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第43話 オセロゲーム その2
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「ハンデで、お父さんが最初からで良いよ!」
咲子は余裕の顔をしながら俺に言ってくる。
オセロゲームで先手が有利なのかは良く分からないが、俺が先手らしい。
と言っても、オセロゲームは打てる場所が限られてくる。
石が縦横斜めに隣接している場所でかつ、その石が両方の石で囲めて反転(自分の石にする)できる事で有る。石の反転が出来ない時は、縦横斜めの隣接には打てないし、囲碁みたいに飛び石も打てない。
オセロゲームのボード、中央の4マスには、黒石と白石が2個ずつ置かれており、右上と左下が黒石、左上と右下には白石が置かれている。
俺は特に深くは考えずに、左上に置かれている白石の左側に黒石を置く。
そうすると黒石に挟まれた、白石は黒石に反転出来るため手動で反転させる。
「ほぅ…」
「そうきたか……」
咲子は、将棋の対局戦時に言う様な口ぶりで呟く……
「なら、ここに置くか」
咲子の番なので咲子は、俺が先ほど置いた上に白石を置いて、斜めで挟まれた黒石は白石に反転されてく……
最終的には多くの、自分の石を持っている人が勝ちで有る。
こんな感じでゲームは進んでいく……
……
結果を言うと咲子の圧勝で有った……
途中までは良い戦いをしていたが、角を咲子に押さえられてからは、咲子の方が優勢になって俺は負けてしまった。
オセロゲームは、如何に上手く角を押さえるのかがミソで有る。
「お父さんは、ゲーム全般が本当に弱いね~~~」
小生意気娘を益々増長させてしまった……
「……もう、口聞かないからね!」
ゲームを見守っていた真央もボソリと呟いて、再びスマートフォンの画面を眺めだした。
「真央仕方無いだろ……」
「お酒飲んでいて、普段より考える力が弱く成っているんだから」
「……」
しかし、真央は返事をしない。
真央に対する、父親の威厳が大幅に減少してしまった……
「お父さん。リベンジでもう1回する?」
咲子はそう言ってくるが、リベンジしても勝てる見込みは無さそうだ。
「オセロはそろそろ終わりにして、2人ともお風呂に行きなさい」
「お湯が冷めちゃうから…」
「オセロやらないの?」
「詰まんないの!!」
咲子はそう言って、オセロゲームを片付け始める。
俺達の側で横に成っている母さんは、まだ寝ているみたいだ。
「咲子お姉ちゃん!」
「今日は、お風呂一緒に入ろう!!」
「え~~、真央と……。急に、何でよ…」
咲子は思いっきり、嫌々そうに言う。
「裸の付き合いだよ!!」
真央は何処でそんな言葉を覚えたのかは知らないが、咲子と一緒に入りたいのだろう。
「……まぁ、お母さんも寝ているし、たまには良いか」
「じゃあ、一緒に行こう」
「咲子お姉ちゃんの背中洗って上げるからね!」
「はい、はい……」
その後、咲子と真央は一緒にお風呂に入りに行った。
さっきまで、不穏な空気だった割には良く分からない。それが子どもなんだろうか?
咲子と真央がお風呂に入りに行って、しばらくすると母さんが、モゾモゾと動き出す。
「あ~~、ちょっと寝ちゃった…」
「あれ? 咲子と真央は?」
「もう寝た?」
「いや。今、一緒にお風呂に入っている」
「あっ、そうか……」
昨日は、真央は母さんと一緒にお風呂に入っていた。
真央1人でもお風呂には入れるが、誰かと一緒に入りたいらしく誰かを誘う。しかしここ最近、俺にはお呼びが掛らない……。真央は宮子とも一緒にお風呂に入る時も有る。
母さんは床から起き上がるが、まだ寝ぼけ眼だ。
「ねぇ、お父さん……ゴメンだけど、何か飲み物持って来てくれる?」
だるそうな声で母さんは言う。
「水で良い?」
「ん~~、炭酸飲料が飲みたい…」
「んっ、了解!」
俺は台所に向かい、冷蔵庫に冷やして有る炭酸飲料をコップに注いで、母さんの方に持って行く。
母さんは俺からコップを受け取ると、炭酸飲料を一気に飲み干す。
「ふぅ~~」
「やはり、少し飲み過ぎたわ♪」
「ウーロンハイは余分だったみたい…」
母さんは座卓の上にコップを置いて、目が覚めたらしい母さんは、タオルケットを畳んでクッションに座る。
「お父さん。丁度、今は二人きりだね♪」
「そうだね……」
「嬉しくないの? まぁ、いいや!」
「それでね、明日のお昼ご飯をこっちで食べたら、戻ろうかなと考えているの」
「ふん、ふん」
「なるほど……それで、咲子は連れて帰るの?」
「あ~~、咲子ね…」
「今朝、咲子に聞いたら、まだ居るって答えたわ!」
「月曜日までは、お父さんの所にお邪魔するみたい」
「あっ、そうか……うん!」
俺はその言葉聞いて不思議と安心してしまう。
俺が決して咲子を求めている訳では無いと思うが、何故か嬉しい気がする。
しかし、俺の思っていた事が母さんに見抜かれたのか、母さんは探りを入れるように聞いてきた。
「……お父さん」
「やっぱり、私(母さん)より咲子の方が良い……?」
「えっ!?」
「だって……咲子が残ると知った時に、お父さん、凄く嬉しそうな顔したよ…」
「あっ、いや、これは……、みんなが急に帰ってしまうと流石に寂しいから…」
すると母さんは急に『閃いた』の顔をする。
「あ~~、そう言う事!!」
「なら。咲子の代わりに私が残ろうかしら!!」
「咲子も、もう大人なんだから、真央を連れて帰れるでしょう♪」
「その方が、お父さんも嬉しいでしょう!!」
「えい!!」
母さんはそう言って、急に俺に抱きついて来る。
抱きつかれて確かに嬉しいが、この場面を咲子に見られたりしたら、修羅場が起こる可能性が有る!?
それを避けるために、俺はやんわりと母さんを引き離す。
「かっ、母さん。まだ、大分酔っているね!?」
「え~~、そんな事無いよ。大分冷めてきたよ♪」
「実は、ほぼ素面だったりして…」
「えっ…」
「何時もなら、素直に抱かれているのに……」
母さんは何故か急に、俺を疑う眼差しで見てきた。
「もうすぐ、咲子達がお風呂から上がって来るはずだし、咲子達に見られると幾ら夫婦とは言えども、よろしくないだろ……」
それを言うと、母さんはきょとんする。
「えっ……!?」
「……あぁ、そうね…」
母さんは何か言いたそうな顔をするが、何も言わずにすっと立ち上がり席を離れる。
俺はどうするんだろうと思うと、母さんはお花を摘みにいって、摘み終ると寝室の布団を敷いて戻って来る。そのタイミングで、咲子と真央がお風呂から出て来た。
「さて……お母さんもお風呂に入ろう…」
咲子達が戻って来た、タイミングと同時に母さんはお風呂に入り行く。
何時ものお母さんと違うのに咲子は気付いたのだろう……。母さんがお風呂に行った直後に聞いてくる。
「ねぇ、お父さん」
「お母さん、何処か悪いの?」
「まだ、少し酔っているのかも知れない……」
「ああ、そう言う事。結構、飲んでたもんね」
咲子は納得する。
咲子と真央は、居間で団らんをするはずと思っていたが、2人とも今日は眠たいらしく、早々と寝室に向かって行った。
(2人とも遊び疲れたのだろうな…)
母さんはお風呂に入っていて、咲子と真央は寝室。今は俺1人きりの部屋。
俺は、母さんの『……あぁ、そうね…』の言葉が少し引っ掛かっていた。母さんはあの時どう捉えて、あの言葉を発したのだろうか?
俺は母さんの事はもちろん好きだが、咲子も少し気になる……
俺は、母さんとの出会った当時の事を思い出そうとしていた。
咲子は余裕の顔をしながら俺に言ってくる。
オセロゲームで先手が有利なのかは良く分からないが、俺が先手らしい。
と言っても、オセロゲームは打てる場所が限られてくる。
石が縦横斜めに隣接している場所でかつ、その石が両方の石で囲めて反転(自分の石にする)できる事で有る。石の反転が出来ない時は、縦横斜めの隣接には打てないし、囲碁みたいに飛び石も打てない。
オセロゲームのボード、中央の4マスには、黒石と白石が2個ずつ置かれており、右上と左下が黒石、左上と右下には白石が置かれている。
俺は特に深くは考えずに、左上に置かれている白石の左側に黒石を置く。
そうすると黒石に挟まれた、白石は黒石に反転出来るため手動で反転させる。
「ほぅ…」
「そうきたか……」
咲子は、将棋の対局戦時に言う様な口ぶりで呟く……
「なら、ここに置くか」
咲子の番なので咲子は、俺が先ほど置いた上に白石を置いて、斜めで挟まれた黒石は白石に反転されてく……
最終的には多くの、自分の石を持っている人が勝ちで有る。
こんな感じでゲームは進んでいく……
……
結果を言うと咲子の圧勝で有った……
途中までは良い戦いをしていたが、角を咲子に押さえられてからは、咲子の方が優勢になって俺は負けてしまった。
オセロゲームは、如何に上手く角を押さえるのかがミソで有る。
「お父さんは、ゲーム全般が本当に弱いね~~~」
小生意気娘を益々増長させてしまった……
「……もう、口聞かないからね!」
ゲームを見守っていた真央もボソリと呟いて、再びスマートフォンの画面を眺めだした。
「真央仕方無いだろ……」
「お酒飲んでいて、普段より考える力が弱く成っているんだから」
「……」
しかし、真央は返事をしない。
真央に対する、父親の威厳が大幅に減少してしまった……
「お父さん。リベンジでもう1回する?」
咲子はそう言ってくるが、リベンジしても勝てる見込みは無さそうだ。
「オセロはそろそろ終わりにして、2人ともお風呂に行きなさい」
「お湯が冷めちゃうから…」
「オセロやらないの?」
「詰まんないの!!」
咲子はそう言って、オセロゲームを片付け始める。
俺達の側で横に成っている母さんは、まだ寝ているみたいだ。
「咲子お姉ちゃん!」
「今日は、お風呂一緒に入ろう!!」
「え~~、真央と……。急に、何でよ…」
咲子は思いっきり、嫌々そうに言う。
「裸の付き合いだよ!!」
真央は何処でそんな言葉を覚えたのかは知らないが、咲子と一緒に入りたいのだろう。
「……まぁ、お母さんも寝ているし、たまには良いか」
「じゃあ、一緒に行こう」
「咲子お姉ちゃんの背中洗って上げるからね!」
「はい、はい……」
その後、咲子と真央は一緒にお風呂に入りに行った。
さっきまで、不穏な空気だった割には良く分からない。それが子どもなんだろうか?
咲子と真央がお風呂に入りに行って、しばらくすると母さんが、モゾモゾと動き出す。
「あ~~、ちょっと寝ちゃった…」
「あれ? 咲子と真央は?」
「もう寝た?」
「いや。今、一緒にお風呂に入っている」
「あっ、そうか……」
昨日は、真央は母さんと一緒にお風呂に入っていた。
真央1人でもお風呂には入れるが、誰かと一緒に入りたいらしく誰かを誘う。しかしここ最近、俺にはお呼びが掛らない……。真央は宮子とも一緒にお風呂に入る時も有る。
母さんは床から起き上がるが、まだ寝ぼけ眼だ。
「ねぇ、お父さん……ゴメンだけど、何か飲み物持って来てくれる?」
だるそうな声で母さんは言う。
「水で良い?」
「ん~~、炭酸飲料が飲みたい…」
「んっ、了解!」
俺は台所に向かい、冷蔵庫に冷やして有る炭酸飲料をコップに注いで、母さんの方に持って行く。
母さんは俺からコップを受け取ると、炭酸飲料を一気に飲み干す。
「ふぅ~~」
「やはり、少し飲み過ぎたわ♪」
「ウーロンハイは余分だったみたい…」
母さんは座卓の上にコップを置いて、目が覚めたらしい母さんは、タオルケットを畳んでクッションに座る。
「お父さん。丁度、今は二人きりだね♪」
「そうだね……」
「嬉しくないの? まぁ、いいや!」
「それでね、明日のお昼ご飯をこっちで食べたら、戻ろうかなと考えているの」
「ふん、ふん」
「なるほど……それで、咲子は連れて帰るの?」
「あ~~、咲子ね…」
「今朝、咲子に聞いたら、まだ居るって答えたわ!」
「月曜日までは、お父さんの所にお邪魔するみたい」
「あっ、そうか……うん!」
俺はその言葉聞いて不思議と安心してしまう。
俺が決して咲子を求めている訳では無いと思うが、何故か嬉しい気がする。
しかし、俺の思っていた事が母さんに見抜かれたのか、母さんは探りを入れるように聞いてきた。
「……お父さん」
「やっぱり、私(母さん)より咲子の方が良い……?」
「えっ!?」
「だって……咲子が残ると知った時に、お父さん、凄く嬉しそうな顔したよ…」
「あっ、いや、これは……、みんなが急に帰ってしまうと流石に寂しいから…」
すると母さんは急に『閃いた』の顔をする。
「あ~~、そう言う事!!」
「なら。咲子の代わりに私が残ろうかしら!!」
「咲子も、もう大人なんだから、真央を連れて帰れるでしょう♪」
「その方が、お父さんも嬉しいでしょう!!」
「えい!!」
母さんはそう言って、急に俺に抱きついて来る。
抱きつかれて確かに嬉しいが、この場面を咲子に見られたりしたら、修羅場が起こる可能性が有る!?
それを避けるために、俺はやんわりと母さんを引き離す。
「かっ、母さん。まだ、大分酔っているね!?」
「え~~、そんな事無いよ。大分冷めてきたよ♪」
「実は、ほぼ素面だったりして…」
「えっ…」
「何時もなら、素直に抱かれているのに……」
母さんは何故か急に、俺を疑う眼差しで見てきた。
「もうすぐ、咲子達がお風呂から上がって来るはずだし、咲子達に見られると幾ら夫婦とは言えども、よろしくないだろ……」
それを言うと、母さんはきょとんする。
「えっ……!?」
「……あぁ、そうね…」
母さんは何か言いたそうな顔をするが、何も言わずにすっと立ち上がり席を離れる。
俺はどうするんだろうと思うと、母さんはお花を摘みにいって、摘み終ると寝室の布団を敷いて戻って来る。そのタイミングで、咲子と真央がお風呂から出て来た。
「さて……お母さんもお風呂に入ろう…」
咲子達が戻って来た、タイミングと同時に母さんはお風呂に入り行く。
何時ものお母さんと違うのに咲子は気付いたのだろう……。母さんがお風呂に行った直後に聞いてくる。
「ねぇ、お父さん」
「お母さん、何処か悪いの?」
「まだ、少し酔っているのかも知れない……」
「ああ、そう言う事。結構、飲んでたもんね」
咲子は納得する。
咲子と真央は、居間で団らんをするはずと思っていたが、2人とも今日は眠たいらしく、早々と寝室に向かって行った。
(2人とも遊び疲れたのだろうな…)
母さんはお風呂に入っていて、咲子と真央は寝室。今は俺1人きりの部屋。
俺は、母さんの『……あぁ、そうね…』の言葉が少し引っ掛かっていた。母さんはあの時どう捉えて、あの言葉を発したのだろうか?
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