単身赴任しているお父さんの家に押し掛けてみた!

小春かぜね

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番外編

第58話 結婚直前の旅行 その4

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「ねぇ、小春……」
「小春はどうして、予定の変更をしてまで、此処に来たかったの?」

 小春が予定変更をしてまで、此処に来たかった理由を、俺は聞いて見る。

「まぁ……私が、爬虫類に興味が有ると言えばそうだけど、来る予定も有ったのよ!!」

 小春は明るい笑顔で言うが……、俺はしまったと感じる!!

(……小春が宮子・咲子だけで、此処に来る事は有り得ないから、前夫ぜんぷを含めてでの意味で、言っているのだよな!?)

 小春も車の免許を持っているが、ドライブがしたくて取得したと言うより、生活や就職に有利だからの理由で取得している筈だ。
 これが、ドライブ好きの女性なら今回の場合、代わりばんこで運転するのだろうが、小春は運転したがら無かった。
 ずっと、助手席の方が気楽と言った。

「ごめん……小春。変な事を聞いてしまって///」

 俺は素直に小春に謝る。

「んっ? あぁぁ!///」
「変な気を遣わないで、筑摩さん!!//////」

 小春は慌てながら言い始める。

「此処に来たかったのは本当だけど、前の夫の意味を含めて、言った訳では無いわ!」
「前の夫とも『行きたいよね♪』とは言っていたけど、それだけだから!//////」
「本音は、私が色々な爬虫類を見たいだけ!!」

「……小春は、爬虫類が好きなの?」

「そう。好き!」
「爬虫類全般が好きだけど、特に恐竜とか蛇が好きだね!!」
「蛇も何時かは、飼って見たいと思っているの♪」

「私もあの時代に……恐竜で生まれたかったわ♪」
「きっと、楽しいでしょうね~~♪」

(変わった人だな…。女性で、恐竜や蛇に興味有るなんて……)

「じゃあ、待望の爬虫類博物館に行きましょうか。小春さん!」

「はい! 筑摩さん。行きましょう!!」

 俺達はチケットを買って、爬虫類博物館デートを楽しむ。
 名前こそは爬虫類博物館だが、メインは恐竜の展示物が大半で有った。
 色々な恐竜の骨格姿が展示されており、見がいは確かに有る。それを小春と見て回る。
 それ以外にも、地球の科学や生命の歴史。爬虫類の展示もされて居るが、博物館なので生きては無い。

「こんな大きい恐竜が、昔は本当に居たなんて、信じられないよね~~♪」
「筑摩さん!!」

 オロロティタンと言う、大型恐竜の展示物を見ているが、こんなのに襲われたら、人間何か一溜まりも無い……

「俺は、今の時代に生まれて、本当に良かったよ!」
「鈍くさいから、俺はこれに、食べられるかも知れない…」

「あら、筑摩さん!」
「この子は草食よ~~!!」

 小春は笑いながら言う。

「えっ、そうなの!」
「こんなにデカいから、肉食だと思って見ていた…!?」

 たしかに、説明書きを良く見ると『草食』と書いて有った。

「けど、本当に今の時代に生まれて良かった!」
「草食でも、こいつに踏み潰される可能性が、まだ有るからね…!」

「そうだね、筑摩さん!」
「こんな時代が有ったなんて、今でも本当に信じられないわ♪」

「氷河期が来なければ、恐竜は絶滅していないでしょうね♪」

「そうかもね…?」

 小春は嬉し顔で、館内の恐竜展示物を見て回っていた。
 本当に来たかった様だ。

(人の趣味は人それぞれだから、何も言わないで置こう!)
(俺のドライブ趣味だって、小春は何も言って来ないから!!)

 2時間位の時間を掛けて、爬虫類博物館を回る。
 最後に小春は、お土産コーナーで箱菓子を買ってから、博物館から出る。
 家へのお土産だろうか?

 時間を確認すると……14時半直前だった。
 俺は小春に今後の予定を聞こうとするが、小春はスマートフォンで何かを操作していた。家族にでも連絡を取っているのか?

「小春…。この後はどうする?」
「少し早いけど、日帰り温泉にでも行く?」

 この周辺に、メインと成る観光施設は無さそうだし、今から他の観光施設に向かうのは、時間的に少々厳しい感じはする。

「筑摩さん!」
「今から、最初の予定通り、岬に向かいましょう!!」
「上手く行けば、最終の遊覧船に乗れるかも知れないわ!!」

 そう言いながら、小春は俺にスマートフォンを見せてくる。
 その画面には、岬の遊覧船時刻表が表示されていた。

「最終が16時だから、今からなら、ギリギリ間に合うのでは無いかな。筑摩さん♪」

「高速道路を使えるだけ使えば、間に合うかも知れないけど、それで良いの。小春?」

 今回の日帰り旅行は、全て割勘で有る。
 食事とかチケット料金は各自支払いで、高速道路料金やガソリン代は後日、折半の約束に成っている。
 本来は全額、俺が出すべき何だが、小春はそれを不思議と拒否した!?
 本当に割勘派なのか、弱みを握られたく無いのかは当時、分からなかった。

「平気よ!」
「此処まで来たんだから、楽しめる所まで楽しみましょう♪」

「けど……泊まりは絶対に無しだからね!」
「深夜に成っても、筑摩さんには運転を頑張って貰います♪」

 旅行時間を遅くして、俺が小春とのラ○ホテルIN計画が、崩れ去った瞬間だった。
 小春を欺こうとしたが、それは失敗に終わりそうだ。

「良し!」
「じゃあ、今から岬に行くか!!」

「お~~!」
「行きましょう! 筑摩さん!!」

 天気は曇天から、少し晴れ間が見えてきたが、岬の天気はまた違う可能性が有る。
 俺は、遊覧船の時刻を気にしつつ、最大限の安全速度で、岬に向かう事にした……
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