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二日目の夜の葛藤 編
〝男の人〟 ☆
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少し身を竦ませると、涼さんは私の動揺を敏感に感じ取って顔を上げた。
「怖い?」
尋ねてくる彼は、微笑んでいるけれど目にとても真剣な光を宿している。
――あぁ、この人、本当にまじめに私に向き合ってくれているんだ。
理解した私は、きちんと自分の想いを打ち明けるべきだと感じた。
涼さんがこれだけ真摯に私を想ってくれているのに、雰囲気を壊すのが嫌とか、拒否して嫌われるのが怖いとか、そんな理由で本心を押し隠すのは逆に失礼だ。
私は一つ深呼吸したあと、緊張と羞恥で胸を高鳴らせながら本音を話した。
「六割以上は、涼さんに対するドキドキです。残りは……、こういうの初めてなので、不安とか恥ずかしいとか……。……で、少しだけ、男性に対する怯えもあります」
「うん」
涼さんは微笑んで頷き、よしよしと私の頭を撫でてくる。
「教えてくれてありがとう。……この辺でやめておいたほうがいい? 続きをしてもいい?」
性的な事について意見を求められるのは、とても恥ずかしい。
でも、涼さんならきっとこう言うだろう。
『付き合うって事も結婚も、キスもセックスも二人でやるものだよ』
なら、協力していかないと。
私はスゥッ……と息を吸い、覚悟を決めて言った。
「……つ、続き、お願いします」
勇気を振り絞って恥ずかしい言葉を口にすると、涼さんは小さく笑って返事をした。
「喜んで」
彼は私の手をとり、お姫様のようにチュッと甲にキスをする。
(うう……っ)
私の反応を楽しんでやっているのか、素なのか分からないけれど、この人はいちいちやる事が心臓に悪い。
「可愛いよ、恵ちゃん」
涼さんはそう囁き、私の髪を手で梳く。
それから端整な顔を傾け、再度唇を重ねてきた。
(~~~~っ!!)
とても柔らかい唇を感じた瞬間、胸の奥がキュッと締め付けられる。
同時に、下腹部の奥がジクリと疼いたのが分かって、全身の血が沸騰したかのような感覚に陥った。
(私……、涼さんに性欲を感じてしまっている?)
今まで性的な経験はなかったけど、友達は割といるほうだし、色んな話を聞いている。
加えて自慰だってたまにしているから、感じたら自分の体がどうなるかは分かっている。
けれど目の前にいる男性に性的欲求を感じたのは初めてで、「失礼じゃないだろうか」とか、色んな考えを巡らせてしまった。
その時、涼さんがヌルッと唇の内側を舐めてきて、私はビクッと体を震わせる。
(――――ま、待って待って待って。たんまたんまたんま。…………やらしすぎるっ!)
キスした事がない訳じゃないけど、今までの彼氏もどきと涼さんとでは想いの深さが違う。
彼が大事そうに唇をついばみ、下唇を軽く前歯で噛んできただけで、一杯一杯になって鼻に掛かった変な声を漏らしてしまいそうだ。
だから、私はとっさに逃げようとしたんだろうか。
無意識に両手両足を使って体をずり上げたけれど、涼さんはすぐに私の腰を掴んで元の位置に引き戻した。
(待ってーっ!!)
