【R-18】吸血鬼の家庭教師~年下貴族に溺愛求婚されています【挿絵付】

臣桜

文字の大きさ
14 / 54

契約に縛られて2 ☆

しおりを挟む
 なのに、それだけでクレハの胸はぷっくりと先端を勃たせていた。
 はぁ、はぁ、とクレハの呼吸が静かに乱れ、時折その唇は緩みそうになっては引き締められ、また緩む。

「お姉さま、僕はあなたに運命を感じているんです」

 じっと視線を合わせてからそう言い、ノアは優しく彼女を仰向けにしながらキスをした。
 柔らかい唇が何度も重なり、ノアの舌がクレハの歯列や唇を舐める。

『あの晩』生まれて初めてのキスをされ、クレハは体の奥に種火を置かれた。
 ノアでなければその火を大きくすることはできなく、もう一生彼とは会わないだろうと思っていたので、燻る情熱を持て余していた。

 が、こうやって早すぎる展開でまたその種火は煽られ、たくさんの煙をたてながらクレハの中で火は炎へ変化してゆく。

「ん……、んぅ、ん……」

 夢のような優しく甘美なキスを受けて、クレハは素直に「嬉しい」と感じていた。
 もともとの彼女の好奇心旺盛な部分が、この「気持ちいい」の先にあるものはどんなものなのだろう? と知りたがっている。

 いつの間にかネグリジェの裾は大きく捲り上げられ、クレハの体は腹部ほどまで晒されてしまっていた。
 カーテン越しの月明かりに白い肌が淡く光り、絹のような滑らかな素肌にノアは手を滑らせる。

「あ……っ」

 太腿を下から上へ撫で上げられ、その瞬間ゾクッと全身に甘いしびれを感じてクレハは思わず声を上げる。
 胸に触られたのとはまた違う感覚に、彼女の黒い目は無言でノアに続きを期待した。

「お姉さま、好きです」

 囁き声と共にネグリジェの間からノアの手が滑り込み、今度は直接クレハの胸を揉み始める。
 大きな円を描くようにゆっくりと手を回転させれば、ノアの指の間で桜色の先端が苦しそうに隆起していた。

「あぁ……、はぁ……っ」

 頭の中では「いけない」と思いながらも、クレハは自分を満たす気持ちよさに陶酔していた。
 自分以外の誰かにこうやって体に触れてもらうことで、「気持ちいい」とか「幸せ」だとか、満ち足りた気持ちになるとは知らなかった。

「ノア……、変な感覚だわ……」

 優しく全身を撫でられ、クレハの意識は大海を漂う流木のようにユラユラとしている。

「変とは?」

 彼女の手を上げさせてネグリジェを脱がせてしまうと、そこにはパンティ一枚だけのクレハがいる。
 仰向けになってもなお大きな質量を見せる胸は、熟れた果実のようにみずみずしい。指を埋めれば、弾いてくるほどの弾力と若々しさを見せている。

「私……、気持ちいいの。あなたに触られると心も体もフワフワして、とろけてしまいそうだわ。もっとしてほしいって思うのに、その先にあるものを知らなくて……少し怖い」

 姉と弟というシチュエーションもどこかへいってしまい、クレハは初めての体験に夢中になっていた。

「自分がいいと思う感覚なら、もっと味わえばいい。気持ちいいと思うものが、痛いことや怖いものになるとは思えないよ」

 ノアは優しく言ってからチュッとキスをし、クレハのパンティの紐を解いた。
 なだらかな腹部の下に、丸みを帯びた恥丘があり、そこに彼女の黒髪と同色の和毛が柔らかな形を作っている。
 魅惑的な太腿を押し広げ、ノアはクレハの胸を舐め上げてから吸い付いた。

「っひ――あ、うんっ」

 とっさに、クレハの頭には「子供を産んでないのに」と変な気持ちが湧きおこってしまう。
 自分よりも背が高く、体つきもしっかりしているノアなのに、子供のようにちゅうちゅうと音をたてて胸を吸っては、口の中で先端を転がす。

