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第2章 ミッションを遂行せよ
救世主はカニ
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タカアシくんは長い手足(?)を器用に動かしてハサミをカチカチしながら階段を登ってきた。
その様子は随分とシュールな絵で、私は笑いをこらえるのに必死だった。
一方水野さんは、どこか残念そうにため息をついて私から離れた。
「んもう!邪魔しないでもらえるかしら?せっかく良い雰囲気だったのに・・・。」
「お前な・・・!そうやっていろんな女子引っ掛けるのいい加減にやめろ!」
「あら、別にいいじゃない。貴方に迷惑かけてないでしょう?・・・それに、今まで私が女の子に声をかけても今みたいに邪魔してこなかったじゃない。どういう風の吹き回しかしら?」
「っ!そ、それは・・・」
なんだか置いてけぼりになっている気がするのだが・・・。一体どういうことだろうか。私がぽかんとしてる間も2人はワーワー言い合っていた。
一つ思ったのは、タカアシくんが声を荒げていたことに驚いた。初めて話をしたときは、こんなふうに話すような人には見えなかった。いや、別に悪いというわけではない。ただ少し、以外だった。私が、そんなことを考えている間も2人はあーだこーだ言っていた。
「だから!別に海野さんのことを襲うつもりなんてなかったわ!ただちょっと、お話してみたかっただけよ。」
「嘘つけ!じゃあ何であんなに距離が近かったんだよ!話すだけならあそこまで距離を縮める必要はなかっただろ?」
「あー、やっぱりね、近くにいるとね、ついつい距離を詰めちゃうのよね。可愛くって。」
「お・ま・えなぁ!!ったく、油断も隙もないな。行こう、海野さん。」
「え!?あ、はい、えと、水野さんは・・・?」
「あんな変態、ほっておいて大丈夫。いいから行こう。」
いきなり下から声をかけられて驚いた。下を見るとタカアシくんがハサミをあげていた。行こう、と言われたものの水野さんが気になったからチラリと見ると、変態だなんて失礼しちゃうわ、とタカアシくんを睨んでいた。私と目が合うとニコリと笑った。
「またね、水野さん。今度は邪魔が入らないところでゆっくりお話しましょ。」
「は、はぁ・・・」
「今度なんてあるわけねーよ。」
・・・水野さん相手だと口が悪くなるのか。タカアシくんの意外な一面を発見した。なんだか嬉しくなって、2人には分からないようにクスリと笑った。私は、タカアシくんの後ろから階段を降りていった。ふと、階段を1階分降りたところであることが疑問になった。
「・・・あの、タカアシくん」
「ん?何?」
「・・・どうして私の居場所が、分かったんですか・・・?」
「・・・海斗、知ってるでしょ?アイツが教えてくれたんだよ。購買で水野と海野さんが会ってるって。それで・・・少し、気になって、水野が女子をよく連れ込むところを回って探してたんだよ。まぁ、でも何もなくて良かった・・・。」
なるほど、三上くんがタカアシくんに知らせてくれたのか。あとでお礼のLINE送ろうかな。
・・・そういえば、水野さんは他にも女の子にちょっかいをかけてるみたいなこと言ってたけど、なんで私を・・・
「・・・水野は、俺を利用して自分好みの女子を探してはあんなふうに襲ってたんだよ。・・・特に、海野さんはアイツのどストライクなんだよ。黒髪ロングのストレートで、小柄。で、ちょっとオドオドした感じの子。」
「・・・お、オドオド・・・。でも、小柄って言っても私、160cmはあるんですけど・・・」
(まぁ、正確には159cmなんだけど・・・)
「さぁ?自分よりも身長が小さければいいんだろ。・・・詳しくは知りたくないしね。」
な、なるほど・・・でも、水野さん、悪い人には見えなかったけどなぁ・・・
あと、もう1つ気になることがあった。水野さんのあの言葉・・・
「た、タカアシくん・・・。水野さんは、今まで女の子に声をかけてもさっきみたいに邪魔してこなかったって言ってたけど、どういう、ことですか?」
「・・・それは・・・」
ドキリと心臓が鳴った。何故だかは分からない。けれど、ドキドキと心臓が高鳴って、緊張しているのは分かった。未だにカニと喋っていることに緊張しているのか、はたまた、タカアシくんに心配してもらっているのでは?という期待の緊張なのか・・・。2人の間に沈黙が流れた。そして、その沈黙を破るように午後の授業が始まるチャイムが流れた。
「・・・チャイム、鳴ったし、教室戻るよ。・・・じゃあね。」
「・・・あっ、はい。私も、戻ります・・・。」
そうして、私はタカアシくんの答えを聞けぬまま自分の教室へと戻った。
まだまだ、心のモヤモヤは晴れない。
その様子は随分とシュールな絵で、私は笑いをこらえるのに必死だった。
一方水野さんは、どこか残念そうにため息をついて私から離れた。
「んもう!邪魔しないでもらえるかしら?せっかく良い雰囲気だったのに・・・。」
「お前な・・・!そうやっていろんな女子引っ掛けるのいい加減にやめろ!」
「あら、別にいいじゃない。貴方に迷惑かけてないでしょう?・・・それに、今まで私が女の子に声をかけても今みたいに邪魔してこなかったじゃない。どういう風の吹き回しかしら?」
「っ!そ、それは・・・」
なんだか置いてけぼりになっている気がするのだが・・・。一体どういうことだろうか。私がぽかんとしてる間も2人はワーワー言い合っていた。
一つ思ったのは、タカアシくんが声を荒げていたことに驚いた。初めて話をしたときは、こんなふうに話すような人には見えなかった。いや、別に悪いというわけではない。ただ少し、以外だった。私が、そんなことを考えている間も2人はあーだこーだ言っていた。
「だから!別に海野さんのことを襲うつもりなんてなかったわ!ただちょっと、お話してみたかっただけよ。」
「嘘つけ!じゃあ何であんなに距離が近かったんだよ!話すだけならあそこまで距離を縮める必要はなかっただろ?」
「あー、やっぱりね、近くにいるとね、ついつい距離を詰めちゃうのよね。可愛くって。」
「お・ま・えなぁ!!ったく、油断も隙もないな。行こう、海野さん。」
「え!?あ、はい、えと、水野さんは・・・?」
「あんな変態、ほっておいて大丈夫。いいから行こう。」
いきなり下から声をかけられて驚いた。下を見るとタカアシくんがハサミをあげていた。行こう、と言われたものの水野さんが気になったからチラリと見ると、変態だなんて失礼しちゃうわ、とタカアシくんを睨んでいた。私と目が合うとニコリと笑った。
「またね、水野さん。今度は邪魔が入らないところでゆっくりお話しましょ。」
「は、はぁ・・・」
「今度なんてあるわけねーよ。」
・・・水野さん相手だと口が悪くなるのか。タカアシくんの意外な一面を発見した。なんだか嬉しくなって、2人には分からないようにクスリと笑った。私は、タカアシくんの後ろから階段を降りていった。ふと、階段を1階分降りたところであることが疑問になった。
「・・・あの、タカアシくん」
「ん?何?」
「・・・どうして私の居場所が、分かったんですか・・・?」
「・・・海斗、知ってるでしょ?アイツが教えてくれたんだよ。購買で水野と海野さんが会ってるって。それで・・・少し、気になって、水野が女子をよく連れ込むところを回って探してたんだよ。まぁ、でも何もなくて良かった・・・。」
なるほど、三上くんがタカアシくんに知らせてくれたのか。あとでお礼のLINE送ろうかな。
・・・そういえば、水野さんは他にも女の子にちょっかいをかけてるみたいなこと言ってたけど、なんで私を・・・
「・・・水野は、俺を利用して自分好みの女子を探してはあんなふうに襲ってたんだよ。・・・特に、海野さんはアイツのどストライクなんだよ。黒髪ロングのストレートで、小柄。で、ちょっとオドオドした感じの子。」
「・・・お、オドオド・・・。でも、小柄って言っても私、160cmはあるんですけど・・・」
(まぁ、正確には159cmなんだけど・・・)
「さぁ?自分よりも身長が小さければいいんだろ。・・・詳しくは知りたくないしね。」
な、なるほど・・・でも、水野さん、悪い人には見えなかったけどなぁ・・・
あと、もう1つ気になることがあった。水野さんのあの言葉・・・
「た、タカアシくん・・・。水野さんは、今まで女の子に声をかけてもさっきみたいに邪魔してこなかったって言ってたけど、どういう、ことですか?」
「・・・それは・・・」
ドキリと心臓が鳴った。何故だかは分からない。けれど、ドキドキと心臓が高鳴って、緊張しているのは分かった。未だにカニと喋っていることに緊張しているのか、はたまた、タカアシくんに心配してもらっているのでは?という期待の緊張なのか・・・。2人の間に沈黙が流れた。そして、その沈黙を破るように午後の授業が始まるチャイムが流れた。
「・・・チャイム、鳴ったし、教室戻るよ。・・・じゃあね。」
「・・・あっ、はい。私も、戻ります・・・。」
そうして、私はタカアシくんの答えを聞けぬまま自分の教室へと戻った。
まだまだ、心のモヤモヤは晴れない。
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