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のぞきは困ります!
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「綺麗な……色ですね。すてき」
「お前に好きなものにしていいと言っておきながら、口を出してすまない」
「いいえ、エデンの意見もきけて嬉しいです」
本当に言葉のとおりで、好きな人が私の着るものを選んでくれるのって、とても嬉しい。
そして本当は、コンプレックスでもある赤毛をほめてもらえたのがとても嬉しかった。
村にいた時、目はいつも「綺麗な色だね」ってほめてもらえたけれど、金髪のなりそこないのようなこの赤毛については、誰も触れてくれなかった。
シスターたちだけが、「太陽の色みたいね」ってほめてくれたけれど。
「では、着替えますね。素材になるドレスはどれでもいいんですか?」
目の前の白いクローゼットのなかには、お姫さまが着るようなドレスの数々がさがっている。
それを違う形、色に変えてしまうのはもったいないような気もするけれど、なんでもできるエデンにとっては些細なことなんだわ。
「いや、何でもいいだろう」
「分かりました。では、後ろを向いていてくださいね」
「分かった」
エデンは素直に言うことを聞いてくれて、やっぱりそういうところは優しい。
「私、お父さまにいい印象を持っていただけるように、いい子にしますね」
着ているガウンを脱いでハンガーにかけ、下着一枚になった私は、手近にあったドレスの背中のボタンを外してゆく。
その時――。
「ふぅん、いつも欲に負けてすぐアメリアに触れてしまっているが、下着姿というのもそそるものだな」
「えっ!?」
ギョッとして両手で胸元を隠し振り向くと、エデンはこちらに背を向けている。
一瞬ホッとしたものの、ふと彼がさっき見た全身鏡を使って、私をじっと見ていることに気づいた。
「もう! エデン! のぞきは困ります!」
「……バレたか。妻だしいいだろう」
「妻でも着替え中は駄目なんです! はずかしいっ」
「減るものではあるまい」
「私の羞恥心がすり減りますっ」
顔を真っ赤にさせて大声を出すと、エデンはこちらを振り向いて「……そんなものか」と残念そうにつぶやくのだった。
「……ごめんなさい。あの、怒ったとかじゃなくて……。わがままな子って思わないでください。その……胸の大きさとか、恥ずかしくて……」
手早くドレスを被ってつぶやいたけれど、エデンは怒った様子はなかった。
「いや、気にするな。俺としてはこういうやり取りは新鮮で嬉しい。新婚生活を送っているんだと思えるし」
そう言ってエデンは立ち上がり、黒い上着の裾をなびかせながら、ゆったりとこちらへやってくる。
「どれ、背中のボタンを留めてやろう」
「……ありがとうございます」
自分の子供っぽさにガッカリして私はうなだれ、すなおにエデンに背中を向けた。
「本当にごめんなさい。私……まだ色々慣れていないんだと思います。
エデンは見たことのない、嘘みたいに綺麗な人だし、そんな人が私の旦那さまだなんてまだ信じられないんです。
男性とお付き合いしたことがないから、どれぐらいの加減で色んなことをしていけばいいのかも模索中で……。……多分、自分に自信がないんだと思います」
エデンの指がボタンを留めてくれているのを感じながら言い訳をすると、首のつけ根あたりにちゅっとキスをされた。
「ふぁっ!?」
びっくりして振り向くと、エデンの優しい笑顔がある。
「構わぬ。お前一人で新婚生活を送るんじゃない。俺と二人で送っていくんだ。何かあれば話し合えばいい。違うか?」
「……そう、ですね」
ジワッと胸が熱くなり、私は心強くなってうなずくのだった。
「あと、胸の大きさは本当に気にするな。俺がアメリアの体を開発して、大きくしてやる」
「っ……もう!」
今は『普通』の時のはずなのに、ベッドのなかでの情熱を思い出して、私は思わずまた大きな声を出してしまっていた。
**
エデンの魔法で私は華やかなピンクのドレスを身にまとい、その上にフワリとしたマントを羽織った。
そのあとエデンと二人で外に出て、イグニスさんが御者をする馬車に乗って城を出る。
「お前に好きなものにしていいと言っておきながら、口を出してすまない」
「いいえ、エデンの意見もきけて嬉しいです」
本当に言葉のとおりで、好きな人が私の着るものを選んでくれるのって、とても嬉しい。
そして本当は、コンプレックスでもある赤毛をほめてもらえたのがとても嬉しかった。
村にいた時、目はいつも「綺麗な色だね」ってほめてもらえたけれど、金髪のなりそこないのようなこの赤毛については、誰も触れてくれなかった。
シスターたちだけが、「太陽の色みたいね」ってほめてくれたけれど。
「では、着替えますね。素材になるドレスはどれでもいいんですか?」
目の前の白いクローゼットのなかには、お姫さまが着るようなドレスの数々がさがっている。
それを違う形、色に変えてしまうのはもったいないような気もするけれど、なんでもできるエデンにとっては些細なことなんだわ。
「いや、何でもいいだろう」
「分かりました。では、後ろを向いていてくださいね」
「分かった」
エデンは素直に言うことを聞いてくれて、やっぱりそういうところは優しい。
「私、お父さまにいい印象を持っていただけるように、いい子にしますね」
着ているガウンを脱いでハンガーにかけ、下着一枚になった私は、手近にあったドレスの背中のボタンを外してゆく。
その時――。
「ふぅん、いつも欲に負けてすぐアメリアに触れてしまっているが、下着姿というのもそそるものだな」
「えっ!?」
ギョッとして両手で胸元を隠し振り向くと、エデンはこちらに背を向けている。
一瞬ホッとしたものの、ふと彼がさっき見た全身鏡を使って、私をじっと見ていることに気づいた。
「もう! エデン! のぞきは困ります!」
「……バレたか。妻だしいいだろう」
「妻でも着替え中は駄目なんです! はずかしいっ」
「減るものではあるまい」
「私の羞恥心がすり減りますっ」
顔を真っ赤にさせて大声を出すと、エデンはこちらを振り向いて「……そんなものか」と残念そうにつぶやくのだった。
「……ごめんなさい。あの、怒ったとかじゃなくて……。わがままな子って思わないでください。その……胸の大きさとか、恥ずかしくて……」
手早くドレスを被ってつぶやいたけれど、エデンは怒った様子はなかった。
「いや、気にするな。俺としてはこういうやり取りは新鮮で嬉しい。新婚生活を送っているんだと思えるし」
そう言ってエデンは立ち上がり、黒い上着の裾をなびかせながら、ゆったりとこちらへやってくる。
「どれ、背中のボタンを留めてやろう」
「……ありがとうございます」
自分の子供っぽさにガッカリして私はうなだれ、すなおにエデンに背中を向けた。
「本当にごめんなさい。私……まだ色々慣れていないんだと思います。
エデンは見たことのない、嘘みたいに綺麗な人だし、そんな人が私の旦那さまだなんてまだ信じられないんです。
男性とお付き合いしたことがないから、どれぐらいの加減で色んなことをしていけばいいのかも模索中で……。……多分、自分に自信がないんだと思います」
エデンの指がボタンを留めてくれているのを感じながら言い訳をすると、首のつけ根あたりにちゅっとキスをされた。
「ふぁっ!?」
びっくりして振り向くと、エデンの優しい笑顔がある。
「構わぬ。お前一人で新婚生活を送るんじゃない。俺と二人で送っていくんだ。何かあれば話し合えばいい。違うか?」
「……そう、ですね」
ジワッと胸が熱くなり、私は心強くなってうなずくのだった。
「あと、胸の大きさは本当に気にするな。俺がアメリアの体を開発して、大きくしてやる」
「っ……もう!」
今は『普通』の時のはずなのに、ベッドのなかでの情熱を思い出して、私は思わずまた大きな声を出してしまっていた。
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エデンの魔法で私は華やかなピンクのドレスを身にまとい、その上にフワリとしたマントを羽織った。
そのあとエデンと二人で外に出て、イグニスさんが御者をする馬車に乗って城を出る。
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