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番外編
第70話 我が家を離れる直前 その2
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真央が自室に戻った直後、直ぐに母さんが俺の側にやって来る。
「お父さん…。最後に、少しお話をしましょうか?」
普段、愛嬌を振りまく母さんでは無く、少し真剣の表情を母さんはしていた。
「……真央の事か」
「あら!」
「お父さんも理解しているのだね」
母さんはそう言いながら、俺の真横に座る。
夫婦の会話では有るが、流れ的に小言を言われる流れで有った。
「丁度、娘達も自室に居る事だし、私からも一言言って置くわ」
「あなたの本来の娘では無い、宮子や咲子を良くしてくれて、私自身でも凄く嬉しいけど…、自分の娘を可愛がらないのは少し変だよ!」
母さんは不満げに言う。
「俺はきちんと真央の事を可愛がっているがな…」
「他の人が見ればそうだろうけど、お父さんの場合は宮子や咲子、特に咲子には異常に気に掛けているわ!」
「お父さんは……学生時代の私姿を、本当に求めているの!?」
「!」
「……求めて無いと言えば嘘に成る。けど、俺が一番好きなのは母さんで有る小春だ」
「うん…。それは、耳にたこが出来る程聞いているわ」
「でもね、お父さん。今のお父さんは私が好きと言いながら、凄く宮子や咲子を意識している。嘘では無いでしょ!」
力強く言う母さん。
器量の良い宮子、咲子を意識するなと言う方が無理が有る。
「半分正解で、半分は間違っているよ。母さん」
「へぇ~~、じゃあ、その理由を聞かせて貰おうかしら!」
普段の母さんはこの辺を笑いながら言うが、今の母さんは真剣そのものだった!
今の母さんは凄く俺に不信感を持っている。
実の娘より、義理の娘を気に掛けるのは、疚しい気持ちが有ると母さんは考えているのだろう。
「咲子は別にして、宮子は母さんが策略するまで、本当に絶縁状態で有った」
「母さんの前夫が飲んでいた日本酒で、心を開き始めた宮子で有ったが、完全に心が開いたのは今回の旅行で有った」
「うん、うん。その通りだわ!」
「宮子の心を開かせた事は感謝している」
「でも、それでは理由に成っていない…」
「まだ、続きが有るんだよ。母さん」
「俺は子ども達が全員好きだ!」
「宮子、咲子、真央。長女と次女は俺の血が入ってはいないが、俺にとっては娘だ!」
「真央が咲子の様に懐かないのは、俺の血の影響だろう」
「俺の血が入っているからこそ、真央は俺との距離を縮めたがらない」
「そうね~~。お父さんも、遠慮や人見知りするタイプなのは知っている」
「けど……実の娘で有る真央が、遠慮や人見知りをするのは変だよ……」
「でも、母さん。真央は昔からそうで無いか」
「猫の時は咲子の様に甘えて来たが、それ以外では咲子に“べったり”では無かったか!」
「今の真央は俺に懐くより、宮子や咲子の方が良いんだよ」
「……」
俺がそう言うと、母さんは考え始める。
真央の行動を思い出しているのだろう……
「う~ん……。お父さんの言う通りと言われればそうだけど、お母さん的にはもう少し、お父さんに懐いて欲しいのだけどね!」
母さんは少し納得した表情に成る。
「はっきり言えば咲子が異常だし、宮子も俺を必要以上に恐れた」
「その辺も……真央に影響を与えたのかも知れない」
「……最もらしい事を言うわね!」
「それを言われたら、私は何も言えないわ。私も筑摩さんの子どもを望んだし」
「私の血が入って居るとは言え、真央は宮子や咲子と比べれば、大人し過ぎる子で有った」
「クラブ活動で知り合った、奈子ちゃんが親友に成ってからの真央は、大胆な行動をする様に成ったけど、それまでは本当に手が掛らない子だった…」
「……母さんも、真央の事を理解しているでは無いか」
「我が家の娘は皆、個性が強すぎる」
「俺の目から見れば、父と真央の距離は十分と感じるがな」
「逆に言うと、咲子の様に懐かれると俺も困るし、咲子と真央で下らん対立をし始めるだろう……」
「そうね…。宮子や咲子の影響が無いとは言い切れないわ」
「うゆ! 変な話してごめんね//////」
「お父さん…!」
母さんは、恥ずかしそうに謝る。
俺も出来れば、真央とのコミュニケーションを深めたいが、単身赴任生活をして居る以上限界が有る。
「私はまだ台所仕事が残って居るから、最後の時間を楽しんでね♪」
そう言って、母さんは台所に戻る。
(単身赴任が無ければ宮子は心開けなかったし、咲子の気持ちも判らなかった)
(真央の性格は、俺の性格の一部を受け継いでいる)
宮子とほぼ同じだが、俺も嫌いな人には絶対に近付かない。
真央が普通に話している以上は、多分大丈夫だろう……
とても、満足な昼寝が出来る状態では無いが、自分が決めた時間まで、心と体を休める事にした。
「お父さん…。最後に、少しお話をしましょうか?」
普段、愛嬌を振りまく母さんでは無く、少し真剣の表情を母さんはしていた。
「……真央の事か」
「あら!」
「お父さんも理解しているのだね」
母さんはそう言いながら、俺の真横に座る。
夫婦の会話では有るが、流れ的に小言を言われる流れで有った。
「丁度、娘達も自室に居る事だし、私からも一言言って置くわ」
「あなたの本来の娘では無い、宮子や咲子を良くしてくれて、私自身でも凄く嬉しいけど…、自分の娘を可愛がらないのは少し変だよ!」
母さんは不満げに言う。
「俺はきちんと真央の事を可愛がっているがな…」
「他の人が見ればそうだろうけど、お父さんの場合は宮子や咲子、特に咲子には異常に気に掛けているわ!」
「お父さんは……学生時代の私姿を、本当に求めているの!?」
「!」
「……求めて無いと言えば嘘に成る。けど、俺が一番好きなのは母さんで有る小春だ」
「うん…。それは、耳にたこが出来る程聞いているわ」
「でもね、お父さん。今のお父さんは私が好きと言いながら、凄く宮子や咲子を意識している。嘘では無いでしょ!」
力強く言う母さん。
器量の良い宮子、咲子を意識するなと言う方が無理が有る。
「半分正解で、半分は間違っているよ。母さん」
「へぇ~~、じゃあ、その理由を聞かせて貰おうかしら!」
普段の母さんはこの辺を笑いながら言うが、今の母さんは真剣そのものだった!
今の母さんは凄く俺に不信感を持っている。
実の娘より、義理の娘を気に掛けるのは、疚しい気持ちが有ると母さんは考えているのだろう。
「咲子は別にして、宮子は母さんが策略するまで、本当に絶縁状態で有った」
「母さんの前夫が飲んでいた日本酒で、心を開き始めた宮子で有ったが、完全に心が開いたのは今回の旅行で有った」
「うん、うん。その通りだわ!」
「宮子の心を開かせた事は感謝している」
「でも、それでは理由に成っていない…」
「まだ、続きが有るんだよ。母さん」
「俺は子ども達が全員好きだ!」
「宮子、咲子、真央。長女と次女は俺の血が入ってはいないが、俺にとっては娘だ!」
「真央が咲子の様に懐かないのは、俺の血の影響だろう」
「俺の血が入っているからこそ、真央は俺との距離を縮めたがらない」
「そうね~~。お父さんも、遠慮や人見知りするタイプなのは知っている」
「けど……実の娘で有る真央が、遠慮や人見知りをするのは変だよ……」
「でも、母さん。真央は昔からそうで無いか」
「猫の時は咲子の様に甘えて来たが、それ以外では咲子に“べったり”では無かったか!」
「今の真央は俺に懐くより、宮子や咲子の方が良いんだよ」
「……」
俺がそう言うと、母さんは考え始める。
真央の行動を思い出しているのだろう……
「う~ん……。お父さんの言う通りと言われればそうだけど、お母さん的にはもう少し、お父さんに懐いて欲しいのだけどね!」
母さんは少し納得した表情に成る。
「はっきり言えば咲子が異常だし、宮子も俺を必要以上に恐れた」
「その辺も……真央に影響を与えたのかも知れない」
「……最もらしい事を言うわね!」
「それを言われたら、私は何も言えないわ。私も筑摩さんの子どもを望んだし」
「私の血が入って居るとは言え、真央は宮子や咲子と比べれば、大人し過ぎる子で有った」
「クラブ活動で知り合った、奈子ちゃんが親友に成ってからの真央は、大胆な行動をする様に成ったけど、それまでは本当に手が掛らない子だった…」
「……母さんも、真央の事を理解しているでは無いか」
「我が家の娘は皆、個性が強すぎる」
「俺の目から見れば、父と真央の距離は十分と感じるがな」
「逆に言うと、咲子の様に懐かれると俺も困るし、咲子と真央で下らん対立をし始めるだろう……」
「そうね…。宮子や咲子の影響が無いとは言い切れないわ」
「うゆ! 変な話してごめんね//////」
「お父さん…!」
母さんは、恥ずかしそうに謝る。
俺も出来れば、真央とのコミュニケーションを深めたいが、単身赴任生活をして居る以上限界が有る。
「私はまだ台所仕事が残って居るから、最後の時間を楽しんでね♪」
そう言って、母さんは台所に戻る。
(単身赴任が無ければ宮子は心開けなかったし、咲子の気持ちも判らなかった)
(真央の性格は、俺の性格の一部を受け継いでいる)
宮子とほぼ同じだが、俺も嫌いな人には絶対に近付かない。
真央が普通に話している以上は、多分大丈夫だろう……
とても、満足な昼寝が出来る状態では無いが、自分が決めた時間まで、心と体を休める事にした。
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