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第49話 咲子の作る朝食
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翌朝……
俺は台所から聞こえる物音で目覚める。
直ぐ近くに有る、目覚まし時計で時刻を確認すると、午前7時半を過ぎた位だった。
母さんと咲子はもう起きているらしく、隣を見ると真央はまだ寝ているようだった。
もう少し寝ても良いが、台所から話し声が聞こえる。母さんと咲子が一緒に朝食でも作っているのだろうか?
俺は台所が気に成ったので起きる事にした。
寝室にしている戸を『ガラッ』と開けると、やはりと言うか、母さんと咲子が朝食を作っているようだが、何時もと少し様子が違う気がする……
「おはよう、母さん。咲子」
「あっ、お父さん、おはよう~♪」
「おはよう! お父さん!!」
俺が挨拶をすると、それぞれが挨拶を返してくる。
俺は母さんの様子が気に成って、母さんの方を見るが、昨日の不機嫌さは直って居る感じで、二日酔いの感じも無さそうだ。
俺はそれを見て安心するが、ここでようやく気付く!
母さんと咲子が一緒に朝食を作っている様に見えたのだが、良く見ると母さんは殆ど動かずに咲子の様子を見ている。咲子1人で朝食を作っていた。
「……今日は、咲子が朝食を作っているのか?」
俺は咲子に声を掛ける。
「そうだよ! お父さん!!」
「お母さんが起きたから、私も起きて、朝ご飯のお手伝いをしようとしたら『今日は咲子が作りなさい』と言ったから、私が作っているの!」
「あ~、そうなんだ」
すると母さんが俺に話し掛けてくる。
「咲子の腕がどれだけ上がったのか、確認しようと思ってね♪」
「話通りなら、腕は上がっていると感じてね」
「咲子もいずれはお母さんに成るのだから、お母さん試験だよ♪」
「そんな、試験有るんだ。初めて知ったよ」
「まぁお父さんが、美味しい、美味しい言っても、私と真央ではまた違うからね♪」
「咲子の味が、みんなに美味しいと言ってくれるかの試験です!」
母さんはその様に言う。
(母さん急にどうしたんだろ?)
(まさか、昨日の件がまだ解決していないのか?)
(それか母さんは、俺と咲子を本当に結ばせそうとしているのか!?)
「あっ、お父さん。勘違いしないでね。別に咲子を苛めている訳では無いから!」
「私が純粋に、咲子の腕前を知りたいだけだから♪」
「まぁ、咲子は料理が出来ると、俺が母さんに言っていたからな」
俺はそう言いながら咲子の方を見る。
咲子は味噌汁を作っているようだ。味噌汁の具材となる小松菜を包丁で切っている。
『ザク、ザク』
咲子は手際よく小松菜を切っている。まな板の近くには、油揚げと皮なしウィンナーのお徳用袋が置かれている。
今朝の朝食は小松菜と油揚げの味噌汁。おかずは皮なしウィンナー炒めだろうか?
母さんは咲子を見ているが、特に手を出そうとはしない。
(良く分らんが、喧嘩している訳では無いし良いか……)
俺はそう考えて顔を洗いに行った。
……
顔を洗い終えて、台所に戻ってくると母さんに『真央をそろそろ起こして!』と言われたので真央を起こす。
真央が顔を洗いに行っている間、俺は布団を押し入れに仕舞い台所に戻る。
台所に戻ると、咲子は皮なしウィンナーをフライパンで炒めており、母さんは食器類の用意をしていた。時間的にも、そろそろ朝食が出来上がるのだろうか?
咲子は黙々と朝食を作っていた。何か声掛けをした方が良いかなと感じて、俺は咲子に声を掛ける。
「今日のおかずは皮なしウィンナーか!」
「そうだよ!」
「それが炒め終われば完成?」
「そうだよ。後は味噌汁に、お味噌を入れれば、完成だよ!」
咲子は嫌な顔1つもせずに答える。
やらされてる感は全く無くて、逆に望んでやっている感がした。
(咲子。料理作りは苦に成らないと前、言っていたしな)
「じゃあ、母さんと一緒に細かい準備をしておくよ」
「お願い~~」
俺は母さんと、朝食の細かい準備を行なった。
……
『いただきま~す』
みんなで食事前の挨拶をして朝食が始まる。
俺は味噌汁から飲む。
(うん!)
(俺が作るのと遜色無いや!)
我が家の味噌汁は、出汁はインスタント品だし、味噌も調味味噌で有る。
よっぽどの料理下手で無い限り、誰もが作れるはずだ。
咲子、真央も普通に味噌汁を飲んでいるが、母さんは試験官見たいに咲子が作った味噌汁を見ていた。
「うん。匂いも良いわね。……煮込みすぎて無い」
「どれ、お味は…」
母さんは1人喋りをしながら、咲子の味噌汁を採点しているようだ。
「うん…少し薄めの味。塩分の事はちゃんと考えているようだね!」
「さあ、最後は小松菜の食感だね!」
「どれどれ……」
母さんはそう言いながら、味噌汁の具材の小松菜を食べる。
「う~む!」
「適度に青臭さが残っていて、歯触りも丁度良い…。小松菜は直ぐに煮えるから、煮すぎやすいのに……やるわね咲子」
そんな面倒くさい事言わずに、素直に美味しいと言えば良いのにと思う俺だが……
その後母さんは皮なしウィンナーを食べて、ご飯を食べて、口の中の食べ物が無く成ってから咲子に声を掛ける。
「咲子……料理上手に成ったね♪」
「えっ!」
「あぁ、ありがと!!」
「別に普通に作ったつもりだけどね!!」
咲子は笑顔で言って、再びご飯を食べ始める。
母さんがブツブツ言っていたはずなのに、気付かなかったのだろうか?
真央も何も言わずにご飯を食べている。
きっと真央の中では、お母さんが作った朝食だと思って食べているのだろうか?
「咲子がここまで上手に料理が作れれば、お父さんも安心だね!」
「……咲子には感謝しているよ。本当に!」
普段の咲子なら、ここで会話の輪に加わってくるはずだが、今日は加わって来ずに、黙々とご飯を食べていた。
(あれ……めずらしいな?)
(何時もなら邪魔しに来るはずなのに?)
(1人で朝食を殆ど作ったから、お腹がそれだけ空いていたのかな?)
俺はそう思い朝食を続ける。
このメニューなら誰もが作れるはずだし、失敗する事殆ど無いだろう。
しかし、同じ材料、調味料を使っても微妙な味加減が有るからそこが難しい。
母さんが咲子を認めたのは、母さんと同じ作り方をしたからだろう。
咲子が母さんの料理作りを一番手伝っているから、手伝いながらコツを盗んだのかも知れない。
真央も特に朝食にケチを付けて来ないから、お母さん試験は合格なんだと思った。
母さんからは、咲子の帰る日を聞いているが、咲子の口からは直接聞いていない。
俺から聞くのも嫌らしいし、咲子から話してくるのを待ちながら、俺は朝食を食べた。
俺は台所から聞こえる物音で目覚める。
直ぐ近くに有る、目覚まし時計で時刻を確認すると、午前7時半を過ぎた位だった。
母さんと咲子はもう起きているらしく、隣を見ると真央はまだ寝ているようだった。
もう少し寝ても良いが、台所から話し声が聞こえる。母さんと咲子が一緒に朝食でも作っているのだろうか?
俺は台所が気に成ったので起きる事にした。
寝室にしている戸を『ガラッ』と開けると、やはりと言うか、母さんと咲子が朝食を作っているようだが、何時もと少し様子が違う気がする……
「おはよう、母さん。咲子」
「あっ、お父さん、おはよう~♪」
「おはよう! お父さん!!」
俺が挨拶をすると、それぞれが挨拶を返してくる。
俺は母さんの様子が気に成って、母さんの方を見るが、昨日の不機嫌さは直って居る感じで、二日酔いの感じも無さそうだ。
俺はそれを見て安心するが、ここでようやく気付く!
母さんと咲子が一緒に朝食を作っている様に見えたのだが、良く見ると母さんは殆ど動かずに咲子の様子を見ている。咲子1人で朝食を作っていた。
「……今日は、咲子が朝食を作っているのか?」
俺は咲子に声を掛ける。
「そうだよ! お父さん!!」
「お母さんが起きたから、私も起きて、朝ご飯のお手伝いをしようとしたら『今日は咲子が作りなさい』と言ったから、私が作っているの!」
「あ~、そうなんだ」
すると母さんが俺に話し掛けてくる。
「咲子の腕がどれだけ上がったのか、確認しようと思ってね♪」
「話通りなら、腕は上がっていると感じてね」
「咲子もいずれはお母さんに成るのだから、お母さん試験だよ♪」
「そんな、試験有るんだ。初めて知ったよ」
「まぁお父さんが、美味しい、美味しい言っても、私と真央ではまた違うからね♪」
「咲子の味が、みんなに美味しいと言ってくれるかの試験です!」
母さんはその様に言う。
(母さん急にどうしたんだろ?)
(まさか、昨日の件がまだ解決していないのか?)
(それか母さんは、俺と咲子を本当に結ばせそうとしているのか!?)
「あっ、お父さん。勘違いしないでね。別に咲子を苛めている訳では無いから!」
「私が純粋に、咲子の腕前を知りたいだけだから♪」
「まぁ、咲子は料理が出来ると、俺が母さんに言っていたからな」
俺はそう言いながら咲子の方を見る。
咲子は味噌汁を作っているようだ。味噌汁の具材となる小松菜を包丁で切っている。
『ザク、ザク』
咲子は手際よく小松菜を切っている。まな板の近くには、油揚げと皮なしウィンナーのお徳用袋が置かれている。
今朝の朝食は小松菜と油揚げの味噌汁。おかずは皮なしウィンナー炒めだろうか?
母さんは咲子を見ているが、特に手を出そうとはしない。
(良く分らんが、喧嘩している訳では無いし良いか……)
俺はそう考えて顔を洗いに行った。
……
顔を洗い終えて、台所に戻ってくると母さんに『真央をそろそろ起こして!』と言われたので真央を起こす。
真央が顔を洗いに行っている間、俺は布団を押し入れに仕舞い台所に戻る。
台所に戻ると、咲子は皮なしウィンナーをフライパンで炒めており、母さんは食器類の用意をしていた。時間的にも、そろそろ朝食が出来上がるのだろうか?
咲子は黙々と朝食を作っていた。何か声掛けをした方が良いかなと感じて、俺は咲子に声を掛ける。
「今日のおかずは皮なしウィンナーか!」
「そうだよ!」
「それが炒め終われば完成?」
「そうだよ。後は味噌汁に、お味噌を入れれば、完成だよ!」
咲子は嫌な顔1つもせずに答える。
やらされてる感は全く無くて、逆に望んでやっている感がした。
(咲子。料理作りは苦に成らないと前、言っていたしな)
「じゃあ、母さんと一緒に細かい準備をしておくよ」
「お願い~~」
俺は母さんと、朝食の細かい準備を行なった。
……
『いただきま~す』
みんなで食事前の挨拶をして朝食が始まる。
俺は味噌汁から飲む。
(うん!)
(俺が作るのと遜色無いや!)
我が家の味噌汁は、出汁はインスタント品だし、味噌も調味味噌で有る。
よっぽどの料理下手で無い限り、誰もが作れるはずだ。
咲子、真央も普通に味噌汁を飲んでいるが、母さんは試験官見たいに咲子が作った味噌汁を見ていた。
「うん。匂いも良いわね。……煮込みすぎて無い」
「どれ、お味は…」
母さんは1人喋りをしながら、咲子の味噌汁を採点しているようだ。
「うん…少し薄めの味。塩分の事はちゃんと考えているようだね!」
「さあ、最後は小松菜の食感だね!」
「どれどれ……」
母さんはそう言いながら、味噌汁の具材の小松菜を食べる。
「う~む!」
「適度に青臭さが残っていて、歯触りも丁度良い…。小松菜は直ぐに煮えるから、煮すぎやすいのに……やるわね咲子」
そんな面倒くさい事言わずに、素直に美味しいと言えば良いのにと思う俺だが……
その後母さんは皮なしウィンナーを食べて、ご飯を食べて、口の中の食べ物が無く成ってから咲子に声を掛ける。
「咲子……料理上手に成ったね♪」
「えっ!」
「あぁ、ありがと!!」
「別に普通に作ったつもりだけどね!!」
咲子は笑顔で言って、再びご飯を食べ始める。
母さんがブツブツ言っていたはずなのに、気付かなかったのだろうか?
真央も何も言わずにご飯を食べている。
きっと真央の中では、お母さんが作った朝食だと思って食べているのだろうか?
「咲子がここまで上手に料理が作れれば、お父さんも安心だね!」
「……咲子には感謝しているよ。本当に!」
普段の咲子なら、ここで会話の輪に加わってくるはずだが、今日は加わって来ずに、黙々とご飯を食べていた。
(あれ……めずらしいな?)
(何時もなら邪魔しに来るはずなのに?)
(1人で朝食を殆ど作ったから、お腹がそれだけ空いていたのかな?)
俺はそう思い朝食を続ける。
このメニューなら誰もが作れるはずだし、失敗する事殆ど無いだろう。
しかし、同じ材料、調味料を使っても微妙な味加減が有るからそこが難しい。
母さんが咲子を認めたのは、母さんと同じ作り方をしたからだろう。
咲子が母さんの料理作りを一番手伝っているから、手伝いながらコツを盗んだのかも知れない。
真央も特に朝食にケチを付けて来ないから、お母さん試験は合格なんだと思った。
母さんからは、咲子の帰る日を聞いているが、咲子の口からは直接聞いていない。
俺から聞くのも嫌らしいし、咲子から話してくるのを待ちながら、俺は朝食を食べた。
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