単身赴任しているお父さんの家に押し掛けてみた!

小春かぜね

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番外編

第22話 俺が咲子を好きな理由!?

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 母さんからのお説教も終わって、部屋に戻ろうとすると…

「あなた達、何をしているの?」

 温泉から出て来て、部屋に戻ろうとする宮子に運悪く出くわす!

「あっ、宮子!」
「お父さんが、お馬鹿な事をしたから、お説教していたの!」

 母さんは何故か、笑顔で宮子に言う。

「馬鹿な事……?」
「あなた、また、何をしたの?」

 理由を当然聞いてくる宮子。

「この、“あんぽんたん”がね、咲子にまた翻弄されたから、注意をしたの♪」

(母さんの中では、耳を強く引っ張る行為が注意なのか!?)
(普通に体罰案件だぞ!?)

 俺は心の中でそう思うが、過ぎた事を蒸し返す必要も無い……

「ねぇ、あんたって……、学生時代は暗い学生時代だったの?」

「えっ、宮子!?」
「突然、何を言い出す?!」

 宮子が急に意味不明な発言をする。

「いい大人が子どもに手を出して、本当の変態だったのね!」
「学生時代にきちんと恋愛をしていれば、物事に分別が付くはずだ!!」

 確かに学生時代は、青春を謳歌しまくった訳では無い。
 そこそこ親友も居て、女性の親友も居たが、親友が恋人関係には発展しなかった…。俺はその女性の親友に好意を持っていた……

 学生時代に恋愛を満足に出来なかった原因が…、咲子を何処かで求めている原因か!?
 その前に宮子…。聞いた事は無いが、宮子に彼氏は居るのか?

「ねぇ、お母さん!」
「何で、こんな奴……好きに成ったの!?」

「何でって……?」
「それは宮子。秘密だよ~~♪」

 母さんは、和やかな笑顔で宮子に言う。

「はぁ…?」

 宮子はポカーンとする。

「お父さんはお母さんから見ても、女性に甘い人だと思うわ♪」
「優しい人と言いたいけど、脇が甘すぎるのも事実だね♪」

「…そんな人でも、お母さんは好きと…?!」

「私は好きと言うより、お母さんだからね♪」
「お父さんはお母さんが好きらしいけど、咲子の誘惑には直ぐに負けるし、難しいね。宮子♪」

「……」

 母さんが掴み所の無い事ばかり言うので、宮子は返答に困っている。

「まぁ…、しっかり注意はしたし、宮子もお父さんをまた嫌いに成らないでね♪」
「お母さんからのお願い~♪」

「…私がお母さんの立場なら今すぐ、サメの居る海域に行って、あいつを突き落としているのに!!」

 宮子は俺に、怒りを含ませながら言うが、母さんは済んだ事にしているので、やりようのない怒りを俺にぶつける!

「…あなたは、咲子のどの辺が良いの!?」
「私や真央には、全然興味を感じてないし…?」

「何処って言うか……母さんの若い時に、似ているのかなと感じて…」

「お母さんの若い時!?」

 宮子はトーンを上げる!

「宮子も知っている通り、俺が母さんと出会ったのは、宮子が大体、小学4年生位の時だろ?」

「そうだね…」

「今でも愛しい母さんだが、俺は10代の母さんを知らない…」
「何せ母さんは、子ども時代のアルバムを一切見せてくれない!」

『恥ずかしいから///』の理由で、母さんの子ども時代を見せてくれない。
 そのため、俺の知っている母さんの面影(小春)は出会った時からで有る。

「うゆ!」
「お母さんは咲子ほど、おてんばで娘では無いよ///」

 ここで急に恥ずかしがる母さん。
 母さんの中でも、咲子はおてんば娘の様だ……

「…咲子をお母さんの若い時として、あなたは見ていると言いたいの?」

「そんな感じだ…。宮子」

「……」

 宮子はここで考え始めた。
 今までの会話を聞いて、宮子なりに咀嚼している様だ。
 宮子は母さんに聞く。

「お母さんは、あいつの事は好きなの?」

「宮子…。あいつで呼ぶ出なく、お父さんと言いなさい…」
「好きじゃ無きゃ、結婚はしないよ!」

「何か疲れた…」
「お母さんは、咲子に取られるかも知れないあいつが、それでも好きなんだ…」

 宮子がそう言うと……

「咲子が…、どの辺まで本気かは分からないけど、私の目が黒い内は、咲子の好きにはさせないわ♪」
「お母さんが強いのを何処かで教えなくては♪」

 笑いながら母さんは言い放つ。
 それを見て、思わず顔を見合わせる俺と宮子。

「仲が良い夫婦は良いけど…、あなたも大人だからしっかりしてよ!」

「本当に気を付けるよ、宮子」
「俺も少し油断していた…」

「私が“どうのこうの”言うより、お母さんの方がしっかりしている様だから、これ以上は言わないけど、家族の恥さらしだけには成らないでね!」

「ふん!!」

 宮子はそう言って、部屋に戻って行く。

「そうか~~♪」
「お父さんは、私の学生時代を想像して、咲子と重ねて見ているんだ~♪」
「学生時代の制服は、まだ家の何処かに有るはずだ~♪」

「えっ、そうなの!!」

 俺は母さんの言葉に反応して、思わず喰い付く。

「うん?」
「やっぱりお父さんは、そっち系が好きなの?」
「そんな感じは、していたけど…?」

「えっ?」
「どうだろうね…?」
「あはは…」

 学生服シリーズを嫌いな人は居ないと思う。(恐らく…)

「お父さんが望めば、見せて上げても良いかな~~♪」
「でも、その前に着られるかな…? 少し心配だ…」

 母さんの学生時代の体型が……うん。深くは考えないで置こう!

「そっ、それは、是非!!」

「なら、お母さんも頑張って、学生時代を思い出しますか~~♪」
「お披露目は、気が向いたらね~♪」

 母さんは笑顔で言う。

(やっぱり……咲子の笑顔も好きだが、母さんの笑顔が一番好きだ!)

「じゃあ、手を繋いで部屋に戻ろう~~♪」

 母さんは無邪気に言う。外見は『ピーー』だが、心はまだ10代のようだ!
 母さんと久しぶりに手を繋いで、仲良く(?)部屋に戻った!!
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