5 / 167
第4話 ドキドキ初夜!? その1
しおりを挟む
夜もすっかり更け、深夜に入ろうとしている。
そして、咲子はテレビドラマを見ている。
普段のこの時間なら、俺はもうとっくに布団に入っている時間なのだが、咲子が起きている手前それがしにくい……
「ふぁ……」
俺がしたあくびに咲子が気付く。
「お父さん。眠たそうね!」
「んっ、大丈夫だよ。明日は休みだし…」
「そう!」
「でも、ドラマも終わったし、私はそろそろ寝ようかな?」
俺に配慮したのか就寝をちらつかせる。
そろそろ本当に寝たいと感じていたし、渡りに船だ。
「なら寝るか~~」
俺はあくびをしながら言う。
「そうだね!」
俺が今住んでいるアパートは、部屋が3部屋有る。
南側の部屋を居間として使っており、真ん中の部屋は台所。北側の部屋を寝室として使っている。
寝室にしている北側の部屋に向かい、そこに有る押し入れから布団を出す。
「父さんは居間で寝るから、咲子はここで寝てね!」
咲子用の布団を敷きながら話す。
「えっ、お父さん居間で寝るの?」
「そうだよ」
「ここで寝ようよ!」
「えっ……でも、昼からずっと一緒だっただろ?」
「咲子も女の子だし、1人の方が良いだろう?」
俺は自分の布団を持ち上げながら言う。
「私は大丈夫だよ。それに私はお父さんと一緒に寝たいの!」
「本当に良いの?」
「いいよ!」
(良く分からんが甘えたいのかな……)
「なら、一緒に寝るか」
「うん。そうしよ!」
俺はその隣に布団を敷こうとしたら……
「ねぇ、どうせなら、1枚のお布団で寝ようよ!」
「1枚? 一緒に寝るの!?」
「ダメ……?」
咲子は『モジモジ』した顔で言ってくる。
「駄目ではないけど、夏だからエアコン効かせても暑いぞ!」
「大丈夫だよ!」
(まっ、良いか…)
……
「じゃあ、電気消すぞ…」
「うん!!」
照明用リモコンで、照明を常夜灯に切り替える。
1人向けの布団で2人寝る。
「やっぱり、少し狭いな……」
「そう? 私は丁度良い感じだよ!」
部屋の空気はエアコンで冷えるが、真横から直に来る人間の体温は、熱気と感じるくらいだった。咲子はクルッと俺の方に体を向ける。
「お父さん!」
「どうした?」
「!!!」
咲子は急に俺の手を握ってくる。
「お父さんの手、大きいね……」
「……大人だからな」
「ゴツゴツしていて格好いいね!」
「褒め言葉?」
「そうだよ、褒め言葉だよ!」
「それに比べて私の手は……」
握っていないもう片方の手で、咲子はすり付けるように俺の手をさすってくる。
「苦労していない手だよね……」
「その年で苦労な手していたら、可哀想すぎるよ…」
「私、大切にされているんだよね……」
「当たり前さ、大切な娘なんだから!」
「娘か……」
咲子は俺に更に近づく。
「大切にしてくれてありがとう!」
「!!」
咲子は俺の頬に急にキスをしてくる。
「咲子…」
常夜灯の中だが、それでも咲子の笑顔は、はっきりと見えて俺をジッと見つめている。一瞬だったとは言え、柔らかい唇の感触がまだ残っている気がする。
俺の心臓は急に鼓動を速め、その所為か体全体が熱くなってくる。
(完全に油断していた。やばいな、このままだと事案発生だ!)
(どうにかして、この状況を切り抜けなければ……)
「お父さんとキスするの、きっと初めてだよね……」
「そうだっけ?」
「覚えが無いな……」
「そうだよ!」
「最近、お父さんと一緒に居た事無いよね」
「そうか……?」
「まあ、ここ数年は忙しかったからな」
「じゃあ、今夜は一杯甘えてね!」
「? 誰に??」
「私だよ! 他に誰が居るの!!」
「咲子に甘えても仕方ないよ…」
「何で!!」
「咲子は咲子だからな。ほらいい加減寝るぞ!」
「……お父さんのバカ」
「ん。何か言った?」
「何でもない。おやすみなさい!」
「おやすみ。咲子」
そう言いながら俺は咲子の頭を撫でる。
「!!!」
予想していなかったのか、咲子はビクッと体を跳ねる。
「ちょ、ちょっと、急に頭を撫でないでよ!」
「えっ、でも、頭撫でられるのは好きだっただろ」
「そりゃあ、悪くはないけど、一言言ってよ!」
「頭撫でるのに『今から頭撫でます』なんて言うもんか?」
「言わないけど、私にだって心の準備が有るんだから……」
「あー、そりゃあ、すまんかった」
「本当だよ。嬉しかったけど……」
と言いながら、咲子はタオルケットを頭から被ってしまう。
「咲子が気を遣ってくれて凄くうれしいよ。短い間だけど仲良くしような」
「……」
咲子からの返事は直ぐには来なかった。
(仲良くなんて、私はその先を望んでいるんだよ)
(お父さんは私のアプローチに気付いていないのかな。それとも、気付いていてその態度を取っているのかな?)
