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第21話 それぞれの平日 その6
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『いただきます』を一緒にして、今日も晩ご飯が始まる。
俺は発泡酒で喉を潤し、咲子もジュースで喉を潤す。
発泡酒を注いだコップを一気に飲み干し、一息ついたら早速、豚の生姜焼きを箸で掴んでかぶり付く。
エアコンが効いている所為か少し冷めてしまっているが、豚肉のうま味と脂、甘辛いタレの味が口いっぱいに広がる。
「やっぱり生姜焼きは良いな。ドンドン食べられそうだよ!」
「良かった。喜んで貰えて!」
「作った甲斐が有ったよ。お酒も良いけどご飯にも合うよ!!」
「そうだよな……ご飯も良いけど、今はこっちの方が良いな」
俺は肉1枚をあっという間に食べてしまい、空になったコップに発泡酒を新たに注ぐ。しかし、コップ半分位の所で、缶の中身が空に成ってしまう。
「あれ、もう空に成ってしまったか。もう1缶取ってこよう!」
俺は席を立って、新たな発泡酒の缶を冷蔵庫から取り出してくる。そして、クッションに座ると咲子がチクリと言ってくる。
「ビールは2缶までだからね!」
「あはは、お母さんの台詞そっくりだな」
「それにこれは発泡酒だよ!」
「『あはは』じゃないよ。お父さんのためなんだから」
「それ、私から見ればビールなの!」
「大丈夫、大丈夫、これで終わるから」
いくら生姜焼きと発泡酒(ビール)が合うからと言って飲みすぎは良くない。
今飲んでいる缶はロング缶だから、2本飲み干すと1リッター飲んでいる計算に成る。ここからは計算して飲んで行かなければ成らない……
後のことを考えて、ここは一旦味噌汁を飲んで、豚肉の脂と発泡酒の苦みを流す。
『ズズー』
「……うん美味しい。俺が作るのと殆ど変わらないや!」
「まあ、出汁はインスタントだし、味噌は調味味噌だからね。順番を間違わなければ誰でも出来るよ。恐らく…」
「いや~でも、本当に美味しいよ! 良いお嫁さんに成れるよ!!」
「!!」
咲子は何故か急に顔が真っ赤になる。
「おっ、お父さん! 今の時代はすっ、直ぐに結婚じゃ無いんだよ!!」
「大学を出て、社会人生活を頑張って、そのご褒美にブランド物を買ったり、海外旅行を楽しんだり、美味しいものをいっぱい食べて、女子を楽しむんだよ! 結婚は直ぐにはしないんだよ!!」
「あぁ、今の時代は、そうらしいな。言葉の綾だよ!」
「そっ、それより、お父さん。まだナスの浅漬け食べていないでしょ!」
話題を変えたいのか、急にナスの浅漬けに話を持って来た。
「ナスか…」
「美味しいよ! 浅漬けの素に漬けただけだけど、さっぱりして美味しいよ!!」
咲子そう言いながら、ナスを食べて実演してくれる。
「……」
「ほら、ほら、良いお嫁さんが作ったナスの浅漬けなんだから、食べないと勿体ないよ!!」
「そうだな……良いお嫁さん漬けたナスだからな!」
俺は観念して、ナスの浅漬けを箸で掴んで口に入れる。
「……あっ、意外に美味しい」
「でしょ!」
「何せ、良いお嫁さんが漬けたナスの浅漬けなんだから!!」
「ナスのグニグニ感が有るかなと思ったけど、意外にサクサクして歯触りが良い!」
「この浅漬けなら、食べられそうだな…」
そう言いながら次のナスを箸でつまむ。つけ込みが浅い部分も有るが、生に近い食感だからか平気で食べられる。
「お父さんの食わず嫌いが1つ減ったね♪」
咲子はニコニコしながらそう言う。
「食わず嫌いでは無いがな……」
実際そんな訳では無いが、確かに単身赴任を始めてから偏食になっている感じがする。
それ以前はバランス良く食べていた気がするが、里帰りした時の食事でも、煮物やお浸し類はあまり食べなくなっていた。でも、よく考えたら、それは母さんに食べさせられていたのかも知れない……
「でも、お母さん気にしていたよ」
「? 何を?」
『やっぱり、独身モードにさせると駄目だね!』
「『一度お父さんの食生活をチェックしなくては!!』って言っていたよ!」
「そうなの? 初耳だよ!」
「お母さんがこっちに来るかは分からないけど、言っていたのは事実だよ!」
「そうか……少し、食生活を見直した方が良いかな?」
「どうだろう?」
「でも、お父さん。コンビニ弁当やスーパーの惣菜がメインだとあまり良くないかも」
「う~ん」
ナスの浅漬けで、話が思わない方向に飛んだ。
まあ、バランスの良い食事が良いに決まっているが。
「まあ、お父さん。私が居る間は、バランスの良い物作るから安心して!」
「でも、毎日は大変だろう?」
「えっ、別に? 全然苦じゃ無いけど!」
「私が居る間、晩ご飯は私に任せて、お仕事に専念してよ!」
「すまんな、本来はお客さんの立場なんだが…」
「家族だもん、当然だよ!」
パッと笑う咲子。
暫くは、咲子が作るバランスの良い食事? が確保された時だった。
どんな料理が出てくるかは分からないが……、明日からの晩ご飯が楽しみに成るかも!
晩ご飯の後は、何時も通り2人で後片付けをして、咲子はお風呂に入りに行った。
俺は発泡酒で喉を潤し、咲子もジュースで喉を潤す。
発泡酒を注いだコップを一気に飲み干し、一息ついたら早速、豚の生姜焼きを箸で掴んでかぶり付く。
エアコンが効いている所為か少し冷めてしまっているが、豚肉のうま味と脂、甘辛いタレの味が口いっぱいに広がる。
「やっぱり生姜焼きは良いな。ドンドン食べられそうだよ!」
「良かった。喜んで貰えて!」
「作った甲斐が有ったよ。お酒も良いけどご飯にも合うよ!!」
「そうだよな……ご飯も良いけど、今はこっちの方が良いな」
俺は肉1枚をあっという間に食べてしまい、空になったコップに発泡酒を新たに注ぐ。しかし、コップ半分位の所で、缶の中身が空に成ってしまう。
「あれ、もう空に成ってしまったか。もう1缶取ってこよう!」
俺は席を立って、新たな発泡酒の缶を冷蔵庫から取り出してくる。そして、クッションに座ると咲子がチクリと言ってくる。
「ビールは2缶までだからね!」
「あはは、お母さんの台詞そっくりだな」
「それにこれは発泡酒だよ!」
「『あはは』じゃないよ。お父さんのためなんだから」
「それ、私から見ればビールなの!」
「大丈夫、大丈夫、これで終わるから」
いくら生姜焼きと発泡酒(ビール)が合うからと言って飲みすぎは良くない。
今飲んでいる缶はロング缶だから、2本飲み干すと1リッター飲んでいる計算に成る。ここからは計算して飲んで行かなければ成らない……
後のことを考えて、ここは一旦味噌汁を飲んで、豚肉の脂と発泡酒の苦みを流す。
『ズズー』
「……うん美味しい。俺が作るのと殆ど変わらないや!」
「まあ、出汁はインスタントだし、味噌は調味味噌だからね。順番を間違わなければ誰でも出来るよ。恐らく…」
「いや~でも、本当に美味しいよ! 良いお嫁さんに成れるよ!!」
「!!」
咲子は何故か急に顔が真っ赤になる。
「おっ、お父さん! 今の時代はすっ、直ぐに結婚じゃ無いんだよ!!」
「大学を出て、社会人生活を頑張って、そのご褒美にブランド物を買ったり、海外旅行を楽しんだり、美味しいものをいっぱい食べて、女子を楽しむんだよ! 結婚は直ぐにはしないんだよ!!」
「あぁ、今の時代は、そうらしいな。言葉の綾だよ!」
「そっ、それより、お父さん。まだナスの浅漬け食べていないでしょ!」
話題を変えたいのか、急にナスの浅漬けに話を持って来た。
「ナスか…」
「美味しいよ! 浅漬けの素に漬けただけだけど、さっぱりして美味しいよ!!」
咲子そう言いながら、ナスを食べて実演してくれる。
「……」
「ほら、ほら、良いお嫁さんが作ったナスの浅漬けなんだから、食べないと勿体ないよ!!」
「そうだな……良いお嫁さん漬けたナスだからな!」
俺は観念して、ナスの浅漬けを箸で掴んで口に入れる。
「……あっ、意外に美味しい」
「でしょ!」
「何せ、良いお嫁さんが漬けたナスの浅漬けなんだから!!」
「ナスのグニグニ感が有るかなと思ったけど、意外にサクサクして歯触りが良い!」
「この浅漬けなら、食べられそうだな…」
そう言いながら次のナスを箸でつまむ。つけ込みが浅い部分も有るが、生に近い食感だからか平気で食べられる。
「お父さんの食わず嫌いが1つ減ったね♪」
咲子はニコニコしながらそう言う。
「食わず嫌いでは無いがな……」
実際そんな訳では無いが、確かに単身赴任を始めてから偏食になっている感じがする。
それ以前はバランス良く食べていた気がするが、里帰りした時の食事でも、煮物やお浸し類はあまり食べなくなっていた。でも、よく考えたら、それは母さんに食べさせられていたのかも知れない……
「でも、お母さん気にしていたよ」
「? 何を?」
『やっぱり、独身モードにさせると駄目だね!』
「『一度お父さんの食生活をチェックしなくては!!』って言っていたよ!」
「そうなの? 初耳だよ!」
「お母さんがこっちに来るかは分からないけど、言っていたのは事実だよ!」
「そうか……少し、食生活を見直した方が良いかな?」
「どうだろう?」
「でも、お父さん。コンビニ弁当やスーパーの惣菜がメインだとあまり良くないかも」
「う~ん」
ナスの浅漬けで、話が思わない方向に飛んだ。
まあ、バランスの良い食事が良いに決まっているが。
「まあ、お父さん。私が居る間は、バランスの良い物作るから安心して!」
「でも、毎日は大変だろう?」
「えっ、別に? 全然苦じゃ無いけど!」
「私が居る間、晩ご飯は私に任せて、お仕事に専念してよ!」
「すまんな、本来はお客さんの立場なんだが…」
「家族だもん、当然だよ!」
パッと笑う咲子。
暫くは、咲子が作るバランスの良い食事? が確保された時だった。
どんな料理が出てくるかは分からないが……、明日からの晩ご飯が楽しみに成るかも!
晩ご飯の後は、何時も通り2人で後片付けをして、咲子はお風呂に入りに行った。
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