俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

文字の大きさ
491 / 657
第5章 個別ルート 伊藤亜紀編

第491話 公園の後始末

しおりを挟む
(さて家に帰る前に、俺の嘔吐物をそのままにして帰るのは不味いよな!)
(それに制服にも、ゲボが付着している……)

(腹の痛みは大分治まったが、筋肉痛のように腹部へまだ、鈍い痛みが残っている…)
(あの長髪男性のパンチは本物だな!)

 俺が地面に吐いた嘔吐物は、地面が土の為に液体は吸い込んでいたが、固形物は地面に残っている。
 これがコンクリートやタイルなどの場所で有ったら、途方に暮れているだろう。

 この公園に、誰もが使える清掃用具は置いて無いので、俺は公園内に有る砂場の砂を使って、嘔吐物の上に被せる。
 こうすれば、多少は誤魔化せるだろう!///

『バサッ、バサッ、―――』

『バサッ、バサッ、―――』

(……大体。こんな物で良いだろう!)
(制服の方は濡れティッシュを使って、軽く拭き取ろう…)

 俺は持っていたポケットティッシュで、公園内に有る水飲み場の水道を使って、制服に付着している嘔吐物を拭き取る。
 このままでは、流石に帰りにくいからな///

 匂いに関しては、大通りを避けて帰れば何とか成るだろう。
 公園の薄暗い中。俺は制服に付いた嘔吐物を落として行く……

 ……

 大体制服が綺麗に成ったところで、俺は公園を出て帰路に就くのだが、さっきの嘔吐の所為で、お腹は満腹状態から空腹状態に変わっていた。
 これなら、普通に晩ご飯を食べられそうだ。

 腹の痛みも、ゆっくりとだが引いて行っているので、臓器などに影響は出ていないと信じたい。

(……キッドの言う通り。亜紀と篤志の関係がまだ残っている…)
(篤志が亜紀を強姦レイプする行動に出ないと信じたいが、追い詰められた人間は何をしでかすかは分からない)

(今晩。亜紀にこの顛末を報告して、亜紀と篤志の関係を完全に断ち切らせないとな…)

 俺は心の中で感じながら、自宅に向かう。
 亜紀はこの顛末を聞いたら、どんな態度を示すのだろうか。

 そして、亜紀は素直に篤志との関係を、切り捨ててくれるだろうか?

 ……

『ガチャ!』

「ただいま~~」

 俺は家に戻り、玄関ドアを開けながら帰宅挨拶をする。
 だが、この家は基本。出迎えは無い家なので、俺は靴を脱いで台所に向かう。

 この時間の台所には、母親と虹心が居るからだ。
 俺は何時も通りを装い、台所の扉を開けて、台所内に居る母親と虹心に帰宅挨拶をする。

『ガラッ!』

「ただいま!」
「母さん。虹心!」

「お帰り~~、兄ちゃん。今日は何時もより遅いね~~♪」
「……げっ!(汗)」

「……兄ちゃん!?///」
「その制服のシミ、どうしたの!??///」
「まだら状のシミがたくさん付いているよ!!///(汗)」

 初めの内の虹心は、笑顔で俺に帰宅挨拶をしてくれるが……学園制服の嘔吐汚れに虹心は気付き、虹心は動揺した表情に変わって俺に言ってくる。
 俺は少し頬を染めた困った笑顔で、虹心に“嘘の事情”を話し始める。

「実は……高岡から、もらいゲロを貰ってしまってね///」
「念入りに拭いたのだけど、やっぱり目立つよね///」
「それで、今日は普段より遅いのさ!///」

「……兄ちゃん!///」
「目立つとかの問題では無いよ///」

「早くのその汚い制服は脱いで、ついでシャワーも浴びたら///」
「その方が良いよ。ゲロは綺麗な物では無いから!///」

 虹心は少し頬を染めた困った表情だが、口調は早口で俺に言う。
 俺と虹心の会話を聞いていた母親は、此処で俺の方に顔を振り向かせながら、呆れた表情で話し始める。

「……もらいゲロね」
「あんたが吐いたのでは無ければ、それで良いわ…」
「けど、その高岡さんは大丈夫なの?」

「あぁ、高岡は吐いたらスッキリとしていたよ!」
「昼に食べた物が原因かなと、高岡は言っていた。母さん!!」

(実際は、俺が吐いたんだけど…///)
(だが、母さんや虹心も気付いていないな!)

 嘘を重ねるが、俺は母さんに和やかな表情で話す。
 母さんは首を少し傾げつつ、澄ました表情で俺に話し始める。

「武蔵。嘔吐物はそのまま洗濯出来ないから、脱いだ制服は脱衣所に置いて有るバケツに入れて、それを浴室に入れ、浴室のお湯を使ってバケツにお湯を張っておいて…」
「後は私が、処理するわ…」

 洞察力の鋭い、母親や虹心にバレるかと思っていたが、ここ最近の俺は虐めを受けていないので、事実を感付かれることは無さそうで有った……
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

S級ハッカーの俺がSNSで炎上する完璧ヒロインを助けたら、俺にだけめちゃくちゃ甘えてくる秘密の関係になったんだが…

senko
恋愛
「一緒に、しよ?」完璧ヒロインが俺にだけベタ甘えしてくる。 地味高校生の俺は裏ではS級ハッカー。炎上するクラスの完璧ヒロインを救ったら、秘密のイチャラブ共闘関係が始まってしまった!リアルではただのモブなのに…。 クラスの隅でPCを触るだけが生きがいの陰キャプログラマー、黒瀬和人。 彼にとってクラスの中心で太陽のように笑う完璧ヒロイン・天野光は決して交わることのない別世界の住人だった。 しかしある日、和人は光を襲う匿名の「裏アカウント」を発見してしまう。 悪意に満ちた誹謗中傷で完璧な彼女がひとり涙を流していることを知り彼は決意する。 ――正体を隠したまま彼女を救い出す、と。 謎の天才ハッカー『null』として光に接触した和人。 ネットでは唯一頼れる相棒として彼女に甘えられる一方、現実では目も合わせられないただのクラスメイト。 この秘密の二重生活はもどかしくて、だけど最高に甘い。 陰キャ男子と完璧ヒロインの秘密の二重生活ラブコメ、ここに開幕!

