単身赴任しているお父さんの家に押し掛けてみた!

小春かぜね

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番外編

第66話 帰る直前に…… その4

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 咲子と作る昼食で有る、カレー作りもドンドンと進んでいく。
 俺はキツい言葉を言ったつもりは無いが、咲子は先ほどと比べれば、話し掛けずに料理は進んでいく。
 俺がカレーに成る野菜類を煮込んでいる間、咲子はサラダを作っている。
 手慣れた手つきで、咲子はサラダの野菜類を切っていると……

「……カレーに乗せるトッピングが無いね」
「揚げ物とかソーセージとか!」

 咲子は思い出した様に言う。
 有れば有った方が良いが、カレーライスだけでも十分にメインに成る。
 それに、その辺が無くても生玉子やチーズ類は、母さんの冷蔵庫に常備されている。

「母さんが今朝言っていたけど、今晩もカレーなんだろ」
「その時に、豚カツ等は用意すれば良いのでは無い…?」

「私達はそれで良いけど、お父さんがそれだと寂しいでしょう…」
「カレーライスだけだと……」

 咲子は俺を気遣った発言をするが、果たして本心だろうか?

「俺は昼食をガツガツ食べる派では無いからな」
「揚げ物類のトッピングは昼食には要らないよ」

「そう…。お父さんがそれで良いのなら、良いけど……」

(昼に食べ過ぎると眠たく成るし、それに俺は午後から単身赴任先に向かわなければ成らない)
(本来は……余計な仕事(カレー作り)をしている訳だが、う~む)

 俺はそう考えながらカレーに成る野菜類を煮込んで、カレールーや隠し味を入れてカレーを完成させた。

 ……

 時刻は11時を過ぎた頃……

 予定より早くカレーは完成したが、昼食の時間には少し早い。
 流石に疲れたので昼食までの時間、俺はリビングに有るソファーで横に成っていると……

「……寝ているの?」

 宮子がリビングに入って来て、ソファーで寝転んでいる俺に声を掛けてくる。

「んっ、んん。宮子か…」
「どうした…?」

 宮子は相変らず、澄ました表情で言う。

「眠たいのなら別に良いわ!」
「と言いたいけど、昼食の時刻は何時もの時間で良いの?」

 宮子はそう聞いてきた。
 俺を気遣って居るのだろうか?

「少し…、早い昼食でも良いが、俺がそう言ってないから、みんな普段の時間で動いているだろう」

「そうね……」
「あなたも帰らなければ成らないのだから、そう言えば良かったのに…」

 今リビングに居るのは、俺と宮子だけで有る。
 母さんは他の場所で家事をしているし、咲子は一旦自室に戻り、真央も自室に居るだろう。

「……私が、声を掛けてきて上げようか?」

 珍しいと言うべきか、初めて耳にする言葉を言う宮子!?
 完全に俺に……心を開いてくれたのか!!

「そうしても良いけど……俺は今、本当に眠いからな」
「30分位は寝たい気分だから、昼食の時間は何時も通りで良いよ」

「そう……」
「昨晩も、大分遅かった様だしね」
「結構……遅くまで起きていたでしょう!」

「!」

 宮子は此処で爆弾発言をする。
 俺は宮子の顔を思わず見るが、宮子の表情はニヤけたり、小馬鹿にしている表情では無く、澄まし顔のままで有った。

(俺と母さんの営みを知っているのか!?)
(宮子位の年齢ならもう、嫌悪感を持つ事は無いだろうが……)

「あぁ……宮子達が自室に戻った後、母さんと一杯やってな」

 営みの部分は伏せて、実際の部分は言う。

「……そう」
「仲が良い事ね……」

 宮子は何か言いたそうな顔をしていたが、夫婦の愛にケチを付ける気か!?

「……私は、目を付けられ無かっただけマシか」

 何かの意味を含ませながら言う宮子。

「……」

(どう、返事をしよう)
(『そうだな』とは言えないし、どう答えよう…)

「まぁ、良いわ!」
「じゃあ、昼食の時間に成ったら、また来るから」
「……お休み」

 宮子はそう言い残して、リビングから出て行った。
 宮子のさっきの発言で、眠気が一気に吹っ飛んでしまった!
 けど……疲労感は有るので、そのまま横で居る。

(怪しい動画の世界なら、義理の娘に手を出すシリーズが有るが、あんな気の強い宮子に手でも出したら、俺は速攻で小春かあさんを失うに決まっている)

(アレが出来るのは、真央位の大人しい子で無いと……イカン!)
(俺は何を考えているのだ!!)
(義理どころか、実の娘に手を出したら洒落に成らん!!)

(全く……宮子の奴。不穏な発言をして……)

 意識は完全に覚めてしまったが、それでも俺は昼食の時間までは体を休めた。
 もっと幼い内に宮子が心を開いていたら、俺は宮子に手を出していたのか!?
 そんな事も考えながら……
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