146 / 167
番外編
第67話 別れ間際に食べる昼食 その1
しおりを挟む
昼食の時間が近付いてくると、宮子が声を掛ける前に咲子が声を掛けてきた。
「お父さん! そろそろ、ご飯の時間だよ!!」
俺は半分起きていたが、咲子に起こされたので起き上がり、昼食の準備を咲子と始める。
少し冷めたカレーを温め直し、その間に母さん達もやって来て、お皿にご飯を盛り付けたり、サラダの用意をしている。
みんなのお皿にご飯が盛られた所に、俺は食堂のおばさんの様に、ご飯が乗ったお皿にカレールー掛けていく……
「具だくさんカレーだね♪」
「美味しそう~~♪」
カレーライスに成った、お皿を見ながら母さんは言う。
カレーの定番野菜以外に、ナス・ピーマン・エリンギの入った、お父さん特製カレー!
何時ものお父さんカレーより、きっと美味しい筈だ……
「……凄く、張り切ったね」
「私の言葉聞いていた…?」
宮子も、カレーライスに成ったお皿を見ながら言う。
ナスも入った事に依って、ボリュームが一気に増した。
ナスは直ぐに煮崩れるので、本当の最後に入れて有る。
「ナスは予定外だったけど、母さんが使って欲しいとの事だったので、ナスを入れたらそう成った」
「これが……あなたのカレーね!」
「後は味だね……」
宮子はそう言いながら、ダイニングテーブルに向かう。
味に関しては何時もと変わらないと、俺は思うが……
昔みたいな嫌々の顔で無く、宮子は期待している表情で有った。
みんなのお皿にカレールーを掛けて、全員がダイニングテーブルに座り、昼食の開始で有る。
昼食だからジュース類は無く、冷たい水だけで有る。
咲子の言う通り、テーブル上には幾つかの種類のドレッシングが置いて有り、ドレッシングだけ言えばサラダバーの様な感じで有った。
「お父さん! 咲子!」
「カレー作り、お疲れさま!!」
「知っての通り、今晩もカレーだけど、その時は惣菜類を足すからね♪」
「お父さんは、向こうで好きなものを食べてね!」
「では、みんなで頂きましょう♪」
「いただきます!」
『いただきます!!』
母さんの音頭で昼食が始まる。
冷蔵庫に生玉子やチーズが有るが、誰も使おうとはしなかった。
俺も早速食べたい所だが、母さんや宮子の反応を見たいのでしばらくは待つ。
母さんはスプーンで、ご飯とカレーを混ぜて口に入れる。
「もぐ、もぐ……」
俺は母さんの反応を待っている。
今日はどんな感想を言うのだろうか?
しかし……一口目では感想は言わずにもう一口食べる…?
「もぐ、もぐ……?」
母さんが二口目を食べた後、何故か首を傾げる。
変な物でも入っていたか!?
「どうした、母さん!」
「どこか変な味でもするか?」
「……いや~~、まさかとは思うけど……良いお肉使った?」
「今日のカレーは…、脂が美味しいと言うか、味にコクが有って、しっかりした味になっている」
(流石母さんだな…)
(小間切れとは言えども、国産牛肉を使ったのを見抜かれたか!!)
「どうせ…、お父さんが咲子を甘やかしたのだろうけど、赤字に成ったでしょ~~♪」
母さんは怒る素振りは見せずに、苦笑いをしながら言う。
俺はもっと怒ると感じていたが、そうでは無かった。
「晩ご飯の量まで作って貰ってしまったから、“あれやこれ”とは言わないけど、お小遣いの追加は無いからね!♪」
「うん、うん。良いお肉だけ有って、美味しいわ!♪」
母さんは笑顔で言って、そのままカレーを食べ続ける。
宮子の反応はどうだろうか?
「もぐ、もぐ……」
宮子は何も言わずに、カレーライスを食べている。
母さんの様に、宮子自ら感想は述べる事は少ない。
「どうだ! 宮子!!」
「宮子にとっては、本当に久し振りだろ!!」
「大学生に成ってからは、バイトを理由に食べなく成っていたからな」
宮子が、俺のカレーを食べるのは本当に久し振りの筈だ。
もしかしたら、1年以上は食べていないと思う。
「……良く、覚えているね。それだけ、気に掛けられているのか」
「そうね……あなたのカレーを食べるのは本当に久し振りだわ」
「でっ、味はどうだ!!」
「宮子の口に合っているか……」
宮子はスプーンを一旦置き、感想を言う様だ。
「まぁ……学食のカレーよりは美味しいと思う」
「けど、今日のカレーは、肉が何時ものと違うのでしょ!」
「今日だけで言えば、美味しいと感じる……」
宮子はそう言って、再びカレーライスを食べ始める。
これは、宮子が喜んでいると見れば良いのか?
(咲子や真央も嬉しそうに食べているし、赤字に成ったのは事実だが、みんなが喜べばそれで良い……)
みんなが美味しそうにカレーライスを食べているを見て、俺もカレーライスを食べ始めた。
「お父さん! そろそろ、ご飯の時間だよ!!」
俺は半分起きていたが、咲子に起こされたので起き上がり、昼食の準備を咲子と始める。
少し冷めたカレーを温め直し、その間に母さん達もやって来て、お皿にご飯を盛り付けたり、サラダの用意をしている。
みんなのお皿にご飯が盛られた所に、俺は食堂のおばさんの様に、ご飯が乗ったお皿にカレールー掛けていく……
「具だくさんカレーだね♪」
「美味しそう~~♪」
カレーライスに成った、お皿を見ながら母さんは言う。
カレーの定番野菜以外に、ナス・ピーマン・エリンギの入った、お父さん特製カレー!
何時ものお父さんカレーより、きっと美味しい筈だ……
「……凄く、張り切ったね」
「私の言葉聞いていた…?」
宮子も、カレーライスに成ったお皿を見ながら言う。
ナスも入った事に依って、ボリュームが一気に増した。
ナスは直ぐに煮崩れるので、本当の最後に入れて有る。
「ナスは予定外だったけど、母さんが使って欲しいとの事だったので、ナスを入れたらそう成った」
「これが……あなたのカレーね!」
「後は味だね……」
宮子はそう言いながら、ダイニングテーブルに向かう。
味に関しては何時もと変わらないと、俺は思うが……
昔みたいな嫌々の顔で無く、宮子は期待している表情で有った。
みんなのお皿にカレールーを掛けて、全員がダイニングテーブルに座り、昼食の開始で有る。
昼食だからジュース類は無く、冷たい水だけで有る。
咲子の言う通り、テーブル上には幾つかの種類のドレッシングが置いて有り、ドレッシングだけ言えばサラダバーの様な感じで有った。
「お父さん! 咲子!」
「カレー作り、お疲れさま!!」
「知っての通り、今晩もカレーだけど、その時は惣菜類を足すからね♪」
「お父さんは、向こうで好きなものを食べてね!」
「では、みんなで頂きましょう♪」
「いただきます!」
『いただきます!!』
母さんの音頭で昼食が始まる。
冷蔵庫に生玉子やチーズが有るが、誰も使おうとはしなかった。
俺も早速食べたい所だが、母さんや宮子の反応を見たいのでしばらくは待つ。
母さんはスプーンで、ご飯とカレーを混ぜて口に入れる。
「もぐ、もぐ……」
俺は母さんの反応を待っている。
今日はどんな感想を言うのだろうか?
しかし……一口目では感想は言わずにもう一口食べる…?
「もぐ、もぐ……?」
母さんが二口目を食べた後、何故か首を傾げる。
変な物でも入っていたか!?
「どうした、母さん!」
「どこか変な味でもするか?」
「……いや~~、まさかとは思うけど……良いお肉使った?」
「今日のカレーは…、脂が美味しいと言うか、味にコクが有って、しっかりした味になっている」
(流石母さんだな…)
(小間切れとは言えども、国産牛肉を使ったのを見抜かれたか!!)
「どうせ…、お父さんが咲子を甘やかしたのだろうけど、赤字に成ったでしょ~~♪」
母さんは怒る素振りは見せずに、苦笑いをしながら言う。
俺はもっと怒ると感じていたが、そうでは無かった。
「晩ご飯の量まで作って貰ってしまったから、“あれやこれ”とは言わないけど、お小遣いの追加は無いからね!♪」
「うん、うん。良いお肉だけ有って、美味しいわ!♪」
母さんは笑顔で言って、そのままカレーを食べ続ける。
宮子の反応はどうだろうか?