この男子校の生徒が自分以外全員男装女子だということを俺だけが知っている

夏見ナイ
恋愛
平凡な俺、相葉祐樹が手にしたのは、ありえないはずの超名門男子校『獅子王院学園』からの合格通知。期待を胸に入学した先は、王子様みたいなイケメンだらけの夢の空間だった! ……はずが、ある夜、同室のクールな完璧王子・橘玲が女の子であるという、学園最大の秘密を知ってしまう。 なんとこの学園、俺以外、全員が“訳アリ”の男装女子だったのだ! 秘密の「共犯者」となった俺は、慣れない男装に悩む彼女たちの唯一の相談相手に。 「祐樹の前でだけは、女の子でいられる……」 クールなイケメンたちの、俺だけに見せる甘々な素顔と猛アプローチにドキドキが止まらない! 秘密だらけで糖度120%の学園ラブコメ、開幕!

クラスで3番目に可愛い無口なあの子が実は手話で話しているのを俺だけが知っている

夏見ナイ
恋愛
俺のクラスにいる月宮雫は、誰も寄せ付けないクールな美少女。そのミステリアスな雰囲気から『クラスで3番目に可愛い子』と呼ばれているが、いつも一人で、誰とも話さない。 ある放課後、俺は彼女が指先で言葉を紡ぐ――手話で話している姿を目撃してしまう。好奇心から手話を覚えた俺が、勇気を出して話しかけた瞬間、二人だけの秘密の世界が始まった。 無口でクール? とんでもない。本当の彼女は、よく笑い、よく拗ねる、最高に可愛いおしゃべりな女の子だったのだ。 クールな君の本当の姿と甘える仕草は、俺だけが知っている。これは、世界一甘くて尊い、静かな恋の物語。

隣の席のクールな銀髪美少女、俺にだけデレるどころか未来の嫁だと宣言してきた

夏見ナイ
恋愛
平凡な高校生、相沢優斗。彼の隣の席は『氷の女王』と噂のクールな銀髪美少女、雪城冬花。住む世界が違うと思っていたが、ある日彼女から「私はあなたの未来の妻です」と衝撃の告白を受ける。 その日から、学校では鉄壁の彼女が、二人きりになると「未来では当然です」と腕を組み、手作り弁当で「あーん」を迫る超絶甘々なデレモードに! 戸惑いながらも、彼女の献身的なアプローチに心惹かれていく優斗。これは未来で結ばれる運命の二人が、最高の未来を掴むため、最高の恋をする糖度MAXの青春ラブコメディ。

友達の妹が、入浴してる。

つきのはい
恋愛
 「交換してみない?」  冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。  それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。  鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。  冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。  そんなラブコメディです。

バイト先の先輩ギャルが実はクラスメイトで、しかも推しが一緒だった件

沢田美
恋愛
「きょ、今日からお世話になります。有馬蓮です……!」 高校二年の有馬蓮は、人生初のアルバイトで緊張しっぱなし。 そんな彼の前に現れたのは、銀髪ピアスのギャル系先輩――白瀬紗良だった。 見た目は派手だけど、話してみるとアニメもゲームも好きな“同類”。 意外な共通点から意気投合する二人。 だけどその日の帰り際、店長から知らされたのは―― > 「白瀬さん、今日で最後のシフトなんだよね」 一期一会の出会い。もう会えないと思っていた。 ……翌日、学校で再会するまでは。 実は同じクラスの“白瀬さん”だった――!? オタクな少年とギャルな少女の、距離ゼロから始まる青春ラブコメ。

距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる

歩く魚
恋愛
 かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。  だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。  それは気にしてない。俺は深入りする気はない。  人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。  だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。  ――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。

恋人、はじめました。

桜庭かなめ
恋愛
 紙透明斗のクラスには、青山氷織という女子生徒がいる。才色兼備な氷織は男子中心にたくさん告白されているが、全て断っている。クールで笑顔を全然見せないことや銀髪であること。「氷織」という名前から『絶対零嬢』と呼ぶ人も。  明斗は半年ほど前に一目惚れしてから、氷織に恋心を抱き続けている。しかし、フラれるかもしれないと恐れ、告白できずにいた。  ある春の日の放課後。ゴミを散らしてしまう氷織を見つけ、明斗は彼女のことを助ける。その際、明斗は勇気を出して氷織に告白する。 「これまでの告白とは違い、胸がほんのり温かくなりました。好意からかは分かりませんが。断る気にはなれません」 「……それなら、俺とお試しで付き合ってみるのはどうだろう?」  明斗からのそんな提案を氷織が受け入れ、2人のお試しの恋人関係が始まった。  一緒にお昼ご飯を食べたり、放課後デートしたり、氷織が明斗のバイト先に来たり、お互いの家に行ったり。そんな日々を重ねるうちに、距離が縮み、氷織の表情も少しずつ豊かになっていく。告白、そして、お試しの恋人関係から始まる甘くて爽やかな学園青春ラブコメディ!  ※夏休み小話編2が完結しました!(2025.10.16)  ※小説家になろう(N6867GW)、カクヨムでも公開しています。  ※お気に入り登録、感想などお待ちしています。

処理中です...