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92話 怒り
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「クレハ様、少し横になられた方が……疲れておられるでしょう?」
「私は平気。リズこそ大丈夫? ごめんね、一緒にいたいなんてワガママ言って……」
「私も大丈夫です。ワガママだなんて……そんなことありませんよ。私も今ひとりになるのは心細いですし、クレハ様のお側にいられて良かったです。それでは……温かいお茶をお持ち致しましょうか。殿下が戻ってこられるまで、まだだいぶ時間がかかりそうですしね」
「ありがとう。じゃあ、お願いしてもいい?」
「はい」
王宮に戻ってきたクレハ様と私は、しばらく自室で待機するよう殿下に命じられる。クレハ様はどうにも落ち着かないようで、ソファに座ったかと思えばすぐに立ち上がって窓から外を眺めたり、室内を端から端へ行ったり来たりしている。
王宮に無事に帰ることができて本当に良かった。私も平静を装っているが、まだ胸の内がザワザワしているのだ。
クレハ様の身を案じたレオン殿下が、外出先から急いで戻って来られたまでは良かった。レナードさん達から釣り堀での顛末を聞いた瞬間、殿下はご自身の魔法を制御できないくらいに激昂したのだった。
正体不明の化け物に襲われた事、そしてその化け物達と関係があるかは分からないけれど、釣り堀の管理人さんが亡くなった事……。まさか命に関わるような危機的状況だったとは、殿下も予想していなかったようだ。
殿下が放つ雷の魔法で、周辺の木が一部燃えてしまい、危うく火事になる所だった。魔法の凄まじさにも驚いたけれど、その時……殿下が口にした言葉が衝撃だった。
『あの男……殺しておけば良かった』
あの男というのが誰を指しているのかは分からない。そんな物騒な台詞を呟いた後、殿下がまたどこかへ行こうとなさるので、レナードさんとルイスさんが必死で止めていた。おふたりの制止を振り払おうと、殿下は容赦なく蹴りや拳を打ち込んでくる。釣り堀で化け物と戦っていた時は、余裕すら感じられていたおふたりが本気で焦っていた。殿下自身の攻撃に加え、更に電撃が襲い掛かってくるのだから。
『レオン、やめてっ……!!』
怒り狂う殿下に、クレハ様は悲痛な声で呼びかけた。暴走していてもクレハ様の言葉は耳に届いたのか、殿下の無差別攻撃はそこで止まった。
『化けもん相手にするよか、よっぽどキツいわ』
『こんな短期間に2度も殿下に服を脱がせられる羽目になるとは思いませんでしたよ……』
レナードさんとルイスさんの軍服は、電撃のせいでボロボロだ。特に損傷の激しい上着を脱ぎ捨てながら、殿下に文句を言っている。おふたりの服は駄目になったけど、彼らに怪我は無かった。生身への直撃は避けていたってことだよね……雷って普通避けれるもんなの? どんな反射神経してるんだろ。
クレハ様のおかげで幾分落ち着いて下さったけれど、殿下の怒りは収まっていない。レナードさん達の説得もあって、一緒に王宮へ帰ることには納得して頂けたが、ここから王宮へ帰るまでの居心地の悪さといったらなかった。不機嫌極まりない殿下の威圧感にあてられ、私は息が詰まりそうだった。普段はお優しい方だけれど、怒らせると本当に恐ろしい……それを実感する出来事だった。
王宮に戻ると、殿下は釣り堀を調査するため、すぐに兵を向かわせた。そして、ご自身はレナードさんとルイスさんを従え、会議の間に直行する。国王陛下も交えた、緊急対策会議が行われる事となったのだ。
「レオン怒ってたね……」
「はい。でも、それは仕方ありません。一歩間違えば、クレハ様のお命だって危なかったのですよ」
「うん。でも、ちょっと怖かった」
「それほどクレハ様を大切に思っておられるからですよ。私もびっくりしましたけどね……」
今日一日で色んな事があり過ぎた。ふたり共体を休めた方が良いのは分かっているけれど、興奮状態が続いているのか変に目が冴えている。
私はお茶を淹れるために席を立った。お茶はハーブティーにしよう。最近淹れ方を教えて貰ったのだ。カモミールなんてどうだろうか……確か緊張や不安を緩和する効果があるって聞いた。ハーブティーを淹れる手順を頭の中で思い出しながら、ドアノブに手を伸ばした所で、扉をノックする音がした。まさか、もう殿下がお戻りになったのだろうか。この部屋の主にどうすべきか、視線でお伺いを立てる。クレハ様は静かに頷き、扉の外にいる人物に呼びかけた。
「開いてますよ、どうぞ」
クレハ様が客人を部屋に招き入れたので、私は姿勢を正して扉の横に控えた。部屋に入って来たのは若い男性だった。軍服ではないので兵士さんではなさそう。赤茶色の短髪で、背が高い……レナードさんと同じくらいかな。手足も長くて凄くスタイルが良い。この人――
「カッコいい……」
「えっ?」
しまった……口から出ちゃった。両手で口元を押さえたが、言ってしまった後では無意味だ。突然現れたミステリアスな美形のせいで、完全に素になってしまった。男性は目を丸くしている。瞳の色がレオン殿下と同じ紫色だ……
「嬉しいな、ありがと♡」
私の不躾な発言に怒りもせず、鼓膜を擽るような甘い声でお礼なんて言ってきた。蕩けそうな笑顔だ……男性の周りに光の粒が舞っている錯覚までしてしまう。
「もしかして……君、リズちゃん?」
「ど、どうして……私の名前」
「やっぱり! クレハの友達のリズちゃんだよね。王宮にいるって聞いてたけど本当だったんだね」
「ルーイ様!?」
「よっ、クレハ。大変だったらしいな、大丈夫か?」
『ルーイ』って……あっ! レオン殿下の先生だ。クレハ様の部屋を訪ねて来たのは、噂の殿下の新しい先生だった。クレハ様やミシェルさんが揃って美形だというのも納得です。長身でスタイル抜群……顔良し、声も良しだなんて。今は『とまり木』に住んでるんだよね……また女性客が増えそうだなぁ。
「ルーイ様、心配して来て下さったのですか?」
「まあね」
「ありがとうございます、私は大丈夫です。髪が短くなってるから、ルーイ様だって分からなかったですよ」
「似合う?」
「はい、とっても。でも……どうして」
おふたりはとても親しげだ。放っておくとこのままずっと会話を続けそうなので、先生をクレハ様が座っているソファまでご案内した。この短いやり取りだけでも、クレハ様が先生に気を許しているのが分かる。強張っていた表情が、先生にお会いした途端に和らいだのだ。殿下が先生に対してヤキモチを焼いてしまうのも分かる気がした……
クレハ様と先生の関係が気になるけど、私はお茶を用意するため一旦部屋を後にする。お客様もいらっしゃったことですし、早く準備しないとね。
「私は平気。リズこそ大丈夫? ごめんね、一緒にいたいなんてワガママ言って……」
「私も大丈夫です。ワガママだなんて……そんなことありませんよ。私も今ひとりになるのは心細いですし、クレハ様のお側にいられて良かったです。それでは……温かいお茶をお持ち致しましょうか。殿下が戻ってこられるまで、まだだいぶ時間がかかりそうですしね」
「ありがとう。じゃあ、お願いしてもいい?」
「はい」
王宮に戻ってきたクレハ様と私は、しばらく自室で待機するよう殿下に命じられる。クレハ様はどうにも落ち着かないようで、ソファに座ったかと思えばすぐに立ち上がって窓から外を眺めたり、室内を端から端へ行ったり来たりしている。
王宮に無事に帰ることができて本当に良かった。私も平静を装っているが、まだ胸の内がザワザワしているのだ。
クレハ様の身を案じたレオン殿下が、外出先から急いで戻って来られたまでは良かった。レナードさん達から釣り堀での顛末を聞いた瞬間、殿下はご自身の魔法を制御できないくらいに激昂したのだった。
正体不明の化け物に襲われた事、そしてその化け物達と関係があるかは分からないけれど、釣り堀の管理人さんが亡くなった事……。まさか命に関わるような危機的状況だったとは、殿下も予想していなかったようだ。
殿下が放つ雷の魔法で、周辺の木が一部燃えてしまい、危うく火事になる所だった。魔法の凄まじさにも驚いたけれど、その時……殿下が口にした言葉が衝撃だった。
『あの男……殺しておけば良かった』
あの男というのが誰を指しているのかは分からない。そんな物騒な台詞を呟いた後、殿下がまたどこかへ行こうとなさるので、レナードさんとルイスさんが必死で止めていた。おふたりの制止を振り払おうと、殿下は容赦なく蹴りや拳を打ち込んでくる。釣り堀で化け物と戦っていた時は、余裕すら感じられていたおふたりが本気で焦っていた。殿下自身の攻撃に加え、更に電撃が襲い掛かってくるのだから。
『レオン、やめてっ……!!』
