単身赴任しているお父さんの家に押し掛けてみた!

小春かぜね

文字の大きさ
125 / 167
番外編

第46話 真田家ペット会議 その6

しおりを挟む
「母さん…。このまま宮子の案で決めたいのだが、咲子達の事を考えると少し……」

 すると母さんは、呆れ顔をしながらため息をつく。

「……お父さんは優しいわね。仕方無い♪」
「かなりの金額は掛かると思うけど……、ペットレンタルをしますか?」

「ちょっと、待って……!!」

 母さんが言った直後、宮子が何故か声を上げる。
 この案が不満なのだろうか?

「……どうせ最初から、平行線に成るのは目に見えていた!」
「咲子も気持ちも、真央も気持ちも解る」
「ペットレンタルも悪くは無いけど、手続きやみんなの希望ペットをレンタルして、其処からペットを決めるのは時間が掛かりすぎる……」
「もう、ここで話すよりも、実際の実物を見た方が私は良いと思う!!」

「宮子……」
「それは、ペットショップに行って決めると言う事?」

 母さんは宮子に質問をする。

「そうなるけど…、出来ればペットショップと言っても、専門店の方が良いと思う」
「今調べたら、この県の都市部にも小鳥やうさぎの専門店が有るらしいの!」

「専門店ならスタッフもしっかりしているし、相談もしやすい」
「今日は、みんなの飼いたい気持ちだけを聞いて、後日各ペットショップを巡って、ペットを決めれば良いと私は感じる!」

「宮子!」
「まぁ、その方がレンタルするよりかは安いから、お母さんは賛成だけど、咲子や真央の意見は?」

「私は、うさぎ専門店のペットショップに行って見たいからそれで良い!」
「みんなも、本物のうさぎさんを見たら、考えが変わるかも知れないし♪」

「宮子お姉ちゃんがそう言うなら、そうする……」

 咲子は素直に宮子の案を受け入れたが、真央は仕方無しの言い方だった。
 ここで粘っても、ネコに決まらない事は、真央自身でも自覚しているのだろう……

「じゃあ、今日のペット会議はこれで終了にしちゃうよ♪」
「みんな、それで良い?」

「あっ、はい!」

 ここで咲子が挙手をする。
 何か、言いたい事でも有るのだろうか?

「はい。咲子!」

 司会の母さんは、咲子を名指す。

「さっきのペットレンタルの話だけどお姉ちゃんの場合は小鳥だから、小鳥さんは外にいっぱい居るから、そのまま捕まえて試し飼いは出来ないの?」

 咲子がそう言うと宮子は即返答をする。

「咲子……。野鳥は飼えないのよ…」
「それに……どうやって捕まえるのよ?」
「虫取り網で、昆虫を捕まえる感じでは無いよ……」

「お姉ちゃん!」
「鳩に餌を上げる感じでやれば、小鳥さんも絶対に来るよ!!」

「あんたって子は……だから、野鳥は飼えないの!!」

「お姉ちゃん!」
「でも、公園で鳩に餌を上げている人とか、結構見るよ!!」
「あれも餌を上げている訳だから、間接的に飼っているのと同じじゃ無い!!」

「咲子……」
「あれは……餌を上げている訳で無く、人間の興味でやっているだけだから…」
「それに地域によっては、鳩の餌やりを禁止している場所だって有るわ!!」

「それに……野鳥は病気を持っている恐れが有るわ。私は条例違反やリスクを冒してまで、野鳥を飼いたいとは思わない!」

「お姉ちゃん……。ペットを飼うのは難しいのだね」

「仕方無いわ!」
「興味で飼ったは良いが飽きて、山中とかに逃がしたり、鳴き声が五月蠅いから虐待する等の事件が多すぎるから……」

「だからこそ……ペットを飼う時は、慎重に成らなければ成らないのよ!」
「縁日で金魚すくいをする感覚で、ペットを飼っては駄目だわ!!」

 ……

 ペット会議の纏めは、宮子が上手に本当に纏めた!
 真央のネコを飼いたい気持ちは本当だろうが、真央は菜子ちゃん家の一部分しかネコを見ていない。
 俺としても出来ればペットは飼いたくない。ペットは病気になっても人間みたいに健康保険が無い。
 一応ペット保険は有るそうだが、我が家の経済状況ではペットより、娘達を優先したい……

「後だれか……質問とかは有りますか♪」

「……」

 咲子の質問の後、司会の母さんは尋ねるが、咲子以外は質問や意見を言わなかったので、これにて第1回、真田家ペット会議と言うより会談が終わる。
 今後……母さん達の都合が良い時間に各ペットショップを巡って、希望のペットを実際に見て、其処から話を煮詰めるそうだ。

 早ければ来月には、第2回、真田家ペット会議が開催されるかも知れない……
 しかし……会議というのは何時も思うが疲れる物だ……
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?

来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。 そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった! 亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。 「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」 「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」 おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。 現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。 お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、 美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

英雄の番が名乗るまで

長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。 大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。 ※小説家になろうにも投稿

【完結】元Sランク受付嬢の、路地裏ひとり酒とまかない飯

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
ギルド受付嬢の佐倉レナ、外見はちょっと美人。仕事ぶりは真面目でテキパキ。そんなどこにでもいる女性。 でも実はその正体、数年前まで“災厄クラス”とまで噂された元Sランク冒険者。 今は戦わない。名乗らない。ひっそり事務仕事に徹してる。 なぜって、もう十分なんです。命がけで世界を救った報酬は、“おひとりさま晩酌”の幸福。 今日も定時で仕事を終え、路地裏の飯処〈モンス飯亭〉へ直行。 絶品まかないメシとよく冷えた一杯で、心と体をリセットする時間。 それが、いまのレナの“最強スタイル”。 誰にも気を使わない、誰も邪魔しない。 そんなおひとりさまグルメライフ、ここに開幕。

裏庭係の私、いつの間にか偉い人に気に入られていたようです

ルーシャオ
恋愛
宮廷メイドのエイダは、先輩メイドに頼まれ王城裏庭を掃除した——のだが、それが悪かった。「一体全体何をしているのだ! お前はクビだ!」「すみません、すみません!」なんと貴重な薬草や香木があることを知らず、草むしりや剪定をしてしまったのだ。そこへ、薬師のデ・ヴァレスの取りなしのおかげで何とか「裏庭の管理人」として首が繋がった。そこからエイダは学び始め、薬草の知識を増やしていく。その真面目さを買われて、薬師のデ・ヴァレスを通じてリュドミラ王太后に面会することに。そして、お見合いを勧められるのである。一方で、エイダを嵌めた先輩メイドたちは——?

【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました

ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。 名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。 ええ。私は今非常に困惑しております。 私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。 ...あの腹黒が現れるまでは。 『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。 個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

美人同僚のおまけとして異世界召喚された私、無能扱いされ王城から追い出される。私の才能を見出してくれた辺境伯様と一緒に田舎でのんびりスローライ

さら
恋愛
美人な同僚の“おまけ”として異世界に召喚された私。けれど、無能だと笑われ王城から追い出されてしまう――。 絶望していた私を拾ってくれたのは、冷徹と噂される辺境伯様でした。 荒れ果てた村で彼の隣に立ちながら、料理を作り、子供たちに針仕事を教え、少しずつ居場所を見つけていく私。 優しい言葉をかけてくれる領民たち、そして、時折見せる辺境伯様の微笑みに、胸がときめいていく……。 華やかな王都で「無能」と追放された女が、辺境で自分の価値を見つけ、誰よりも大切に愛される――。

処理中です...