単身赴任しているお父さんの家に押し掛けてみた!

小春かぜね

文字の大きさ
42 / 167

第41話 焼肉屋 その3

しおりを挟む
 追加オーダーした肉類も無くなり、2回目と成る追加オーダーを頼んで行く……
 そのすき間の時間に、咲子や真央はドリンクバーに行ったり、母さんはお花を摘み(トイレ)に行く。

 2回目の追加オーダーが来る前にまた、網を交換して貰って、母さんが綺麗な網で牛タン塩味とタレを焼いた後は、またソロプレーと成って焼肉が続いて行くが、追加オーダーも3回目とも成ると、流石に食べ盛りの咲子や真央も殆ど箸が進まなくなっていた……

「お母さん。残り時間って、後どの位有る?」

 咲子は母さんに、食べ放題の残り時間を聞いている。

「えっとね……」

 母さんはお会計時に出す伝票を見る。

「後10分位で、ラストオーダーの時間だね!」

「あと10分か~~」
「十分食べたし、このご飯でお終いにしようかな?」
「うん! 後は、デザート頼んでお終いにしよう!」

 と言う咲子だが、結局ライス中を2杯、ライス小を1杯食べている。大人の男性顔負けの食欲で有る……
 真央の方はライス中2杯で終わって、後はライスを頼まずに、ソーセージやつくね、焼き野菜を頼んで、それをソフトドリンクを飲みながら食べている。真央も肉は好きなはずだが、好みが変わったのだろうか?

「ふぅ~~」
「今日は、大分飲んだな……」

 俺は結局、ビールだけだが6杯目に突入している。焼肉は本当にビールが進む!!
 焼き立てを食べるから当然熱いし、口内を火傷する恐れが有るから、直ぐに冷たいビールを飲んで、喉を潤しながら火傷防止にも成る! 素晴らしい!! 
 焼肉にビールは俺にとっては、無限ビールにおちいってしまうので有った。

「お父さん♪」
「流石にビールはお終いだからね♪」

「母さん。……流石に酒は、今飲んでいるので終わるよ!」
「やはり、焼肉はご飯で食べるのが一番美味しいし!」

 俺にはそんな事言う母さんだが、実は母さんも結構飲んでいる。
 ビールは2杯だが、その後はレモン酎ハイ、今はウーロンハイを飲んでいる。
 酎ハイ系統は店によっては、水みたいな酎ハイを出す店も多いが、若者達が濃い酎ハイを望まないと聞いたことが有る。

 俺らの時代は、酒はの時代だったが、今の時代は、ほろ酔い程度で楽しむのが今時らしい。コンビニやスーパーのお酒コーナーでも、低アルコール飲料が多数販売されており、需要は比較的多いみたいだ。

 しかし、アルコール度数の高い缶酎ハイも、一部の人には人気が有って、飲まなきゃ遣ってられない人も多いみたいだ……

 テーブルに食べ残し掛けている肉類で、最後の一杯で有るビールを楽しんでいると、スタッフが席にやってくる。

「そろそろ、食べ放題・飲み放題共に、最終オーダーのお時間と成りますが、ご注文はよろしいでしょうか?」

 最終オーダーの時間が遂にやって来てしまった……

「私(咲子)は、バニラアイス下さい!」

「私(真央)はストロベリーアイス!」

「ライス大、牛トロホルモンと牛ロースのタレ、焼き芋アイスを各1人前でお願いします♪」

 最終オーダーは、みんながそれぞれに注文をして行く……。俺も食べたい物をスタッフに伝えて行く。

「俺は、ライス大と焼肉の盛り合わせのタレ、キムチとわかめスープを各1人前でお願いします」

「あっ、私もわかめスープ飲みたい♪」

 母さんはその様に言う。

「すいません、わかめスープは2つで」

「あっ、はい……。かしこまりました…」

 みんながバラバラで注文してしまったから、スタッフは困惑している見たいだ。
 注文の機械を慌ただしく操作しながら、スタッフは注文内容を入力していく……

「えっと、ご注文の方は、牛トロホルモンと牛ロースのタレと、焼肉の盛り合わせとキムチが各1人前……。ライス大とわかめスープが各2つ……。バニラアイス、ストロベリーアイス、焼き芋アイスが各1つでよろしいでしょうか?」

 流石スタッフだ。バラバラで注文したのに見事に聞き取ってくれた!

 宴会とか、飲み会の時に何時も思うのだが、10人前後の人が注文時に、一斉にバラバラで注文するのを、見事に聞けるスタッフは何時も凄いなと感心してしまう。
 俺の現場では、複数の人が『ワ~~』と言ってくる現場では無い。
 逆にそんな事をされたら、こっちが混乱してしまう……。これも一種の能力かなと何時も思う。

「はい! 大丈夫です♪」
「すいません、網の交換もお願いします…」

 母さんはそう、スタッフに告げる。

「網交換ですね」
「かしこまりました。少々お待ちください」

 そう言って、スタッフはお辞儀をして席を離れていった。
 その間、俺は尿意をもよおしたのでトイレに行き用を足す……
 しばらくすると、網は綺麗な網に交換されて、最終オーダーで頼んだ品がテーブルに運ばれてくる。

「じゃあ、一気に焼くよ~~♪」

 母さんは先ほど頼んだ肉や、テーブルに残っていた肉やソーセージ、野菜等を網に一気に広げる。
 焼肉の最後は何時もそうだが、網に焼けるだけの肉を乗せる!
 暗黙の了解で、焼肉の最終注文時には、肉はタレしか頼まないと言うルールが我が家に有る。肉が網の上で混ざっても大丈夫のようにだ!

「もう、これは大丈夫だね~♪」

 焼けたと思われる肉を箸で掴んで、ライスと食べていく母さん。俺も焼けた肉の狙いを定めて、肉をライスと食べていく……

(うん。焼肉とライス。最高だ!!)

 俺と母さんもそうだが、ライスと食べる時はチマチマ焼きながら食べない。
 他の人は正直分らないが、宴会や飲食のメニューが焼肉だった時は、俺の周りではそうしている。

 各々で食べたい肉を頼んだが、誰もが食べても良い。デザートを食べている咲子や真央が箸を出しても平気だ。

 一気に皿から網に肉を広げて、焼けた肉から片っ端にライスと食べて、キムチを食べ、わかめスープを飲んで、空いた網に肉を広げてを繰り返す……
 これが本来の焼肉だと感じる。自分好みの焼き加減は確かに有るけど、みんなで食べる物は、みんなで楽しく食べたいと感じる俺だ。

 母さんと勝負している訳では無いが、肉を取り合うバトルみたいな状態に成る。それだけ、お互い焼肉が好きなので有る。
 テーブルの上に有った、肉の皿は全て空皿と成り、網の上の肉も無くなって、焼肉は終了で有る。

 デザートの焼き芋アイスを母さんは楽しんでいるが、俺はデザートを頼んでいないので、みんなの分のお冷やとおしぼりを、その間に取りに行こうと考える。

「お冷やとおしぼりを持ってくるよ」

「あっ、じゃあ、私も手伝う~」

 咲子に手伝って貰い、みんなの分のお冷やとおしぼりを持って来る。
 焼肉の余韻よいんをしばらく楽しんだ後は、お会計をする前にタクシーを呼んで置いて、タクシーが到着したらお会計をして、タクシーに乗って店を後にする……

 お会計時のレジの金額を見たが、やはりと言うか福沢さんが、1枚レジに向かって羽ばたいて、野口さんもかなりの枚数がレジに羽ばたいていった……

 こうして、焼肉晩餐会は無事終わりを告げた……
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【完結】異世界転移したら騎士団長と相思相愛になりました〜私の恋を父と兄が邪魔してくる〜

伽羅
恋愛
愛莉鈴(アリス)は幼馴染の健斗に片想いをしている。 ある朝、通学中の事故で道が塞がれた。 健斗はサボる口実が出来たと言って愛莉鈴を先に行かせる。 事故車で塞がれた道を電柱と塀の隙間から抜けようとすると妙な違和感が…。 気付いたら、まったく別の世界に佇んでいた。 そんな愛莉鈴を救ってくれた騎士団長を徐々に好きになっていくが、彼には想い人がいた。 やがて愛莉鈴には重大な秘密が判明して…。

理想の男性(ヒト)は、お祖父さま

たつみ
恋愛
月代結奈は、ある日突然、見知らぬ場所に立っていた。 そこで行われていたのは「正妃選びの儀」正妃に側室? 王太子はまったく好みじゃない。 彼女は「これは夢だ」と思い、とっとと「正妃」を辞退してその場から去る。 彼女が思いこんだ「夢設定」の流れの中、帰った屋敷は超アウェイ。 そんな中、現れたまさしく「理想の男性」なんと、それは彼女のお祖父さまだった! 彼女を正妃にするのを諦めない王太子と側近魔術師サイラスの企み。 そんな2人から彼女守ろうとする理想の男性、お祖父さま。 恋愛よりも家族愛を優先する彼女の日常に否応なく訪れる試練。 この世界で彼女がくだす決断と、肝心な恋愛の結末は?  ◇◇◇◇◇設定はあくまでも「貴族風」なので、現実の貴族社会などとは異なります。 本物の貴族社会ではこんなこと通用しない、ということも多々あります。 R-Kingdom_1 他サイトでも掲載しています。

「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」

透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。 そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。 最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。 仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕! ---

【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました

ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。 名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。 ええ。私は今非常に困惑しております。 私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。 ...あの腹黒が現れるまでは。 『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。 個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。

辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました

腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。 しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。

公爵様のバッドエンドを回避したいだけだったのに、なぜか溺愛されています

六花心碧
恋愛
お気に入り小説の世界で名前すら出てこないモブキャラに転生してしまった! 『推しのバッドエンドを阻止したい』 そう思っただけなのに、悪女からは脅されるし、小説の展開はどんどん変わっていっちゃうし……。 推しキャラである公爵様の反逆を防いで、見事バッドエンドを回避できるのか……?! ゆるくて、甘くて、ふわっとした溺愛ストーリーです➴⡱ ◇2025.3 日間・週間1位いただきました!HOTランキングは最高3位いただきました!  皆様のおかげです、本当にありがとうございました(ˊᗜˋ*) (外部URLで登録していたものを改めて登録しました! ◇他サイト様でも公開中です)

出逢いがしらに恋をして 〜一目惚れした超イケメンが今日から上司になりました〜

泉南佳那
恋愛
高橋ひよりは25歳の会社員。 ある朝、遅刻寸前で乗った会社のエレベーターで見知らぬ男性とふたりになる。 モデルと見まごうほど超美形のその人は、その日、本社から移動してきた ひよりの上司だった。 彼、宮沢ジュリアーノは29歳。日伊ハーフの気鋭のプロジェクト・マネージャー。 彼に一目惚れしたひよりだが、彼には本社重役の娘で会社で一番の美人、鈴木亜矢美の花婿候補との噂が……

眺めるだけならよいでしょうか?〜美醜逆転世界に飛ばされた私〜

蝋梅
恋愛
美醜逆転の世界に飛ばされた。普通ならウハウハである。だけど。 ✻読んで下さり、ありがとうございました。✻

処理中です...