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第51話 中華料理店 その2
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車は走らせて数分。中華料理屋が見えてくる、中華料理 民章。
今日は日曜日だから、ランチは取り扱っていないが、平日はランチを取り扱っており、比較的手頃な値段で食べられる。しかし、今流行の格安中華系料理店では無いので、其所と比較すると値段は高い……
日曜日と言っても、駐車場には結構な車が止まっている。
宴会コースや予約等も取り扱っているので、融通が利きやすい店で有る。
店内に入ると昼食時を少し過ぎていたが、それでもテーブル席は満席で、出迎えた店員は普段は使ってない座敷の戸を開けて、俺たち家族を案内して座敷に座る。
「さて、何を食べようかな~」
咲子は早速メニューを広げて見ている。咲子がそれを行なうと、真央は咲子が開いているメニューを覗き込む。
「ここは叉焼麺がおすすめだぞ!」
俺はそう、咲子と真央に言うが……
「叉焼麺でも、普通の醤油味なんでしょ!」
「味噌叉焼麺や豚骨叉焼麺なら別だけど、それなら普通の中華料理を食べた方が良いよ!」
咲子はそう言う。
真央の方も……
「私は、酢豚の方が良いかな~~」
普段、メニュー選びに時間を掛ける真央が、もう食べたいのを決めているようだ。
普段ならこの辺で、店員さんがお冷やとおしぼりを持ってくるが、店内が混雑している関係でまだ来ていない。
「私(母さん)は、お父さんと一緒の物を頼むつもりだけど、叉焼麺と後は何を頼むの?」
「俺は叉焼麺とライスがここでの定番!」
「ライスと言うからには大とか有るの?」
「有るんじゃ無いかな?」
「店員さんに聞いてみるよ」
「じゃあ、私はライス大ね♪」
「咲子と真央は決まったか?」
「私(咲子)は決まったよ」
「青椒肉絲定食と、後は餃子が食べたい!」
「あっ、もちろん、ライスは大盛りね!」
「咲子は青椒肉絲定食ね。……餃子は2人前ぐらい頼むか」
「真央の方はどうだい?」
「私(真央)は酢豚定食!」
「お母さんが絶対作らないから!」
「真央は酢豚定食と……。ライスは普通盛りで良いの?」
「普通で良い!」
「成る程。分かった!」
みんなの食べたい物が決まった時に、丁度店員さんがやって来た。
「大変、お待たせして申し訳有りません」
店員さんはそう言いながら、お冷やとおしぼりを置いていく。
「注文の方は良いですか?」
俺は店員さんに聞く。
「はい。大丈夫です!」
「叉焼麺が2つとライスって、大盛りって出来ますか?」
「はい、大丈夫です」
「えっと、ライスは2つで、1つは大盛りで!」
「青椒肉絲定食をライス大盛りで、酢豚定食をそれぞれ1つ。餃子2人前お願いします」
「はい…」
「叉焼麺が2つと、青椒肉絲定食のライス大盛りと、酢豚定食と、ライスが並と大がそれぞれ1つで、餃子が2人前でよろしいですか?」
「はい。お願いします」
「それでは、しばらくお待ち下さい」
店員さんはそう言って離れる。
「ここがお父さんの行き付けのお店ね。中々良い所じゃない!」
母さんはその様に言う。
「そう言ってくれると嬉しいよ!」
料理が来るまでの間、雑談をしながら待つ。
料理の関係上、一番作りやすいメニューから先に出てくるので、最初に来たのは叉焼麺とライスだった……
ラーメン丼には、たっぷりの叉焼が乗せられていて、真ん中には刻みネギが盛られている。
ラーメンスープに浸かった叉焼を、ご飯に乗せて食べると、また違った美味しさが有る。
「あらら、私達のが先に来ちゃったね…」
母さんはそう言うが、咲子達の料理が来るのを待っていると麺が伸びてしまう。
「母さん仕方ないよ。……先に頂こう」
俺と母さんは、咲子と真央に断ってから先に頂く事にする。
俺と母さんは『いただきます』をして食べ始める。
ラーメンはスープが命だと言う位だから、俺がラーメンを食べる時はスープから始まる。
スープをレンゲですくいスープを飲む。
(うん。何時も通りというか、鶏ガラ出汁の効いた少し薄めの味だ)
(○系ラーメンを食べている人がこのラーメンを食べたら、きっと味が無いと言うだろう!)
俺は母さんの反応が見たくて、母さんのラーメンを食べる姿を観察する。
母さんもスープを飲んでから、麺を控えめにすする。
「……美味しいラーメンだけど、昔風の感じかな?」
「嫌いな味じゃ無いわ!!」
「母さん、叉焼も食べてみてよ!」
「どれ、どれ♪」
母さんは叉焼を箸で掴んで食べる。
「あ~~、成る程こう言った味なのね!」
「豚のバラ肉叉焼よりあっさりしていて、スープと良く合っているわ♪」
「逆にこれが普通の豚叉焼だったら、叉焼の油分でスープを殺しているかも知れないね!」
母さんは見事に解説してくれる。
母さんのグルメレポーターが上手だったのか、咲子と真央が叉焼に興味を示し始めた。
「お母さん……そんなに美味しいの?」
「1枚貰っても良い?」
咲子はそんな事を言っているが、咲子の箸は既に母さんの丼に延びていた。
真央も咲子を真似てか、真央の箸も俺の丼に延びていた。
「もう、しょうが無いわね!」
「1枚だけだよ」
「やった!」
咲子はそう言いながら、母さんの叉焼1枚を貰って食べる。
「もぐもぐ」
「へぇ~、何か高級感の有る味だね……上品というか」
咲子が思っていた味とは違ったのだろう。
きっと咲子は、焼肉屋で食べている牛肉を思ったのかも知れない。
真央も俺の丼から叉焼を取って食べている。
「この味……。焼き過ぎたローストビーフに似ているかも」
「えっ、真央!?」
「何処で、そんな物食べたの?」
「んっ?」
「菜子ちゃんお誕生会の時に食べた!」
真央はサラッと言う。
「あ~~、ローストビーフか。言われて見ればそんな気がするかも…」
咲子は、食べ終わってしまった叉焼の味を思い出しているようだ。
咲子は母さんに叉焼を再び貰おうとしたが、2回目は無かった。
がっかりした咲子だったが、その後直ぐに、咲子と真央の料理と餃子が運ばれて来たので、直ぐにいつも通りに戻る。
咲子と真央も『いただきます』をしてから、それぞれの料理を食べ始めた……
☆
昼食も食べ終えて店を出た後は、母さんと真央を駅まで送る。
中華料理店のお会計は、母さんとの約束通り全額俺が出したが、有る程度の金額は後日補填してくれるみたいだ。
駅近くの駐車場に車を止めて、母さんと真央を駅の改札まで見送る。
「じゃあ、お父さんと咲子。私達は一足先に家に帰るね♪」
「電車だから、大丈夫なはずだけど気を付けてね!」
「お父さん。ありがと!」
「……咲子。あまり、お父さんに迷惑掛けちゃダメだからね!」
「大丈夫だよ!」
「お父さんは、ちっとも私を迷惑だと感じてないから!」
「相変わらずだね……。遅くても、来週の日曜日までは戻って来るのよ!」
「は~い」
「分かった!」
「咲子お姉ちゃん。バイバイ~」
「真央もバイバイ!」
母さんと真央とは一時の別れに成るが、母さんと咲子との会話で気になる部分が有った。
『遅くても来週の日曜日までは戻って来るのよ!』と母さんが咲子に言った言葉が気に成った。どういった意味なんだろう?
咲子が元々帰る日が今日だったはずだが、俺が明日休暇を取った関係で、次の日に成ったのはまあ良いが、それより先の日は聞いてない。
母さんが冗談で言ったのか、本当なのかは分からないが、其所の言葉が気になった。
母さんと真央が改札を抜けてホームへ向かい、姿が見えなく成ったのを確認してから、咲子に声を掛けようとした時に、逆に声を掛けられる。
しかし、何時もの和やかな咲子では無く、真剣な眼差しをしている咲子だった。
「お父さん…」
「私の我が儘聞いてくれる?」
咲子の我が儘が、どんな物か分からないが状況からして、簡単な物では無い事は確かだった……
今日は日曜日だから、ランチは取り扱っていないが、平日はランチを取り扱っており、比較的手頃な値段で食べられる。しかし、今流行の格安中華系料理店では無いので、其所と比較すると値段は高い……
日曜日と言っても、駐車場には結構な車が止まっている。
宴会コースや予約等も取り扱っているので、融通が利きやすい店で有る。
店内に入ると昼食時を少し過ぎていたが、それでもテーブル席は満席で、出迎えた店員は普段は使ってない座敷の戸を開けて、俺たち家族を案内して座敷に座る。
「さて、何を食べようかな~」
咲子は早速メニューを広げて見ている。咲子がそれを行なうと、真央は咲子が開いているメニューを覗き込む。
「ここは叉焼麺がおすすめだぞ!」
俺はそう、咲子と真央に言うが……
「叉焼麺でも、普通の醤油味なんでしょ!」
「味噌叉焼麺や豚骨叉焼麺なら別だけど、それなら普通の中華料理を食べた方が良いよ!」
咲子はそう言う。
真央の方も……
「私は、酢豚の方が良いかな~~」
普段、メニュー選びに時間を掛ける真央が、もう食べたいのを決めているようだ。
普段ならこの辺で、店員さんがお冷やとおしぼりを持ってくるが、店内が混雑している関係でまだ来ていない。
「私(母さん)は、お父さんと一緒の物を頼むつもりだけど、叉焼麺と後は何を頼むの?」
「俺は叉焼麺とライスがここでの定番!」
「ライスと言うからには大とか有るの?」
「有るんじゃ無いかな?」
「店員さんに聞いてみるよ」
「じゃあ、私はライス大ね♪」
「咲子と真央は決まったか?」
「私(咲子)は決まったよ」
「青椒肉絲定食と、後は餃子が食べたい!」
「あっ、もちろん、ライスは大盛りね!」
「咲子は青椒肉絲定食ね。……餃子は2人前ぐらい頼むか」
「真央の方はどうだい?」
「私(真央)は酢豚定食!」
「お母さんが絶対作らないから!」
「真央は酢豚定食と……。ライスは普通盛りで良いの?」
「普通で良い!」
「成る程。分かった!」
みんなの食べたい物が決まった時に、丁度店員さんがやって来た。
「大変、お待たせして申し訳有りません」
店員さんはそう言いながら、お冷やとおしぼりを置いていく。
「注文の方は良いですか?」
俺は店員さんに聞く。
「はい。大丈夫です!」
「叉焼麺が2つとライスって、大盛りって出来ますか?」
「はい、大丈夫です」
「えっと、ライスは2つで、1つは大盛りで!」
「青椒肉絲定食をライス大盛りで、酢豚定食をそれぞれ1つ。餃子2人前お願いします」
「はい…」
「叉焼麺が2つと、青椒肉絲定食のライス大盛りと、酢豚定食と、ライスが並と大がそれぞれ1つで、餃子が2人前でよろしいですか?」
「はい。お願いします」
「それでは、しばらくお待ち下さい」
店員さんはそう言って離れる。
「ここがお父さんの行き付けのお店ね。中々良い所じゃない!」
母さんはその様に言う。
「そう言ってくれると嬉しいよ!」
料理が来るまでの間、雑談をしながら待つ。
料理の関係上、一番作りやすいメニューから先に出てくるので、最初に来たのは叉焼麺とライスだった……
ラーメン丼には、たっぷりの叉焼が乗せられていて、真ん中には刻みネギが盛られている。
ラーメンスープに浸かった叉焼を、ご飯に乗せて食べると、また違った美味しさが有る。
「あらら、私達のが先に来ちゃったね…」
母さんはそう言うが、咲子達の料理が来るのを待っていると麺が伸びてしまう。
「母さん仕方ないよ。……先に頂こう」
俺と母さんは、咲子と真央に断ってから先に頂く事にする。
俺と母さんは『いただきます』をして食べ始める。
ラーメンはスープが命だと言う位だから、俺がラーメンを食べる時はスープから始まる。
スープをレンゲですくいスープを飲む。
(うん。何時も通りというか、鶏ガラ出汁の効いた少し薄めの味だ)
(○系ラーメンを食べている人がこのラーメンを食べたら、きっと味が無いと言うだろう!)
俺は母さんの反応が見たくて、母さんのラーメンを食べる姿を観察する。
母さんもスープを飲んでから、麺を控えめにすする。
「……美味しいラーメンだけど、昔風の感じかな?」
「嫌いな味じゃ無いわ!!」
「母さん、叉焼も食べてみてよ!」
「どれ、どれ♪」
母さんは叉焼を箸で掴んで食べる。
「あ~~、成る程こう言った味なのね!」
「豚のバラ肉叉焼よりあっさりしていて、スープと良く合っているわ♪」
「逆にこれが普通の豚叉焼だったら、叉焼の油分でスープを殺しているかも知れないね!」
母さんは見事に解説してくれる。
母さんのグルメレポーターが上手だったのか、咲子と真央が叉焼に興味を示し始めた。
「お母さん……そんなに美味しいの?」
「1枚貰っても良い?」
咲子はそんな事を言っているが、咲子の箸は既に母さんの丼に延びていた。
真央も咲子を真似てか、真央の箸も俺の丼に延びていた。
「もう、しょうが無いわね!」
「1枚だけだよ」
「やった!」
咲子はそう言いながら、母さんの叉焼1枚を貰って食べる。
「もぐもぐ」
「へぇ~、何か高級感の有る味だね……上品というか」
咲子が思っていた味とは違ったのだろう。
きっと咲子は、焼肉屋で食べている牛肉を思ったのかも知れない。
真央も俺の丼から叉焼を取って食べている。
「この味……。焼き過ぎたローストビーフに似ているかも」
「えっ、真央!?」
「何処で、そんな物食べたの?」
「んっ?」
「菜子ちゃんお誕生会の時に食べた!」
真央はサラッと言う。
「あ~~、ローストビーフか。言われて見ればそんな気がするかも…」
咲子は、食べ終わってしまった叉焼の味を思い出しているようだ。
咲子は母さんに叉焼を再び貰おうとしたが、2回目は無かった。
がっかりした咲子だったが、その後直ぐに、咲子と真央の料理と餃子が運ばれて来たので、直ぐにいつも通りに戻る。
咲子と真央も『いただきます』をしてから、それぞれの料理を食べ始めた……
☆
昼食も食べ終えて店を出た後は、母さんと真央を駅まで送る。
中華料理店のお会計は、母さんとの約束通り全額俺が出したが、有る程度の金額は後日補填してくれるみたいだ。
駅近くの駐車場に車を止めて、母さんと真央を駅の改札まで見送る。
「じゃあ、お父さんと咲子。私達は一足先に家に帰るね♪」
「電車だから、大丈夫なはずだけど気を付けてね!」
「お父さん。ありがと!」
「……咲子。あまり、お父さんに迷惑掛けちゃダメだからね!」
「大丈夫だよ!」
「お父さんは、ちっとも私を迷惑だと感じてないから!」
「相変わらずだね……。遅くても、来週の日曜日までは戻って来るのよ!」
「は~い」
「分かった!」
「咲子お姉ちゃん。バイバイ~」
「真央もバイバイ!」
母さんと真央とは一時の別れに成るが、母さんと咲子との会話で気になる部分が有った。
『遅くても来週の日曜日までは戻って来るのよ!』と母さんが咲子に言った言葉が気に成った。どういった意味なんだろう?
咲子が元々帰る日が今日だったはずだが、俺が明日休暇を取った関係で、次の日に成ったのはまあ良いが、それより先の日は聞いてない。
母さんが冗談で言ったのか、本当なのかは分からないが、其所の言葉が気になった。
母さんと真央が改札を抜けてホームへ向かい、姿が見えなく成ったのを確認してから、咲子に声を掛けようとした時に、逆に声を掛けられる。
しかし、何時もの和やかな咲子では無く、真剣な眼差しをしている咲子だった。
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