魔女狩り聖女ジャンヌ・ダルク サイドストーリー篇

白崎詩葉

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メダルビースト 後半②

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 やっとイラつきが落ち着き、ジャイルレイカーの話を訊く。
「私は捕まった直後にこの体にデータが転送するように仕掛けました」
「データ?」
 ロストテクノロジーの用語だろうか。
「簡単に魂で思えばいいです。私自身は、洗脳から免れましたが、体だけでもネットで操作しているところでしょう。混乱させるために、本体である私が誘い出すのもありますね」
「で、その姿で何をしていたのよ。隠れていたわけじゃないでしょ」
「私は、ネットの本体を探しました。以前からも、場所はいくつか検討していました。この体なら隙間でも入りやすく、探し回り、ようやくネットの本体を見つけました。ですが、破壊工作するもガードが厚く失敗に終わりました。一旦引き、仲間を探した時に、あなたとバーストイーグルの姿を見たんです」
 だから、バーストイーグルと洞穴で話していた時にいたのか。
「この状況を変えるには、ネットの本体を破壊し、私の体を取り戻さなければ、解決できません。この国を守るために。お願い申し上げます」
 ジャイルレイカーが頭を下げて申し立てる。
 状況を変えるにはジャイルレイカーと協力しなければ、バーストイーグルを助けることもギルバーアトラスを止めることも魔女を退治することもできない。
 ジャイルレイカーは真剣な眼差しで見つめる。
「分かった。協力する。私だってギルバーアトラスの思う通りにさせない」
「ありがとうございます」
「やっと話つけたか」
 アキセが入る。
「癪だか、ネズミは俺と来い。一気にネットの本体に転送する」
「そんなこともできるのか」
「まあな」
「コルンの発明品でしょう。その間、私がギルバーアトラスと相手する。それに魔女も何をしてかすか分からないし」
 魔女はまだ生きている。大人しくするつもりはないはず。
「その前にその首輪をどうにかしなければ」
 首輪には部屋から出れば爆弾が起爆する仕掛けになってる。けど。
「首輪は俺が」
「できるのか」
「俺の魔力は万能なんだ」
 アキセの魔力は触れればなんでも奪える力を持っている。だから首輪も爆発せずに取り出せる。
 アキセが近寄る。
「首輪も取るからじっとしろよ」
「どさくさに紛れて胸触ったら殺す」
「俺も空気読むぞ。さすがに」
 首輪に手を伸ばそうとした時に、扉が開ける。
「おい!誰だ!」
 二人のメダルビーストがいた。
「バレないんじゃないの」とジト目でアキセに言う。
「ジャンヌが暴れるからだよ。振動でおかしいって思ったんだろ」
 メダルビーストの腕が銃へと変わる。アキセは黒いグローブをつけた手で床につけた途端に床が粘土のように盛り上がり、扉を粘土の壁で防ぐ。
「じっとしてろ」
 アキセが手を伸ばし、首輪を触る。すると首輪は首からすり抜ける。そのまま首輪を投げる。粘土の壁にぶつかり、爆発する。
 煙の中へと走る。
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