんの時は、舞台後の挨拶は無かったのですか?」

 真優美さんの呟きを聞いていた亜紀が、澄ました表情で声を掛ける。
 真優美さんは少し残念そうな表情で、亜紀に話し始める。

「うん…。今は演劇部と吹奏楽部だけでしか、このホールを使ってはいないけど、私が学園生時代の時は芸人を呼んだり、アイドルのミニコンサートも開かれていたからね!」

「だから劇が終わったら、直ぐに撤収作業をしないと後がつかえちゃうのよ///(汗)」
「のんびりと……みんなの前で、舞台挨拶何て出来なかったわ///」

(あ~~。言われてみれば、兄(航平)が学園生時代の葉月祭は、凄く賑やかだった覚えが有る!)
(学園生の模擬店だけでは無く、テキ屋の本場屋台も確かに出ていた)

 俺が葉月学園に入学する以前の葉月祭は、今と比べれば遙かに規模が大きかった。
 葉月祭の運営(実行委員会)は生徒会で有るが、最終決定権は葉月学園理事長が握っている。

 俺が中等部に入学した年で理事長が替わって、高等部の葉月祭は今のように大幅に縮小された。
 理事長いわく……

『学園祭で有る葉月祭は、日頃の地域感謝も含めているが、あくまで主役は学園生で有る!』
『外部の人間を招き入れての祭りは、学園生主体とは言えない!!』

 ……と、そのような格好いい言葉を聞いた覚えが有るが、裏を返せば現理事長が、外部から人を呼ぶ金をケチったんだろう。

 芸人やアイドル。本場のテキ屋を学園祭で呼ぶには、マンモス学園でもかなりの出費に成る。
 芸人の漫才やコント。アイドルのミニコンサートを無料タダで見られたし、テキ屋の屋台も学園が支援金を出していたのか、市場より大分安かった。

 前任の理事長は祭り好きの人らしく、祭りのためのお金を惜しまなかったのだろう。
 だからこそ、賑やかな葉月祭が開催されていた。

 けど、その所為で真優美さんは割を喰らった事に成る。
 そして、今の理事長はドケチな人だ。

 学園生主体の葉月祭で有るが……私立学園の癖に、公立高校・中学校と変わらないレベルの学園祭まで成り下がってしまった!?
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