54 / 69
番外編
“知る”ということ1/光志視点
しおりを挟む
「二人とも。ここに居る一週間は、絶対セックスしないでくださいね!」
(……は?)
志郎の言った言葉を聞いた瞬間、鈍器で頭を殴られたような衝撃が光志を襲った。
思わず反論したい衝動にかられ、口を半開きした光志は息を吸い込む。
だけど、今口を開けば、そこから飛び出すのは十中八九不機嫌な重低音。
正直、腕の中に居る番に間近で聞かせる音じゃないと、彼は喉元まで出かかった声を強引に押し込んだ。
「番になりたての頃を、俺たちの間では“発情期”って呼んでるんだけど……」
その後も、志郎の詳しい説明は続く。
とは言うものの、その声は全くと言って良い程、光志の耳には届いていなかった。
(一週間もこいつを抱けないとか……あり得ねえだろ!)
光志の心にひしめくもの。それは目の前にいる男に対する怒りだ。
志郎は説明していた。番になった者たちは、互いのことしか見えなくなると。
自分がまさにその状態にあることを、光志は自覚している。
それは、自分でも不思議な感覚だった。
今日出会ったばかりの、何なら数時間前初めて顔を合わせたばかりの美奈穂が、今ではこの上なく愛しくて仕方ない。
初対面の相手に心を開くことなんて無かった自分に起きた青天の霹靂に、光志自身も内心戸惑いを隠せないのだ。
困惑が無いわけじゃない。でも、戸惑いを何倍も上回る勢いで、すぐそばにいる女が欲しいという衝動と、光志は孤独に闘い続けていた。
そんな彼の頭を一瞬過るのは、説明会の時にギャーギャー騒いでいた女の姿。
彼女がどんな顔をしていたかなんてすっかり忘れ、わずかに光志の記憶にこびりついているのは、彼女が墓穴を掘った騒がしい声。
そして、目の前にいる愛しい番とは正反対な印象を抱かせる、汚らわしさの塊のような女という印象くらいだった。
マイナスイメージしかない、印象の薄い女と比べて、今自分の腕の中にいる番、谷崎美奈穂は、何十倍、いや何百倍、それ以上魅力的に見えるから困りものだ。
医務室で彼女が目覚めた瞬間、嬉しさのあまり抱きついてしまったことを、今でもはっきり覚えている。
ドクンドクン、ドクドクと最初は違うリズムを刻んでいた二つの心臓。その音色が胸元で同じリズムで鼓動し始めたのがわかった瞬間の感動も、もちろん記憶している。
本人は無自覚で、普段通りの言動をしているだけかもしれない。でも、その一つ一つが、光志の心臓に愛しさという刃を突き立てていることを、きっと彼女は知らないのだ。
本音を言ってしまえば、今夜にでも美奈穂を抱いてしまいたい。
だけど彼女と過ごした数時間で、光志は何となくだが、美奈穂が初心であまり恋愛や性について積極的では無いと感づいていた。
そうなれば、今夜は無理でも、少しずつ彼女の心の奥底にある警戒心を解いていき、この宿泊中、最低でも一回くらいセックスが出来ればと思っていた。
にも拘らず、唐突に言い渡された禁止令により、光志の計画は水の泡と消えていく。
(それにしても相楽の野郎。セックスなんてド直球すぎんだよ。絶対美奈穂のやつ固まって……)
「美奈穂ちゃん? しっかりして、美奈穂ちゃん!」
政府の関係者なら、これまで何人もの男女を見て来ただろう。
それならば、もっとオブラートに包んだ物言いは出来ないのかと、光志は内心呆れかえる。
あの発言を受けた美奈穂の顔はきっと、今頃真っ赤に染まりリンゴの様に可愛らしくなっているに違いない。
なんてことを考え、番の可愛らしくなった顔をこっそり覗き込もうと思った瞬間、光志の耳に女医千草の焦った声が届く。
「おい! おい、しっかりしろ、美奈穂……美奈穂!」
これまで、どこか遠慮がちに寄りかかっていた美奈穂の体重が、いきなり胸元に預けられた。
その感覚に気づいた光志は、すぐに異変を感じ取り、腕の中に居る番の顔を覗き込む。
すると、彼女は頬を赤く止めたまま目を閉じ、自分や周りの声に反応を示さなくなっていた。
千草や光志の緊迫した声に、ただならぬ状況を察してか、調理場で翌朝の仕込みをしていたスタッフ達が次々と駆け寄ってくる。
その足音は、食堂に居た人間の耳にも届いた。
「藤沢、美奈穂ちゃんを見せろ」
「ダメだ」
しかし、その中で唯一光志にだけは、周りの音が届いていなかった。