 彼の舌が触れる度に、クレハは「もっと」というように胸を突き出していた。
 同時にノアの指先は和毛を撫でてから、その奥でしっとりと潤っている秘裂のかたちを確認する。

「ん……、あ、ぁ、……そこ、いけないわ」

 クレハが純情な娘とはいえ、子供が生まれる仕組みは学んでいる。
 ノアが下肢に触れる理由――繋がるために解して濡らしておくことが必要――をわかっていても、やはり恥ずかしい。
 普段不浄の場所として隠されている場所を触られ、クレハは思わずノアの手を押さえていた。

「僕はクレハの体のすべてを見て、触って、舐めたい。――君を奪いたいんだ」

 紳士的な姿勢を崩さなかったノアから「奪う」という言葉を聞き、クレハは心が悦ぶのを感じていた。
 今までフワフワとした体の快楽を感じていたが、ノアに強く求められることがこんなにも嬉しいことだとは思わなかった。

「その……でも、そこは子供ができる場所だわ」

 逆に今度はノアがクレハの言葉にオスの本能を刺激され、パジャマの中で彼の本能がさらに雄々しくなる。

「じゃあ……、子作りをしようか。君に僕の赤ちゃんを産んでほしい」
「そんなこと……」

 気持ちと雰囲気に負けての行為だったが、こうもちゃんと申し込まれるとクレハも返す言葉に困ってしまう。

「いいよ。君が迷っても、僕は君を奪うつもりだから。まだ君の気持ちが僕になくても、身も心も僕だけのものにしてみせる」

 思わずゾクッとする妖艶な笑みを浮かべて言うと、ノアはまたクレハの胸に吸い付いて秘部をさらに暴きだす。

「あぁ……っ、あぁん!」

 ベルベットのようなノアの舌が突起をかする度にクレハは甘い声を漏らし、そしてとうとうノアの指がクレハの中へ侵入してきた。
 クチクチと小さな入り口を確認してから長い指がヌルッと侵入し、クレハは体をのけぞらせた。

「あぁあぁっ!」

 知らない感覚に体の一番奥から震えがき、思わず脚が閉じそうになるのをノアの腕が押さえる。
 暴れかけるクレハを器用に押さえつけながら、ノアはクレハの柔らかな肉襞を優しく擦り、指の腹で押す。

「んっ、んんぅっ、んぅーっ」

 口を開けばあられもない声が出ると思い、クレハは唇を閉じようとした。
 が、クレハの唇はすぐに歪んで端から糸が引いてしまう。呼吸は荒くなり、胸はドキドキと煩く高鳴る。

「クレハ、気持ちよかったら気持ちいいと言うんだよ。そうしたらもっと気持ちよくしてあげる」

 ノアがたっぷりと舐めたせいでクレハの胸は濡れて光り、吸われた場所が赤くなっていた。

「あ……、う……、気持ちいいわ、ノア」
「そう。いい子だね、クレハ」

 いつの間にか姉弟ごっこも終わっていて、二人は互いの体に溺れることに夢中になっていた。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

肉食御曹司の独占愛で極甘懐妊しそうです

沖田弥子
恋愛
過去のトラウマから恋愛と結婚を避けて生きている、二十六歳のさやか。そんなある日、飲み会の帰り際、イケメン上司で会社の御曹司でもある久我凌河に二人きりの二次会に誘われる。ホテルの最上階にある豪華なバーで呑むことになったさやか。お酒の勢いもあって、さやかが強く抱いている『とある願望』を彼に話したところ、なんと彼と一夜を過ごすことになり、しかも恋人になってしまった!? 彼は自分を女除けとして使っているだけだ、と考えるさやかだったが、少しずつ彼に恋心を覚えるようになっていき……。肉食でイケメンな彼にとろとろに蕩かされる、極甘濃密ラブ・ロマンス!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます

沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...