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番外編
第18話 宿泊施設での就寝
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時刻は、22時を過ぎた頃……
一般的な宿泊施設では『22時以降は静かに過ごしましょう』と言われる所も多い。
此処の宿泊施設も、売店は21時で閉店して、フロント業務も22時で終了だ。
都会のビジネスホテルだと、結構深夜まで対応している様だが……
俺も普段の就寝時間は、大体23時頃だが……朝から車の運転をして、普段使わない筋肉を使って、晩ご飯も食べて、お酒も有る程度は飲んだので、この時間でも俺の体は、先ほどから眠りを訴えかけていた。
「母さん達……そろそろ、寝ないか?」
「父さんは眠くなってきた…」
和室の広間には晩ご飯時に、スタッフの手によって布団が敷かれたが、横1列に敷かれていた。
「お父さんは先に寝ても良いよ♪」
「私は、ドラマを見終わってから♪」
テレビドラマを見ながら、母さんはそう言う。
「じゃあ、お先に……」
俺はそう言って、布団で寝ようとするが、何処の布団で寝れば良いのだ?
「なぁ……寝る場所って、決まっている?」
俺がそう言うと、全員が一斉に俺の方に振り向く。
希望の場所でも有るのか?
「私は……、出入り口側で良いわ」
宮子はその様に言う。主催者だからか?
「私は、宮子お姉ちゃんの横で寝る!」
真央は宮子の隣で寝たい見たいだが、宮子が一番端を取ったため、自動的に宮子の手前は真央の場所と成る。
「私は、真ん中は嫌だな……」
咲子はそう言うが、残っている場所は、一番端に成る窓際に当たる部分と、1つ手前しか無い。
「なら、お母さんが真ん中で寝るわ♪」
母さんは真ん中を取る。
母さんが真ん中を取ると……
「じゃあ……私はお母さんの横で寝よう」
咲子は俺を母さんの横で寝かせない気か、母さんの横を取る!
「……残った場所は、窓際の布団だな…」
「そうだね♪」
母さんは気なしに言う。
別に……ここで寝たい場所は無かったし、窓際の一番端に敷いて有る布団で、俺は先に休む事にする。
俺以外はテレビを見ているか、スマートフォンを触っており、まだ体力は有る様だ。
俺は一足先に休む事にした……
……
「……」
夜中に目が覚める。スマートフォンで時刻を確認すると、午前3時手前だった。
俺はトイレに行って、トイレから戻ってきて、横1列に並んでいる布団を眺める。
みんな良く寝ている様だ……
俺は自分の布団に戻り、再び寝ようとするが、咲子は寝相が悪いのか布団がはだけていて、更に足までが俺の布団に侵入していた!
「相変わらず、寝相が悪いな…」
単身赴任の元に、咲子が俺の所に遊びに来ていた時も良く、咲子のタオルケットをかけ直した事を思い出す。
(今此処に居られるのも、咲子の御陰だな…)
俺はそう考えながら、咲子を起こさない様に、ゆっくりと足を咲子の布団に戻して、布団をかけ直す。
咲子は幸せそうな顔して眠っていた。俺はそれを見て、何気なく考える……
宮子や真央の寝顔はどんな風だろう…?
俺は何故だか気に成ったので、布団に入る前に『家族の寝顔チェック』を勝手に始める。
(まず、定番の母さんから!)
母さんの寝顔も…、咲子と同じ様に幸せそうな表情で眠っている。
母さんと良く似ている咲子は、寝顔まで引き継いだ様だ。
(その次は真央……)
(真央の寝顔。まともに見るのは、久しぶりだな!)
最近、真央の寝顔を見ると言ったら、クリスマスイブの時に、真央の部屋にプレゼントを置きに行く時位で有った。
真央も……優しそうな表情で寝息を立てていた。
(やっぱり、自分の子どもの寝顔を見ると落ち着くな…)
(真央も来年は中学生だが、お父さんを嫌いには成らないでくれ!)
真央には、お父さんが毛嫌い成らない事を祈りながら、今日の本当のメインで有る宮子の寝顔を見る!
今まで機会は無かったが、宮子の寝顔をじっくり見るのは初めてで有る。
(宮子は絶対に、俺を部屋に入らせ無かったからな…)
(クリスマスプレゼントも、母さんが置きに行ったし)
と言う訳で、宮子の寝顔を拝見する……
(……宮子の場合は、寝顔まで澄ましているのか?)
(顔つきは少し母さんに似ているが、咲子と比べると全然違うな…)
(それにしても寝る時位、気を抜けば良いのに…)
(まさか……起きている訳は無いよな…!)
もし、ここで宮子が急に目を開けられたら、俺の家族は崩壊するだろう!?
今の状態だと、宮子を品定め(夜這い)状態だからだ!
触れて確認したかったが……本当に起きていたら、宮子は絶対喚くだろう!
宮子の寝顔観察も早々切り上げて、俺は静かに自分の布団に潜り込む。
『家族の寝顔チェック』は無事に終えたが、少し危なかったと感じながら再び眠りに就いた……
一般的な宿泊施設では『22時以降は静かに過ごしましょう』と言われる所も多い。
此処の宿泊施設も、売店は21時で閉店して、フロント業務も22時で終了だ。
都会のビジネスホテルだと、結構深夜まで対応している様だが……
俺も普段の就寝時間は、大体23時頃だが……朝から車の運転をして、普段使わない筋肉を使って、晩ご飯も食べて、お酒も有る程度は飲んだので、この時間でも俺の体は、先ほどから眠りを訴えかけていた。
「母さん達……そろそろ、寝ないか?」
「父さんは眠くなってきた…」
和室の広間には晩ご飯時に、スタッフの手によって布団が敷かれたが、横1列に敷かれていた。
「お父さんは先に寝ても良いよ♪」
「私は、ドラマを見終わってから♪」
テレビドラマを見ながら、母さんはそう言う。
「じゃあ、お先に……」
俺はそう言って、布団で寝ようとするが、何処の布団で寝れば良いのだ?
「なぁ……寝る場所って、決まっている?」
俺がそう言うと、全員が一斉に俺の方に振り向く。
希望の場所でも有るのか?
「私は……、出入り口側で良いわ」
宮子はその様に言う。主催者だからか?
「私は、宮子お姉ちゃんの横で寝る!」
真央は宮子の隣で寝たい見たいだが、宮子が一番端を取ったため、自動的に宮子の手前は真央の場所と成る。
「私は、真ん中は嫌だな……」
咲子はそう言うが、残っている場所は、一番端に成る窓際に当たる部分と、1つ手前しか無い。
「なら、お母さんが真ん中で寝るわ♪」
母さんは真ん中を取る。
母さんが真ん中を取ると……
「じゃあ……私はお母さんの横で寝よう」
咲子は俺を母さんの横で寝かせない気か、母さんの横を取る!
「……残った場所は、窓際の布団だな…」
「そうだね♪」
母さんは気なしに言う。
別に……ここで寝たい場所は無かったし、窓際の一番端に敷いて有る布団で、俺は先に休む事にする。
俺以外はテレビを見ているか、スマートフォンを触っており、まだ体力は有る様だ。
俺は一足先に休む事にした……
……
「……」
夜中に目が覚める。スマートフォンで時刻を確認すると、午前3時手前だった。
俺はトイレに行って、トイレから戻ってきて、横1列に並んでいる布団を眺める。
みんな良く寝ている様だ……
俺は自分の布団に戻り、再び寝ようとするが、咲子は寝相が悪いのか布団がはだけていて、更に足までが俺の布団に侵入していた!
「相変わらず、寝相が悪いな…」
単身赴任の元に、咲子が俺の所に遊びに来ていた時も良く、咲子のタオルケットをかけ直した事を思い出す。
(今此処に居られるのも、咲子の御陰だな…)
俺はそう考えながら、咲子を起こさない様に、ゆっくりと足を咲子の布団に戻して、布団をかけ直す。
咲子は幸せそうな顔して眠っていた。俺はそれを見て、何気なく考える……
宮子や真央の寝顔はどんな風だろう…?
俺は何故だか気に成ったので、布団に入る前に『家族の寝顔チェック』を勝手に始める。
(まず、定番の母さんから!)
母さんの寝顔も…、咲子と同じ様に幸せそうな表情で眠っている。
母さんと良く似ている咲子は、寝顔まで引き継いだ様だ。
(その次は真央……)
(真央の寝顔。まともに見るのは、久しぶりだな!)
最近、真央の寝顔を見ると言ったら、クリスマスイブの時に、真央の部屋にプレゼントを置きに行く時位で有った。
真央も……優しそうな表情で寝息を立てていた。
(やっぱり、自分の子どもの寝顔を見ると落ち着くな…)
(真央も来年は中学生だが、お父さんを嫌いには成らないでくれ!)
真央には、お父さんが毛嫌い成らない事を祈りながら、今日の本当のメインで有る宮子の寝顔を見る!
今まで機会は無かったが、宮子の寝顔をじっくり見るのは初めてで有る。
(宮子は絶対に、俺を部屋に入らせ無かったからな…)
(クリスマスプレゼントも、母さんが置きに行ったし)
と言う訳で、宮子の寝顔を拝見する……
(……宮子の場合は、寝顔まで澄ましているのか?)
(顔つきは少し母さんに似ているが、咲子と比べると全然違うな…)
(それにしても寝る時位、気を抜けば良いのに…)
(まさか……起きている訳は無いよな…!)
もし、ここで宮子が急に目を開けられたら、俺の家族は崩壊するだろう!?
今の状態だと、宮子を品定め(夜這い)状態だからだ!
触れて確認したかったが……本当に起きていたら、宮子は絶対喚くだろう!
宮子の寝顔観察も早々切り上げて、俺は静かに自分の布団に潜り込む。
『家族の寝顔チェック』は無事に終えたが、少し危なかったと感じながら再び眠りに就いた……
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