俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第6章 個別ルート 譲羽陽葵編

第557話 助けた本当の理由 その2

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 俺は伊藤(亜紀)とクラスメイトの時期は有ったが、親友と言うレベルでは無い。
 葉月学園に進学してからは、お互い疎遠に成ったし、更に親友としても求めなかった。

 話は更に聞いたが、俺は当然それも断る。
 これが親友関係と成っていれば、また別問題と成るのだが。

「悪いが……亜紀」
「俺は、正義のヒーローでは無いんだ」

「他を当たってくれ……」

 あの時の俺は、澄ました表情で伊藤に言い放った。
 だが、それでも伊藤は……

『昔の川本君は……女子の味方をしてくれたのに、それをしなくなったの?』
『凄く……残念だよ』

 伊藤は悔しそうな表情で、俺に言って来た。
 確かに……小学生時代の俺は、女子に悪戯をする男子を良く殴ったもんだ。

 普段はクラスの輪を乱す俺だが、この時ばかりは良い目線で女子から見られる。
 だが、俺にとっては力の誇示目的で有った。
 
 口喧嘩は女子の方が一枚上手だが、暴力に関しては男子が九分九厘勝つからな。
 女子なんて……どうでも良いが、チヤホヤされると少しは嬉しかった。

「あの時は、あの時だよ。亜紀……」
「それに、俺と居る場面をアレ(教師)に見られると、流石の亜紀も心証が下がるぞ」

 流石の俺も、困った表情で伊藤に言うしか無かった。
 伊藤の方も二村と三國を失い、ほぼ孤立化している。

 伊藤の方も、これで流石に諦めるだろうと思っていたが、頬を染めながら強気な表情で俺に言い始める。

『本当にお願い。川本君!//////』
『三國君を助けて上げて!!//////』

『タダとは言わないから!!!//////』

「!!」

 俺は伊藤の言葉で、眉間にしわを寄せる。
 伊藤は其処まで、三國の事が好きで有ったのか!!

「……その願いを聞けば、対価を貰えるのか?」
「亜紀…!」

 俺は、澄ました表情と低い口調で伊藤に話す。
 すると伊藤は、真剣な眼差しをしながら、俺に言って来た。

『えぇ!』
『常識内の金額で有れば、それに応える』

『だから、本当にお願い。川本君!!』

『ペコリ』

 伊藤は最後、俺に頭を下げる。
 真面目で将来がほぼ約束されている伊藤が、人生の道を踏み外しかけている俺に、頭を下げる……

「たっく……分かったよ、亜紀」
「頭を上げてくれ……」

 其処までされてたら、俺を彼女の言う事を聞くしか無かった。
 金はもちろん欲しいが、俺は伊藤の熱意に負けた……

 ……

(本来だったら、5万円ぐらいの報酬が欲しかったが、伊藤もしっかり者だから2万円に値切らされたからな!///)
(だが、臨時収入には変わらなかったし、予想以上に早くカタが付いたので、土方のバイトより時給は良かったな…)

 俺は彗星と歩きながら、あの時の事を思い出す。
 俺が奴(三國)の後方支援をしているのが知れ渡ったら、今回の事は二度と起きない筈だ!

「キッド…。さっきから無言だけど、どうした?」
「腹でも減ったか??」

 俺が無言で有るのを彗星が気付き、彗星が尋ねる表情で聞いてくる。

「いや、腹は減っていないが、これで良かったんだなと思って」

「??」

 本当の理由は彗星に話していないから、彗星は理解出来ない表情をする。

「さて……腹は減っていないが、喉は渇いたので、マ○ドでも行くか!」
「彗星!!」

「今日は……俺が出してやるよ!!」

 俺は少し微笑みながら流星に話す。
 臨時収入も入ったし、偶には手下にも餌をやらんとな。

 奢って貰える事を知った彗星は、笑顔になりながら俺に話し始める。

「良いんですか!」
「やりぃ~~♪」

 ……

 伊藤からのお願いとは言え、俺は三國を助けた。
 俺にとって、三國はどうでも良い奴で有るが、伊藤が其処まで惚れていたのには驚いた……

 伊藤にはまだ、篤志の事が残っていると思ってたのだが……
 彼奴は案外、将来は大物に成るかもな?
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