涼さんは優しくていい人なのに、力のある〝男の人〟だ。
私は朱里ほど細くないはずなのに、涼さんの大きな手で腰を掴まれると、自分がとても細くなったように思える。
それに、体重だって軽くないのに、こんなにたやすく引きずられるなんて……。
涼さんと一緒にいるほど、自分が彼に比べてずっと非力な〝女〟なのだと思い知らされる。
その時、少し開いた私の口内に涼さんの舌が侵入し、舌先同士が触れ合う。
ピクッと体を震わせると、涼さんは私を宥めるように優しく頭を撫でてきた。
彼の舌は柔らかく、ヌルヌルと舌同士を触れ合わせているだけで、気持ちがフワフワしてくる。
(あれ……、いいのかな。こんな……)
私はボーッとした意識の中、口内に挿し込まれた舌をチュッと吸う。
キスをしながら、涼さんは私の首筋から肩、二の腕を触れていく。
とても大切なものを確かめているような手つきなのに、私はゆっくりと肌を撫でられて息を荒げ、胸を高鳴らせる。
「……胸、触ってみても大丈夫?」
キスの合間に涼さんが囁き声で尋ねてきた。
それに、私はコクンと小さく頷いて返事をした。
「怖い?」
尋ねてくる彼は、微笑んでいるけれど目にとても真剣な光を宿している。
――あぁ、この人、本当にまじめに私に向き合ってくれているんだ。
理解した私は、きちんと自分の想いを打ち明けるべきだと感じた。
涼さんがこれだけ真摯に私を想ってくれているのに、雰囲気を壊すのが嫌とか、拒否して嫌われるのが怖いとか、そんな理由で本心を押し隠すのは逆に失礼だ。
私は一つ深呼吸したあと、緊張と羞恥で胸を高鳴らせながら本音を話した。
「六割以上は、涼さんに対するドキドキです。残りは……、こういうの初めてなので、不安とか恥ずかしいとか……。……で、少しだけ、男性に対する怯えもあります」
「うん」
涼さんは微笑んで頷き、よしよしと私の頭を撫でてくる。
「教えてくれてありがとう。……この辺でやめておいたほうがいい? 続きをしてもいい?」
性的な事について意見を求められるのは、とても恥ずかしい。
でも、涼さんならきっとこう言うだろう。
『付き合うって事も結婚も、キスもセックスも二人でやるものだよ』
なら、協力していかないと。
私はスゥッ……と息を吸い、覚悟を決めて言った。
「……つ、続き、お願いします」
勇気を振り絞って恥ずかしい言葉を口にすると、涼さんは小さく笑って返事をした。
「喜んで」
彼は私の手をとり、お姫様のようにチュッと甲にキスをする。
(うう……っ)
私の反応を楽しんでやっているのか、素なのか分からないけれど、この人はいちいちやる事が心臓に悪い。
「可愛いよ、恵ちゃん」
涼さんはそう囁き、私の髪を手で梳く。
それから端整な顔を傾け、再度唇を重ねてきた。
(~~~~っ!!)
とても柔らかい唇を感じた瞬間、胸の奥がキュッと締め付けられる。
同時に、下腹部の奥がジクリと疼いたのが分かって、全身の血が沸騰したかのような感覚に陥った。
(私……、涼さんに性欲を感じてしまっている?)
今まで性的な経験はなかったけど、友達は割といるほうだし、色んな話を聞いている。
加えて自慰だってたまにしているから、感じたら自分の体がどうなるかは分かっている。
けれど目の前にいる男性に性的欲求を感じたのは初めてで、「失礼じゃないだろうか」とか、色んな考えを巡らせてしまった。
その時、涼さんがヌルッと唇の内側を舐めてきて、私はビクッと体を震わせる。
(――――ま、待って待って待って。たんまたんまたんま。…………やらしすぎるっ!)
キスした事がない訳じゃないけど、今までの彼氏もどきと涼さんとでは想いの深さが違う。
彼が大事そうに唇をついばみ、下唇を軽く前歯で噛んできただけで、一杯一杯になって鼻に掛かった変な声を漏らしてしまいそうだ。
だから、私はとっさに逃げようとしたんだろうか。
無意識に両手両足を使って体をずり上げたけれど、涼さんはすぐに私の腰を掴んで元の位置に引き戻した。
(待ってーっ!!)
涼さんは優しくていい人なのに、力のある〝男の人〟だ。
私は朱里ほど細くないはずなのに、涼さんの大きな手で腰を掴まれると、自分がとても細くなったように思える。
それに、体重だって軽くないのに、こんなにたやすく引きずられるなんて……。
涼さんと一緒にいるほど、自分が彼に比べてずっと非力な〝女〟なのだと思い知らされる。
その時、少し開いた私の口内に涼さんの舌が侵入し、舌先同士が触れ合う。
ピクッと体を震わせると、涼さんは私を宥めるように優しく頭を撫でてきた。
彼の舌は柔らかく、ヌルヌルと舌同士を触れ合わせているだけで、気持ちがフワフワしてくる。
(あれ……、いいのかな。こんな……)
私はボーッとした意識の中、口内に挿し込まれた舌をチュッと吸う。
キスをしながら、涼さんは私の首筋から肩、二の腕を触れていく。
とても大切なものを確かめているような手つきなのに、私はゆっくりと肌を撫でられて息を荒げ、胸を高鳴らせる。
「……胸、触ってみても大丈夫?」
キスの合間に涼さんが囁き声で尋ねてきた。
それに、私はコクンと小さく頷いて返事をした。
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