「もぐ、もぐ……」
宮子は何も言わずに、カレーライスを食べている。
母さんの様に、宮子自ら感想は述べる事は少ない。
「どうだ! 宮子!!」
「宮子にとっては、本当に久し振りだろ!!」
「大学生に成ってからは、バイトを理由に食べなく成っていたからな」
宮子が、俺のカレーを食べるのは本当に久し振りの筈だ。
もしかしたら、1年以上は食べていないと思う。
「……良く、覚えているね。それだけ、気に掛けられているのか」
「そうね……あなたのカレーを食べるのは本当に久し振りだわ」
「でっ、味はどうだ!!」
「宮子の口に合っているか……」
宮子はスプーンを一旦置き、感想を言う様だ。
「まぁ……学食のカレーよりは美味しいと思う」
「けど、今日のカレーは、肉が何時ものと違うのでしょ!」
「今日だけで言えば、美味しいと感じる……」
宮子はそう言って、再びカレーライスを食べ始める。
これは、宮子が喜んでいると見れば良いのか?
(咲子や真央も嬉しそうに食べているし、赤字に成ったのは事実だが、みんなが喜べばそれで良い……)
みんなが美味しそうにカレーライスを食べているを見て、俺もカレーライスを食べ始めた。
0
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
英雄の番が名乗るまで
長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。
大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。
※小説家になろうにも投稿
裏庭係の私、いつの間にか偉い人に気に入られていたようです
ルーシャオ
恋愛
宮廷メイドのエイダは、先輩メイドに頼まれ王城裏庭を掃除した——のだが、それが悪かった。「一体全体何をしているのだ! お前はクビだ!」「すみません、すみません!」なんと貴重な薬草や香木があることを知らず、草むしりや剪定をしてしまったのだ。そこへ、薬師のデ・ヴァレスの取りなしのおかげで何とか「裏庭の管理人」として首が繋がった。そこからエイダは学び始め、薬草の知識を増やしていく。その真面目さを買われて、薬師のデ・ヴァレスを通じてリュドミラ王太后に面会することに。そして、お見合いを勧められるのである。一方で、エイダを嵌めた先輩メイドたちは——?
【完結】元Sランク受付嬢の、路地裏ひとり酒とまかない飯
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
ギルド受付嬢の佐倉レナ、外見はちょっと美人。仕事ぶりは真面目でテキパキ。そんなどこにでもいる女性。
でも実はその正体、数年前まで“災厄クラス”とまで噂された元Sランク冒険者。
今は戦わない。名乗らない。ひっそり事務仕事に徹してる。
なぜって、もう十分なんです。命がけで世界を救った報酬は、“おひとりさま晩酌”の幸福。
今日も定時で仕事を終え、路地裏の飯処〈モンス飯亭〉へ直行。
絶品まかないメシとよく冷えた一杯で、心と体をリセットする時間。
それが、いまのレナの“最強スタイル”。
誰にも気を使わない、誰も邪魔しない。
そんなおひとりさまグルメライフ、ここに開幕。
【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました
ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。
名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。
ええ。私は今非常に困惑しております。
私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。
...あの腹黒が現れるまでは。
『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。
個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
美人同僚のおまけとして異世界召喚された私、無能扱いされ王城から追い出される。私の才能を見出してくれた辺境伯様と一緒に田舎でのんびりスローライ
さら
恋愛
美人な同僚の“おまけ”として異世界に召喚された私。けれど、無能だと笑われ王城から追い出されてしまう――。
絶望していた私を拾ってくれたのは、冷徹と噂される辺境伯様でした。
荒れ果てた村で彼の隣に立ちながら、料理を作り、子供たちに針仕事を教え、少しずつ居場所を見つけていく私。
優しい言葉をかけてくれる領民たち、そして、時折見せる辺境伯様の微笑みに、胸がときめいていく……。
華やかな王都で「無能」と追放された女が、辺境で自分の価値を見つけ、誰よりも大切に愛される――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる