【R-18・連載版】部長と私の秘め事

臣桜

文字の大きさ
336 / 778
猫洗い 編

このままじゃ駄目でしょう

しおりを挟む
「は……っ、ぁ、あ……、あぁー…………」

 私は間延びした声を漏らし、ぐったりと洗い場に横たわってしまう。

 ちょっと冷たいけど、火照った体には丁度いいぐらいだ。

「朱里、大丈夫か? 風邪引いちまう」

「ん……」

 尊さんに抱き起こされた私は、浴槽に寄りかかり溜め息をつく。

 不意に視線を上げると、血管を浮かばせてバッキバキになったミコトファイナルウェポンが目に入って、思わず目を見開いてしまった。

「あ……」

 明るい中でまともに見ると、物凄い迫力がある。

 ……いや、デカいし長いし、比べたら失礼だけど昭人の非にならない。

 そんな事を考えながらボーッと屹立を見つめていると、彼は「スケベ」と言って笑った。

「ローション洗い流すか。そのままじゃあ風呂にも入れないもんな」

「え?」

 彼の手を軽く握ると、尊さんは「ん?」と振り向く。

「だって……、それ……、その子、……このままじゃ駄目でしょう」

 ビンとそそり立っているモノを指さして言うと、尊さんはクシャリと笑う。

「別に気にしなくていいよ。風呂場でスキンもねぇのに、する訳にいかないし」

 私は無言で口を開け、ツンツンと口の中を指さしてみせる。

 けれど尊さんはあまりその気になってくれない。

「いいよ」

 断られると、私のフェラが上手じゃないから避けられているような気持ちになり、悲しくなる。

「……私がしても気持ちよくないからですか? 今ならLサイズのパイもつきますよ」

 両手でムニュッと乳房を寄せると、尊さんは困った様に笑う。

「5Lぐらいだろうが」

「もぉ……」

 彼の軽口に唇を尖らせた私は、膝立ちになると尊さんの太腿に抱きついた。

「おい?」

「ぱふぱふ、ぱふぱふ」

 某ゲームのような効果音をつけ、私は乳房で尊さんの太腿を挟むと、体を上下させる。

「こぉら!」

 すると彼は少し大きい声を出し、私の両肩をグッと押す。

(……やっぱり嫌なのかな。前は『教え込んでから』って言ってやり方を教えてもらったけど、昭人の舐めた口でされるの嫌とか……)

 不安になってしょんぼり俯くと、尊さんは「悪い」と言ってしゃがむ。

「そうじゃないんだ。されるのが嫌とかじゃなくて……」

「……じゃあ、なんです?」

 私は少しだけ目を潤ませて尋ねる。

 すると尊さんは大きな溜め息をつき、ボソッと言う。

「お前のこの小さくて可愛い口は、沢山物を食ってよく笑い、可愛い事を言うためにあるんだよ。俺の汚いモンを突っ込むための場所じゃない」

「…………なにそれ……」

 彼の思考が分からなくてキョトンとすると、尊さんは照れくさそうに横を向いた。

「確かに気持ちいいよ。好きな女にフェラしてもらえたら、征服感もあるしすげぇ興奮する。……でも汚ぇだろ。お前の口に入れたくねぇよ」

 困り果てた尊さんの言葉を聞き、私はしばしポカンとしたあと、首を傾げて尋ねる。

「……ひょっとして奥さん、私の事が好きで堪らないですか?」

「誰が奥さんだ」

 尊さんは突っ込んだあと、乱暴に息を吐いた。

「~~~~、好きで堪らないよ。以前にフェラのやり方を教えた時より、ずっと大切で堪らなくなってる。日に日に胸の奥に抱える感情がクソ重たくなって、お前に引かれるんじゃないかって心配になるぐらいだ」

「……ちなみに、喩えるならどれぐらい大切ですか?」

 真剣な表情で尋ねると、尊さんはまた小さく溜め息をついてから、観念したように答えた。

「小さくなった朱里を真綿に包んで、常に胸ポケットに入れておきたいぐらいには」

「なにそれ可愛い」

 思わず真顔で感想を述べたあと、私はクスクス笑い始めた。

 けれどそれだけ私を想ってくれている尊さんが、自分の快楽を後回しにしているのを見ると、申し訳なさを感じる。

「じゃあ、手でしましょうか?」

「放っておけば鎮まるからいいって」

「じゃあ、目の前でソロプレイしてください! 今なら胸にぶっかけてOKです!」

「なんか急にハードル高くなったが?」

 尊さんは呆れたように笑うけれど、私は彼の手をギュッと握り、ヌルヌルとローションを分けてもらう。

「おい?」
しおりを挟む
感想 2,452

あなたにおすすめの小説

偽装夫婦

詩織
恋愛
付き合って5年になる彼は後輩に横取りされた。 会社も一緒だし行く気がない。 けど、横取りされたからって会社辞めるってアホすぎません?

3歳児にも劣る淑女(笑)

章槻雅希
恋愛
公爵令嬢は、第一王子から理不尽な言いがかりをつけられていた。 男爵家の庶子と懇ろになった王子はその醜態を学園内に晒し続けている。 その状況を打破したのは、僅か3歳の王女殿下だった。 カテゴリーは悩みましたが、一応5歳児と3歳児のほのぼのカップルがいるので恋愛ということで(;^ω^) ほんの思い付きの1場面的な小噺。 王女以外の固有名詞を無くしました。 元ネタをご存じの方にはご不快な思いをさせてしまい申し訳ありません。 創作SNSでの、ジャンル外での配慮に欠けておりました。

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」 母に紹介され、なにかの間違いだと思った。 だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。 それだけでもかなりな不安案件なのに。 私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。 「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」 なーんて義父になる人が言い出して。 結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。 前途多難な同居生活。 相変わらず専務はなに考えているかわからない。 ……かと思えば。 「兄妹ならするだろ、これくらい」 当たり前のように落とされる、額へのキス。 いったい、どうなってんのー!? 三ツ森涼夏  24歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務 背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。 小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。 たまにその頑張りが空回りすることも? 恋愛、苦手というより、嫌い。 淋しい、をちゃんと言えずにきた人。 × 八雲仁 30歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』専務 背が高く、眼鏡のイケメン。 ただし、いつも無表情。 集中すると周りが見えなくなる。 そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。 小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。 ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!? ***** 千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』 ***** 表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101

病弱な私と意地悪なお姉様のお見合い顛末

黒木メイ
恋愛
幼い頃から病弱だったミルカ。外出もまともにできず、家の中に引きこもってばかり。それでもミルカは幸せだった。家族が、使用人たちがいつもミルカの側にいてくれたから。ミルカを愛してくれたから。それだけで十分――なわけないでしょう。お姉様はずるい。健康な体を持っているだけではなく、自由に外出できるんだから。その上、意地悪。だから、奪ったのよ。ずるいお姉様から全てを。当然でしょう。私は『特別な存在』で、『幸せが約束されたお姫様』なんだから。両親からの愛も、次期当主の地位も、王子様も全て私のもの。お姉様の見合い相手が私に夢中になるのも仕方ないことなの。 ※設定はふわふわ。 ※予告なく修正、加筆する場合があります。 ※いずれ他サイトにも転載予定。 ※『病弱な妹と私のお見合い顛末』のミルカ(妹)視点です。

完結 愛人さん初めまして!では元夫と出て行ってください。

音爽(ネソウ)
恋愛
金に女にだらしない男。終いには手を出す始末。 見た目と口八丁にだまされたマリエラは徐々に心を病んでいく。 だが、それではいけないと奮闘するのだが……

地味な私を捨てた元婚約者にざまぁ返し!私の才能に惚れたハイスペ社長にスカウトされ溺愛されてます

久遠翠
恋愛
「君は、可愛げがない。いつも数字しか見ていないじゃないか」 大手商社に勤める地味なOL・相沢美月は、エリートの婚約者・高遠彰から突然婚約破棄を告げられる。 彼の心変わりと社内での孤立に傷つき、退職を選んだ美月。 しかし、彼らは知らなかった。彼女には、IT業界で“K”という名で知られる伝説的なデータアナリストという、もう一つの顔があったことを。 失意の中、足を運んだ交流会で美月が出会ったのは、急成長中のIT企業「ホライゾン・テクノロジーズ」の若き社長・一条蓮。 彼女が何気なく口にした市場分析の鋭さに衝撃を受けた蓮は、すぐさま彼女を破格の条件でスカウトする。 「君のその目で、俺と未来を見てほしい」──。 蓮の情熱に心を動かされ、新たな一歩を踏み出した美月は、その才能を遺憾なく発揮していく。 地味なOLから、誰もが注目するキャリアウーマンへ。 そして、仕事のパートナーである蓮の、真っ直ぐで誠実な愛情に、凍てついていた心は次第に溶かされていく。 これは、才能というガラスの靴を見出された、一人の女性のシンデレラストーリー。 数字の奥に隠された真実を見抜く彼女が、本当の愛と幸せを掴むまでの、最高にドラマチックな逆転ラブストーリー。

リリー・フラレンシア男爵令嬢について

碧井 汐桜香
恋愛
王太子と出会ったピンク髪の男爵令嬢のお話

処理中です...