俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第5章 個別ルート 伊藤亜紀編

第492話 亜紀に顛末を話す その1

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(虹心の方も、俺が腹部を殴られて吐いたとは思わないだろう)
(これを、腹部を殴られて吐いたと言ってしまえば、事が大きく成るだけで有る)

 俺と篤志の関係は川本が纏めてくれたから、この件に関しては三國家には言わない方が良い。

「……ありがとう。母さん!」

 俺は母親にお礼を言ってから、台所を出て脱衣所の方に向かい、学園制服を脱いで、母親に言われたようにする。その時にシャワーも浴びる。
 俺はてっきり、そのまま洗濯すれば問題ないかと感じていたが、そのままでは駄目なようだ。

 亜紀への連絡は、三國家家族の団らん後にすることに決め、その間は何時も通りに過ごす。

 ……

 嘔吐したお陰で(!?)、晩ご飯も何時も通りに食べられ、その日の家族団らん時間も問題なく流れる。
 母親や虹心も、嘔吐に関することは綺麗な話では無いので、詮索してくることは無かった。

 何時もの時間より少し早いが、俺は家族との団らんを切り上げ自室に戻る。
 自室に戻った俺はベッドでは無く、勉強机の椅子に座り、手に持っていたスマートフォンを机に置く。

「さて…、亜紀への連絡は何でしよう?」

 俺は澄ました表情で呟きながら、亜紀への連絡方法を考える。
 亜紀への連絡手段はキャリアメールと、RailであるSNSが有るが、文章を打つのは大変だし、それに文章で伝えても亜紀は緊張感を感じないだろう?

「俺と亜紀は恋人関係で有るから、初めからRailの通話機能で連絡を取っても亜紀は文句を言わないだろう?」

 俺はRailの通話機能を使って亜紀と連絡を取る事を決め、机に置いて有るスマートフォンを手に取り、Railアプリを立ち上げ亜紀へ連絡を取る。
 しばらくのコール後。亜紀が電話に出る。

『はい…!』
『……どうしたの武蔵君?』

 電話向こうの亜紀からは、緊張感や緊迫感は無く、普段通りの落ち着いた口調が聞こえてくる。

(俺と篤志の出来事を、篤志は当然亜紀に言う訳は無いし、亜紀もみずからは篤志とは連絡を取らないはずだから、何も知らないよな…)

 俺は心の中で感じながら、亜紀に向けて穏やかな口調で通話を始める。

「こんばんは。亜紀!」
「今…。電話の方は大丈夫?」

『えぇ!』
『私は今。部屋に居るから問題は無いよ!』

『急に……どうしたの?』

 俺と亜紀は恋人関係では有るが、毎晩のようにRailやRailの通話機能を使った通話はしていない。
 お互い。話す事が無いと言うのも変な話しで有るが、俺と亜紀には共通の趣味が有る訳でも無いし、オンラインゲームもしていない。
 志望大学も違うことから、バカップルのような関係では無く、俺と亜紀は“さばさば”した関係で有る?

「…亜紀!」
「今から俺が言うことを……落ち着いて聞いてくれよな…!」

『本当にどうしたのよ…。武蔵君?』

 俺は緊張した口調で亜紀に話すが、電話向こうの亜紀の方は理解出来ず、戸惑いの口調で話す。
 俺は落ち着いた口調で、亜紀に話し始める。

「亜紀。今日の学園帰りに学園正門で、篤志に待ち伏せされていたんだ!」
態々わざわざ学校を早退してまでな!!」

「初めはフレンドリーを装って近付いて来たんだけど、彼奴は俺の前で真の正体をさらけ出した!!」

『篤志君が真の正体を曝け出す!?』

 俺の言葉の後。亜紀は少し驚いた口調で話す。
 俺は落ち着いた口調で、亜紀に言葉を続ける。

「最初は情報交換の形で、学園近くのクチナシファミレスで談笑をしていたんだけど、最後の方で篤志が急に真面目な表情に変わって、亜紀を譲って欲しいと言って来たんだ!」

『!?…………』

 電話向こうの亜紀は驚いているのか、言葉を発しようとはしない。
 俺は亜紀に向けて言葉を続ける。

「俺は当然断ったけど、篤志の奴は隠し球を持っていて、俺がクチナシを出た直後。篤志は配下で有る二人の男性を使って、俺を襲撃して来たんだ!!」

『篤志君が武蔵君を襲う!?』
『何か、信じられないよ…!』

 俺の言葉に対し、亜紀は疑問を感じる口調で話す。
 言うまでも無いが亜紀は、篤志の真の姿をまだ見ていないのだろう……
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