怒り狂う殿下に、クレハ様は悲痛な声で呼びかけた。暴走していてもクレハ様の言葉は耳に届いたのか、殿下の無差別攻撃はそこで止まった。
『化けもん相手にするよか、よっぽどキツいわ』
『こんな短期間に2度も殿下に服を脱がせられる羽目になるとは思いませんでしたよ……』
レナードさんとルイスさんの軍服は、電撃のせいでボロボロだ。特に損傷の激しい上着を脱ぎ捨てながら、殿下に文句を言っている。おふたりの服は駄目になったけど、彼らに怪我は無かった。生身への直撃は避けていたってことだよね……雷って普通避けれるもんなの? どんな反射神経してるんだろ。
クレハ様のおかげで幾分落ち着いて下さったけれど、殿下の怒りは収まっていない。レナードさん達の説得もあって、一緒に王宮へ帰ることには納得して頂けたが、ここから王宮へ帰るまでの居心地の悪さといったらなかった。不機嫌極まりない殿下の威圧感にあてられ、私は息が詰まりそうだった。普段はお優しい方だけれど、怒らせると本当に恐ろしい……それを実感する出来事だった。
王宮に戻ると、殿下は釣り堀を調査するため、すぐに兵を向かわせた。そして、ご自身はレナードさんとルイスさんを従え、会議の間に直行する。国王陛下も交えた、緊急対策会議が行われる事となったのだ。
「レオン怒ってたね……」
「はい。でも、それは仕方ありません。一歩間違えば、クレハ様のお命だって危なかったのですよ」
「うん。でも、ちょっと怖かった」
「それほどクレハ様を大切に思っておられるからですよ。私もびっくりしましたけどね……」
今日一日で色んな事があり過ぎた。ふたり共体を休めた方が良いのは分かっているけれど、興奮状態が続いているのか変に目が冴えている。
私はお茶を淹れるために席を立った。お茶はハーブティーにしよう。最近淹れ方を教えて貰ったのだ。カモミールなんてどうだろうか……確か緊張や不安を緩和する効果があるって聞いた。ハーブティーを淹れる手順を頭の中で思い出しながら、ドアノブに手を伸ばした所で、扉をノックする音がした。まさか、もう殿下がお戻りになったのだろうか。この部屋の主にどうすべきか、視線でお伺いを立てる。クレハ様は静かに頷き、扉の外にいる人物に呼びかけた。
「開いてますよ、どうぞ」
クレハ様が客人を部屋に招き入れたので、私は姿勢を正して扉の横に控えた。部屋に入って来たのは若い男性だった。軍服ではないので兵士さんではなさそう。赤茶色の短髪で、背が高い……レナードさんと同じくらいかな。手足も長くて凄くスタイルが良い。この人――
「カッコいい……」
「えっ?」
しまった……口から出ちゃった。両手で口元を押さえたが、言ってしまった後では無意味だ。突然現れたミステリアスな美形のせいで、完全に素になってしまった。男性は目を丸くしている。瞳の色がレオン殿下と同じ紫色だ……
「嬉しいな、ありがと♡」
私の不躾な発言に怒りもせず、鼓膜を擽るような甘い声でお礼なんて言ってきた。蕩けそうな笑顔だ……男性の周りに光の粒が舞っている錯覚までしてしまう。
「もしかして……君、リズちゃん?」
「ど、どうして……私の名前」
「やっぱり! クレハの友達のリズちゃんだよね。王宮にいるって聞いてたけど本当だったんだね」
「ルーイ様!?」
「よっ、クレハ。大変だったらしいな、大丈夫か?」
『ルーイ』って……あっ! レオン殿下の先生だ。クレハ様の部屋を訪ねて来たのは、噂の殿下の新しい先生だった。クレハ様やミシェルさんが揃って美形だというのも納得です。長身でスタイル抜群……顔良し、声も良しだなんて。今は『とまり木』に住んでるんだよね……また女性客が増えそうだなぁ。
「ルーイ様、心配して来て下さったのですか?」
「まあね」
「ありがとうございます、私は大丈夫です。髪が短くなってるから、ルーイ様だって分からなかったですよ」
「似合う?」
「はい、とっても。でも……どうして」
おふたりはとても親しげだ。放っておくとこのままずっと会話を続けそうなので、先生をクレハ様が座っているソファまでご案内した。この短いやり取りだけでも、クレハ様が先生に気を許しているのが分かる。強張っていた表情が、先生にお会いした途端に和らいだのだ。殿下が先生に対してヤキモチを焼いてしまうのも分かる気がした……
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