(今日の所はここまでにしておこう。まだ、チャンスは有るんだし)
私は、少し不機嫌そうに『おやすみ』と言った。
そして、咲子はテレビドラマを見ている。
普段のこの時間なら、俺はもうとっくに布団に入っている時間なのだが、咲子が起きている手前それがしにくい……
「ふぁ……」
俺がしたあくびに咲子が気付く。
「お父さん。眠たそうね!」
「んっ、大丈夫だよ。明日は休みだし…」
「そう!」
「でも、ドラマも終わったし、私はそろそろ寝ようかな?」
俺に配慮したのか就寝をちらつかせる。
そろそろ本当に寝たいと感じていたし、渡りに船だ。
「なら寝るか~~」
俺はあくびをしながら言う。
「そうだね!」
俺が今住んでいるアパートは、部屋が3部屋有る。
南側の部屋を居間として使っており、真ん中の部屋は台所。北側の部屋を寝室として使っている。
寝室にしている北側の部屋に向かい、そこに有る押し入れから布団を出す。
「父さんは居間で寝るから、咲子はここで寝てね!」
咲子用の布団を敷きながら話す。
「えっ、お父さん居間で寝るの?」
「そうだよ」
「ここで寝ようよ!」
「えっ……でも、昼からずっと一緒だっただろ?」
「咲子も女の子だし、1人の方が良いだろう?」
俺は自分の布団を持ち上げながら言う。
「私は大丈夫だよ。それに私はお父さんと一緒に寝たいの!」
「本当に良いの?」
「いいよ!」
(良く分からんが甘えたいのかな……)
「なら、一緒に寝るか」
「うん。そうしよ!」
俺はその隣に布団を敷こうとしたら……
「ねぇ、どうせなら、1枚のお布団で寝ようよ!」
「1枚? 一緒に寝るの!?」
「ダメ……?」
咲子は『モジモジ』した顔で言ってくる。
「駄目ではないけど、夏だからエアコン効かせても暑いぞ!」
「大丈夫だよ!」
(まっ、良いか…)
……
「じゃあ、電気消すぞ…」
「うん!!」
照明用リモコンで、照明を常夜灯に切り替える。
1人向けの布団で2人寝る。
「やっぱり、少し狭いな……」
「そう? 私は丁度良い感じだよ!」
部屋の空気はエアコンで冷えるが、真横から直に来る人間の体温は、熱気と感じるくらいだった。咲子はクルッと俺の方に体を向ける。
「お父さん!」
「どうした?」
「!!!」
咲子は急に俺の手を握ってくる。
「お父さんの手、大きいね……」
「……大人だからな」
「ゴツゴツしていて格好いいね!」
「褒め言葉?」
「そうだよ、褒め言葉だよ!」
「それに比べて私の手は……」
握っていないもう片方の手で、咲子はすり付けるように俺の手をさすってくる。
「苦労していない手だよね……」
「その年で苦労な手していたら、可哀想すぎるよ…」
「私、大切にされているんだよね……」
「当たり前さ、大切な娘なんだから!」
「娘か……」
咲子は俺に更に近づく。
「大切にしてくれてありがとう!」
「!!」
咲子は俺の頬に急にキスをしてくる。
「咲子…」
常夜灯の中だが、それでも咲子の笑顔は、はっきりと見えて俺をジッと見つめている。一瞬だったとは言え、柔らかい唇の感触がまだ残っている気がする。
俺の心臓は急に鼓動を速め、その所為か体全体が熱くなってくる。
(完全に油断していた。やばいな、このままだと事案発生だ!)
(どうにかして、この状況を切り抜けなければ……)
「お父さんとキスするの、きっと初めてだよね……」
「そうだっけ?」
「覚えが無いな……」
「そうだよ!」
「最近、お父さんと一緒に居た事無いよね」
「そうか……?」
「まあ、ここ数年は忙しかったからな」
「じゃあ、今夜は一杯甘えてね!」
「? 誰に??」
「私だよ! 他に誰が居るの!!」
「咲子に甘えても仕方ないよ…」
「何で!!」
「咲子は咲子だからな。ほらいい加減寝るぞ!」
「……お父さんのバカ」
「ん。何か言った?」
「何でもない。おやすみなさい!」
「おやすみ。咲子」
そう言いながら俺は咲子の頭を撫でる。
「!!!」
予想していなかったのか、咲子はビクッと体を跳ねる。
「ちょ、ちょっと、急に頭を撫でないでよ!」
「えっ、でも、頭撫でられるのは好きだっただろ」
「そりゃあ、悪くはないけど、一言言ってよ!」
「頭撫でるのに『今から頭撫でます』なんて言うもんか?」
「言わないけど、私にだって心の準備が有るんだから……」
「あー、そりゃあ、すまんかった」
「本当だよ。嬉しかったけど……」
と言いながら、咲子はタオルケットを頭から被ってしまう。
「咲子が気を遣ってくれて凄くうれしいよ。短い間だけど仲良くしような」
「……」
咲子からの返事は直ぐには来なかった。
(仲良くなんて、私はその先を望んでいるんだよ)
(お父さんは私のアプローチに気付いていないのかな。それとも、気付いていてその態度を取っているのかな?)
(今日の所はここまでにしておこう。まだ、チャンスは有るんだし)
私は、少し不機嫌そうに『おやすみ』と言った。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界転移したら騎士団長と相思相愛になりました〜私の恋を父と兄が邪魔してくる〜
伽羅
恋愛
愛莉鈴(アリス)は幼馴染の健斗に片想いをしている。
ある朝、通学中の事故で道が塞がれた。
健斗はサボる口実が出来たと言って愛莉鈴を先に行かせる。
事故車で塞がれた道を電柱と塀の隙間から抜けようとすると妙な違和感が…。
気付いたら、まったく別の世界に佇んでいた。
そんな愛莉鈴を救ってくれた騎士団長を徐々に好きになっていくが、彼には想い人がいた。
やがて愛莉鈴には重大な秘密が判明して…。
理想の男性(ヒト)は、お祖父さま
たつみ
恋愛
月代結奈は、ある日突然、見知らぬ場所に立っていた。
そこで行われていたのは「正妃選びの儀」正妃に側室?
王太子はまったく好みじゃない。
彼女は「これは夢だ」と思い、とっとと「正妃」を辞退してその場から去る。
彼女が思いこんだ「夢設定」の流れの中、帰った屋敷は超アウェイ。
そんな中、現れたまさしく「理想の男性」なんと、それは彼女のお祖父さまだった!
彼女を正妃にするのを諦めない王太子と側近魔術師サイラスの企み。
そんな2人から彼女守ろうとする理想の男性、お祖父さま。
恋愛よりも家族愛を優先する彼女の日常に否応なく訪れる試練。
この世界で彼女がくだす決断と、肝心な恋愛の結末は?
◇◇◇◇◇設定はあくまでも「貴族風」なので、現実の貴族社会などとは異なります。
本物の貴族社会ではこんなこと通用しない、ということも多々あります。
R-Kingdom_1
他サイトでも掲載しています。
「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」
透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。
そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。
最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。
仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕!
---
【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました
ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。
名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。
ええ。私は今非常に困惑しております。
私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。
...あの腹黒が現れるまでは。
『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。
個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
公爵様のバッドエンドを回避したいだけだったのに、なぜか溺愛されています
六花心碧
恋愛
お気に入り小説の世界で名前すら出てこないモブキャラに転生してしまった!
『推しのバッドエンドを阻止したい』
そう思っただけなのに、悪女からは脅されるし、小説の展開はどんどん変わっていっちゃうし……。
推しキャラである公爵様の反逆を防いで、見事バッドエンドを回避できるのか……?!
ゆるくて、甘くて、ふわっとした溺愛ストーリーです➴⡱
◇2025.3 日間・週間1位いただきました!HOTランキングは最高3位いただきました!
皆様のおかげです、本当にありがとうございました(ˊᗜˋ*)
(外部URLで登録していたものを改めて登録しました! ◇他サイト様でも公開中です)
出逢いがしらに恋をして 〜一目惚れした超イケメンが今日から上司になりました〜
泉南佳那
恋愛
高橋ひよりは25歳の会社員。
ある朝、遅刻寸前で乗った会社のエレベーターで見知らぬ男性とふたりになる。
モデルと見まごうほど超美形のその人は、その日、本社から移動してきた
ひよりの上司だった。
彼、宮沢ジュリアーノは29歳。日伊ハーフの気鋭のプロジェクト・マネージャー。
彼に一目惚れしたひよりだが、彼には本社重役の娘で会社で一番の美人、鈴木亜矢美の花婿候補との噂が……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる