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馴れ初め編/第三章 不明瞭な心の距離
43.鋭い棘にご注意を
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精神的な疲れが残った状態のまま、千優は午後の仕事を始める。
総務の仕事は多岐にわたるため、その都度頭の切り替えが必要であり、重要だ。
少しでも気を抜きミスをすれば二度手間、またはそれ以上に面倒なことになる。
他の部署に比べ地味な印象を抱きがちなことは否めない。
しかし、総務には総務の誇りというものがある。
今日も千優は大量の紙束を抱え、社内を走り回ろうとデスクを離れた。
他部署へ届ける書類や封筒をいくつも抱え、しばし社内をうろつくこと十数分。
一度に持ちすぎだと先輩に怒られたそれらは、気づけば最初にあった量の三分の一程を残すばかり。
(ふう……流石にちょっと疲れたな)
まるで郵便配達員のごとく走り回る千優は、しばしの休息も兼ね移動ペースを落とす。
本来であれば、今彼女がしている仕事は入社したての新人や、男性社員に割り振られるのが一般的だろう。
しかし、総務部は他の部署と比べ、現状所属する社員が少ない。
そのため、新人だろうと席を置けば貴重な戦力となるのだ。
男女関係なく、一番体力がある人物は誰かと、以前皆で話し合いの場がもたれた。
その結果、選ばれたのが千優である。
下手に男性社員が動くよりも効率が良いということで、ここしばらく他部署へのおつかい、届け物の類は彼女のもとへ舞い込んでくることがほとんど。
長年弟達の世話をした成果、と言えるのかは微妙だが、社内を走り回るくらいで音を上げる程、彼女はか弱くない。
(それにしても、茅乃ったら……)
徐々に速度を落とし、周囲を確認しながら千優は歩き続ける。
そんな彼女の脳内には、昼休憩の時に起こったちょっとした出来事が蘇っていた。
『そう言えば、この車って誰の? 確か茅乃……車持って無かったよね?』
昼休憩も終わりに差し掛かった頃、千優は唐突に気づいた事柄について、運転席でゲームをする友人へ問いかけた。
運転免許こそ持っているが、自分の車は持っておらずペーパードライバーなのだと、以前茅乃本人の口から聞いた事がある。
しかし今彼女は車のキーを手にしており、自分を車の中へ招いた。ようやく車を買ったというなら話は早いが、そんな話を聞いた覚えがない。
『あぁ、これ? 悠介の車だよ。千優と二人っきりで話せる場所は無いかなーって考えて、ここしか思いつかなかったから、午前中のうちに鍵を借りたの』
そう言って茅乃は、車のキーがついたキーホルダーのリング部分に指を通し、クルクルと弄ぶように回し始める。
(あぁ、そんな事してたら……)
『あ、やべ……っだぁ!』
その様子に、一抹の不安を抱けば、予感は見事的中し、彼女の指からすっぽ抜けたキーホルダーが運転席の足元へ転がる。
恋人とは言え、人様から借りたもので遊ぶのは如何なものだろう。
そんな呆れを抱き、鍵を回収しようと前屈みになる友人の姿を眺めること十数秒。
まるで神様が天罰でも与えたとばかりに、決して広くはない運転席に設置されたハンドルへ茅乃は思いきり頭をぶつけていた。
「えーっと、次はどこに行けばいいかな……」
昼間の出来事を思い出し、一人でクスクスと笑いを堪えた後、腕の中に残った紙束の届け先を確認しようと、千優は曲がり角になっている廊下の隅に寄る。
ここなら、少しくらい立ち止まっていても通行の邪魔にならないはずと、そのまま周囲へ向けていた意識を手元へ落とした。
(こっちの書類は、まとめて……っと)
「國枝さぁん、どうしたんですかー? そのネクタイ」
(……?)
抱えている書類を部署ごとに仕分けていると、不意に廊下を曲がった先から声が聞こえてきた。
女性のものと思わしき高めのそれが紡いだ名前には、聞き覚えがある。
どうやら脳が無意識に反応したようで、これまで無駄なく動いていた千優の手がピタリと動きを止めた。
俯いていた顔をあげ周囲を確認すると、自分の他には時折そばを通る社員の姿が見えるだけだ。
聞き間違いだろうかと思いながら、妙にザラついた好奇心に背中を押され、曲がり角の向こう側へ意識が向いた。
そのまま、柱の陰から廊下の先を覗いた千優の瞳に映り込んだのは、長い髪を首元で括った男性社員の後ろ姿と、彼を取り囲む女性社員数人の姿。
(國枝さん、と……知らない人達だ。でも何でこんな……あ、あそこは休憩所か)
今しがた聞こえた名前といい、瞳がとらえる姿といい、顔は見えずとも女性達に囲まれている社員はすぐに國枝だとわかった。
周りにいる女性達の顔に見覚えは無く、普段あまり関わらない社員なのだろうと結論付ける。
昼休みでもないのに、彼らは仕事もせず何をと疑問を抱いたのは一瞬。視線をすぐ横へそらせば、答えはすぐに見つかった。
國枝達が居るすぐ横には、社員ならいつでも利用出来る簡易的な休憩場所があるのだ。
自動販売機が数台並び、テーブルと椅子があるそこは、社員達の交流場所の一つとして、皆に認識されている。
昼食時には、手持ちの弁当やパンなどを持ちより食べている社員も見かける場所でもある。
女性達のうち数人は、飲み物が入ったカップを手にしているのが見えた。
國枝の女性人気から察するに、飲み物を買いに来た彼がつかまったか、元から彼女達と一緒にここへ来たのかしたのだろう。
一対一での立ち話ならまだしも、五、六人で男一人を囲み通路の一部を占領するのは如何なものかと、考えずにはいられない。
「あぁ、これ? どう? かっこいいでしょう?」
「っ!」
そんな時、どこか自慢げに話す國枝の声が耳に届き、連鎖するようにドクンと心臓が強く鼓動する。
(昨日買ったやつ、つけてくれたのかな)
昨日のはしゃぎっぷりと、たった今聞こえてきた声色から導き、もしかしてと千優の中である仮説がうまれた。
今自分がいる場所から確認出来るのは、彼の後ろ姿のみ。
そのため、國枝が今日身につけているネクタイの色を確認することは出来そうにない。
しかし、脳裏を過る仮説が本当ならばと考えるだけで、不思議と胸元が熱くなる。
むず痒い熱を発するそこへ、無意識に手がのびる。
指先で引っ掻こうとするが、ブラウス越しでは、伝わる刺激は微々たるもの。
(って、ヤバッ! 早く終わらせないと、小野さんの雷がっ)
ギュッと胸元に伸ばした手を握りしめながら、初めて感じる感覚に戸惑うあまり、しばし何もない宙を見つめる。
その時、脳裏を過ったのは、仁王立ちでこちらを睨む先輩の姿。
届け物の最中だというのに、こんな所で時間を無駄にするわけにはいかない。
勝手に油を売っていたことがバレれば、間違いなく景子が渋い顔をする未来が見える。
そんなことになっては、余計時間がかかると、千優は慌てて次の部署へ向かおうと頭の中を切り替えた。
「かっこいい、ですかー?」
「いつもより色が地味じゃない? もっと明るい色の方が、國枝さんの華やかさが増すし、絶対そっちの方が似合いますよ!」
ここから一番近い部署へは、このまま角を曲がり、國枝達の横を通り抜けて行くのが一番の近道だ。
彼らのそばを通る際は、軽く会釈でもすれば良いかと考えていた時、耳障りな声が次から次へ聞こえてくる。
その瞬間、千優の思考は完全に停止した。
「っ……ぁ……はっ」
数メートルは距離があり、これまでどこかぼんやりとしか聞こえていなかったはずの音を、脳がはっきり認識していく。
それと同時に脳内に響き渡る警鐘。そして加速する鼓動と息苦しさに、千優の思考は乱されるばかりだ。
一体何が起こっているのかと自問自答する間も、女達が放つ音は止まらない。
意識が不安定に激しく揺れ動く。それを元に戻す方法を知らない千優の心は、絶え間なく襲いくる負の感情に押しつぶされていく。
「はぁ、はぁ……はぁ……」
我に返った時、千優はまだ記憶に新しい場所に一人たたずんでいた。
周囲を見回すと、先程まで居た場所と違う景色に、疑問符が浮かぶ。
数分前に通った道を逆走し、己が人気の無い場所を探し求めたことを理解するのは、どうにか落ち着きを取り戻し始める数分後のこと。
総務の仕事は多岐にわたるため、その都度頭の切り替えが必要であり、重要だ。
少しでも気を抜きミスをすれば二度手間、またはそれ以上に面倒なことになる。
他の部署に比べ地味な印象を抱きがちなことは否めない。
しかし、総務には総務の誇りというものがある。
今日も千優は大量の紙束を抱え、社内を走り回ろうとデスクを離れた。
他部署へ届ける書類や封筒をいくつも抱え、しばし社内をうろつくこと十数分。
一度に持ちすぎだと先輩に怒られたそれらは、気づけば最初にあった量の三分の一程を残すばかり。
(ふう……流石にちょっと疲れたな)
まるで郵便配達員のごとく走り回る千優は、しばしの休息も兼ね移動ペースを落とす。
本来であれば、今彼女がしている仕事は入社したての新人や、男性社員に割り振られるのが一般的だろう。
しかし、総務部は他の部署と比べ、現状所属する社員が少ない。
そのため、新人だろうと席を置けば貴重な戦力となるのだ。
男女関係なく、一番体力がある人物は誰かと、以前皆で話し合いの場がもたれた。
その結果、選ばれたのが千優である。
下手に男性社員が動くよりも効率が良いということで、ここしばらく他部署へのおつかい、届け物の類は彼女のもとへ舞い込んでくることがほとんど。
長年弟達の世話をした成果、と言えるのかは微妙だが、社内を走り回るくらいで音を上げる程、彼女はか弱くない。
(それにしても、茅乃ったら……)
徐々に速度を落とし、周囲を確認しながら千優は歩き続ける。
そんな彼女の脳内には、昼休憩の時に起こったちょっとした出来事が蘇っていた。
『そう言えば、この車って誰の? 確か茅乃……車持って無かったよね?』
昼休憩も終わりに差し掛かった頃、千優は唐突に気づいた事柄について、運転席でゲームをする友人へ問いかけた。
運転免許こそ持っているが、自分の車は持っておらずペーパードライバーなのだと、以前茅乃本人の口から聞いた事がある。
しかし今彼女は車のキーを手にしており、自分を車の中へ招いた。ようやく車を買ったというなら話は早いが、そんな話を聞いた覚えがない。
『あぁ、これ? 悠介の車だよ。千優と二人っきりで話せる場所は無いかなーって考えて、ここしか思いつかなかったから、午前中のうちに鍵を借りたの』
そう言って茅乃は、車のキーがついたキーホルダーのリング部分に指を通し、クルクルと弄ぶように回し始める。
(あぁ、そんな事してたら……)
『あ、やべ……っだぁ!』
その様子に、一抹の不安を抱けば、予感は見事的中し、彼女の指からすっぽ抜けたキーホルダーが運転席の足元へ転がる。
恋人とは言え、人様から借りたもので遊ぶのは如何なものだろう。
そんな呆れを抱き、鍵を回収しようと前屈みになる友人の姿を眺めること十数秒。
まるで神様が天罰でも与えたとばかりに、決して広くはない運転席に設置されたハンドルへ茅乃は思いきり頭をぶつけていた。
「えーっと、次はどこに行けばいいかな……」
昼間の出来事を思い出し、一人でクスクスと笑いを堪えた後、腕の中に残った紙束の届け先を確認しようと、千優は曲がり角になっている廊下の隅に寄る。
ここなら、少しくらい立ち止まっていても通行の邪魔にならないはずと、そのまま周囲へ向けていた意識を手元へ落とした。
(こっちの書類は、まとめて……っと)
「國枝さぁん、どうしたんですかー? そのネクタイ」
(……?)
抱えている書類を部署ごとに仕分けていると、不意に廊下を曲がった先から声が聞こえてきた。
女性のものと思わしき高めのそれが紡いだ名前には、聞き覚えがある。
どうやら脳が無意識に反応したようで、これまで無駄なく動いていた千優の手がピタリと動きを止めた。
俯いていた顔をあげ周囲を確認すると、自分の他には時折そばを通る社員の姿が見えるだけだ。
聞き間違いだろうかと思いながら、妙にザラついた好奇心に背中を押され、曲がり角の向こう側へ意識が向いた。
そのまま、柱の陰から廊下の先を覗いた千優の瞳に映り込んだのは、長い髪を首元で括った男性社員の後ろ姿と、彼を取り囲む女性社員数人の姿。
(國枝さん、と……知らない人達だ。でも何でこんな……あ、あそこは休憩所か)
今しがた聞こえた名前といい、瞳がとらえる姿といい、顔は見えずとも女性達に囲まれている社員はすぐに國枝だとわかった。
周りにいる女性達の顔に見覚えは無く、普段あまり関わらない社員なのだろうと結論付ける。
昼休みでもないのに、彼らは仕事もせず何をと疑問を抱いたのは一瞬。視線をすぐ横へそらせば、答えはすぐに見つかった。
國枝達が居るすぐ横には、社員ならいつでも利用出来る簡易的な休憩場所があるのだ。
自動販売機が数台並び、テーブルと椅子があるそこは、社員達の交流場所の一つとして、皆に認識されている。
昼食時には、手持ちの弁当やパンなどを持ちより食べている社員も見かける場所でもある。
女性達のうち数人は、飲み物が入ったカップを手にしているのが見えた。
國枝の女性人気から察するに、飲み物を買いに来た彼がつかまったか、元から彼女達と一緒にここへ来たのかしたのだろう。
一対一での立ち話ならまだしも、五、六人で男一人を囲み通路の一部を占領するのは如何なものかと、考えずにはいられない。
「あぁ、これ? どう? かっこいいでしょう?」
「っ!」
そんな時、どこか自慢げに話す國枝の声が耳に届き、連鎖するようにドクンと心臓が強く鼓動する。
(昨日買ったやつ、つけてくれたのかな)
昨日のはしゃぎっぷりと、たった今聞こえてきた声色から導き、もしかしてと千優の中である仮説がうまれた。
今自分がいる場所から確認出来るのは、彼の後ろ姿のみ。
そのため、國枝が今日身につけているネクタイの色を確認することは出来そうにない。
しかし、脳裏を過る仮説が本当ならばと考えるだけで、不思議と胸元が熱くなる。
むず痒い熱を発するそこへ、無意識に手がのびる。
指先で引っ掻こうとするが、ブラウス越しでは、伝わる刺激は微々たるもの。
(って、ヤバッ! 早く終わらせないと、小野さんの雷がっ)
ギュッと胸元に伸ばした手を握りしめながら、初めて感じる感覚に戸惑うあまり、しばし何もない宙を見つめる。
その時、脳裏を過ったのは、仁王立ちでこちらを睨む先輩の姿。
届け物の最中だというのに、こんな所で時間を無駄にするわけにはいかない。
勝手に油を売っていたことがバレれば、間違いなく景子が渋い顔をする未来が見える。
そんなことになっては、余計時間がかかると、千優は慌てて次の部署へ向かおうと頭の中を切り替えた。
「かっこいい、ですかー?」
「いつもより色が地味じゃない? もっと明るい色の方が、國枝さんの華やかさが増すし、絶対そっちの方が似合いますよ!」
ここから一番近い部署へは、このまま角を曲がり、國枝達の横を通り抜けて行くのが一番の近道だ。
彼らのそばを通る際は、軽く会釈でもすれば良いかと考えていた時、耳障りな声が次から次へ聞こえてくる。
その瞬間、千優の思考は完全に停止した。
「っ……ぁ……はっ」
数メートルは距離があり、これまでどこかぼんやりとしか聞こえていなかったはずの音を、脳がはっきり認識していく。
それと同時に脳内に響き渡る警鐘。そして加速する鼓動と息苦しさに、千優の思考は乱されるばかりだ。
一体何が起こっているのかと自問自答する間も、女達が放つ音は止まらない。
意識が不安定に激しく揺れ動く。それを元に戻す方法を知らない千優の心は、絶え間なく襲いくる負の感情に押しつぶされていく。
「はぁ、はぁ……はぁ……」
我に返った時、千優はまだ記憶に新しい場所に一人たたずんでいた。
周囲を見回すと、先程まで居た場所と違う景色に、疑問符が浮かぶ。
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