彼の意識が向いているのは、自分の胸元に寄りかかる番と、自分達の前にやってきて跪き、静かな怒りを露わにする医師兼治だけだ。
自分以外の男が美奈穂のそばに寄ってきた事に、番を得た本能が脳内で警鐘を鳴らす。
意識を失った美奈穂を抱く腕に、ほんの少し力を入れながら、光志は目の前に居る男を睨みつけた。
医師として、兼治が診察を申し出てくれているのは、ちゃんと頭の片隅でわかっている。
なのに、どうしても心がそれを許そうとしないのだ。
「私がかわりに……」
「駄目だ。お前はそこで座ってろ」
兼治が男だから、光志が警戒している。そう判断したのか、イスに座っていた千草が立ち上がろうとした。
けれど、彼女の行動に、即夫からのストップがかかる。
理由を問えば、イスに座った状態の美奈穂を診察するためには、膝立ちになったり中途半端な体勢をとらなければいけない。
だから、今はあまり主張していないお腹に、妻のお腹の中に息吹く命の負担になると、彼は美奈穂から視線を外さず答えた。
「別にエロいことなんかしない。これはれっきとした診察だ。聴診器だって服の上からあてるし……脈とったり、熱計ったりで、手首や額には触れるけど、ずっとじゃない。そんなに俺が触れるのが嫌なら、美奈穂ちゃんが起きてから自分のデコ押しつけて塗りかえろ」
光志と兼治は、しばし無言でお互いを見合う。
本当は全部わかっている。
医師として、目の前に居る男が正しい判断を下していることを。
意識を失った番を腕に閉じ込めている自分の行動が、子供じみたわがままだということも。
すべて、わかっている。
だけど、すぐそばに居るのに、守れる距離にいるのに、自分以外の誰かが美奈穂に触れる。その光景を見る未来が来なければいいのにと、心の底から願わずにいられなかった。
結局、先に白旗を上げたのは光志だった。
このまま我を押し通していても、美奈穂が意識を失った原因はわからないと、自分の中に残った理性が、光志の腕を緩めさせた。
その様子に、何故か周囲からホッとした声が次々と上がる。
駄々っ子の子供がようやく言うことを聞いた。そんな心境とでも言いたげに苦笑いを浮かべる兼治の手によって、美奈穂の診察は速やかに始まった。
数分後、最初に宣言した通り、兼治は迅速に診察を終わらせた。
そして光志は、いまだ目を開けない美奈穂の顔を見つめ、頑張ったなと言いたげに優しく彼女の頭を撫でていく。
「はあ……」
すると次の瞬間、真向かいでしゃがみ込む兼治の口から大きなため息が漏れ出るのが聞こえた。
強張っていた身体から、一気に力が抜ける。まさにそんな表現がピッタリと思うくらい、膝小僧の上に乗った腕がだらけきっている。
「おい! 美奈穂は一体どんな状況なんだ? やっぱりこいつ、どこか具合が悪いのか?」
「……て……けだ」
「えっ?」
診察を止めたということは、美奈穂が倒れた原因を突き止めたということ。その結果を早く知りたいと気持ちばかりが焦り、番を抱いたまま光志は身体を前のめりに倒す。
最初に聞こえてきたのは、ボソボソと聞き取りづらい医師の声だった。
その言葉が上手く聞き取れなくて、思わず聞き返すと、何故か兼治はガシガシと乱暴に自分の頭を掻き始めた。
「ただ気ぃ失ってるだけだから、あんま心配すんな。そのうち目覚ますだろうよ」
「……は?」
先ほどまでの真摯な態度は彼方へ飛んでいった様で、いつの間にか兼治の口調は元通りになっていた。
一方、医師の診断を聞いた光志は、その言葉を理解するまで少しばかり時間を要した。
(病気、じゃない、のか? そっか……そっか……)
気を失って、今はただ眠っているだけ。そう聞けば、心の中にあったモヤモヤがスッと晴れていく。
今はゆっくり寝かせてやりたいという気持ちと、今すぐ起きて自分へ笑顔を向けて欲しい。
そんな両極端な感情を心の中で拮抗させながら、光志は、赤みが引きつつある美奈穂の頬をかさついた指でそっと撫で始めた。
「大体……お前のせいだぞ、相楽。お前が、セックスなんてストレートに言いすぎるから、美奈穂ちゃんビックリしすぎて気絶したんだぜ、きっと」
「はあ!? 俺のせいなの? え? っていうか、美奈穂さんって、二十五歳でしょう? 二十五歳の子が、たかがセックスって言葉聞いたくらいで気絶するの!?」
すぐそばで、また男同士の言い争いが起きていることなど、番の頬を撫でることに夢中な光志は気づきもしなかった。
(……は?)
志郎の言った言葉を聞いた瞬間、鈍器で頭を殴られたような衝撃が光志を襲った。
思わず反論したい衝動にかられ、口を半開きした光志は息を吸い込む。
だけど、今口を開けば、そこから飛び出すのは十中八九不機嫌な重低音。
正直、腕の中に居る番に間近で聞かせる音じゃないと、彼は喉元まで出かかった声を強引に押し込んだ。
「番になりたての頃を、俺たちの間では“発情期”って呼んでるんだけど……」
その後も、志郎の詳しい説明は続く。
とは言うものの、その声は全くと言って良い程、光志の耳には届いていなかった。
(一週間もこいつを抱けないとか……あり得ねえだろ!)
光志の心にひしめくもの。それは目の前にいる男に対する怒りだ。
志郎は説明していた。番になった者たちは、互いのことしか見えなくなると。
自分がまさにその状態にあることを、光志は自覚している。
それは、自分でも不思議な感覚だった。
今日出会ったばかりの、何なら数時間前初めて顔を合わせたばかりの美奈穂が、今ではこの上なく愛しくて仕方ない。
初対面の相手に心を開くことなんて無かった自分に起きた青天の霹靂に、光志自身も内心戸惑いを隠せないのだ。
困惑が無いわけじゃない。でも、戸惑いを何倍も上回る勢いで、すぐそばにいる女が欲しいという衝動と、光志は孤独に闘い続けていた。
そんな彼の頭を一瞬過るのは、説明会の時にギャーギャー騒いでいた女の姿。
彼女がどんな顔をしていたかなんてすっかり忘れ、わずかに光志の記憶にこびりついているのは、彼女が墓穴を掘った騒がしい声。
そして、目の前にいる愛しい番とは正反対な印象を抱かせる、汚らわしさの塊のような女という印象くらいだった。
マイナスイメージしかない、印象の薄い女と比べて、今自分の腕の中にいる番、谷崎美奈穂は、何十倍、いや何百倍、それ以上魅力的に見えるから困りものだ。
医務室で彼女が目覚めた瞬間、嬉しさのあまり抱きついてしまったことを、今でもはっきり覚えている。
ドクンドクン、ドクドクと最初は違うリズムを刻んでいた二つの心臓。その音色が胸元で同じリズムで鼓動し始めたのがわかった瞬間の感動も、もちろん記憶している。
本人は無自覚で、普段通りの言動をしているだけかもしれない。でも、その一つ一つが、光志の心臓に愛しさという刃を突き立てていることを、きっと彼女は知らないのだ。
本音を言ってしまえば、今夜にでも美奈穂を抱いてしまいたい。
だけど彼女と過ごした数時間で、光志は何となくだが、美奈穂が初心であまり恋愛や性について積極的では無いと感づいていた。
そうなれば、今夜は無理でも、少しずつ彼女の心の奥底にある警戒心を解いていき、この宿泊中、最低でも一回くらいセックスが出来ればと思っていた。
にも拘らず、唐突に言い渡された禁止令により、光志の計画は水の泡と消えていく。
(それにしても相楽の野郎。セックスなんてド直球すぎんだよ。絶対美奈穂のやつ固まって……)
「美奈穂ちゃん? しっかりして、美奈穂ちゃん!」
政府の関係者なら、これまで何人もの男女を見て来ただろう。
それならば、もっとオブラートに包んだ物言いは出来ないのかと、光志は内心呆れかえる。
あの発言を受けた美奈穂の顔はきっと、今頃真っ赤に染まりリンゴの様に可愛らしくなっているに違いない。
なんてことを考え、番の可愛らしくなった顔をこっそり覗き込もうと思った瞬間、光志の耳に女医千草の焦った声が届く。
「おい! おい、しっかりしろ、美奈穂……美奈穂!」
これまで、どこか遠慮がちに寄りかかっていた美奈穂の体重が、いきなり胸元に預けられた。
その感覚に気づいた光志は、すぐに異変を感じ取り、腕の中に居る番の顔を覗き込む。
すると、彼女は頬を赤く止めたまま目を閉じ、自分や周りの声に反応を示さなくなっていた。
千草や光志の緊迫した声に、ただならぬ状況を察してか、調理場で翌朝の仕込みをしていたスタッフ達が次々と駆け寄ってくる。
その足音は、食堂に居た人間の耳にも届いた。
「藤沢、美奈穂ちゃんを見せろ」
「ダメだ」
しかし、その中で唯一光志にだけは、周りの音が届いていなかった。
彼の意識が向いているのは、自分の胸元に寄りかかる番と、自分達の前にやってきて跪き、静かな怒りを露わにする医師兼治だけだ。
自分以外の男が美奈穂のそばに寄ってきた事に、番を得た本能が脳内で警鐘を鳴らす。
意識を失った美奈穂を抱く腕に、ほんの少し力を入れながら、光志は目の前に居る男を睨みつけた。
医師として、兼治が診察を申し出てくれているのは、ちゃんと頭の片隅でわかっている。
なのに、どうしても心がそれを許そうとしないのだ。
「私がかわりに……」
「駄目だ。お前はそこで座ってろ」
兼治が男だから、光志が警戒している。そう判断したのか、イスに座っていた千草が立ち上がろうとした。
けれど、彼女の行動に、即夫からのストップがかかる。
理由を問えば、イスに座った状態の美奈穂を診察するためには、膝立ちになったり中途半端な体勢をとらなければいけない。
だから、今はあまり主張していないお腹に、妻のお腹の中に息吹く命の負担になると、彼は美奈穂から視線を外さず答えた。
「別にエロいことなんかしない。これはれっきとした診察だ。聴診器だって服の上からあてるし……脈とったり、熱計ったりで、手首や額には触れるけど、ずっとじゃない。そんなに俺が触れるのが嫌なら、美奈穂ちゃんが起きてから自分のデコ押しつけて塗りかえろ」
光志と兼治は、しばし無言でお互いを見合う。
本当は全部わかっている。
医師として、目の前に居る男が正しい判断を下していることを。
意識を失った番を腕に閉じ込めている自分の行動が、子供じみたわがままだということも。
すべて、わかっている。
だけど、すぐそばに居るのに、守れる距離にいるのに、自分以外の誰かが美奈穂に触れる。その光景を見る未来が来なければいいのにと、心の底から願わずにいられなかった。
結局、先に白旗を上げたのは光志だった。
このまま我を押し通していても、美奈穂が意識を失った原因はわからないと、自分の中に残った理性が、光志の腕を緩めさせた。
その様子に、何故か周囲からホッとした声が次々と上がる。
駄々っ子の子供がようやく言うことを聞いた。そんな心境とでも言いたげに苦笑いを浮かべる兼治の手によって、美奈穂の診察は速やかに始まった。
数分後、最初に宣言した通り、兼治は迅速に診察を終わらせた。
そして光志は、いまだ目を開けない美奈穂の顔を見つめ、頑張ったなと言いたげに優しく彼女の頭を撫でていく。
「はあ……」
すると次の瞬間、真向かいでしゃがみ込む兼治の口から大きなため息が漏れ出るのが聞こえた。
強張っていた身体から、一気に力が抜ける。まさにそんな表現がピッタリと思うくらい、膝小僧の上に乗った腕がだらけきっている。
「おい! 美奈穂は一体どんな状況なんだ? やっぱりこいつ、どこか具合が悪いのか?」
「……て……けだ」
「えっ?」
診察を止めたということは、美奈穂が倒れた原因を突き止めたということ。その結果を早く知りたいと気持ちばかりが焦り、番を抱いたまま光志は身体を前のめりに倒す。
最初に聞こえてきたのは、ボソボソと聞き取りづらい医師の声だった。
その言葉が上手く聞き取れなくて、思わず聞き返すと、何故か兼治はガシガシと乱暴に自分の頭を掻き始めた。
「ただ気ぃ失ってるだけだから、あんま心配すんな。そのうち目覚ますだろうよ」
「……は?」
先ほどまでの真摯な態度は彼方へ飛んでいった様で、いつの間にか兼治の口調は元通りになっていた。
一方、医師の診断を聞いた光志は、その言葉を理解するまで少しばかり時間を要した。
(病気、じゃない、のか? そっか……そっか……)
気を失って、今はただ眠っているだけ。そう聞けば、心の中にあったモヤモヤがスッと晴れていく。
今はゆっくり寝かせてやりたいという気持ちと、今すぐ起きて自分へ笑顔を向けて欲しい。
そんな両極端な感情を心の中で拮抗させながら、光志は、赤みが引きつつある美奈穂の頬をかさついた指でそっと撫で始めた。
「大体……お前のせいだぞ、相楽。お前が、セックスなんてストレートに言いすぎるから、美奈穂ちゃんビックリしすぎて気絶したんだぜ、きっと」
「はあ!? 俺のせいなの? え? っていうか、美奈穂さんって、二十五歳でしょう? 二十五歳の子が、たかがセックスって言葉聞いたくらいで気絶するの!?」
すぐそばで、また男同士の言い争いが起きていることなど、番の頬を撫でることに夢中な光志は気づきもしなかった。
0
あなたにおすすめの小説
叱られた冷淡御曹司は甘々御曹司へと成長する
花里 美佐
恋愛
冷淡財閥御曹司VS失業中の華道家
結婚に興味のない財閥御曹司は見合いを断り続けてきた。ある日、祖母の師匠である華道家の孫娘を紹介された。面と向かって彼の失礼な態度を指摘した彼女に興味を抱いた彼は、自分の財閥で花を活ける仕事を紹介する。
愛を知った財閥御曹司は彼女のために冷淡さをかなぐり捨て、甘く変貌していく。
俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
ラヴ KAZU
恋愛
二年間付き合った恋人に振られた亜紀は傷心旅行でニューヨークへ旅立つ。
そこで東條ホールディングス社長東條理樹にはじめてを捧げてしまう。結婚を約束するも日本に戻ると連絡を貰えず、会社へ乗り込むも、
理樹は亜紀の父親の会社を倒産に追い込んだ東條財閥東條理三郎の息子だった。
しかも理樹には婚約者がいたのである。
全てを捧げた相手の真実を知り翻弄される亜紀。
二人は結婚出来るのであろうか。
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
冷淡だった義兄に溺愛されて結婚するまでのお話
水瀬 立乃
恋愛
陽和(ひより)が16歳の時、シングルマザーの母親が玉の輿結婚をした。
相手の男性には陽和よりも6歳年上の兄・慶一(けいいち)と、3歳年下の妹・礼奈(れいな)がいた。
義理の兄妹との関係は良好だったが、事故で母親が他界すると2人に冷たく当たられるようになってしまう。
陽和は秘かに恋心を抱いていた慶一と関係を持つことになるが、彼は陽和に愛情がない様子で、彼女は叶わない初恋だと諦めていた。
しかしある日を境に素っ気なかった慶一の態度に変化が現れ始める。
財閥御曹司は左遷された彼女を秘めた愛で取り戻す
花里 美佐
恋愛
榊原財閥に勤める香月菜々は日傘専務の秘書をしていた。
専務は御曹司の元上司。
その専務が社内政争に巻き込まれ退任。
菜々は同じ秘書の彼氏にもフラれてしまう。
居場所がなくなった彼女は退職を希望したが
支社への転勤(左遷)を命じられてしまう。
ところが、ようやく落ち着いた彼女の元に
海外にいたはずの御曹司が現れて?!
溺愛彼氏は消防士!?
すずなり。
恋愛
彼氏から突然言われた言葉。
「別れよう。」
その言葉はちゃんと受け取ったけど、飲み込むことができない私は友達を呼び出してやけ酒を飲んだ。
飲み過ぎた帰り、イケメン消防士さんに助けられて・・・新しい恋が始まっていく。
「男ならキスの先をは期待させないとな。」
「俺とこの先・・・してみない?」
「もっと・・・甘い声を聞かせて・・?」
私の身は持つの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界と何ら関係はありません。
※コメントや乾燥を受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
イケメン警視、アルバイトで雇った恋人役を溺愛する。
楠ノ木雫
恋愛
蒸発した母の借金を擦り付けられた主人公瑠奈は、お見合い代行のアルバイトを受けた。だが、そのお見合い相手、矢野湊に借金の事を見破られ3ヶ月間恋人役を務めるアルバイトを提案された。瑠奈はその報酬に飛びついたが……
溺愛のフリから2年後は。
橘しづき
恋愛
岡部愛理は、ぱっと見クールビューティーな女性だが、中身はビールと漫画、ゲームが大好き。恋愛は昔に何度か失敗してから、もうするつもりはない。
そんな愛理には幼馴染がいる。羽柴湊斗は小学校に上がる前から仲がよく、いまだに二人で飲んだりする仲だ。実は2年前から、湊斗と愛理は付き合っていることになっている。親からの圧力などに耐えられず、酔った勢いでついた嘘だった。
でも2年も経てば、今度は結婚を促される。さて、そろそろ偽装恋人も終わりにしなければ、と愛理は思っているのだが……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる